北海道6日目の続き。
(10:23)
宗谷岬を離れ、猿払村を南方向へ走っています。ここから紋別あたりまではずーっとこんな海沿いのだだっ広い景色で、それはそれは北海道っぽくて好きなのですが、ずっと走っていると眠くなるやつです。
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【9/19】羽田~新千歳~札幌~富良野~美瑛~帯広
【9/20】豊頃~釧路~納沙布岬~別海
【9/21】弟子屈~網走~阿寒
【9/22】斜里~知床~標津~中標津
【9/23】上士幌~三国峠~天塩
◆【9/24】天塩~稚内~宗谷岬~猿払~浜頓別~豊富
【9/25】稚内~利尻~礼文~稚内
【9/26】宗谷岬~幌延~旭川~登別
【9/27】ウポポイ~新千歳~羽田
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エサヌカ線
(10:38)
ということで、猿払村にあるエサヌカ空港にやって来ました。空港なのは噓ですが空飛べそう。最長の直線部分は8kmにわたります。しばらくは走っても走っても直線という果てのなさが味わえます。……でも果てはあります。
(10:38)
(10:39)
(10:43)
個人的なおすすめはガツンとかっ飛ばすのではなく、邪魔にならない程度の速度でゆるゆるっと流して走ることです。
(10:52)
めっちゃいかついのとすれ違いました。
(10:55)
(10:58)
(10:58)
言うまでもない良い道ですが、たまに道のど真ん中にバイクを置いている人などもいるので走行時はご注意を。
中頓別鍾乳洞
浜頓別町から内陸側へ折れて、中頓別に差し掛かりました。ここに日本(実効支配域で)最北端の鍾乳洞があります。
(11:39)
無料の駐車場に車を停め、鍾乳洞まではしばらく歩きます。駐車場の前にあるこの管理棟が最後のトイレです。
(11:39)
(11:41)
一番いい感じの音がするやつを選びましたが、ずっと手に持っていなきゃいけないのが面倒でした。
管理棟の屋外スピーカーは常にラジオを流していて、最初耳を疑いましたが、どうやら管理棟の周りで造園作業をしている方々が聴く用のようです。
(11:43)
(11:45)
軍艦岩の脇を抜けて鍾乳洞へ向かいます。片道10分弱。中頓別鍾乳洞は一洞から四洞までありますが、中に入って歩けるのは一洞のみ、三洞と四洞は外から見るだけです。第二洞にいたってはどこにあるのか図示すらされていません。
(11:52)
(11:51)
アイテムが増えていく……!
ちなみに明かりは暗くてあまり使い物になりません。
(11:57)
(11:59)
(12:00)
全長60mに対し、高低差は15m。足場こそしっかりしていますが、かがんでも頭をぶつけそうになるほど低い通路もあり、距離のわりにアスレチック感の強い鍾乳洞です。
(13:01)
続いての町は音威子府(おといねっぷ)。音威子府といえば麺が黒いそばが有名です。その中でも恐らく一番有名な店が、音威子府駅の中にある常盤軒。……ですが、某ウイルスさんのせいで臨時休業していました。今まで3度音威子府を訪れて常盤軒チャレンジをしているのですが、一度もありつけたことがありません。
一路食堂
(13:09)
しかし、音威子府では常盤軒以外でも何軒かで黒いそばが食べられることが分かりました。これらのうち道の駅音威子府では昨年食べたので、今回選んだのはこの一路食堂。
(14:00)
たしかに麺が黒い。蕎麦の実の甘皮まで使用しているためにこの色になるそうです。
お味はさておき、席についてオーダーしてから蕎麦が出てくるまでに30分以上掛かった蕎麦屋って初めてです……。先を急ぐ方は、見た目混んでいなくても要注意です。
(13:09)
「おといねっぷ」の文字の手前に見えるセコマで、
(14:21)
パフェを買ってふたたび車へ乗り込みました。この後はひたすら山道を走り続け、豊富町へ向かいます。
大規模草地牧場
(15:47)
(15:47)
天塩からスタートした6日目ですが、北の端をぐるっと回ってほぼ同じ場所まで戻ってきました。こちらは天塩よりも少し北にある豊富町。大規模草地牧場は「おおきぼそうちぼくじょう」と読むそうです。日本有数規模の面積を誇る町営の牧場ですが、10年くらい前までここではレストハウスが営業していたらしい。
(15:55)
広すぎて牛が遠い。
(16:03)
道を走っていたら、沿道に集まっているポイントがありました。鳴き真似をしながら飛び跳ねてアピールしたら牛たちの視線を集めることに成功しました。
(16:07)
良い景色ですがやっぱり基本的に牛は遠いです。
サロベツ湿原センター
(16:32)
サロベツ原野に関する展示やレストラン、ミュージアムショップが併設された施設ですが、時間が時間なのでほぼ閉まっていました。
(16:38)
ですが、湿原の中を歩ける木道はいつでも開いているようです。ただ、最短ルートでも2~30分は掛かるようなので、数十mだけ歩いて引き返しました。
(16:37)
サロベツ原野はかつて大きな湖だったのが、そこに生えた植物が枯れても分解されずに堆積してできた地形(=泥炭地)です。多くの渡り鳥が訪れる湿地なのでラムサール条約に登録されています。
(16:34)
泥炭地なので、かつては炭を採っていたそうです。当時活躍していた浚渫船が湿原センターのすぐ裏に安置されています。
(16:45)
売店もギリギリ開いていました。左のマグネットを買って我が家の冷蔵庫にお迎えしました。
(16:44)
シマエナガの群れは迷ってやめました。
サロベツ原野駐車公園
(17:09)
(17:27)
日没は海沿いで見届けました。
(17:26)
(17:12)
利尻富士が好きなんです。
(17:14)
さて、日が落ちたところで今日の風呂と夕飯を抑えに行きましょう。
豊富温泉ふれあいセンター
(18:16)
ふたたび豊富町へ戻ってきました。今日は風呂と夕飯を同じ場所で済ませます。
(18:17)
温泉施設ですが、中に食事処があります。
(18:25)
ジンギスカンだぜいええええええええええええええええええええええええええい!!!!!
エゾシカのジンギスカンと普通のラムのジンギスカンを一人前ずつ頼みました。2人でこれだけ食べても総額2000円ちょっとしかしないんだから衝撃。鹿肉はクセがあるといえばあるけれど、食べにくさは全然感じなくて美味しい。
(18:49)
周りの濠で野菜を茹でるよう言われたのでその通り調理している図。
食事処の営業時間的に先に夕食を済ませましたが、続いてお風呂です。豊富温泉は石油や天然ガスと一緒に湧いてくる特殊な泉質で、全国から湯治客が訪れる温泉だそうです。若干の石油臭がありますが、天塩温泉に浸かった翌日ではもはやどうということはないレベルです。
男湯と女湯それぞれが一般用と湯治客用に分かれています。前者は湯船の温度が熱め、後者はぬるいお湯です。脱衣所から別々なのでそれぞれを行ったり来たりするのは現実的ではありません。熱い湯が苦手なので湯治客用を利用しましたが、僕でもぬるいと思ったレベルなのでかなりの長期戦を想定した温度設定なんだと実感しました。
稚内森林公園キャンプ場
(21:34)
翌日は稚内からスタートの予定なので、風呂後に豊富町から稚内まで約50kmを走ってから就寝しました。写真は寝る前のアイス。
(5:28)※翌朝撮影
・キャンプ場も駐車場も無料。キャンプ場利用者のほか、車中泊も3~4台いるが広さ的に気にならない。とても静か。
・電気のついたトイレが24時間利用可能。手洗い場の横にゴミ箱がある(地味だがとても重宝する)。
・駐車場は全体的に水平。申し分なし。
翌朝目にした道の駅わっかないの駐車場が車中泊でパンパンだったのに対し、こちらはスカスカでした。北海道なら観光都市でも少し場所を選べば快適なスポットを見つけられることがよく分かりました。ただ、夜の稚内公園を経由するルートは本当に真っ暗なので運転はお気をつけて。
昨日のまとめです。天塩スタートで道北を時計回りの後、さらに稚内まで行きました。 pic.twitter.com/Vu7rchK0K6
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 24, 2020
道北を一周半して戻ってきた形になります。ちなみに明日もここに泊まります。