新千歳空港から北海道に上陸した我々はその日のうちに富良野・美瑛を半日でさらっと観光し、帯広方面へ進路を取りました。
日没後の山越えでものすごい雨に降られました。車でよかったね。
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◆【9/19】羽田~新千歳~札幌~富良野~美瑛~帯広
◆【9/20】豊頃~釧路~納沙布岬~別海
【9/21】弟子屈~網走~阿寒
【9/22】斜里~知床~標津~中標津
【9/23】上士幌~三国峠~天塩
【9/24】天塩~稚内~宗谷岬~猿払~浜頓別~豊富
【9/25】稚内~利尻~礼文~稚内
【9/26】宗谷岬~幌延~旭川~登別
【9/27】ウポポイ~新千歳~羽田
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帯広競馬場(ばんえい競馬)
(19:55)
美瑛から走ること2時間半くらい。帯広市街にある競馬場に到着しました。もう20時ですがまだ営業はしているんです。
(20:03)
帯広の競馬は他所の競馬と違ってだいぶ特殊で、馬が鉄製のそりを引いて速さを競います。騎手はそりの上に立ちます。ばんえい競馬は日本国内ではここだけの競技らしいです。
(19:55)
これが噂のそり。そりの自重に加えて重りを載せて、競技時には500~700kgくらいの重量にするようです。
(20:03)
ということで馬名のフィーリングだけで買いました。
(20:05)
砂利のコースを10頭の馬が同時に出走。200mと短いコースですが途中には2つの起伏があり、力強くそりを曳く馬を間近に見られるド迫力。
(20:09)
見ごたえは大満足ですが馬券は外しました。
(20:12)
レースが終わるやいなや、次に出走する馬たちがパドックに現れました。ちなみに次が本日の最終レースです。
(20:15)
パドックからスタート地点へ向かうところ。レース時にはそりに立つ騎手もこの時は背に乗るんですね。
(20:52)※後で撮影
(20:32)
出走までは時間があったので、場外出てすぐの場所で売っていた豚丼をテイクアウトして、ガラガラの観客席で食べました。照明や背景のせいで全然伝わりませんが美味しかったです。ちなみに朝以来何も食べずにここまで来ていました。
(20:44)
最終レースも名前だけで選んでみました。
(20:45)
ばんえい競馬はそりを曳くための馬(ばんえい馬)が走るのですが、それでも重いそりを曳くのは一苦労なようで、上り坂では膝がついてしまう馬も出てきます。上り坂に入る前に一息休ませたりといった戦略もあるようです。
(20:46)
そんなパワー勝負を結構な至近距離、しかも客席側を歩いて追いかけることができます。レースのスピード自体は早歩きより少し早いくらいなので、みんな並走してレースの様子を見守ります。
(20:48)
単複で買ったけれど3着という惜しい結果に。2レース連敗でした。
(20:51)
普段競馬は見たり買ったりほとんどしないのですが、それでもばんえい競馬は楽しいですし近くの競馬場にも行ってみたくなります。
ばんえい競馬を楽しんだ後は明日に向けて給油と買い出し。その後、競馬場から車で3分も掛からない場所にあるやよい乃湯というスーパー銭湯へ行き入浴を済ませました(写真なし)。
……さて、ここからが僕らにとって未知の領域となる車中泊の時間です。
北海道はその他の都府県と比べて、(オフィシャルにOKかどうかはさておき実質的に)車中泊のしやすいスポットが比較的多く存在します。キャンプ場はもちろん、公園や展望台といった場所にあるトイレ付きの駐車場、はては国道沿いの休憩スペースなどでもそういった場所の候補になります。
日没前に宿泊ポイントに到着できるようならオートキャンプ場なども視野に入るのですが、いかんせん我々は夜になるまで観光を詰め込むスタイル。なので、車中泊スポットの選定はこのような条件でした。
・翌日行きたい方向の道中にある(移動ロスが少ない)。
・公園などの無料で停められる駐車場(静か、空いていそう)。
・行くだけ行って着いたらすぐ寝るだけ。早朝に起きたらすぐ出発。
・夜間も使えるトイレがある。綺麗だとなお良い。
・駐車場の路面が水平(傾いていると露骨に睡眠の質に響くことに序盤気付いた)。
ちなみに、場所の選定には↓こちらを利用しました。ほぼ毎晩これを主体に情報収集しています。非常に重宝し大助かりでした。
初日の車中泊ポイントをご紹介する前に、初日のまとめです。
初日まとめ。いつも手書きでしたが今回からはiPadを導入しました。
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 19, 2020
※言っていませんでしたが今回は2人旅です。 pic.twitter.com/XyhIJ63PoZ
幸福鉄道公園
(0:58)
観光スポットとしても有名な旧幸福駅を整備して造られた幸福鉄道公園の駐車場が初日の車中泊ポイントでした。着いた時にちょうどライダーが一人駐車場を去っていくところだったのですが、彼はいったい今晩どうする気なんだろうか……。
【幸福鉄道公園 車中泊事情】
・帯広から23kmくらい
・無料。他の車中泊なし。とても静か。
・自動点灯の24時間利用可能な公衆トイレ併設。新しめ。
・停めたところはたまたま若干傾いていたが基本的には水平。
北海道キャンピングカー車中泊初日で場所選びからそこそこ不安だったものの、なかなか良い場所をセレクトできました。
ただ、運転席に座っている時は水平だと思ってもいざ横になるとわずかな傾きを感じるもので、この時の場所がまさにそんな感じでした。まあいいかとそのまま寝て熟睡はできたのですが、翌日以降と比較するに若干の傾きでも睡眠の質にはそこそこ影響するようです。
(5:32)
そしてこちらが翌朝の公園の様子。
(6:00)
(6:01)
着いて寝たときは辺りが真っ暗だったので、目が覚めて外に出たらすぐ近くに鉄道車両が置いてあってびっくり。
(6:01)
早朝なので駅舎も無人です。
(6:03)
中は記念切符(?)で埋め尽くされていました。
(6:06)
なくしたのが3時間前なら頑張って見つけてくれ。
幌岡のハルニレの木(豊頃町)
寝ていた場所を観光としていいのか分かりませんが、本日2か所目は豊頃町のはるにれの木です。豊頃町界隈の案内板では「幌岡のはるにれの木」と書いてあるので要注意です。
(6:58)
ハルニレハウスという休憩所(早朝だからか開いていなかった)の脇に車を停めて降りたら、十勝川の河川敷に何かいる。
(6:59)
鶴(タンチョウ)じゃん。野生初めて見た。すげえ。これ以上近づいたら逃げられました。
(7:00)
さて、十勝川の河川敷につんと生えているのが噂のハルニレの木です。2本あるうちの奥の方が有名な奴ですが、比較的近くにもう一本あるとは思わなんだ。
(7:02)
木のところまでは獣道のようになっています。朝露で靴とズボンがめっちゃ濡れる。
(7:04)
一時は日立の木(この~木何の木♪のやつ)のモデルとも言われたそうですが、実際は関係ないようです。
(7:06)
朝だと逆光ですが、このアングルがいちばん有名なやつと思われます。
(7:07)
この写真だけなら少し左に2本目があるとは誰も思うまい。
(7:17)
地図までハルニレの木をかたどる徹底っぷり。
豊頃を離れたら、一気に東へ進み釧路へ向かいます。いつもツーリングの時は、上陸後道北から回っていたのですが、今回の旅程の前半は道北の天気があまりよろしくないようなので、道東から攻めますよ。
コッタロ湿原展望台
豊頃から走ること約2時間。移動距離としては下道法定速度ギリギリの範囲内である120kmほど走っているのだから北海道は距離感がバグります。
(9:18)
ということでやって来たのは、釧路湿原の北側にある展望台です。道道1060号沿いに入口がありますが、南側からアクセスしようとするとフラットな砂利ダートを走ることになるのでご注意ください。
道沿いにあるこの建物はトイレです。展望台に行くためにはこの建物の真裏にある、
(9:20)
この階段を登る必要があります。階段のあとはちょっとした山道になります。
(9:27)
5分ほどで展望台に到着です。
(9:27)
広い。
ちなみに駐車場~展望台までで自分たち以外には1~2組しかおらず、展望台は貸し切りで景色を楽しみました。
(9:36)
ちなみに展望台より南側のダートはこんな感じです。なお、この時この先は工事通行止めだったので来た道を引き返すことになります。
細岡展望台
今度は釧路湿原を東側から見る展望台へ。直前のコッタロから細岡への移動は道道1066号が最短なのですが、この時は通行止めだったので南回りで大きく迂回する羽目になり、えらいタイムロスをしています。
(11:13)
駐車場に車を停めたらまた歩きます。
(11:18)
途中まで車道をのぼり、最後は遊歩道に逸れます。駐車場から展望台までは片道5分ほど。
(11:19)
(11:20)
(11:21)
コッタロよりも人は多めですが、広々と景色を見渡せるのはこちらです。ブラタモリのロケ地でもあったメジャーな展望台です。
(11:36)
展望台からの帰り道、踏切が下りたので助手席を降りて写真を撮りに行ったらノロッコ号が通過しました。
(11:37)
意外といっぱいいるギャラリー陣。ひとり遮断機の向こう側にいるオバハンがいますがこれは明確にアウトなやつでは……?