迷子椎
一周道路から見てアカコッコ館の向こうへと回る道を大路池方面へと進むと、比較的すぐに舗装道が終わり砂利道になります。砂利道だろうと原付ならどうにか走って行けるので、そのまま突っ込んでしまいましょう。
(15:34)
丁度大路池を半周程したところにあるのがこの迷子椎。この密林で迷子になった時も、この椎の木を目印にすれば助かると言われたからだそうです。
(15:34)
ところでここ、アニメ『つうかあ』でも、大事な場面で待ち合わせ場所として使われています。それにしても、集落から近い訳でもない砂利道を800mほど進んだ先を待ち合わせ場所に指定する彼らのセンスは謎すぎます。
(15:34)
貴様の目的はいったい何なんだ。
大路池
(15:40)
迷子椎からさらに300mくらい走ると、公園に出ます。
(15:40)
公園を抜けた先、ウッドデッキが張り出すここが大路池です。アニメ『つうかあ』ではポスターにもなった場所です。
(15:47)
せっかくなので遊んでいきましょう。
(15:48)
(15:50)
※ブリッジしてます。
ちなみにこの大路池ですが、先程寄った三宅高校のある八重間マールと同じく火山の火口です。火口跡でブリッジしてます。
ここから都道の方へ戻るにはやはり砂利道を帰らなければいけません。そこそこの斜度の上り坂なのでスタックしないか不安でしたが、砂利が浅めなのでまあ大丈夫そうです。
大路池展望台
名前からして大路池の先にありそうですが、一旦アカコッコ館の方へ戻り三宅高校のあたりの尾根から登り直す必要があります。
(16:20)
軽自動車でも行くことを躊躇われるような細さの山道を登り続けていった先にあります。ここは原付じゃないと行く気がしませんな……。
三宅高校あたりから大路池展望台へ至る道はだいぶ悪条件な道でしたが、大路池展望台から西は路面状況も道幅もだいぶ改善されます。大路池展望台へは七島展望台方面から行き来することをお勧めします。
(16:22)
展望台そのものはだいぶ大きめです。
(16:23)
(16:22)
さっきまでいた大路池。走ってきた砂利ダートの道も池の向こうに見えます。
(16:23)
ここから見ると森のそこらじゅうから白木がつんつんとそびえていますが、これは2000年の噴火で立ち枯れした木がそのまま残っているものです。ということはこの辺見渡す限りの景色は一旦荒れ野原になって、それが20年もしないうちにここまで緑を取り戻したということ。凄まじい生命力です。
七島展望台
(16:36)
七島展望台へ向かう途中、現在地を確認するために案内図に近寄ってみたら、2000年噴火の前に作られた案内図でした。現在とは全く異なる状況でアテにならない上、この地図上の構成を丸ごと奪っていった火山の恐ろしさを感じました。
かつてこのあたりは牧場だったようで、しかも山頂部分はハイキングコースになっているようです。後にもご紹介しますが、現在は山頂部分は吹き飛んで大きな火口になっており、その周辺も立入禁止区域に指定されています。
(16:38)
既に雄山の中腹まで登って来ていますが、七島展望台はまだまだ先。丘の上にあります。
(16:41)
七島展望台へアクセスする途中に抜ける、明らかに何かの施設跡だったであろうエリア。現在ここで機能している施設は皆無です。火山ガスの警報装置と思われるものが、一定間隔で電子音をこだまさせているだけです。
※音波を使って風向きと風速(≒火山ガスの流れ)を観測する装置のようです。
(16:43)
(16:43)
(16:43)
向こうに見える雄山は雲をかぶっていて、上の方が良く見えません。
後で分かることですが、噴火で上部が吹っ飛んでいるので雲がなくなっても存外これ以上の高さはありませんでした。
(16:43)
七島展望台に到着しました。
(16:48)
台らしい展望台はちんまく置いてありますが、丘の上一帯がだだっ広い展望台といった具合です。
(16:48)
(16:48)
(16:48)
だだっ広すぎてスケール感が伝わらないのですが、三宅島内で間違いなくナンバーワンの見晴らしです。
(16:53)
(16:56)
(16:56)
内陸側を見れば雄山を一望(ただし雲をかぶっている)、反対を見れば御蔵島はじめ他の伊豆諸島の散らばる大海原という光景です。
今日一日で島を一通り回って、明日の出港前まではその中で良かった場所へまた遊びに行くという計画だったのですが、ここは到着してすぐ「明日も来よう」と即決しました。
(17:00)
(17:02)
特に進展もないのにひたすらアホ写真を撮り続けるあたりから、絶景を前にした我々のテンションをお察しください。
(17:04)
(17:04)
こんな感じの素敵な場所でした。
(↑七島展望台全天球写真)
(17:04)
七島展望台から沿岸部へは、朝信レンタバイク方面に出る道を使いました。大路池展望台の方よりも圧倒的に走りやすい道です。沿岸部と七島展望台を結ぶ道路で全線にわたってすれ違い(離合)にも不安がない道は、ここが一番にして唯一じゃないかと思います。
新澪池(しんみよういけ)跡
(17:31)
江戸時代の噴火でできた火口、にできた池。
……だったのですが、1983年の噴火で溶岩が流入すると、激しい水蒸気爆発と共に池の水がなくなってしまったんだとか。
上の写真は跡地に掲げられたかつての池の姿ですが、観光協会のサイトですらこの看板を撮ることで写真素材にしている雑っぷり。持っていないのか写真……。
(17:32)
で、肝心の池の跡ですが、展望台を上ったところで手前も窪地も茂りすぎてよく分かりませんでした!
新鼻新山(にっぱなしんざん)
(17:46)
新澪池から見て道を挟んで向かいの海際に位置する新鼻新山ですが、その前にこの御蔵島を見てくださいよなんですかこのファンタジー感。
さて、新鼻新山です。
(17:50)
見つけて駆け出す友人I。ここの足元、細かい砂なので足を取られて走るだけでもだいぶ体力持って行かれるんです。
(17:50)
なのに跳ぶ。
(17:51)
はい、これがありのままの新鼻新山です。ネットで検索すると先端部分に立っている写真がよく出てきますが、カット済みのケーキみたいにいつ崩れるか分からないような気がして、二人とも尻込みしてこれ以上近付きませんでした。
民宿 遊
(18:10)
日没が近いので本日はこれまで。今朝ぶりに『民宿 遊』さんへ戻ってきました。
だいぶ曇ってしまって夕陽が拝めそうな状況ではなくなってしまったので、夕飯の時間まで部屋の中でおとなしく待っていました。
ちなみに、朝食や夕食の時間はそれぞれ午前午後7時くらいが目安のようですが、前後30分ぐらいなら応相談という感じです。
(19:14)
これが夕飯です。一食のメインを張れそうなおかずが3つくらい束になって掛かってくる感じ。足りないということはまずないかと思います。僕はもちろん昼間水泳の大会に出ていたようなスポーツマンさえギリギリ完食するような量でした。
ふれあいの湯
(20:52)
島内唯一の温泉施設です。メガネ岩の近くに位置します。レストラン「ふるさと味覚館」などとあわせて「ふるさと体験ビレッジ」という名前の施設になっています。
夏季は21時までの営業。夕飯後急いで向かい入りに行きました。大人は一人500円。当然ながら観光向けというよりは島民向けの要素の強い施設です。
湯の濁りは茶色。長湯が苦手でも湯温がぬるいのでゆっくりできます。営業終了の時間いっぱいまで浸かっていました。
そんな感じで三宅島の一日は終了です。明日は午前中いっぱいまで遊び、午後すぎには船に乗って帰ります。