出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

男4人の伊豆大島2019【1】横浜大さん橋、東海汽船さるびあ丸、三原山、お鉢巡り

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2019年11月1日。

今回も伊豆諸島旅ですが、普段といくつか違うところがあります。

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(22:48)

まずは現在地。ここは横浜大さん橋。竹芝客船ターミナルではありません。

そして同行者。島旅準レギュラーの友人Iとは一緒にいません。しかし後ほど合流します。

 

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◆【11/1】竹芝客船ターミナル~横浜大さん橋~さるびあ丸

◆【11/2】岡田港~御神火温泉~三原山~裏砂漠

【11/3】大島公園~ぱれ・らめーる~火山博物館

【11/4】砂の浜~ぶらっとハウス~椿花ガーデン~岡田港~さるびあ丸~竹芝客船ターミナル

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少し長くなりますが、まずは事のいきさつをご説明します。

長ったらしい説明は要らないから旅の様子を見たい方は、次の写真まで飛ばしてください。読まなくても今後の展開に支障はありません。

 

今回の旅行人数は4名。僕と、中・高校時代からの友人3名です。

 

I:島旅準レギュラーで、回を重ねるごとにアウトドア装備が増える。比較的ライトなラブライバー斉藤朱夏さん推しらしい。

M:伊豆諸島初。3rdライブに連番で僕を誘い沼に引きずり込んだラブライバー。小宮有紗さん推し。

K:伊豆諸島初。自宅でライブBlu-rayの上映会を開き僕を沼に引きずり込んだラブライバー伊波杏樹さん推し。

僕:伊豆諸島好きが高じて東海汽船の株主になった。夫婦共々ラブライブ!沼に沈み、結婚式でAqoursの曲を使いまくった。諏訪ななかさん推し。

 

4人で伊豆大島へ遊びに行く計画を立てたものの、Kが出発日にまさかの出張。出先の用件もそこそこに切り上げ新幹線で東京まで戻って来てくれるKですが、竹芝の出航には間に合わないことが事前に分かっていました。そんな中で我々が計画した行動は、

1.僕が竹芝ターミナルで乗船券を発行。

2.後から竹芝に来るIとMに乗船券を手渡しし、二人は竹芝から乗船。

3.僕は自分とKの乗船券を持って横浜へ。

4.横浜大さん橋でKと合流し乗船。4人が船上で合流。

「週末の便は竹芝を出た後で横浜へ寄港する」こと、そして「船よりも電車(京浜東北線+みなとみらい線)の方が速い」ことを利用した作戦です。全員を横浜集合にしなかったのは、「乗船できるならなるべく船上の景色を楽しんでもらった方がいいだろう」&「陸上を移動する人数が増えて乗船に遅れるリスクを増やしたくない」という判断です。

 

乗船区間の変更(放棄)について

乗船券はもともと「東京~大島」×4で予約しましたが、上記の結果うち2名は乗船区間が「横浜~大島」と短くなりました。現在の乗船券をキャンセルしたうえで実際の乗船区間を買いなおすことは可能なのですが、

・キャンセル料を加味すると、乗船区間を短くしても大した金額は戻って来ない。

・乗船客が多いので、一度キャンセルをしているうちに他のカウンターで席を抑えられる可能性がある。

という条件により、2名分の乗船券は買いなおさず「東京~横浜」の区間を乗船放棄する体で決定しました。つまり「東京~大島」の乗船券なら途中の横浜からでも乗船が可能です。ただし、横浜の乗船改札で半券をもぎられる際に、係員によって乗船券に記載された区間の書き換えが行われるので、若干ながら手間は増えます。

以上、券売所の係員さんに相談し提案して貰った上での判断・行動となります。

なお余談ですが、実はちょっと前に東海汽船の株を買いまして、今回の旅からは株主優待を利用した購入となりました。これまではネット割引10%だったのが、株主優待35%引き。ネットで予約をしても、当日乗船券を引き換える時に株主優待券を記入して持って行けば差額を現金で払い戻してくれます。

 

横浜大さん橋

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(23:00)

長ったらしい話は以上。何はともあれ無事4人で大島へ行けることになりましたよかったね。写真は東海汽船が発行する伊豆諸島各島のガイドです。おおよその計画を立てる時にはどこのリーフレットや地図よりも活躍します。

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(23:29)

大さん橋のターミナル建物内でしばらく待機した後、船が近づくと乗船口へと案内されます。東海汽船での旅はおよそ10回程経験していますが、横浜からの乗船は初なのでわくわく。

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(23:33)

半券をもぎられる前の乗船券。この後、乗船区間の「東京」が消されて「横浜」のスタンプを押されます。

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(23:45)

既に予定の出航時刻を過ぎていますが、いよいよ乗船。竹芝よりも甲板にいる人との距離感が近いです。既に乗船済みの2人がこの中にいるかなと必死に探したのですが、いませんでした。薄情な……とこの時は思いましたが、あまりにも外部甲板が混んでいる&一番上のデッキが強風で閉鎖されているので外にいることを断念したそうです。

 

さるびあ丸

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(23:48)

無事4人集合の図。船室は一等和室です。本当は特一等が良かったのですが、予約しようとした時には既に埋まっていました。一等は10人くらいの大部屋で、向かい側には他の方々がいたので騒げません。

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(23:55)

外に出てみましたが、やはり最上部は強風により立ち入り禁止。4人で集合写真とか撮っていますが、アラサー野郎4人衆の誰得な自撮りなので省略。

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(0:19)

相部屋だし明日も早いので歯を磨いてさっさと寝ましょう。なお、夕飯は各自で乗船前に済ませるなり船内に持ち込んで食べるなりしています。

 

伊豆大島 岡田港

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(5:45)

おはようございます、太平洋の朝です。向こうに見えてきたのは伊豆大島の岡田港(伊豆大島を時計に例えたら12時のあたり)。

さるびあ丸は朝6時に伊豆大島へ到着しますが、実は2時間ほど島の沖で航行せず日の出を待っています。船は進んでいる時よりも漂っている時の方が意外と揺れるもので、初の伊豆諸島旅の時には未明のこの揺れにを覚ましたものですが、今や朝の船内放送が聞こえるまでぐっすり。

また、伊豆大島はその日の海況に合わせて接岸する港を決定しますが、秋冬にはこの岡田港が多い印象(個人観)です。

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(5:51)

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(6:12)

無事下船。島では毎度原付などを足として利用していますが、今回は4人もいるのと、うち半分は原付未経験or免許未所持なこともあるのでレンタカーします。港で待ってくれていたレンタカー屋の迎えの車に乗り込み、店舗へ行ってレンタル手続きを済ませました。

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(8:54)

今回のレンタル車両ヴィッツさん。

 

御神火温泉

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(6:50)

レンタカーを手に入れた次の写真がもうこれ。

島で一番栄えている元町港(伊豆大島を時計に例えたら9時のあたり)の近くにある温泉施設です。大型船で来る客に合わせて早朝営業を行っています。

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(7:47)

ちなみに、大型客船が岡田港に到着した日はレンタカー等自分で運転する足が無かったとしても、岡田港から元町港を経由して御神火温泉へ向かう路線バスが出ています。岡田港に下りたらバスを探して乗り込みましょう。

 

野田浜

伊豆大島を時計に例えたら11時のあたり、岡田港のやや近くに位置するのが野田浜です。浜と言いつつそこまで浜要素はありません。

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(8:43)

なんかすごい勢いで走って来る友人I。

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(8:45)

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(8:45)

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(8:49)

波打ち際の岩場を思い思いに歩き回りつつ景色を眺めました。野郎が複数人集まった旅って、こういう時固まらずに各々黙って景色を眺めがち。

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(8:52)

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(8:44)

ここからは方角的に伊豆半島を見ることができます。大室山のシルエットがくっきり。

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(9:00)

この次の行程がちょっと長丁場の予定だったので、9時にスーパー(大島ストア)が開店するのを待って、昼食の買い出しを済ませました。

 

新火口展望台

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(9:44)

買い出しを済ませた我々は、伊豆大島の中心である三原山へアプローチします。三原山登山道路の途中にある展望台でまずは遠景を眺める。

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(9:44)

伊豆大島島なのに島とは思えないスケールの景色が広がっているところが好きです。

 

三原山頂口

車で近づけるのはここまで。三原山登山道路と御神火スカイラインの合流点であり、それぞれの終着点でもある場所です。いよいよ三原山を登るぞというタイミングで、

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(9:51)

ピザを取り出して食べ始める人々。朝が早くてろくに食べていないのでお腹が空きました。

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(10:03)

気を取り直して出発です。あそこまで歩きます。てっぺんまで歩きます。手前の平らな部分は本当になだらかで、途中からつづら折りの登り坂が始まります。

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(10:16)

まだなだらかな部分でアア溶岩の説明板を読む人々。辞書の一番最初に君臨したびたび話題になるアイツです。温度が低く粘性が高い時にできあがる溶岩で、ゴツゴツした岩塊が特徴。

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(10:34)

駐車場から歩き始めて約30分。道は露骨に登り始め、見晴らしはぐいぐい良くなります。

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(10:39)

登り始めて15分もしないうちに三原山を登り切り、お鉢巡りがスタートです。

 

三原山 お鉢巡り

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(10:45)

お鉢巡りは時計回りが順路のようなので、それに従って歩きます。友人Iがフレームインしてきて滅茶苦茶邪魔だったけど、今見返すと面白いので採用。

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(10:45)

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(10:45)

火口側の斜面からは蒸気が立っています。

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(10:51)

砂利道の登り坂は体力をゴリゴリ持って行かれるというのは富士山の時に嫌という程体感した事実。

 

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(10:51)

1986年噴火B2火口。約1kmにわたって並ぶ8つの火口からなるB火口列のひとつです。火口の底の方に見えているのは噴火前の古い地層なんだとか。ここは島のポスターでも取り上げられていますが、大スケールな風景かつ特徴的な形でかなり好奇心がそそられます。

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(10:56)

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(10:59)

お鉢巡りは火口の北西部からスタートしましたが、火口の東側まで回ってきました。真っ黒な大地は裏砂漠方面です。裏砂漠展望台のルートを歩く人々が見えます。手を振ってみましたがみんな海側を向いているので気付いてもらえません。

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(11:03)

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(11:06)

よく見ると海の向こうにキスチョコみたいな形をしたお隣の利島が見えます。

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(11:12)

お鉢巡りでは最高点に近いと思われる火山観測機器あたりから。火口が一番いい感じに見えるのもこの辺りです。ここを超えるとサクサクと歩ける緩やかな下り坂に変わります。

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(11:32)

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(11:33)

もうすぐでお鉢も回りきる、火口の西側あたり。表砂漠方向を見下ろしています。

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(11:37)

見晴らしが良いのでひとしきりはしゃぎました。

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(11:42)

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(11:43)

火口展望台。お鉢巡りで見てきた火口と景色の方がよほど見晴らしがきくので、ここからの写真は全く撮っていません。

 

火口西展望所

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(11:52)

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(11:53)

火口展望台から300mくらい火口側へ進んだ場所にある展望ポイントです。登山道終着点から比較的平坦でアクセスしやすいという利点はありますが、光景としては圧倒的にお鉢巡りの途中、火口の5時方向からの方が好みです。どうせお鉢まで登って来れたのなら、お鉢は一周する価値があると思います。ただ、この展望台の1階部分には三原山登山道界隈で恐らく唯一のトイレがあります。

 

ゴジラ

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(12:05)

案内板が控えめなので見落としそうになりますが、お鉢巡り沿い、三原神社の鳥居のすぐ南にあります。確かにゴジラに見えなくもない。同様に名付けられた岩は津々浦々にありますが、ここ三原山は初代ゴジラゆかりの地でもあるので正当性は高いのかもしれない……?

 

三原山 登山道

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(12:06)

最後に三原神社へ寄ってから、下山を開始しました(↑ここから下山はできません)。

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(12:11)

下りは下りで膝が笑う。

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(12:14)

お鉢巡りはそこそこ風が強かったのですが、山裾に下ってしまうと風は弱め。つづら折りのカーブごとにベンチとテーブルが設置されていたので、一番景色が良さそうなポイントで持ち込んだ昼食を取りました。最高に気分が良い。

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(12:41)

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(13:08)

三原山頂口の駐車場から行ってお鉢巡りをして昼食を挟みつつ戻って来るまで、トータルで約3時間の行程でした。

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(13:12)

伊豆大島初日はまだまだ続きます。