(7:42)
稚内からおはようございます。宿泊(車中泊)地だった稚内森林公園キャンプ場を出て、比較的すぐの場所にある稚内駅に来ています。
稚内駅(鉄道)は道の駅にもなっているというよく分からない状況なのですが、道の駅ということは駐車場もあるわけで、行ってみれば車中泊していたと思われる車たちがぎっちり止まっていました。少し離れたキャンプ場で我々は悠々と停めて寝られたのにこの差はいったい。
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【9/19】羽田~新千歳~札幌~富良野~美瑛~帯広
【9/20】豊頃~釧路~納沙布岬~別海
【9/21】弟子屈~網走~阿寒
【9/22】斜里~知床~標津~中標津
【9/23】上士幌~三国峠~天塩
【9/24】天塩~稚内~宗谷岬~猿払~浜頓別~豊富
【9/25】稚内~利尻~礼文~稚内
◆【9/26】宗谷岬~幌延~旭川~登別
◆【9/27】ウポポイ~新千歳~羽田
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稚内駅
(7:43)
ということで最北端の駅です。
(7:44)
思っていたより本数が少ない。稚内ほどの街でも、稚内ほどの距離になってしまうと現代において鉄道はもはや主要な交通手段ではないのだろうか。
(7:45)
普通列車でも旭川まで約6000円。距離的に無理ないのも分かるけれども高いものは高い。
(7:55)
その後、日本最北端のマクドナルドもひやかしつつ本日の行程スタートです。
宗谷岬
(8:18)
知っている人はこの看板だけで、この先にあるものが分かるやつ。
(8:24)
そう、最北端ですね。一昨日も訪れましたがあえて遠回りして寄ってみました。本日の宿泊は登別を予定しているのですが、「今朝宗谷岬から来ました」の実績作りのためだけに来ました。
(9:42)
ということで宗谷岬の土を踏んだら、早速稚内市街を経由しつつ南下しましょう。今日はいつも以上に移動メインです。
幌延町トナカイ観光牧場
(10:14)
とはいえ多少の遊ぶ時間はありそうなので早速寄り道していきます。
(10:18)
ここにはトナカイがいます。剥製じゃなくて生きているのも60頭いるそうです。お土産屋のほかにレストランもありますが、トナカイが食べられるわけではない。
(10:18)
トナカイ牧場は無料でも入れますが、トナカイがいるだけと言えばいるだけなので、専用のエサを買って自らの手でエサやりをするのが良いでしょう。
(10:29)
建物の向こうにトナカイがいます。
(10:21)
そこにエサを手に取り、
(10:21)
こうじゃ。
(10:25)
人間よりはるかに分厚い舌ベロで、餌を乗せた手のひらをべろんべろん舐められます。背筋がゾワゾワします。
(10:29)
めちゃめちゃにされた左手の図。べっとべと。
(10:34)
(10:35)
主にはトナカイと売店とレストラン、以上って感じです。人によっては物足りないかもですが、トナカイへのダイレクト餌付けは楽しいので道北で近くを通る際に時間と興味があればどうぞ。ちなみにほぼ貸し切りに近かったです。
(11:29)
先は長いので用が済んだらさっさと南下を再開。
(12:01)
(11:59)
羽幌町のオロロン鳥モニュメントでオロロンポーズの記念撮影だけ決めました。
(12:18)
あ、それとセコマ休憩も挟みました。
旭山動物園
(16:41)※帰りに撮影
14時半頃に旭川へ到着。珍しくベタ中のベタな観光地にやって来ました。人が……人がいっぱいいる……(当社比)
この場所自体はもう言わずもがなだと思うので、撮った写真をひたすらに並べていきます。
感想としては①動いているところをかなり間近で見られる②手作りの展示物がたくさんで楽しいの2点です。
(14:47)
(14:57)
(15:04)
(15:07)
(15:13)
(15:14)
(15:21)
(15:22)
(15:24)
(15:29)
(15:34)
(15:40)
(15:43)
(15:48)
(15:56)
(16:26)
(16:28)
(16:31)
こんな感じでめいっぱい写真を撮って遊びました。
(16:54)
ちなみにこれは旭山動物園を出た後に助手席で食べていた豚丼です。
登別万世閣
(20:05)
ところで北海道最後の夜となる本日ですが、なんと車中泊しません。最後くらいは宿を取ってみるかということで、GoToトラベルを活用し普段のチョイスよりやや価格の張る宿を選びました。宿泊地としたのは登別温泉。最北端の宗谷岬から登別温泉まで、動物たちに触れたり眺めたり舐められたりしながら12時間かけて来ました。
(21:27)
(20:36)
車内で寝袋にくるまっていた7日間。それはそれで悪くない寝心地でしたが、畳の上の布団はやっぱり気持ち良かったです。
(21:03)
夕飯か夜食か的なものはこれまで買いだめていた食料を消化することで適当に済ませましたが、部屋の畳に根が生える前に温泉街を散歩しておきました。かろうじてお土産屋が数件まだ営業していたので、いくつか回りつつ買い物を済ませました。
(21:07)
路上に湯気がもうもうとしていたので何事かと思えば、泉源公園の間欠泉がごうごうと音を立てて噴き出していました。
8日目(きのう)のまとめ。 pic.twitter.com/2FmOfvioJ5
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 27, 2020
(7:00)
一夜明けて北海道最終日。宿のプランには朝ごはんだけ付けていました。ビュッフェレストランは大混雑で、食べ終わって出る頃には席待ちの列が形成されていました。
ウポポイ 民族共生象徴空間
(8:43)
最終日は行動できるのが半日程度なので観光は一ヶ所だけ。オープンして2ヶ月しか経っていないウポポイにやって来ました。登別の隣町、白老町にあります。
ウポポイは、国立アイヌ民族博物館をはじめ、アイヌの暮らしや工芸、舞踊などを伝承・共有・学習するために造られた施設群です。ウポポイの入園と国立アイヌ民族博物館の入館はそれぞれ別々に予約ができます。博物館はあくまでウポポイのいち施設なので、ウポポイの入園予約だけでも十分に楽しめる要素は沢山あります。博物館の予約はすぐに埋まってしまうので今回の我々もウポポイの入園のみでした。それでもステージを観たり工房を見学したりと一通り回るには思ったより時間が掛かりました。今は体験学習なども始まっているようなので、博物館も含めれば個人的には終日でもいられそうな場所でした。
(8:34)
(8:48)
(9:02)
(11:09)
(12:02)
ウポポイのマスコット、「トゥレッポん」がめっちゃかわいいのでみんなにも知ってほしい。オオバユリの球根をモチーフにしたキャラクターです。女の子です。
(10:21)
(9:16)
園内の案内版において、アイヌ語が最上位に位置しているのが素敵。ちなみにアイヌ語は文字を持たない言語なので、すべてカタカナで表記されています。
(9:03)
(9:06)
アイヌの家屋の復元や工房を見学したり、
(9:44)
木彫り舟の実演を見たり、
(9:23)
屋外・屋内それぞれのステージで伝統舞踊を観たりして過ごしました。タイムテーブルを確認しながら色々な場所の展示を見たり整理券を手に入れたりしているうちに、あっという間に昼が近づきました。
(10:22)
(10:20)
施設内各所に使われているアイヌ文様の衣装がとても格好いい。2つ目はトイレの鏡です。
(12:14)
僕は北海道ツーリングを経てアイヌ文様に惹かれ浅学ながら文化そのものにも興味を持ちましたが、こうして公共の施設としてアイヌ文化を体感できる場所ができたのはとても楽しい限りです。願わくば、文様を使ったグッズ・土産の展開をより拡充してほしいところ。
オンラインショップもあるよ。
ウポポイ!
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 27, 2020
ウポポイ!
ウポポイ!
ウポポイ!
思っていたより見ごたえありました。一通り見て回ろうとすると、博物館抜きでも最低で半日コースです。 pic.twitter.com/RVBujC4JeR
ウポポイを後にしてからは高速道路をひた走り、札幌へ。
(13:27)
最後の給油を済ませ、
(13:39)
レンタカー屋さんへ無事帰還。そしてあっさりと返却完了。9日間連れ添った足兼宿とはこれでお別れです。北海道以外ではとてもドライブ旅する気になれないサイズだけど、お世話になりました。
(13:38)
9日間の走行距離は3,504km。利尻・礼文に行った1日はほとんどこの車で走っていませんが、その日を加えても毎日平均400km弱は走っていた計算になります。
(13:44)
店を出たら、久々の荷物フル手持ちで徒歩。とはいえ空港行きのバス停は道のすぐ真向いです。
(14:17)
9日間あちこち走り回った結果、行きたい場所はおおむねカバーできましたし、大きな誤算やアクシデントもなく無事に終わることが出来そうです。
(15:11)
空港に着いて荷物を預けたら締めのサクサクパイ。
(15:20)
さらば北海道。今回行った場所を再訪できるのはいつになるか分からないけれど、そう遠くないといいな。ちなみに空港と登別だけは翌月という超小刻み具合で再訪します。
(17:46)
夕方には東京へ。すべての荷物を手持ちしながら歩いて電車に乗り、走る寝床のありがたみを改めて実感しつつ帰宅しました。
そして最終日。今しがた帰宅して荷解きして夕飯食ってます。 pic.twitter.com/Iy3OE8JcpI
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 27, 2020
ということで、北海道キャンピングカーの旅でした。
北海道にはここ数年バイクでよく来ていますが、宿泊はもっぱらビジネスホテルを利用しています。キャンプがメジャーなように思えますが、1日の観光を終えた夜くらいは空調の効いた落ち着きと屋根と壁のある空間で薄着or全裸になってくつろぎたいというのが主な理由です。夜には文明に囲まれて過ごせる保証があるからこそ、日中にドカドカと観光を詰め込んだり限界ツーリングに挑めたりするのです。
ただ、「屋根と壁のある寝床ごと移動出来たら最強じゃね?」というのが今回の計画の発端でした。なにも綺麗なサイトでていねいなキャンプをするわけではなく、「ひたすら走ってひたすら観光して夜になったら寝る」の究極形が叶うのではないか。この目論見はおおむね上手くいったと思っています。日没を迎えてもなお翌日の目的地近くまでガンガン移動できたのはかなりの強みでした。しかもこれがレンタカーで実現できるとは。万人受けする旅スタイルでないことは百も承知ですが、運転を交代しながらセコマで買った飯を食いつつひたすら距離を稼いでいく感じ、好きな人は好きだと思うんです。
北海道滞在中の、
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 27, 2020
利用コンビニのうちセコマ率:100%
風呂の温泉率:100%
ただし、今回に関しては過去数度のツーリングで各地の観光スポットや都市の距離感がある程度頭に入っていたことが大前提だったので、未知のエリアでは行程に余裕を見る、または予定を削ったり変更したりする選択肢を念頭に置きましょう。そして、国内の他所に比べて北海道はキャンプ場や車中泊ポイントがやたら豊富と思われます。その他、交通量や道幅、駐車場の広さといった条件を鑑みるに、同じスタイルを本州などでできるか(できても快適に思えるか)は正直よく分かりません。
ともあれ、今後もいろいろ検討をしてみる甲斐はありそうです。
知床で買ったウルトラハイセンス暖簾見て。 pic.twitter.com/cJpp3NJIfz
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 28, 2020
以上、最後までありがとうございました。
旅行期間 2020.9.19~2020.9.27
旅行記完成 2021.2.28