出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

レンタルキャンピングカーで北海道9日間の旅2020【1】新千歳空港、ファーム富田、美瑛

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2020年9月19日。

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(7:08)
朝一で羽田空港に来ています。

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(7:57)

羽田なのでもちろん飛行機に乗ります。

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今回の行先は北海道です。ちなみに嫁さんと2人です。

ノープランという題目で挑みましたが、なんだかんだで天気予報が出た時点である程度組んでしまいました……性分なんです……。

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◆【9/19】羽田~新千歳~札幌~富良野~美瑛~帯広
【9/20】豊頃~釧路~納沙布岬~別海
【9/21】弟子屈~網走~阿寒
【9/22】斜里~知床~標津~中標津
【9/23】上士幌~三国峠~天塩
【9/24】天塩~稚内宗谷岬~猿払~浜頓別~豊富
【9/25】稚内~利尻~礼文稚内
【9/26】宗谷岬幌延旭川~登別
【9/27】ウポポイ~新千歳~羽田
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(8:30)

青森県の右上角こと尻屋崎。地図を見てても思いますが、しゅっとしててかっこいい。

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(8:36)

いよいよ北海道の陸地が見えてこようかというところで、眼下に大きめの船が見えました。本州からまっすぐに向かっていたのでまさかと思って調べたところ、どうやらこれは仙台港から出発した太平洋フェリーだった模様。ちょうど大学の後輩が乗船していたので高いところから失礼します状態でした。

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(9:08)

タラップを抜けて振り返ると、機長が窓から身体を出して手を振ってくれていました。嬉しい。というかあそこの窓ってそんなことできるんですね。

 

新千歳空港

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(9:28)

新千歳空港に着くやいなや、まずは出発フロアの土産屋「スカイショップ小笠原」へ。店は既にオープンしていますが、目当ての品は9:30からの販売です。

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(9:33)

その品というのが六花亭サクサクパイです。新千歳空港ではスカイショップ小笠原だけでの販売です。賞味期限3時間ともいわれるこのお菓子、名前のどシンプルさにビビりますが、その名に恥じぬサクサクっぷりと美味しさです。初めて食べて以来、北海道に来たときはほぼ必ずと言っていいほど食べています。空港の場合、夕方までには売り切れてしまうのでご注意を。

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(9:48)

空港からはバスで札幌市街方面へ向かいます。帰りもバスで空港へ戻ってくる予定だったので4枚つづりの回数券を買ってちょうど使い切る計画。

さて今回の北海道ですが、タイトルの通り道内の移動手段はキャンピングカーです。当然ながら、寝るのも車内です。移動式の寝床で好き放題のロケーションかましてやろうという、そういう魂胆です。

www.campnofuji.jp

今回利用したレンタカーはフジカーズジャパン。エアポートリムジンのルート沿いにあったのでチョイスしました。レンタルだけでなく販売も行っているようです(というかそっちの方がメインな雰囲気すらある)

※後日、レンタル事業の拠点だけ新千歳空港そばに移転したようです。

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(14:23) 

 こちらが9日間旅を共にするキャンピングカー。グランドハイエースがベース車両のグランドホースさんです。排気量3,400ccの四駆です。ドア横には屋根を張り出すことができます。

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(11:30)

運転席・助手席まわりは広々。食べ物や飲み物を広げて、移動中にも(主に助手席に座っている方が)随時飲み食いしていました。

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(11:30)

後部座席は居住空間らしく対面のシートになっています。これらを倒すと夜の寝床になります。シート横には電源(車両とは別のバッテリー)もあり、電子機器の充電だけでなく暖房も使用できます。

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(11:29)

後ろには荷物を置けるスペースも広々。最低限ですが流し台(上水・下水タンク併設)やカセットコンロもあります。また、就寝時には上段の寝床を展開し最大4人が横になることができます。

……とまあキャンプに関する装備が色々と整っているのですが、我々2人の旅は時間の許す限りひたすら移動&観光。結果、後部座席は常時寝床モード(上段展開せず)、電源とバッテリーとたまに水道を使うくらいで、9日間を通してほぼほぼ文字通りの走る寝床として利用するばかりでした。でも走行用とは別のキャンプ用電源(バッテリー)とそれを利用した暖房はとても重宝しました。

運転した感覚としては、やはり車格の大きさゆえ車幅を気にする都市部の走行や駐車はやりにくさを感じます。キャンピングカーということで車重もあるので、段差などではガツンガツンと衝撃が伝わりやすく、ステアリング(ハンドル)も路面状況に影響を受けやすく、ブレーキには効きにくさを感じます。言わずもがな、総じて急加速・急停止・急旋回といった機敏な挙動は厳しい乗り物です。

これらの理由から個人的には北海道以外の国内ではあまり運転したくないなというのが正直な感想ですが、北海道であれば札幌を出てしまえば土地は広々なので、ゆっくり安全に走ればさほど問題は感じませんでした。

ちなみに寝具ですが、座席を倒してフラットにした寝床スペースに、お店でレンタルしたシーツを敷き、その上に持参した寝袋(冬用)を置いて収まるような形です。就寝時に備え付けの暖房機を弱~中程度つければ寒くもなく快適でした。

一通りの設備の使い方の説明を受けてから、いよいよお店を出発です。

 

平岸高台公園

ほとんどの目的地は札幌以外の場所ですが、まずは札幌で行っておきたいポイントに1か所だけ寄ります。

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(11:59)

何の変哲もない公園。しかし一部の人間には聖地扱いされる公園。この場所のこのアングルは、大泉洋の名を北海道ひいては全国に響かせた番組水曜どうでしょうの、前枠・後枠と呼ばれるシーンで頻繁にロケ地とされたポイントなのです。HTB社屋のすぐそばにあります。どれだけ大雑把に撮影場所をセレクトしたのかがよく分かります。

札幌で用事があったのはこの場所だけなので、見終えたら早々に高速を使って次の街へ行きましょう。次はいきなり富良野です。容赦なく高速道路を利用し、滝川ICを経由して走ること140kmほど。

 

 ファーム富田

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(14:28)

富良野でもおそらく一番に有名な農園にやって来ました。かねてから富良野はラベンダーの栽培がさかんでしたが、1970年代に入って貿易自由化がなされると国産のラベンダーは価格競争により衰退します。しかし、ここファーム富田のラベンダー畑の景色が話題となり、観光地そして国産ラベンダーの産地として再興を果たすのです。

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(14:31)

これがそのラベンダー畑ですが、花の見頃は7月なので残念ながら今はただの緑です。

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(14:34)

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(14:59)

だからといって何も見るものがないかというとそんなことは無く、ラベンダーではない花畑が広がっています。

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(14:56)

でも園内には別に温室があり、花期をずらされたラベンダーが少ないながらも花を咲かせていました。

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(14:30)

その他にもラベンダーを蒸留しオイルを抽出する設備を見たり、

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(14:33)

ラベンダー製品の工場を見学したり、

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(14:33)

そうやって作られたラベンダー製品のお店を物色したりしました。ちなみに農園の入場自体は無料で、基本的には商品の売り上げで運営しているようです。

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(14:43)

我々はお土産のほかにラベンダーソフトを購入しました。風味はちゃんとラベンダーしているのに不思議とイロモノ感は全く無く、おいしく食べられます。ご賞味あれ。

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(14:59)

駐車場にかわいいタクシーを見つけました。

 

青い池

上富良野に続いて美瑛へ。

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(15:44)
青い池には2年前のゴールデンウィーク(早朝)に訪れたのが最後だったのですが、①近くに道の駅ができた②きれいなアクセスルート(舗装路)が造られた③舗装された有料駐車場ができた④駐車場まで渋滞――というまるで信じられない変化っぷりでした。

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 (15:51)

夕方近くちょうど観光客が引き始めた時間帯だったのか、存外早く駐車場に入れました。つくづく人気スポットは朝一に限りますね。

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(15:57)

そこそこ人はいましたが思っていたほどではありませんでした。

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(15:57)

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(15:59)

Macの壁紙となったことで一躍有名になったスポットです。火山泥流災害を防ぐために堰堤が建設され、そこに川の水が溜まった結果生まれたのがこの池。青く見えるのは水酸化アルミニウムなどの微粒子が含まれているからだそうです。

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(16:05)

帰り道に売店ができていました。ただの砂利道だったのに。

 

白ひげの滝

青い池と同じ美瑛川沿いの、より上流側にある滝です。

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(16:23)

すぐ脇にある橋の上から滝を見下ろすことができます。

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(16:24)

川の色が青い池と一緒です。

ちなみに、付近になかなか駐車場所が見当たりませんが、「白金温泉観光組合」の前の駐車場は公営かつ無料です。

 

新栄の丘

続いては山を下りて、美瑛らしい丘を見ていきましょう。

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(16:58)

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(17:02)

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(17:00)

美瑛の丘は数あれど、新栄の丘はトイレがあって駐車場があって360度見晴らしがよくて人がそこまで多くないのでお気に入りです。

 

ジェットコースターの路

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 (17:20)

日没が近づいていますが、最後にもう一つ美瑛の有名なポイントへ。

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(17:21)

知名度相応に素晴らしい道央屈指の直線道路ですが、その分観光客もそこそこの頻度で訪れるし、その人々も素行がよろしくないことが多いのでぶっちゃけ観光地としてはあまり気に入ってはいません。登り坂の頂上は車にとって死角だというのに、車が近づいても平然とど真ん中に立って写真を撮り続けるのはいかがかと思うのですよ。運転で通過する際には十分ご注意ください。