コルドバ駅(Córdoba)
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AVEに揺られること100分。コルドバの駅に到着です。中世の時代にイスラム王朝の首都が置かれた、いわゆる古都です。
そんなコルドバで最初にした事といえば、
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明日の乗車券の時刻変更でした。
コルドバの次に向かう都市はセビリアなのですが、その移動時間が明日の夜でした。
さらに翌日、明後日の昼過ぎにはセビリアを出てしまうため、セビリアの観光時間は正味半日も無いような状態に。元々、「セビリアで特に見るものなくね?」という判断からコルドバに最大限滞在する采配にしていたのですが、マドリードの宿で改めて下調べをしていると「セビリアで見たいもの見れなくね?」となり、やっぱりコルドバを出る時間を早めようという結論になったのです。幸いにも、受け取っていたeチケットは時間変更が可能なタイプの切符でした。
チケットカウンターで2人分のeチケットを見せ、適当英語で時間を前倒したい旨を伝えて、13時コルドバ発の切符を無事ゲット。しかも当初乗る予定だった夜の便よりも昼間の方が価格が安いそうで、10数ユーロの払い戻しを受けました。
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コルドバ駅を出て、徒歩でホテルへ。スーツケースを引いているとはいえ、直線で1㎞もない位置なら歩けるでしょうと歩いたのですが、路面があまり平らではないのと道がごちゃごちゃしているのとで想定以上に時間が掛かりました。地理を把握するにはいい機会ではあったのですが、コルドバを出る時には駅までタクシーかバスを使うことがこの時決まりました。この日の宿はマシア・アルファロス(Maciá Alfaros)というホテルなのですが、ホテルについては追ってご紹介します。
コルドバの街並み
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ホテルの前の通りから既に旧市街地感がバリバリで興奮が隠せませんでした。コルドバは観光エリアが比較的コンパクトにまとまっている上にホテルがそこに隣接する立地だったので、ホテルを出てすぐ(というかホテルから既に)異世界な雰囲気が良かったです。というかもはや観光地の中に泊まっているような感覚。マドリードやバルセロナのような大都市ではこうはいかない。
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ホテルを出てから10分の景色がこれって最高かよ。
先に言っておきますが、今回巡った中で街を歩いているだけで楽しい都市ナンバーワンはコルドバでした。
メスキータ(Mezquita)
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まだ手前の門であってメスキータじゃありません。
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外観オブメスキータ。
メスキータとはモスクのことです。
イスラム勢力下の8世紀から建設が始まり、10世紀にまでたびたび増築が繰り返されました。
レコンキスタによりコルドバを再征服したキリスト教徒たちは、このモスクに居抜きで教会を作ってしまいます。16世紀、モスクの一部はカテドラルに改造されています。
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オレンジの中庭まではタダで入れます。オレンジの木がたくさん植わっているからオレンジの中庭です。チケット売り場はこの中庭にあります。ひとり10ユーロを払って中へ入りましょう。
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中に入ってすぐのところはやたら混んでいるので、とっとと奥の方へ行くことをお勧めします。思っている以上に中は広いです。
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エリアによって造られた時代は違うものの、基本的なデザインは統一されています。
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この辺が一番古そう。
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突然天井の作りが細やかになっている部分が。
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気持ちカテドラルが浸食しているエリア。
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たぶんカテドラルエリアの裏側。この意匠の向こうにキリストがいる違和感。
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こう延々と同じパターンが続いていると、端の部分をどう処理しているのか気になって見に行った人。
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中央に見える穴みたいなのがミフラブ。メッカの方向を示す印です。
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この手前の空間をマクスラと呼ぶらしい。
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カテドラル浸食エリア。さっきまでの空間とは完全に軒続きというか同じ建物です。こうして見比べると全然違うように見えますが、歩いているとテーマパークのエリアが変わるように意外とすんなり移り変わります。
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とにかくいい場所なので見に行きましょう。
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そんな感じでメスキータでした。
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ちなみに中庭の壁づたいに掛かっているこの板は、メスキータの天井板として使われていたものです。
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土産屋を物色してから、ちょっと早めのお昼へ(スペインの昼食時間帯は14時前後)。メスキータのすぐ北にあるレストラン「Casa El Pimpo」で、牛のテール肉とピザを注文しました。料理が出てくるまでにだいぶ時間が掛かりましたが、我々も朝から移動でそこそこ疲れていたのでちょうど良かったとしましょう。
ちなみにお土産の中ですが、回った5都市で目にした中ではコルドバのご当地Tシャツが一番センスが良かったです。イスラムの模様をあしらったTシャツがかっこよかったので一枚購入しました。
尖塔(ミナレット、Minarete)
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腹ごしらえをしたら、次はメスキータにそびえ立つアレに登ります。
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オレンジの中庭から。
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ミナレットの入場料は2ユーロです。メスキータとは別料金で、時間帯ごとに入場時間の決められたチケットを別途購入する必要があります。
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入場可能時間までちょっと時間があったので街中を歩いていましたが、後ほどまとめてご紹介します。尖塔の入口からは当然ながらひたすらに階段を登ります。
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見晴らしがよさそうなところに出ました。
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わーすごい景色ーと思ったものの、もう一段階上があるらしいので引き続き登ります。
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今度こそ見晴らしがよさそうなところに出ました。
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わーすごい景色ーさっきよりちょっとアングル変わったー。
旧来のモスクのギザギザ屋根の中央部分から、カテドラルがずどんとそびえ立っている様子がよく分かるかと思います。カテドラルの方のフライングバットレス(飛梁)がいい感じにイカつさを演出していますね。
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左下、屋上のテーブルを囲んでランチしていました。
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屋上にソファが並びまくっているお宅。他にも洗濯物を干し始めるお宅など。垣間見えるのは日常生活なのに背景がこれだとものすごい映画感があります。
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街と畑の境界。
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オレンジの中庭を見下ろす。
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入場時刻から20分が経ったところで、もう出てくれとスタッフに追い出されました。入口と出口は違う階段でしたが、完全入れ替え制のようです。
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以上、尖塔含むメスキータさんでした。
メスキータ周辺(ユダヤ人街)
昼食後や尖塔を見た後にうろついたメスキータ周辺の街並みをつらつら並べていきます。
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どこからどこまでがユダヤ人街か分かりませんが、だいたいその辺りです。
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壁面に埋め込まれていた楽譜。
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撮った後に気付いたのですが、右下の籠の中身がえらく卑猥でした。
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「塗りつぶしわずか50セント硬貨」
土産屋のトイレの個室入口にあった張り紙です。さっぱり意味の分からない言葉ですが、英訳の文章と、
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このドアノブを見ていただければ何が言いたかったのか分かるかと思います。「入れられるのは50セント硬貨だけですよ」ということを伝えたかったようです。
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これだけ縦横比をいじったのはなんとなく両端切った方がいい感じだったからです。
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テンディーリャス広場(Plaza de las Tendillas)を経由してホテルへ戻り、本日の街歩き終了です。ちなみに花の小道は翌日行きましたので後述。