ここ数年毎年のように三重県の志摩スペイン村へ足を運んでいた我々が、ついに2018年本場スペインへの上陸を果たしました。
ということで、志摩スペイン村がどれだけ本物に寄せているのかその再現度を検証すべく、ここに比較したいと思います。
フラメンコ
スペイン
三重(スペイン村)
志摩スペイン村のテーマパーク「パルケエスパーニャ」のパーク内には、入場料とは別料金(1000円程度、1ドリンク付き)で観ることができるフラメンコのステージがあります。このステージ、スペインから本場のダンサーを呼んでいることもあり、踊りのクオリティは全く引けを取りません。引けを取らないどころか見ごたえはほとんど変わりません。パルケエスパーニャへお越しの際は是非「カルメンホール」で行われるフラメンコのステージをどうぞ。別料金を払って余りある価値があると思います。実際にスペインのタブラオでフラメンコを見ようとするとそれなりの値段が掛かります。
マヨール広場
スペイン
三重(スペイン村)
マドリードのマヨール広場と、それをモチーフにしたパルケエスパーニャのマヨール広場です。広さとか階数だとかの規模はだいぶ違いますが、雰囲気は合ってる。まんま縮小した感じ。
アーチ
スペイン
三重(スペイン村)
……色が違うだけで意匠はほぼ一緒やんけ。
といってもこれ、恐らくパクリという訳ではないんです。なぜならスペイン村のこのアーチ、根元の部分を見ると、
バルセロナという地名と現地の工房の名が刻まれているのです。つまりこれは恐らく実質本物。スペイン村は建材や装飾で手を抜かず、本物と同じものを使っていることが多いです。こういったところで本格志向なのがスペイン村を高クオリティたらしめていると思います。
白い街並み
スペイン
三重(スペイン村)
なんというか密度……? が違いますが、それはモチーフにしている場所がそもそも違うのでノーカンでお願いします(スペイン:コルドバ・ユダヤ人街、三重:セビリヤ・サンタクルス街)。でもスペイン村の壁だって本当にちゃんと塗って造られた壁なんだよということをお伝えしたかったのです。
メスキータ
スペイン
三重(スペイン村)
完 全 に 一 致 。
ちなみにこれ、ホテル志摩スペイン村のラウンジ部分です。
王宮
三重(スペイン村)
パルケエスパーニャのこの建物は屋内コースターです。知っている限りでも「幻のイベリア超特急」「マタドール」「アイアンブル」と名を変え演出を変え生き残っています。
2019/10/13追記・修正
当初マドリードの王宮と比較していましたが、パルケエスパーニャのこの建物は、マドリードから南へ50kmのアランフェスという町にある王宮をモデルにしているとの情報をいただきました。
確かにそっくり……!
シベレス広場
スペイン
三重(スペイン村)
ちゃんとした比較画像がなく申し訳ないですが、マドリード中心部の広場です。ライオンが引く戦車に乗った女神シベーレスがモチーフ。
アルハンブラの噴水
スペイン
三重(スペイン村)
この噴水さえ作っておけばなんとなくアルハンブラに見えるマジック。それにしてもスペイン村は大健闘していると思います。ホテル志摩スペイン村、パルケエスパーニャのいずれにも存在します。
グエル公園
スペイン
三重(スペイン村)
そりゃまあ本物のガウディさんと比べてしまったら差は出てきてしまうものですが、雰囲気は分かると思うんです。しかも本物のグエル公園と違って人通りを気にせず写真撮り放題です。
パエリア
スペイン
三重(スペイン村)
日本人の舌だからか分かりませんが、三重のパエリアはハズレが無いです。夏休み期間のパルケエスパーニャでは広場で大鍋を使って一斉に炊き上げて販売することもあります。
大健闘しているものから正直苦しいものまで多々ありますが、スペイン村は総合的にはかなり本場リスペクトの感じられるテーマパークです。極力ハリボテにせず本物を使って造られているところからもそのこだわりが伝わりますし、なんちゃってではなくリトルスペインとして非常に優秀だと思います。本場スペインに足を運ぶ前からスペイン村のことは大好きでしたが、本場を見た後でもスペイン村は好きですしまた行きたいと思える場所です。スペインをそっくりそのままリアルに……とまではいかないものの、「どうせエセなんでしょ」と行かないうちから決めつけるにはもったいない。
公式サイト内でも、パーク内の施設とモデルとなった建築物などの解説がまとめられていますので是非。
アクセスにやや難があるのは否めませんが、素敵な場所なので皆さんも是非楽しんでみてはいかがでしょう。
来てね。