出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。

男3人の伊豆大島・神津島【1】東海汽船2代目さるびあ丸、神津島欠航、大島岡田港

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2020年3月19日。

コロナ禍で色々な場所に行けなくなるギリギリ前、僕としては一番最後の旅です。

 

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(20:49)

場所は竹芝客船ターミナル。もはや何度目か分かりませんが島旅です。今回は神津島を目指します。3月の3連休を利用し、船中泊の初日を含めて4日間の旅になります。

神津島2泊の計画だったのですが、今回の船、利島・新島・式根島神津島は「とりあえず試みるけど海の状況次第では着けないかもしれないよ」の条件付き運航でした。そして1泊目には神津島まで到達できず大島止まりになりました。その辺りの経緯も含めて順番にご紹介していきます。

 

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◆【3/19】竹芝客船ターミナル~さるびあ丸乗船

【3/20】大島岡田港~椿花ガーデン~椿まつり~大島公園

【3/21】神津島~天上山~島内観光

【3/22】神津島村落~さるびあ丸~竹芝客船ターミナル

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竹芝客船ターミナル

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(20:53)

いつもより若干早めにターミナルへ到着したので、しばらく外でぼんやりしていました。まずこちらが今回乗船するさるびあ丸2020年6月の新船就航に伴い退役予定の船です。

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(20:53)

こちらが2014年に就航した、まだまだピチピチの橘丸

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(20:54)

ターミナル広場中央にそびえる船のマストを模したモニュメントが工事中でした。まるでSASUKEファイナルステージのよう。

 

ところで、今回旅を共にするのは3名です。

I:島旅準レギュラー。高校時代、昼休みから放課後の掃除終了までぶっ通しで寝続けた過去を持つ。

M:島旅2回目。前回の島旅では山歩き中にノリツッコミをした結果、山に下ネタをこだまさせた。

:島旅好きが高じて東海汽船の株を買い足した。直後値崩れした。

3人とも、昨年11月の伊豆大島に行った顔ぶれです。前回は4名でしたが、Kは都合により今回参加できませんでした。

 

さるびあ丸(2代目)

買い出しをしつつ3人が合流しましたが、途中で本降りの雨が降りだしたので写真は一気に乗船後に飛びます。

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(21:51)

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(21:51)

選んだ船室は毎度おなじみ特一等船室。定員4名ですが、3人利用なのもあって相部屋とはなっていません。

4人分のベッドにテーブルと椅子とソファ、洗面台にテレビと湯沸かし器。浴衣とスリッパも使えます。ハンドタオル・シャンプーリンス石鹸・歯ブラシのセットも人数分あります。

この2代目さるびあ丸は6月に引退なので、これが見納めと思いつつ写真を撮りました。

 

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(21:53)

部屋に荷物を置いたら、出港を見届けるために外部甲板へ出ました。最上部は雨が降っているので立ち入りが制限されていました。

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(22:01)

22時、定刻通りに離岸しました。

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(22:03)

隣に接岸していた橘丸(三宅島・御蔵島八丈島航路)はさるびあより30分遅い出港なので置いて行きます。

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(22:05)

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(22:05)

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(22:10)

東京(地方)を離れて東京(島嶼部)へ行くこの状況、いつもなんて表現すればいいのか分からない。島の方はしばしば東京地方(本土)のことを「東京」または「内地」と呼びますが。

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(22:07)

竹芝客船ターミナルから少し離れた場所におがさわら丸が泊まっていました。これは若干レア。

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(22:13)

レインボーブリッジを越えたところで早々に引き上げて船室に戻りました。

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(22:26)

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(22:24)

買い込んだ食料で遅めの宴会(ノンアルコール)でした。

神津島への到着予定は翌朝10時。いくらでも夜更かし出来るぜ……とこの頃は思っていました。

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(23:19)

ので、持ってきたカードゲームで遊びました。「我流功夫極めロード」です。手札に揃えた漢字のカードを組み合わせて、即席の必殺技を考えるゲームです。王道の必殺技を作るもよし、語感で行くもよし、当て字もよしです。勝敗の決着方法は「一番良いと思う技を出した人に投票」というガバガバ具合ですが、たぶん目的は勝敗ではない。なんとも男心をくすぐられるゲームでした。


伊豆大島 岡田港

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(5:42)

伊豆大島からおはようございます。夜更かししたって接岸は見たいですよね。

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(5:49)

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(5:51)

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(5:53)

ということで眠い目をこすりながら大島岡田港への到着と旅客が降りるのだけ見届けて部屋の中に戻りました。

……が、しばらく経っても船がなかなか岡田港を出ない。荷役が長引いているのかなーと思っていたら、

この先利島、新島、式根島神津島は海況不良により欠航

との館内放送が入りました。昨晩の時点で条件付き運航だったとはいえ、なんだかんだで(新島、式根島神津島は)就航するとたかをくくっていた我々は船室内で慌てふためきました。

 

神津島欠航

ここで我々が取れる選択肢は2つ。

(A)このまま船に乗船し続け、今夜一度東京(竹芝)に帰る。

(B)大島で下船し、翌朝の下り便を待って神津島へ向かう。

前者はふりだしに戻るor中止パターン。しかしただただ船に乗り続けるのもなんだかなーですし、目的地まで行けないにせよ何かしら遊びたいよねということで、あまり迷うことなく(B)の流れになりました。そこでさらに問題になるのは、

(1)今晩の宿@伊豆大島

(2)観光の足(レンタカー)

前者は必須事項です。後者は無くても観光のフットワークが重くなるだけで、生活環境に支障はありません。

ということで宿の確保。まずは予約サイト(大島と八丈島くらいの規模ならネット予約できる宿もある)を見ましたが空きは見当たらず、観光協会のWebサイトを見て電話を掛けました。すると案外あっさり空きが見つかりました。

観光の足については、観光協会などのネット上に載っているほぼ全て(1軒だけ最後まで不通だった)のレンタカー屋さんに電話をするも、車両の空きは無し。島内の移動は公共交通のみとなりました。

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(8:32)

とりあえず大島での宿が見つかったので、船は降りることに。下船前に、昨晩から風呂に入れていないMとIはシャワー室を使いました。町営の温泉施設は臨時休業中のため、夕方になって宿にチェックインするまで風呂に入るアテが無かったのです。ちなみに僕は昨晩、仕事を終えて一時帰宅した時に風呂を済ませてから家を出ていました。

※後々知った事ですが、島の宿でも一部では日帰り入浴的なサービスを行っているところがあるようです。

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(8:36)

これで代替案は一通り固まりました。

最初に遊びに行こうと決めた場所までは、バスに乗ろうとするとかなり長い時間港で待つことになるので、行きは港からタクシーを利用することにしました。が、その施設は9時オープン。プランを固めて下船したのが8時過ぎだったので、時間が近づくまでは港でぼーっと過ごします。

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(8:36)

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(8:46)

3人でターミナル建物内に荷物を置いて、僕は主にカメラを携えて外をうろうろしていました。港には僕らの他にも、バスが来るのを待っている人たち、あるいは折り返し便までの時間つぶしで一時下船をしている人たちなどが数十人規模でいました。

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(8:54)

良い感じの時間になったので港の前に数台停まっていたタクシーのうち1台を拾い、最初の目的地「椿花ガーデン」へ。バス移動ベースを前提に、アクセスが良く次のバスの時間までめいっぱい楽しめるスポットとしてのチョイスです。

タクシーの車中で、本当は神津島に行く予定だったこと、宿もさっき急遽確保したこと、レンタカーが予約できなかったことを話していると、

「○○のところは?」

と、運転手さんの口から知らないレンタカー業者の名前が出てきました。

そのレンタカー屋さんはネットで検索しても出てこない事を話すと、連絡先をご存じとの事で椿花ガーデンに到着するなり運転手さん自ら自分の携帯電話で連絡して下さいました。その結果、「車両に空きがあるか確認しておくので椿花ガーデンを一通り見終わる頃に直接電話をするように」ということで、電話番号を控えさせてもらいました。

椿花ガーデンの内容は後述するとして、レンタカーの顛末を先にお伝えします。

そろそろ椿花ガーデンを出ようかというタイミングで電話を入れると、なんと車両も空きがあり今からこっちに迎えに来てくれるとの事。

軽バンでピックアップしていただき、携帯電話の操作方法をご主人に訊かれながら島内を走ること5分ちょっと。着いた先はまるで普通のお宅でしたが、広い敷地の一番手前に「わ」ナンバーのレンタカーが1台停まっていました。それが我々の借りる車でした。

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(11:01)

その車は年季の入った小さな軽ワゴン。シートには吸殻を落としたと思われる穴がいくつも空き、カーオーディオには今や懐かしきMDの挿入口があります。でもちゃんと乗れて走るんだから文句なんてありません。いや冗談ではなく本当に。だってしかも明日の朝まで借りて3,000円という破格なんですもの。下手すると3人でバスを使って1日観光するよりも割安ってどういうことですか。

(翌朝ガソリンスタンドが開く前に我々は船に乗って島を去るので)ガソリンは今日の夕方のうちに入れておき、返却は港の駐車場にキーを刺したまま停めておいてくれればそれでいいと指示を受け、我々はありがたくも足を手に入れました。

迎えに来てくれたレンタカー屋のご主人に「ネットとかでお店の情報を全く出されていませんよね?」と訊ねたところ、「(予約がいっぱいな時などに)いちいち断るのが面倒だから(どこにも情報は出していない)」とのお答えでした。

話を聞くに、レンタカーはまるで本業ではなく、半ば人助けのような形でなさっているようです。そんな訳なので、ここにもお名前や店舗(?)の風景などは一切出さないことにしました。

伊豆諸島最大人口の島でもこんな事ってあるんだなー……としみじみ。起き抜けから急展開で大慌てでしたが、ここに来て面白いことに巡り会えて、なぜだか得した気分になりました。欠航したんだけどな。