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金曜夜:東京からフェリーに乗船。(オーシャン東九フェリー)
土曜昼:徳島港。着日中わずかばかり観光を挟んで高松へ移動。
◆土曜夜:高松を出る寝台特急(夜行列車)に乗車(サンライズ瀬戸)
◆日曜朝:自宅(横浜)着
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徳島駅
(16:55)
徳島での3時間にも満たない観光タイムを終えて、ふたたび徳島駅へ。
(17:03)
サンライズ瀬戸の始発点である高松を目指します。駅構内に入ったあたりでちょうど雨が降り始めてギリギリセーフでした。
特急うずしお
(17:15)
高松へは普通列車やバスなどの選択肢もありましたが、タイミングや乗りやすさから特急を選択。地方の特急ってあまり乗ったことが無いので指定席と自由席どっちがいいんだろうと迷いました。駅の雰囲気的にそんなに乗る人はいないだろうと自由席を購入。
(17:15)
結果、指定席は2両編成のうち1両目の1/3くらいまでしかなかったうえ、車内はガラガラだったので自由席で正解でした。
(17:34)
すだち系飲料を飲みまくりちょっとだけ仮眠。
すだち多量摂取 pic.twitter.com/I4YgblyH5S
— 奇行太朗 (@kiko_taro) March 7, 2020
高松駅
(18:33)
1時間程度で高松に到着。昼前後には青空だったのに、いつの間にか雨も本降りです。
(18:41)
駅の売店にもそれっぽい雰囲気が出てきたうえ、明らかに同じ列車に乗るであろう風貌の方々がちらほらいます。
(18:46)
せっかくだからうどんを食べよう。とはいえ雨がかなり強いのでそんなに距離は歩きたくない。ということで、駅前広場から目と鼻の先にあった「めりけんや高松駅前店」へ。
(18:52)
後々調べたら首都圏にも6店舗ほどあるようですです。そして店名は違えど駅内にある連絡船うどんも同じ系列みたいですね。
(18:51)
釜玉を食べました。
(19:11)
そして再び駅の方へ。駅の向こうに見える高いビル(高松シンボルタワー)にのぼってみたりしましたが、展望スペースなどが開放されているような感じではありませんでした。
四国ショップ88
(19:29)
上っても特に何もなかったですが、地上階には土産屋がありました。これまた結構広い。
(19:38)
お遍路グッズもあります。買ってません。
たまたま見かけたiPhone用うどんホームボタンシールを買ってみました。絶妙な存在感
でなかなか良い感じ。
(19:44)
(20:03)
高松駅構内にはストリートピアノが置いてあって、夜になっても意外と誰かしらが弾いていました。
サンライズ瀬戸
(20:52)
ずっと外にいるのは寒かったので、程よい時間になるまでは改札外のロッテリアに滞在し(明らかにこの後サンライズに乗る人が他にも数組いた)、
(21:00)
2時間半ぶりに再び高松駅の改札を通り、いよいよサンライズに乗車です。
(21:02)
(21:04)
(21:03)
サンライズ瀬戸は東京~高松間を走ります。後ほど登場するサンライズ出雲と合わせて、国内で現在も定期運行されている唯一の夜行列車であり寝台特急です。
現在でも週末や連休の時には予約が取りづらいと言われますが、逆に言えばそれらを外した平日などであれば比較的取りやすいようです。
実際、今回の旅程で金夜に船、土夜にサンライズを持って来たのは、当然船の運航スケジュールの都合もありますが、サンライズを比較的予約が集中しないであろうタイミングにする意図もありました。
サンライズの乗車券(寝台券)は、かつてはみどりの窓口でしか販売していませんでしたが、2020年4月からは全部屋・座席がネット予約可能なようです(我々の旅行は一部座席しか対応していなかった頃なので、みどりの窓口で購入しました。ネット予約は未検証)。
サンライズツイン
(21:06)
今回利用するのはサンライズツインと呼ばれる個室。高松⇒横浜間の乗車券・特急券・寝台券2人でトータル44,420円。個室で横になって寝ている間に到着できるという点ではコスパ的にも悪くないんじゃないかと思います。
サンライズにはこれを含め「A寝台個室シングルデラックス」「B寝台個室シングルツイン」「B寝台個室シングル」「B寝台個室ソロ」「B寝台個室サンライズツイン」「普通車ノビノビ座席」と6種類の設備(部屋)がありますが、ここではそれらの比較などは割愛します。
2人組でサンライズを利用したい場合には、
①「B寝台個室サンライズツイン」(個室内で左右に並んで寝る)、
②「B寝台個室シングルツイン」の2名利用(個室内で上下段に寝る)、
③「普通車ノビノビ座席」で他の乗客と一緒に横並び
のいずれかになります。
↓各部屋の種類と部屋数、設備詳細はこちらが分かりやすいです
(21:12)
さてさてサンライズツインですが、廊下を進み、
(21:06)
狭い階段を下り(上層はシングルデラックスのようです)、
(21:06)
ドアを開けるとベッドが2つ。右に見切れているのが2つ目のベッドです。
(21:08)
枕元には紙コップと照明のスイッチ、FMラジオ、暖房の調節ツマミ。コンセントは、テーブル下にあるスイッチを入れると通電して使えるようになりました。
(21:08)
壁には収納やハンガー、ベッドの上には掛け布団と枕と寝間着が置いてあります。
(21:11)
個室の入口は番号ナンバー錠になっています。
初めてドアを開けると車掌さんの方で把握できるのか、個室に入ってしばらくすると車掌さんが検札に来ました。あられもない姿になるのはその後にしましょう。
(21:11)
続いて個室外、車内の設備です。洗面台にはハンドソープが備わっています。
(21:11)
ミニラウンジ。本当に小さく8人掛け。ラウンジには飲料の自販機が併設されていますが、種類はそんなに多くないので必要なら買ってから乗るのが良いでしょう。
(21:12)
同じくラウンジのそばにあるシャワーカード自販機。車内にある共用のシャワー室を利用するためにはこのカードを買う必要があります。後でいいやーと思って買わずにいたら売り切れていました。売り切れの概念があるのはたぶん、シャワー室の混雑よりもシャワーに使える貯水量に限界があるからでしょう。いずれにしても、朝方家に帰れることを考えればさほど痛手ではありません。
(21:15)
(21:26)
着替えて夜食と飲み物を並べてTwitterをやってうだうだしているうちに列車が出発。モーターの振動などが感じられないため、新幹線の発車時のようにぬるっと動き出します。
(21:29)
走り出してしまうと沿線は基本真っ暗なので写真なんて撮っていられないのですが、部屋の明かりを消して肉眼で外を見る分には、わりと景色が見えます。楽しい。このプライベートくつろぎ空間から、流れていく外の景色を眺められるシチュエーションがたまらなく楽しすぎる。停車時間を含めた表定速度(平均速度)は90km/h弱だそうです。
(21:42)
駅に着くと1階客室はそれなりにホームから見えるので、寝る時などは注意が必要です。
そして、電車なので当然揺れはあるのですが、それがなんとも心地いい。車体の揺れと、たまにコトンコトンとレールが響くのが、決して眠りの邪魔にならない感じ。ふだんの電車でも揺れがむしろ眠気を誘うあの感覚の上位版です。駅に着いて全く揺れなくなるとなぜか逆に起きてしまうところまで一緒でした。
岡山駅
(22:25)
高松駅を発ってから1時間。飽きもせずじっと外の景色を眺め続けていましたが、サンライズ瀬戸は岡山駅でしばらく停車するので、一度ホームに降り立ちました。
ここまでサンライズ瀬戸は7両編成で走っていましたが、ここ岡山駅でサンライズ出雲と連結し、14両編成で東京まで向かうのです。
しかもサンライズ瀬戸は先に到着して待つ側なので、ホームに降りてドッキングの様子を外から眺められる特典付き。
(22:26)
サンライズ瀬戸の後方が開けられました。
(22:34)
そして向こうからやって来るサンライズ出雲。
(22:35)
このくらいまで近づいたところで、出雲の前方が開けられます。
(22:35)
左開けて、
(22:35)
右開けて、
(22:36)
小刻みに何度か停止しながら接近しドッキングしました。
絶妙なタイミングでよそのホームの車輌接近の音楽が流れる。イントロの威勢がやたら元気。 pic.twitter.com/W7gtG3bNag
— 奇行太朗 (@kiko_taro) March 7, 2020
(22:36)
連結した瞬間と、その様子を見守る人々。
(22:40)
連結が完了するとそれほど時間を空けずに発車するのでさっさと車内へ戻りましょう。
(23:39)
岡山の後は23:55姫路、00:13三ノ宮、00:34大阪と停車し、今晩は終了です。
横浜駅
(5:45)
朝一番の停車駅は04:40静岡。大阪でも何だかんだ目を覚ましたので連続睡眠時間は意外と長くありませんが、トータルではちゃんと寝れている、はずです。
(6:44)
車窓からの景色がだんだんと見知ったものになったと思えば、ついに横浜駅到着。当然っちゃ当然なのですが、新横浜ではなく横浜駅着なのがその後の帰宅まで便利で非常に良い。しかも乗車券は横浜市内まで有効です。
(6:45)
そのまま東京駅へ向かうサンライズを見送り、自宅へ帰りました。ところでサンライズって東京駅が7:08着なら、月曜朝に到着してそのまま出勤することも可能なのでは……? という悪い考えが浮かびました。
ということで、長距離フェリーと夜行列車で行って帰るだけの旅でした。
参考までに、以下が今回のまとめです。
旅行時間:38時間
乗車(船)時間:28.5時間
移動距離:約1,500km(海600、陸900)
3/4が移動時間という驚異の割合でした。
実はこの行程に関しては1年ほど前から構想があったものの、普段の週末でいつでもできそう(実際できる)だからとしばらく先送りにしていました。実際やってみるとこれが楽しい楽しい。移動だけでも十分に楽しめることが分かりました。フェリーも夜行列車も是非お試しあれ。
以上、最後までありがとうございました。
旅行期間 2020.3.6~2019.3.8
旅行記完成 2020.5.6