2019年3月20日。
(22:12)
もはや何度目か分からなくなってきましたお馴染みの竹芝客船ターミナルです。水曜日の仕事を終えて自宅へとんぼ返りし、着替えて荷物を持ってやって来ました。明日は祝日、その翌日には有休を取得し、土日までフルに確保しました。ということで水曜夜から日曜にかけて5日間の行程です。ということで八丈島へ行きます。ちなみに嫁さんと2人です。
竹芝客船ターミナル
(22:24)
乗るのは東海汽船の橘丸。東京港竹芝を出て三宅島、御蔵島、八丈島を結ぶ航路に主に就いています。
(22:30)
荷物を客室に置いて、外の甲板で出航を見届けます。定刻通りに乗船タラップが外されました。
(22:41)
(22:44)
(22:50)
八丈島航路では東京を出るとそのまま三宅島まで連れて行かれますが、神津島航路は週末になると横浜に寄港するので、東京~横浜間だけで夜景クルーズ船代わりに利用する人も少なくないようです。
(22:53)
船内には特定の時間だけオープンしているレストランの他ホットスナックなんかもありますが、我々は夕飯と次の朝食までコンビニで買いこんでから乗船したのでお世話になりません。
(23:45)
なぜなら我々には個室があって、そこでぐーたらしたいからです。特一等船室は最大4人1部屋なのですが、繁忙期でもない限りたいていの時期は2人で予約しても相部屋にならなことが多いです。ということで個室を貸し切りで過ごしました。
橘丸の乗船は2回目で、船内を紹介するにはあまりにも素材が少なかったので1回目の乗船時の記事をご参照ください。2015年に就航したばかりの新造船でとても快適です。
u-travel.hateblo.jp
ちなみに、八丈島観光は2度目です。
三宅島
(4:54)
おはようございます。出航直後の景色と大差ありませんがだいぶ移動しています。日の出前ですが船内放送で起こされてのこのこ出てきました。
(4:54)
橘丸は最初の寄港地である三宅島へ。
(4:56)
真っ暗すぎて桟橋しか見えません。島影が全く分かりません。
御蔵島
(6:11)
1時間後には二つ目の島、御蔵島へ寄港です。伊豆諸島でも上位の就航率の悪さをレコードする島ですが、この日は無事就航しました。
(6:16)
大規模な法面の上にぽつぽつと並ぶ建物たち。
(6:21)
桟橋の向こうに見えるのが(恐らく)先ほど寄港した(はずの)三宅島です。
(6:21)
ばいばい。フェリーだとわりとよくあるのですが、東海汽船の航路で港湾作業の方に手を振ってもらえるのはこの島だけな気がします。
八丈島、底土港
(9:23)
橘丸は朝9時すぎに無事八丈島の底土港に到着しました。
長友ロード
(11:49)
……で、問題なのは、この次の写真が一気に昼前になるということです。ワープした2時間で何をしていたかといえば、
港に上陸後、原付を予約していたモービルレンタカーへ電話
⇒送迎ポイントの指示を受けピックアップ
⇒店舗にて原付レンタル手続き
⇒島の北側半分を一周(特に立ち止まらず)
といった具合です。明らかに写真の飛び方に違和感があるので、データの管理を失敗していると思われますが、できる限り写真を交えてご紹介したいと思います。
底土港
(12:03)
ということで底土港そばの廃ホテル。
(12:03)
底土港の客船待合所から桟橋を望む。
やはりここでも明らかに撮った記憶のある写真が見当たらないので困りましたが、島そのものは3日かけてねっとり見て回るので今後にご期待ください。
八丈島の地理
底土港からは島の南半分を回っていきます。が、その前に八丈島の大まかな地形について。
八丈島は、二つの火山がつながったことで生まれた島です。北西に位置するのが西山(八丈富士)、そして南東にあるのが三原山。2つの山の間に広がる平地に、今のメインとなる(比較的)大きな市街地と空港があります。
八丈富士は比較的新しい火山のため、現在にもかなり綺麗な円錐形を残しています。がしかしその結果、降った雨もすぐ海に流れ出てしまうんだそうです。
一方の三原山はそれなりに時間の経った山なので、雨や水に侵食され複雑な地形をしています。すると水も豊かなので、八丈富士側は集落がほとんど無いのに対し三原山側は古くからの集落が点在しています。二つの山の間の平地部は今こそ中心地ですが、集落としては比較的新しいんだとか。
登龍峠展望台(1/5回目)
底土港から南東部の三原山方面に山を登った先にあるのがこの展望台。八丈島の見晴らしトップ3(個人調べ)に入るスポットです。
(12:32)
底土港はじめ平地部と八丈富士、さらに向こうに八丈小島が見えます。なんだかどんよりしていますが、滞在中何度も訪れるので今後の景色をお楽しみに。
名古の展望台
(12:58)
島の南東部に位置する展望台です。眼下に見えるのは洞輪沢と呼ばれる漁港です。
八丈島地熱館
(14:06)
地熱発電の理解を深められる施設です。実は八丈島には東京電力管内で初めて設けられた地熱発電があり、それに併設されたのがこの地熱館というわけです。
ただし、地熱発電所は我々が訪れた8日後の29日には廃止となりました。この地熱館がどうなったかは不明(地熱館公式サイトにも全く更新が見られない)です。……が、今度はオリックスが八丈町と協定を締結し、2022年に最大出力をパワーアップさせた新しい地熱発電が運転開始となるようです。
廃止されるまで、地熱発電所は八丈島のベース電源として活躍しており、時間帯による需給の変化についてはプラスアルファの燃力発電(ディーゼル発電)で調整していたようです。
(14:06)
すぐ隣には地熱発電のマジモンの設備が。
館内では、観光スポットの紹介から八丈島の地形、そしてもちろん地熱発電のしくみについて、主にスタッフの解説を中心に見聞きしました。建物自体はそこまで大きくありません。
裏見ヶ滝
(14:12)
地熱館からすぐ(だけれど若干場所が分かりにくい)裏見ヶ滝へやって来ました。すぐそばの裏見ヶ滝温泉の入り口脇に駐車スペースがありますが、停められる台数は数台程度です。こんな時原付のコンパクトさは便利です。
(14:13)
(14:13)
散策路を進み始めて早々に玉石の階段を発見したので登ってみるよ!
(14:15)
伊豆諸島にありがちなスタイルの神社でした。
(14:16)
この手の石段、足場が安定せず下りが怖いにもかかわらず登りたくなるんです。
(14:17)
本ルートに戻り、多少アップダウンのある遊歩道を5分ほど歩けば滝に到着します。
(14:19)
(14:21)
(14:24)
その名の通り、裏から見ることができるから裏見ヶ滝。雰囲気はいい感じなのですが、水がしゃばしゃばすぎて写真だといまいち映えない残念さ。三脚を立ててシャッター時間を延ばせば写真でもいい感じになるかもしれません。
(14:28)
滝の後ろを通過してそのまま遊歩道を進めば、来た道の途中へ戻ることができます。
足湯きらめき
(14:36)
裏見ヶ滝からすぐの足湯にやって来ました。駐車する場所も十分あり無料です。
(14:36)
(14:38)
しかもゴリゴリの大海原を前に浸かることができます。
(14:39)
足湯に浸かりながら、途中の集落で買っておいた弁当を食べました。気温は若干肌寒かったのでたまらなく気持ち良い。ただ、足湯周辺には商店はおろか自販機も無いので、諸々は自分で持ち込む必要があります。タオルもご持参ください。あと時間が溶けるのでご注意ください。
大坂トンネルの展望
(15:26)
島の南東半分(三原山側)を時計回りに回った時、最終盤で訪れるビュースポットです。
分かりにくい言い方をすると、登龍峠展望台と線対称の位置にあります。広々とした駐車スペースと東屋があるのですが、大阪トンネルを抜けた先の快走路の途中にあるので原付でも通過しがちです。
(15:26)
地図と主要な展望台の景色いくつかを照らし合わせるだけで島の地形がなんとなく分かってしまうのが島の楽しいところ。
大里の玉石垣
(15:37)
当初はふるさと村という施設を目指してこの大里地区に来たのですが、来てみると建物は跡形もありませんでした。2018年1月に火災で全焼したんだそうです。以前八丈島に来たときには余裕がなくて来られなかったのですが、ほんの2年前にはまだあったものがこんなにあっさり無くなるとは……。
(15:40)
(15:42)
(15:42)
ということで、玉石垣を見て歩きました。荒波に削られ角のとれた丸い石だけを使い積み上げられた石垣です。伊豆諸島でちらほらと目にするこの石垣ですが、規模・保存状態ともにここまで良好なのは大里地区だけです。ポスターなどに使われるのもだいたいここなんだとか。
八丈島空港
もう帰る訳ではありません。
(16:38)
空港の売店がいちばんお土産の品揃えが豊富だからです。帰りがけに買えばいいので今すぐ買う必要はないのですが、何があるのかを見ておいて島内各所での買い物の参考にするのです。
(16:43)
行きは船でしたが帰りは飛行機なので、ここには最後に立ち寄ることになります。余談ですが、空港外周の道路は空港敷地に合わせてまっすぐなので走りやすいです。
ふれあい牧場(1/3回目)
今回の滞在中に計3回訪れているので通し番号を振りました。何度も訪れている観光スポットはこの他にもいくつかあります。行くたびに天気が違うので景色も変わりますお楽しみに。
さてここは島の北西側、八丈富士の五合目に位置する牧場です。5合目とはいえ八丈富士はここまで舗装路が整備されていて、原付でも車でも来ることができます。坂が急なので自転車はじめ人力で大丈夫かは保証しません。
(17:03)
前回ここに来たときは真っ白だったので、景色の良さに思わず声が出ました。
(17:08)
牛さんがいます。距離が近いです。
(17:07)
展望台からの景色。八丈富士の中腹から、市街と三原山方面を見渡します。ここふれあい牧場には滞在中何度か訪れるので、その時もお楽しみに。
遊び平牧野看視舎(1/2回目)
八丈富士は7合目部分をぐるりと周遊できる道路(鉢巻道路)が整備されていて、ふれあい牧場や後日訪れる八丈富士の登山口がその沿道に位置しています。その鉢巻道路沿い、ふれあい牧場から時計回りへ90°分ほど進んだところに、さらに高い位置へと逸れる道があります。入口と出口が決まっている一方通行なのでご注意ください。その一方通行の道の途中に展望台があります。正確には上記の名前らしいですが。
(17:23)
以前訪れたときに見つけたお気に入りスポットがここです。観光マップなどには全く紹介されていませんが、GoogleMapではヒットします。
(17:21)
八丈富士を見上げる。頂上が雲で見えない。
(17:22)
八丈小島越しの夕陽が幻想的でした。
ちなみに八丈小島ですが、かつては人が住んでいました。人口減少に伴い全島民が八丈島本島へ引き上げ。その際置いていったヤギが野生化し、島の植物を食い荒らして大変なことになったので2008年くらいに駆除活動に入ったとかそんな感じだったと思います。
(17:25)
展望台の前後の道沿いには、ふれあい牧場よりも若い牛たちがわりとたくさんいるので見ていると楽しいです。ただ坂は急なのでご注意ください。
ここには八丈島滞在の終盤、朝の明るいうちに訪れているので後のお楽しみに。
(17:26)
完全に日没を迎えてしまうと帰り道が怖いのと、純粋に宿の夕飯の時間に間に合わないのでそこそこのタイミングで引き上げました。
椿荘
(18:18)
前回の八丈島に引き続き、椿荘さんにお世話になりました。底土港から400mほど内陸側へ行ったところにあります。部屋の写真など撮ったはずなのですが見当たりません。ごはんの写真しかありません。でもここのごはん、質と量を兼ね備えた最強メニューなんです。