おはようございます。北海道5日目、宿泊地の本別を出て、朝8時に十勝西部森林管理署東大雪支署へやって来ました。
(11:35)※後で撮影
もちろんこれは主たる目的ではありませんが、分かる人にはこれだけでどこに行こうとしているか分かるはず。そう、タウシュベツ川橋梁ですね。
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【9/19】羽田~新千歳~札幌~富良野~美瑛~帯広
【9/20】豊頃~釧路~納沙布岬~別海
【9/21】弟子屈~網走~阿寒
【9/22】斜里~知床~標津~中標津
◆【9/23】上士幌~三国峠~天塩
【9/24】天塩~稚内~宗谷岬~猿払~浜頓別~豊富
【9/25】稚内~利尻~礼文~稚内
【9/26】宗谷岬~幌延~旭川~登別
【9/27】ウポポイ~新千歳~羽田
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十勝西部森林管理署東大雪支署
タウシュベツ川橋梁へ行くためには林道を通る必要があるのですが、この林道は一般的には通行が禁止(ゲートが施錠)されています。これを経て橋梁に行く方法は主に3つ。
①ツアーに参加する
⇒よく分からないので各自でお調べください(丸投げ)。
②林道ゲートから歩く
⇒ゲートは車両の通行を制限するもので、徒歩が禁じられている訳ではありません。2年前にやりました。ゲートから橋梁まで片道50分でした。
③林道ゲートの鍵を借りて車やバイクで行く
⇒これからやります。
(8:17)
ということで東大雪支署にて。8時くらいに着いた時は駐車場に2~3台いるだけでしたが、8:10過ぎあたりになると到着順関係なくわっと列が形成されました。受付の開始は8:30から。
鍵は計14本という話なので、全てちゃんと返却されていれば先着でそれだけの組数がゲートを抜けられるということです。それ以降になってしまうと1巡目が帰って来次第、2巡目での貸し出しということになります。
(8:44)
必要書類を記入し、鍵の管理や林道の注意事項を受けたら、いよいよ鍵を受け取りです。それでは林道ゲートまでレッツゴー。
(11:01)※行きの写真が無いので帰りの様子
東大雪支署から林道ゲートまでは国道273号をほぼ道なりに約34km。音更川を渡る丸山橋の北で東(右)に曲がり100mほど進むとゲートがあります。さっき借りた鍵はここのチェーンを留める鍵です。
他の組ともタイミングが被りやすく、今回も出入りの時には前後に誰かしら車がいたので、開け閉め両方をやるタイミングは少なそうです。この時に、鍵を南京錠に挿しっぱなしにして置き忘れるパターンが多いらしいのでご注意を。実際この日も、挿しっぱなしで忘れた結果、他の組に持っていないか訊いて回っているグループがいました。
(9:30)
ゲートから駐車場まではダートの林道を4km。いい雰囲気ですが、以前ここを歩いた時は熊が出ないか怖かったです。
(9:40)
このカーブの右奥が橋梁への道。付近の空いたスペースに車を停め、ここからは徒歩です。
(9:42)
(9:43)
ぬかるみや木で足元が悪いので気を付けてください。
(9:45)
5分も掛からず橋に到着です。
(9:47)
(9:50)
(9:58)
(10:03)
(10:32)
タウシュベツ川橋梁は1939年、国鉄士幌線が延伸開通した際に架けられました。音更川の支流であるタウシュベツ川を渡る橋ですが、1955年に糠平ダムが建設されると橋梁一帯がダム湖に沈むことになったため、士幌線はダム湖を避けるように線路が切り替えられました。それ以来橋梁としての機能は終えたものの、こうして現在にまで姿を残しています。しかし近年その崩壊が進み、いよいよすべてのアーチが形を保てるのは今年が最後かも……と言われて何年かが経っています。見に行くなら早めに行っておくのが良いでしょう。ちなみに夏季はダム湖の水位が下がるので、こうして下に降りて見て回ることが可能です。
(10:29)
ダム湖の底が露わになったとはいえもともと川を越える橋。飛び越えて渡り切れない川があったので、橋の反対側まで歩くには水の中を歩く必要がありました。長靴があれば理想ですがそんな準備は無い。川が冷たい。
(10:41)
(10:42)
ただでさえ見晴らしのいい場所に、いつか近い将来確実にその姿を失うであろう橋。歩いたり眺めたりしてたっぷり小一時間過ごしました。
(10:50)
ということで気を付けてね。
(11:34)
11時過ぎに林道ゲートを出て、30分ほどで東大雪支署に無事戻り鍵を返却しました。
ナイタイテラス
今日は最終的には大雪山を越えて道北方面へ行く予定なのですが、まだ山のこちら側でちょいと遊びます。
(12:06)
上士幌町のナイタイ高原牧場の終着点にあるナイタイテラスへやって来ました。ちょっと前まで小屋のような小さなカフェがあるだけの場所でしたが、
(12:03)
数年前にクソおしゃれなテラスが建ちました。 小汚いライダージャケットで来るのが躊躇われるようになってしまった。しかし今回は車なので多少天気がアレでも来る気になれます。
(12:04)
「しろ」はホットミルクです。価格設定もクソおしゃれ仕様。
(12:25)
1200円のローストビーフサンドを買っておしゃカフェごっこしてきました。
(12:20)
(12:22)
アーチ楽しい。
三国峠
上士幌を出る時点で正午を過ぎていたのでなかなかにタイトなスケジュールですが、さくさくと道北へ向かいます。
(14:00)
ふたたびタウシュベツ川橋梁のある糠平の方へ向かい、国道273号をさらに北上。大雪山の脇をぶち抜いていく三国峠にさしかかります。この橋は三国峠よりも少し上士幌寄りにある松見大橋です。写真を撮っているのは一段上にある緑深橋(りょくしんばし)の上です。橋の上は駐停車禁止なので停めるならちゃんと地上部分でよろしく。それにしても雲で遠くが見えない。
あまりに無念なので2018年GWの写真を載せておきます。未開の広大な森林をバックに人工のゴツい橋が架かっているこの景色超好き。
(14:07)
さて三国峠です。道内国道最高地点です。
松見大橋のところをご覧になってお察しかもしれませんが、高度を上げていくと雨が降り始めました。1年前の同じ時期にここを通ったら9月下旬なのに雪が降っていたことを思えばどうということは無いですね。
(14:11)
(14:26)
身体も濡れていないので、駐車場に併設されている三国峠cafeにも堂々入ってしまいます。
(14:19)
(14:13)
(14:26)
店内に若干数の席もありますが、いっぱいだったのでテイクアウトにして車内で飲みました。
午後は移動に終始したため、これ以降の停車は給油や休憩(セコマ)くらい。最終的には三国峠から走ること260km、今夜の宿泊地は日本海側の天塩町です。ちなみに天塩までは士別、苫前を経由しました。最短距離ではありませんが海沿いの方が景色が楽しいので海多めにしています。
実はこの日はさらに足を伸ばして豊富に泊まる予定だったのですが、そうすると夕飯や風呂の営業時間を逃すことが濃厚だったため、三国峠を出た時点から再検討して天塩にダイバートした次第です。
てしお温泉夕映
天塩には日没後の19時前に到着。午後は走り通しで疲れていた&周辺に夕食時間帯の飲食店があまり無いので、本日の夕飯&風呂は一か所で済ませます。
(20:35)
北海道天塩町の天然温泉【てしお温泉夕映】公式HP – 日本海・利尻富士を望み雄大な天塩川の自然が一望できる絶景の天然温泉、てしお温泉夕映
北海道の日帰り入浴はさほど多く経験していませんが、少ないながらも一番のお気に入りはこちら。
(19:42)
宿泊施設も併設されているだけでなく、貸しホールや貸し会議室、服まで売られているあたりを見るに、地方にありがちな地元の交流施設を兼ねた場所のようです。
(19:13)
併設のレストランで夕飯。どちらかというとファミレス的なメニュー展開ですが、規模の割に種類が多い印象。なにより、このエリアで夜時間に普通に食事を提供していることが非常に心強い(旅慣れている方には当然でしょうが、都市部を離れると居酒屋以外空いていないことはザラです)。宿泊者用の食事だと刺身天ぷら的な和食のお膳があるようです。
(19:45)
そして最高なのは風呂。綺麗・でかい・空いているの三拍子。それでいて日帰り入浴600円という比較的安めな価格設定に、昼間来れば日本海を見渡せます。海に沈む夕日も見られるようです。
そして天塩温泉で特徴的なのが泉質。茶褐色で、全国でも珍しいアンモニアを多く含む温泉です。その結果、洗い場に入ったとたんものすごく目がシパシパするしむせそうになります。 僕も初回は「これ耐えられるのか……?」と不安になるレベルでしたが、安心してください。すぐに慣れます。
建物全体が広いので湯上がりにもゆっくりできて、とにかく快適性が抜群です。泉質の珍しさも含めて一度寄ってみることをお勧めします。
(21:10)
風呂上がりのセコマ。そして就寝。
道の駅てしお
(6:02)
(6:02)
おはようございます。5日目の宿泊場所とした道の駅てしおは国道232号沿い。てしお温泉夕映からは目と鼻の先にあります(車基準)。温泉のクオリティと道の駅の快適さ、そしてそれらが至近距離にあることと、オトンルイ風力発電所(オロロンライン)からもすぐの場所にあるという観光地へのアクセス性も含めて、天塩はとてもお気に入りの町です。
【道の駅てしお 車中泊事情】
・道の駅なのでもちろん無料。他の車中泊もそこそこいるが、駐車場が南側へ広く差し支えない。
・道の駅のトイレが24時間利用可能。綺麗。
・駐車場は水平。車中泊スポットの紹介サイトでは騒音(国道のトラック走行音)について触れられていたが、個人的には全く気にならないレベル。駐車場の一角にはアイドリングしたままのトラックがいるので、道の駅の建物から離れた車の少ない場所に停めるのが吉。
5日目のまとめ。三国峠から走っているうちに日没を迎えてしまいました pic.twitter.com/rzvdfaUwZ0
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 23, 2020