【第四章】空、飛行機、国道6号
現地での誘導というか軒並み満車になる駐車スペースをたらい回しにされ、やっとの思いで到着。
(11:47)
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おびただしい数のバイクですが、ここ以外にもバイクの駐輪場はたくさんあります。
ただし、バイクのイベントではありません。
(11:56)
やって来たのは航空自衛隊百里基地。
年に一回の航空祭が行われています。
都心に最も近い航空基地である入間の航空祭には何度か行ったことがあるのですが、次いで都心に近い百里基地にはこのかた足を運んだことがありませんでした。
公共の交通機関で行こうとするとアクセスがほぼ絶望的に不便だというのも大きいです。
なぜわざわざ茨城の方にも来たかったのかといいますと、細かい話を抜きにすれば、入間では飛ばない飛行機がここでは展示飛行(客の前で飛んでみせること)をするからです。
(12:00)
いやーたまらんですなー。
(13:22)
この後もいろいろな航空機を撮りまくっていますが、ここでは割愛。
(12:02)
!?
これは……。
航空祭では実際に航空機が飛んでみせたり地上で展示を行っていたりするのですが、実際の戦闘機のコックピットに座って写真を撮ってもらえるような体験コーナーもあります。
(12:31)
まあ、プーさんのハニーハント級の待ち時間なんですけどね。
いかんせんこの混雑っぷりなので、出店なんかも基本的には並びまくり。
朝からろくに物を食べていませんが、まあいたしかたあるまい……。
ということはトイレ事情も推して知るべし。
基地内には仮設トイレがそこらじゅうに設置されていますが、特に女子トイレの列の長さと動かなさは安定感抜群です。
なお男性の小用だけは列の長さのわりに回転率が高いです。
(14:04)
そんな感じで航空祭でした。
飛行機やミリタリー好きでなくとも、実際に飛んでいる姿はかっこいいと思うので是非近場の航空祭へいちど足を運んでみてください。
ただし、食糧事情とトイレ事情と行き帰りの交通の混雑っぷりは相応の覚悟が必要です。
入間よりは混雑していない百里基地かつバイクですら、帰るかと跨ってからまともに混雑を抜けるまで30分以上掛かりました。
さて、ようやく帰り道ですよ。
茨城から東京まで関東をほぼ横断です。
まずは国道6号を使って都心部へ南下。
この時点ですでに市街地を抜けようとする度につっかえつっかえな感じ。
まる二日間走り続けている身にはだいぶこたえました。
というか、あとは帰るだけという気分も相まって心身ともに疲れが出てくるように。
どうにかこうにか三郷までは下道オンリーで到達。
途中の写真?
帰り道だと思ってしまった以上撮ろうとも思っていませんよええ。
(17:38)
三郷からさらに都心を下道で抜ける気力を持ち合わせておらず、外環を一気に走ることを決意。
横風すさまじい中を途中何度も風に煽られ、2~3mは平気で横にすっ飛ばされるなどしながら外環の端から端までひたすら走りました。
高速ですら途中で何度か小さな渋滞に巻き込まれて集中力がギリギリに。
というか、茨城を離脱する時に頑なに下道を選ぶんじゃなくて常磐道でさっさと勝手の分かるエリアまで飛んでくるべきでした。
(18:52)
19時前には東京都下の自宅に到着。
ということで、房総半島暴走の旅でした。
走行距離
【1日目】302.9km
【2日目】277.3km
【合計】580.2km
気分的には2日目の方が距離走ったんじゃないかという感じだったのですが、初日の日没後の移動が長かった分差がついたようです。
しょーもない親父ギャグを実現せんと計画した旅でしたが、距離的にはちょうど良かった気がします。
もっと余裕があれば水戸まで足を伸ばして偕楽園なり行きたかったのですがまあ無茶はすまい。
それと今回勉強になったのは、ゆっくり走りたいエリア以外は容赦なく高速乗ってしまった方がいいということ。
行きはうまいこと京葉道路を使って佐倉へ行き(それでも夜間の移動がだいぶ長い)ましたが、帰りは本当に失敗だった……国道6号なんて使うべきじゃなかった……。
日没後に走ってしまった南房は近いうちにリベンジしたいと思います。
その時にはわざわざ陸地を回って通年混雑する船橋界隈を抜けるのではなく、アクアラインなりフェリーなりで東京湾ショートカットをかますべきですね。
いやでも、日没間際の内房や朝方の九十九里は本当に楽しかったです。
秋冬でも安心して走れるエリアなので今後もきっとお世話になるでしょう。
以上、最後までありがとうございました。
旅行期間 2015.10.24~2015.10.25
旅行記完成 2016.2.8
【第四章】犬吠崎→東京編 ~終~
【おまけ】南房日帰りツーリング
房総半島暴走の時には日没後で全く見えなかった南房の景色がそこそこ悔しかったので、後日走ってきました。
時は翌年の2016年2月11日。
(11:37)
出発から2時間ほどでこんな景色でした。
千葉モノレールの県庁前駅付近です。
この後信号が青になったタイミングでちょうど救急車が後ろからやってきて、道を譲っていたら赤になっていて長いこと待たされたのは別の話。
前回暴走時には反時計回りで半島を攻めましたが、今回は時計回り。
東京から下道で都心を突きぬけ、京葉道路から高速に乗って武石ICでまた下道へ。
九十九里有料道路から海岸線を南に下ります。
九十九里に出たいならもうちょっと高速乗りようがあるだろうとは思うのですが、スマホのナビがここで降りろと言ったんだもの……千葉はよく分からないよ……
(12:26)
さらに1時間後くらい。まだ海には着かない。
茂原のあたりらしいのですが、千葉の地理には疎いのでどこ走ってるか把握していない。
(12:36)
と思っているうちに、海まで7kmという表示が見えた。
だんだん周りの景色の見通しが良くなってくる。
千葉は海沿いの印象ばかりなので、内陸寄りを走っているとなんか不思議な感じでした。
(12:47)
うーみだーーーーーーーー!!!!
2月のど真ん中という、年が年ならドカ雪が降るような時期ですが、日差しがぽかぽかと気持ちいい。
天気のいい冬の海はたまらんですな。
前回は思いつきもしなかったのですが、サーファーが浜や海にいるのを見て、自分も波打ち際くらいまでは行ってみようと砂浜へトレッキングシューズで踏み入ります。
(12:59)
左。
(12:59)
右。
さすがに海水でキャッキャするしたいと思うほどの暑さではなかった。
これでもお腹には貼るカイロを装備しているんだ。
バイク運転中にお腹冷えて痛くなるのは経験があるけれど、つらいんです。
たいへーーーよおおおおおおーーーー!!!!!! pic.twitter.com/PsKIqR7Mff
— 呼飛がとけるほど恋したい (@yobitobi) 2016, 2月 11
さてここから房総半島暴走仕上げ編がスタートです。
初日の日没後に走行した部分を堪能してやります。
220円を払って、白里ICから九十九里有料道路へ。
(12:59)
ここはいつ来ても気持ちいいなあちくしょう。
そしてびっくりするほどの直線。
普段さほど飛ばさない僕ですら、ちょっとその気になってフルスロットル、【自粛】km/hを叩き出すなどやってしまいました。いやあ怖かった。
(13:35)
前回は開店前だった一宮休憩所。
中はちょっとしたお土産や、麺類のイートインがあります。
(13:24)
なんじゃこりゃ。
……もちろん買いました。
いちおう、サザエのエキス的な何かは入っているみたいです。
後日食べましたが、磯っぽいしょうゆ味のポテチって感じでした。
(13:39)
休憩所の奥にある小さな丘から撮ってみる。
海目当てのサーファーや、他のドライブ客がわりといました。
よくよく考えてみればぼっちは僕くらいでした。
(13:39)
南側で工事をやっていたのですが、恐らくこれ津波対策工事ですね。
九十九里有料道路の北半分は現在津波対策工事のため通行止めです。
九十九里有料道路を降りた後も、基本的にはぽかぽかな陽気の中を「んぎぼぢいいいいいいいいい」と一人で叫びながら海沿いに走り続けるだけの簡単な作業です。
(14:30)
御宿を過ぎたあたりで一度停まってみる。
房総は九十九里以外は意外と海岸線が入り組んでいて、岸壁がどかーんとなっている場所がわりと見受けられます。
そのおかげで、見晴らしがいいところはいいのですが、そうでないところはがっつり内陸よりに避けて道を作ってあるので、景色最高だぜ感はそんなに長続きしなかったり。
(14:39)
だから急に海が現れるとそれはそれで嬉しいんですよな。
(14:41)
さて先を急ぎましょう。まだまだ長いぞ。
房総半島の南東部には、廃墟マニアには有名(らしい)な「行川(なめがわ)アイランド」というレジャー施設の跡地があります。
○Wikipedia 行川アイランド
2001年に閉園したものの、目の前にある外房線の駅名は相変わらず「行川アイランド」のままというなんとも悲しい状態です。
(15:03)
なんかアイランド的な雰囲気。
(15:03)
ここがかつての正面入り口。
現在は立ち入りが禁止されていますが、地元の方々は漁のためにここから海岸へ出るらしく鍵を持っているんだとか。
(15:04)
鳥メインのレジャー施設だったため、トンネル内部の照明もこんな具合に。
というか実を言うと僕、開園当時に来たことあるんですよね。
やたら数の多いフラミンゴショーとか、
「飛ばないはずのホロホロ鳥が飛ぶ!」的な触れ込みのショーで、ホロホロ鳥が係員によって崖っぷちに追い詰められて否応なく羽ばたいて崖を飛び降りる様とかが、かろうじて記憶にあります。
(15:11)
潜入した人たちのネットでの報告を見る限りではもっぱら進入場所としてチョイスされている場所も、こんな具合。
……いや、僕は潜入してません。してませんから。
次に停車したのは、道の駅「鴨川オーシャンパーク」
(15:53)
おーしゃんぱーく。不思議な建物だ。
1階が売店、2階がレストラン、屋上は展望台だそうです。
なるほど展望台があるなら見に行かねば。
(15:49)
展望台……展望台かあ……
いや、眺めが悪いわけではないんですが特段良いわけでも……
さて、もともと何時にはどこにいるだとかを全く想定しないで飛び出して来たわけですが。
案の定とでも言うべきか、なんとなく予想していたより早い段階で日没を迎えることに。
そらそうだ、もうすでに200km走っているのだ。
(16:58)
道の駅南房パラダイスに到着。
まだ一応日は出ている。
(16:59)
この道の駅は「アロハガーデンたてやま」という施設に隣接しているのですが、なんだアロハガーデンたてやまって……。
○アロハガーデンたてやま
残念ながら入園時間は過ぎていました。
いやだからまだ先は長いんだって。営業時間調べてる場合じゃないって。
(17:03)
でもなんかこのたたずまい気になるじゃないですか。
結局、日没は野島崎と洲崎の間あたりで、走りながら迎えました。
海沿いの道を太陽に向かって走るのは最高でしたが、最高すぎるあまり停めて写真を撮る気になりませんでした。
昼間はぽかぽかしていた空気も、日没後はひんやり。
2月らしく順当に寒い中をぷるぷる震えながら北上します。
もはや暗くなって楽しむ景色もないですし翌日は仕事だから早く帰りたいしで、富浦から高速道路の使用を決意しました。
アクアラインを使って帰ろうと思うものの、ガソリンがちょうどアクアライン上でなくなりかねない残量。
富津中央から下道で走ってガソリンスタンドで給油を済ませ、君津から再度高速。
そのままアクアラインと首都高を経由し、
(19:47)
新目白通りを使いたかったので早稲田出口で下道へ。
あとはもう帰りたさしかない。
(20:23)
30分ちょっとで帰宅しました。
日帰りながらも走行距離は352.9km。
1日で乗った距離としては過去最高かもしれない。
バイクに乗り始めてから初めての冬ですが、そこそこ装備を整えて場所を選べばなんだかんだオールシーズン乗り続けられるもんだなーと感じています。
そろそろ春到来でバイクには格好のシーズン。
花粉症持ちにとって最悪な時期ですがそこはバイクに合わせて外に出る所存。
旅行期間 2016.2.11
旅行記完成 2016.2.14
【おまけ】南房再チャレンジ編 ~終~