(11:51)
牛乳煎餅のお店「岡太楼本舗」の前から再開です。中途半端にリアルで不気味です。
(11:54)
青い海と青い空が綺麗で撮ったんだろうけど、写真に開放感がありすぎてどこで撮ったかの手がかりさえ無い代物ですが貼っておきます。
椎取神社
これで朝信レンタルバイクさんからちょうどこれで三宅島半周くらいでしょうか。
(12:08)
2000(平成12)年の噴火によって積もった火山灰が、その後の大雨で流れ下り、社殿と鳥居を埋没させてしまった場所です。草が茂っていて見づらいですが、ほぼほぼすっかり土に埋まってしまっています。
(12:08)
2000年の三宅島の噴火といえば、北海道は有珠山の噴火と並んで、1991年生まれの僕がリアルタイムで記憶にある国内最初の火山活動です。当時東京都下の小学校に通っていた僕ですが、三宅島から避難してきた生徒がよその学年に転校してきたのをよく覚えています。
その子と交流があったかといえば全くそんなことは無いのですが、三宅島という地名を初めて認識した当時、まさか将来自分が島好きになってそこを原付で走り回る日が来るなんて思ってもいません。
(12:11)
20mくらい離れた隣に、新社殿と鳥居があります。
(12:14)
社殿の向こうに実は50mほど道が続いていまして、
(12:15)
行きついた先には、噴火の被害を免れた奥社があります。ちょうど斜面の途中にあって、しかも岩場の陰に位置しているようです。
ひょうたん山・三七山展望台
(12:28)
椎取神社から500mほど南へ行くとひょうたん山が現れてきますが、ジオスポットとしてのひょうたん山の解説板があるこのポイントからの眺めはものすごく微妙です。先へ進んでみましょう。
(12:28)
坂道を登っていくにしたがって当然ながら見晴らしがよくなります。最も高い峠の付近に位置するのが三七山展望台です。
(12:32)
見下ろしているのがひょうたん山。1940(昭和15年)の海底噴火により誕生したそうです。かつては海側にもう一つ火口があって、横から見るとひょうたんを伏せたような形だったことからこの名前がついたらしいのですが、現在もう一つの火口は波の浸食により失われています。というか遠すぎて形がなんとなくしか分かりません。
ちなみに今立っているこの場所が三七山の途中。この背後には三七山の頂上が控えています。
余談ですが、三七山展望台には広大な駐車スペースとトイレが併設されています。三宅島はじめ交通インフラと観光地化がある程度進められている伊豆諸島の島は、公衆トイレがわりとまんべんなく配置されています。
サタドー岬
絶壁の岬とその上にそびえる白い灯台がとても映える岬です。灯台には近寄れません。
(12:48)
(12:48)
(12:48)
確かにこりゃいい場所です。
(12:49)
そしてここで何を撮り始めたかというと。
(12:49)
猫がいるではありませんか。
(12:50)
(12:53)
最初は毛づくろいしているところを遠巻きに撮っていたのですが、人がいると気付くなり、鳴きながら足元まで近づいてきました。
(12:53)
(12:53)
サービスショットに喜ぶ我々。
(12:55)
ですが、そんなに人もいない場所でこんなに人懐こい猫というのもそれはそれで違和感があるもので、次第に僕らはちょっと怖くなってきました。しっぽや身体を摺り寄せてアピールしてきます。
(12:58)
えさなどをあげるわけにもいかず(そもそも持ってない)、あまり期待させてもということで引き上げようとすると、この猫、距離を開けても寄ってきます。歩いて去ろうとしても、後からトコトコ追いかけてきます。
さすがに穏やかじゃない雰囲気になった我々は、小走りで原付を停めていた場所まで逃げ戻り、すぐさまエンジンスタート。
(13:01)
一度姿が見えなくなっても、やはり後を付いて来ていました。
最初に会った場所から50mくらいは離れたであろうところから、原付でその場を離脱。最後の方は2人してだいぶ怖がっていました。この後宿で同じ猫が待ってたりなーんてな……だとか話していました。去り際にもう一匹見かけたので、このエリアには一匹だけではないようです。
三池港(船客待合所)
(13:29)
東海汽船の使用する2つの港のうち、今朝我々が上陸した方の港に差し掛かったので寄ってみましょう。
(13:15)
(13:15)
はるか向こうにサタドー岬と灯台が見えます。こんなに離れていればまさか猫は付いて来るまい……と思いつつ、「これで宿の前で待ってたりしてな」と冗談を言う我々2人の目は笑っていませんでした。
(13:16)
(13:16)
反対側を見れば、海の向こうには御蔵島。そしてその御蔵島から向かってくる橘丸が小さいながらも見えます。
(13:17)
待合所の内部。どうせ明日もここに来て船を待つことになると思うので、船は待たずに先へ行きましょう。
長太郎池
(13:17)
空港の横を通り過ぎ、再び島の南方向へ戻りつつあります。ちなみに空港は全力スルーしました。
(13:55)
長太郎池へのアクセスはどのルートを辿っても道が狭く路面状況はイマイチで傾斜もきついので、対向車等には十分ご注意ください。
(13:55)
長太郎池というのはいわゆる本来の池ではありません。噴火で流出した溶岩が自然の潮だまりになった場所のことです。場所も写真の突端部ではなく、ここよりもっと左脇の部分を指すようです。しかし見たところ付近に「これだ!」感のある場所も無かったので、ひょっとしたら潮の満ち引きの関係で水没しきっていたのかも知れません。
(13:57)
海の男感を出していくぞ。ちなみに、向こうに見える島は御蔵島です。
(13:57)
(13:57)
っあああああああああああ!!!?!???!!???
(13:57)
そして股下まで浸かる男。
いやこれ股下程度で済んで本当に良かったです。波が打ちあがった瞬間の高さは身長の3倍程。逃げずに身構えているのは、逃げるどころの状況ではなく下手したら波に身体ごと持って行かれると危機を覚えて踏ん張っているからです。
(14:07)
なぜ僕の靴からは水が滴っているのか。それは海に浸かったからです。
(14:05)
皆さんも波にはお気をつけください。
都立三宅高校
(14:18)
三宅高校の前を通りかかったので一枚。思ったよりも大きかったです。全校生徒は30人ちょっとのようです。
背後には大きな山が控えていますが、それもそのはず、ここは八重間マールと呼ばれ、水蒸気爆発によって出来上がった爆裂火口なんだそうです。火口の中に建ってる学校って何事だ。
アカコッコ館
(14:29)
全っ然立ち寄っている人の気配が無いのですが、三宅一周道路沿いの駐車場に原付を停めて行ってみましょう。
(14:29)
アカコッコからの手紙 三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
三宅村営の自然観察施設です。入館料200円。
アカコッコというのは、日本固有のツグミ属の鳥の名前です。日本固有といっても伊豆諸島とトカラ列島にしかいないらしいです。ちなみに国の天然記念物です。
(14:33)
案の定館内に他の客はおらず、待ってましたとばかりにガイドがやって来て説明開始。説明文を朗読しているかのような語り口調なのにすらすらと諳んじているあたり、日頃の訓練をうかがわせます。
上の写真でガイドさんが解説に使っているのは島の模型なのですが、これ、噴火前の三宅島です。2000年の噴火を経て、現在は雄山の上部が吹き飛んで大きな火口になっています。
(15:04)
館内一番奥にある観察スペース。塹壕のように設けられたここから双眼鏡などで外を覗き野鳥を観察します。ちょっと離れた先に林の中の水たまりがあり、そこに沢山の野鳥がやって来るのです。
(14:54)
飛んでくる蚊と戦いながら20分くらい観察している間に、5種類ほどの野鳥を見ることができました(羽数はいっぱい)。その中でもアカコッコは2mくらいの距離にまで接近してくれました。こいつがアカコッコさんです。
(14:51)
固有種だけに英名もIzu thrushだそうで。
(14:54)
引き延ばして見てみると、脚にタグが付いているのが分かりますね。三宅島ではレンジャーを常駐させて啓蒙活動が進められています。というかその拠点がここです。
(15:03)
お手製のアカコッコ変身グッズまであります。
(15:03)
着てみました。
(15:03)
(15:24)
200円しか掛からないわりには存外しっかり楽しんだので、皆さんも是非どうぞ。なんだかんだ1時間弱滞在していましたが、僕ら以外には誰も来ませんでした。