(4:32)
青森市街を早々に抜け、
(5:20)
走りながら夜明けを迎え、
(6:35)
着いたのはどこか非現実的な雰囲気の場所。青森を出て下北半島を北上し、恐山へ到着しました。
恐山
(6:40)
こんな時間でも結構車が停まっています。宿泊もできるようなので、宿泊客の車も多いのかもしれません。
(6:42)
(6:44)
終わらない昭和の大復興。
(6:44)
入山料500円を支払って突入です。
(6:44)
山門を抜けてすぐ左手にイタコが。すごい本当にあるんだ。順路の都合上帰りがけに前を通りましたが、木材とブルーシートを組み合わせた背の低い小屋が2棟。その前に人が沢山並んでいました。
(6:48)
参道の脇に小屋が無造作に設置されていると思ったら、温泉でした。できれば中の写真を撮りたい所でしたが、明らかに中に人の気配があったので断念。女湯は参道を挟んで反対側にあります。なぜか小屋が2つもあります。人の気配は不明でした。観光客がわりと頻繁に行き来する脇なのですが、女性で入る人はいるんだろうか……。
(6:51)
なんとなくここが観光地として一番ぶいぶい言わせていた時期が分かってしまう。
本堂に参拝後は、隣の岩場地帯へ。それではしばらく岩場や極楽浜の写真をお楽しみください。
(6:52)
(6:52)
(6:59)
(7:01)
ちなみに風車は水子供養の証です。
(7:02)
幼くして亡くなった子供たちはここ賽の河原で父母のために小石を積み上げて供養の塔を作るも、完成の前に地獄の鬼が現れてそれを崩していってしまう。石を積み上げてやることは、そんな子供たちを助けてやることになるんだとか。
(7:03)
川がぐつぐつ言っている。
(7:09)
(7:11)
(7:20)
(7:21)
恐山といえばそれこそこの世の終わりみたいな景色が延々と続いているのかと思いきや、想像していたより広くなく、歩いて回り切れる箱庭感がありました。……いや、実際土地の全部を歩こうとすればそれなりに骨なのですが、高いところに登れば一通り見渡すことができます。とはいえ足元は岩場なので歩きやすい装備でどうぞ。
(7:28)
【バイク駐輪場情報 恐山菩提寺】
(6:41)
4輪の駐車場は砂利ダートなのですが、その手前右手にバイク・自転車用の駐輪場が設けられています。最初何も知らずに砂利の中へ突っ込んでいったところ、係のおっちゃんに案内されました。もちろん無料です。
恐山から(自動車なら)すぐの場所にある釜臥山展望台へ行ってみようと、思い付きで寄り道しました。
(7:45)
手前にあるむつ湾展望駐車場。下北半島東側の形状が手に取るように分かります。これは釜臥山展望台も期待できます。
(7:47)
期待は期待だけで終わりました。まだ10月上旬で冬季閉鎖にも遠いはずなのになぜ……?
旧海軍大湊要港部水源地堰堤
恐山からむつ市方面へ戻り、下北半島沿岸をぐるりと時計回りします。
その途中、地図上に見つけたとあるスポット。以前ダムについてWikipediaをサーフィンしていた時に見た名前がそこにあったので、寄ることにしました。調べていた当時はアクセスが悪いので行けないだろうとすっかり記憶から消していたのですが、まさか偶然近くを通ることになるとは。
(8:25)
旧海軍大湊要港部水源地堰堤。むつ市の水源地公園の中にあります。
1910(明治43)年竣工。100年を超える驚きの古さ。堤高7mは定義上ダムになりませんが、日本初のアーチ式堰堤であり、日本の水道史上において貴重な産業遺産とされます。
(8:26)
堤体の上を歩けます。すれ違うことが難しそうなくらいの幅です。
(8:25)
水源地堰堤はご覧の通りのアーチ型。
現代のアーチダムのように堤体の資材量を抑えるための工学的理由というよりは、単に見栄えをよくするためと思われる……というのはWikipediaにも書かれていることですが、実物を見るとなるほどその通り。アーチ形状で水圧を支えるにはややその反りが足りない気がします。それはさておいても全面石張りのダムというのは美しいものです。
(8:29)
ちなみに、水源地堰堤のすぐ目の前にある国道バイパスの出来損ないからは自衛艦が見えます。「旧海軍」という名前が堰堤にある通り、その名残でここは今も海上自衛隊の拠点の町です。
【バイク駐輪場情報 旧海軍大湊要港部水源地堰堤】
水源地公園には駐車場がありますが、そこから堰堤までは直線150mくらいあります。さっと見て終わるだけなら路駐で良いのではないかと思います。観光客はほぼいません。案内の看板もいたって地味なので見逃しやすいです。
(8:45)
大湊を過ぎると交通量は激減し、快走路となります。とても快適なシーサイドラインなのですが、逆に言うと似たような景色が続きます。
下北半島の左下、脇ノ沢で国道はカクッと曲がり、一気に北上ルートを辿ります。ずっと海岸沿いを走っていた国道はついに内陸へと逃げ、未開の険しい山地を縫って行きます。
(9:26)
相変わらず交通量は少なく純粋に走っていて非常に楽しいエリアなのですが、下手をすると北海道よりもアクセスの悪い場所なのでなかなか走りに来ることはできないでしょう。
(9:58)
仏ヶ浦展望台から遠くに仏ヶ浦を望む。あの場所を歩くこともできるようですが、時間が押しているので断念しました。
この展望台で、反対方向からやってきた家族連れと鉢合わせました。仏ヶ浦へ降りる道がこの先にあることを教えたり、多摩ナンバーであることに驚かれたりしつつすぐに別れたのですが、車のしかも家族連れと話すのは珍しいことでした。お母さんがとても美人でした!!!!
(10:19)
そんな感じで、ひたすら海沿いの後はひたすら山の中を走り、じわじわと本州最北端へ近づいていきます。気付いたら最北端……と言いたいところですが、快走路とはいえそう言うにはかなりの距離があり、だいぶ時間が掛かりました。
大間崎
(10:54)
ここまで人気のない道をずっと走ってきただけに、行きついた岬に観光バスがバンバンやって来ているとなんか拍子抜けするというかちょっとげんなりしますよね……。当然ながらむつ市からの最短ルートは北回りなので、大半の車両はそっちで行き来しています。時計回りで大間を訪れる人は基本物好きです。
(10:55)
大間崎といえばマグロの一本釣りの像が有名ですが、入れ替わり立ち代わりで団体客が集合写真に使うので、もういいやと諦めました。
(11:03)
マグロの串焼きを食べました。量のわりにいい値段した記憶があります。
(11:07)
弁天島と大間崎灯台。その向こうには昨日までいた北海道が見えます。
(11:10)
写真でこそあまり画に入っていませんが、今回の旅の中では函館に次いで人口密度の多い場所でした。人が多いと最果て感もあまり感じられなくなってしまう……。
尻屋崎
大間からむつへと戻る国道279号は渋滞こそしないものの、交通量はそこそこなので前の車に続くような形になり、結果とても眠くなって危険でした。国道が内陸部に切れ込んだところで、県道で引き続き海沿いのルートを取ると、ふたたび一気に交通量が減ります。
(12:28)
県道へ逸れてから気持ちよく走ること15㎞程度。下北半島のもう一つの先端、右上の尻屋崎に到着します。岬の一帯に入るにはゲートをくぐる必要があります。ゲートより先、尻屋崎には日中しかアクセスできません。冬もシャットアウトされます。
(12:26)
ゲートの向こうはお馬さんの世界です。馬がああ! 車道にいいい!!! 馬の糞も車道にいいい!!!
(12:26)
こんな間近で馬に見つめられながらスロットルを捻る日が来るとは。手を伸ばせば頭を撫でられる距離。手を伸ばせば噛みつかれる距離でもあるので、手を伸ばすのはやめておきました。
このお馬さんたちは寒立馬(かんだちめ)と呼ばれる馬たち。
厳しい冬にも耐えられるようにがっちりした体格となっています。生息域を含め青森県の天然記念物に指定されています。一時期は9頭にまで減ったそうですが、現在は保護政策で40頭にまで回復しているそう。
(12:33)
妙なところで渋滞してビッタリ動かないと思ったら、先頭がこんな状態でした。
(12:36)
尻屋崎灯台。足元まで歩いて行くことはできますが、登ることはできません。
(12:39)
本州最北端の大間崎よりよほど尻屋崎の方が最果て感があります。尻屋崎、好きです。尻、好きです。
(12:46)
(12:46)
(12:47)
(12:48)
(12:48)
(12:50)
(12:51)
(12:54)
寒立馬は遠くから見てもゴツいですし近くから見てもゴツいです。ちょっと怖いレベルにゴツいです。動きは非常におとなしいですが、万が一の時には確実に人間ごとき軽くひねり潰せる体格をしているので、不用意に近付くのはよしておきましょう。よりによって後ろ足のそばに立って写真を撮っている人がいましたがよしておきましょう。
【バイク駐輪場情報 尻屋崎】
ゲート内、駐車スポットは点在しているので困ることは基本無いと思います。