北海道三日目は多和平からスタートし、朝一で摩周湖界隈を見て回りました。
(9:19)
そして9時過ぎにはオホーツク沿岸に到着。斜里岳かっこいい。今いる場所は、北海道の原生花園の中でも特に著名な小清水原生花園です。
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【9/19】羽田~新千歳~札幌~富良野~美瑛~帯広
【9/20】豊頃~釧路~納沙布岬~別海
◆【9/21】弟子屈~網走~阿寒
【9/22】斜里~知床~標津~中標津
【9/23】上士幌~三国峠~天塩
【9/24】天塩~稚内~宗谷岬~猿払~浜頓別~豊富
【9/25】稚内~利尻~礼文~稚内
【9/26】宗谷岬~幌延~旭川~登別
【9/27】ウポポイ~新千歳~羽田
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小清水原生花園
そもそも原生花園とは何ぞやという話ですが、自然の状態で色鮮やかな花を咲かせる植物が多い湿原や砂丘のことです。天然の花畑なんだそうです。
(9:45)
小清水原生花園は国道244号沿いに広がっているのですが、道を挟んで向かいにドライブイン的な施設があります。インフォメーションセンターと売店が入っています。
(9:24)
(9:24)
(9:29)
ホタテうめえーーーーーーーーーーーーーーー
(9:36)
インフォメーションセンターの脇には釧網本線の原生花園駅があります。5~10月のみ停車する臨時駅だそうです。
(9:37)
車移動だと距離感がバグりますが、距離で決まるJRの運賃は本来のそれを思い出させてくれます。
(9:39)
(9:39)
駅の裏の小高い丘は展望台になっています(天覧ヶ丘展望台)。
(9:46)
売店で貝殻島沖で採られた昆布を売っていたので、実家への土産に買いました。この料で1000円はすごい。貝殻島は本堂最東端の納沙布岬からたった3.7kmの「最も近い北方領土」。毎年ロシアへ入漁料(売店の人は2000万と言っていた)を支払って昆布漁を行っているんだそうです。
(9:49)
原生花園沿いを抜ける国道244号を走って、お次は網走へ向かいます。
博物館 網走監獄
(10:23)
だいぶ有名な話かと思いますが、ナビに「網走刑務所」と入れてしまうと観光ではないガチの現役刑務所に着いてしまうのでご注意ください。
(10:24)
網走刑務所で実際に使われていた建築物を移築し、網走刑務所や囚人を使役した北海道開拓の歴史、囚人の生活などを展示しています。
(10:45)
(10:55)
(10:56)
(11:11)
(11:11)
(11:16)
(11:21)
随所に等身大人形がいるので、彼らと一緒にどこまでもモノボケで遊べます。
(11:24)
(11:29)
生涯計4回の脱獄を繰り返した昭和の脱獄王、白鳥由栄の脱獄する様子を再現した人形。彼は2度目の脱獄の後に網走に投獄されました。手錠と監視口の檻に味噌汁を吹きかけ続けて塩分で腐食させ脱獄したエピソードが有名です。
(11:41)
そしてこれ、来るたびに気になっちゃうんですがクラリネットのマウスピースが後ろ前に付いてます。
北海道立北方民族博物館
(12:19)
ちょっと時間を持て余したので急遽このあたりで見どころを探して立ち寄りました。写真右手の正面玄関を改装中だったので通用口からの入館。おひとり550円。
(12:37)
(12:28)
いわく、日本で唯一北方民族の文化を専門に紹介する博物館。展示はさほど広くありませんが、たしかにあまり見たことのないものばかりで楽しい。映像資料が興味深かったので、もう少し展示を増やしてモニターを大きくすればいいのにーって思いました。
(12:25)
北極点が中心の地図に、一瞬どこを表しているのか分からなくなるなど。
能取湖 サンゴ草群落(アッケシソウ)
能取湖はオホーツク海に通じている潟湖。アッケシソウ(サンゴ草)は塩湿地に生育する植物です。
(13:06)
そして、能取湖では9月後半のちょうどこの時期がアッケシソウの紅葉シーズン。湿地が赤く染まります。
(13:09)
(13:13)
ネットで調べると大地が真っ赤に染まったような写真も見つけられますが、あれを撮るには一定の技術と加工と気象条件が必要と思われます。
(13:16)
(13:15)
木道の先まで行くと群落を上から見てしまう(地面や紅葉していない根元の方の葉が見える)ので、ちょっと離れたところからズームして圧縮効果を使うと比較的それっぽくなります。
(13:19)
ちなみに隣接する駐車場は無料でした。
能取湖を後にしたら、ここからは生活パート。
まずは風呂です。網走湖畔温泉ホテル網走湖荘の日帰り入浴を利用しました(写真なし)。
宿泊と日帰り入浴では入り口が違うのでご注意を(ホテル入口へ行こうとしていたところを駐車場の案内係に止められた)。日帰り入浴には周辺でキャンプすると思われる人々が次から次へと吸い込まれていましたが、それをものともしない超巨大浴場だったので洗い場も湯船も快適でした。
(16:37)
続いては洗濯。車移動とはいえさすがに全日程分の着替えを用意するわけにもいかず、最低2度は洗濯が必要な計算でした。網走市街にある駒場ショッピングタウン内のコインランドリーで3日分の着替えを洗濯。……おや、隣が床屋ですね。旅ならもう少し短くしてもいいかなと思っていたところなので、待ち時間を利用して切ってきました。マジで。旅先で髪を切るってちょっと憧れだったんです。
自身と服を綺麗にしたところで、次の場所へ向かいます。今朝到達したばかりのオホーツクですが、ふたたび沿岸を離れ、阿寒湖へと向かいます。そう、この時間から。
道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠
(17:47)
ちょっと遠回りになりますが、せっかくなので美幌峠を通ろう……ということにしたら、差し掛かったころには日が落ちていました。
(17:49)
そしてこれが美幌峠から見下ろす屈斜路湖。写真はあえての撮って出し(未調整)ですがこれでも肉眼よりはるかに明るく雲の切れ間を狙って撮りました。つまり基本は真っ暗で目を凝らしても雲ばかりでした。
弟子屈ラーメン 弟子屈総本店
北海道にツーリングへ来た時にはほぼ毎回食べているラーメン屋に寄りました。美幌峠経由にしたのはここを夕飯にしたかったというのもあります。
(18:51)
味噌。
(18:51)
魚介しぼり醤油。近くに来るたびにリピートしているのでその美味しさは言うまでもないです。時間帯もちょうど夕食時なだけあって店内に入るのに若干待ち、テーブル席を相席しました。
これで本日は終了してもいいような時間帯ですが、実はまだこれからもう一か所、阿寒湖へと向かいます。
弟子屈から阿寒湖へは国道241号(阿寒横断道路)で山道を登ること40kmほど。完全2車線とはいえ街灯のないワインディングロードを山登りします。19時過ぎにラーメンを食べ終えた我々は、燃費を無視したキャンピングカーにしてはなかなかのペース(控えめ表現)で山登りを攻略し、20時のステージにギリギリ間に合わせました。
アイヌシアター「イコロ」
(21:32)※帰りに撮影
(20:00)
窓口でチケットを買って開演時間ジャストにホール内へ到着。ここは、アイヌの民族舞踊を毎日披露している劇場です。前方に撮影禁止の張り紙がありますが、後方の座席では写真撮影が認められています。
(20:07)
(20:28)
いくつかの伝統舞踊をおよそ30分にわたって披露するステージ。前よりも照明がお洒落になっていました。明らかにヤマトとは違う雰囲気に惹かれてしばしば観に来ています。
(19:58)
続いて21時からのステージは「ロストカムイ」。
(21:24)
古式舞踊に加えて現代舞踊とデジタルアートを組み合わせた演目です。
(21:03)
(21:16)
(21:25)
ところどころに動きの激しい現代舞踊が組み込まれるのでビビりましたが、過去にイコロで見たことのある舞踊たちがより魅力的に演出されていてあっという間の30分でした。
(21:30)
格好良かったです。イコロの演目は阿寒湖周辺へ来る予定があるなら一度は時間を合わせてご覧になることをお勧めします。
阿寒湖アイヌコタン
アイヌシアター「イコロ」は、アイヌコタンという民芸品店やレストランのあるエリアの一部です。コタンはアイヌ語で集落を意味します。
(20:34)
イコロでの「ロストカムイ」の公演の前後に、民芸品店を見て回っていました。
(20:34)
すると、阿寒湖温泉街の方からたいまつを持った人たちが続々と。
(20:39)
どうやらこれ、千本タイマツというイベントらしいのですが、調べる限りでは2020年は中止と公表されていました。人数を減らして開催しているのでしょうか。
(21:47)
ちなみに、僕がここへ来るたびに木彫りのブレスレットを買っているのはこのお店です。
アイヌコタン内の民芸品店にはアイヌシアターイコロの公演前売り券を扱っているところがあり、そこでチケットを買うと窓口よりも多少ですが安く手に入るので、時間に余裕がある場合は前売り券をあたるのが良いかと思います。
今晩は弟子屈町で泊まるつもりなので、アイヌコタンでの用が済んだら来た道である国道241号(阿寒横断道路)を戻ります。今度は山下りです。
(21:59)
アイヌコタンから弟子屈までの40kmの道のりを走る小一時間のあいだに、野生のシカたちをのべ50頭以上路上ないし沿道で見かけました。つくづく車で良かった。
昨日のまとめ。夕方に洗濯をしたのですが、乾燥機を待つ間に隣の床屋で髪を切りました。 pic.twitter.com/NGvfTwTKDM
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 22, 2020
900草原展望台
(5:34)
一夜明けておはようございます。3日目の車中泊ポイントは弟子屈町にある900草原展望台の駐車場でした。読みは「きゅうひゃく」ではなく「きゅうまるまる」らしい。
レストハウスなどが併設されたれっきとした観光ポイントなのですが、真夜中に着いて早朝に出た結果、最初から最後まで誰一人として他人の姿を見ませんでした。
(5:33)
【900草原 車中泊事情】
・弟子屈の中心から6kmくらい。
・無料。他の車中泊ゼロ。当然すごい静か。たぶん叫んでも怒られないどころか誰も聞いてない。
・レストハウス横のトイレが24時間利用可能。年季は入ってる。
・駐車場は全体的に水平。すごく広い。
弟子屈の市街にある道の駅摩周温泉の駐車場には車中泊の車がみっちり停まっているのを直前に見ていたので、900草原に到着したときは拍子抜けしました。トイレは古めですが、それが気にならないならいい場所です。
(5:29)
(5:37)
だだっ広い景色に自分たちしかいないっていうそれだけでもう最高なんですよね。