(5:56)
おはようございます、弘前の朝です。
それなりに寒かったからか、部屋の中で物干ししまくったからか、起きたら窓の結露がすごいことになっていました。
(6:31)
昨晩のうちに可能な限りの荷造りは済ませてあったので、朝食の前にバイクへ荷物を装着しに行きます。
昨晩のうちに一台増えていました。
(6:38)
ホテルの朝食。
沢山食べたい気持ちは山々ですが、たんまり食べるとバイクに乗ってからお腹の調子がよろしくない状態になることが多いので量はそこそこに。
そして7時過ぎにホテルを出発です。
(7:26)
昨日は高速を降りた後も幹線と市街地ばかり走っていたのであまり実感はありませんでした。
が、市街地を抜けてからこういう道がずっと続くと、やはり関東とは別世界に来たことを実感します。右手奥に見えるのが津軽富士こと岩木山です。
(8:04)
走るちょっと先を雨雲が横切っていくなーと思っていると、雨には降られていないのに地面がびしょびしょのウェットに。
(8:09)
路面状況が良く交通量も少なかったので、この状態はこの状態でとても楽しめました。
2時間ほど走行したところで、今日ひとつめの目的地に到着。
(9:21)
津軽海峡・冬景色の歌詞が書かれた碑。
そう、ごらんあれが竜飛岬です。
竜飛岬のくだりは2番の歌詞なので、1番の歌詞が小さい文字になって脇に追いやられている碑です。
手前に赤いボタンがあり、それを押すと『津軽海峡・冬景色』が流れます。もちろん2番から流れ始めます。
かなりの音量です。耳元でびゅうびゅう鳴り続けるものすごい強風の日だったのですが、100mくらい離れた駐車場まで歌詞が聞き取れるレベルでナチュラルに聞こえてきました。
ただ、この碑があるところは岬の突端部ではないのでご注意を。
(9:23)
知っている人は知っている、世にも珍しい(というか国内唯一)国道339号の階段部分。いわゆる階段国道と呼ばれている場所です。
階段部分は全長388mもあり、竜飛崎の丘の上と漁港を結んでいます。漁港の方まで降りてみたさはありましたが、この先もまだまだ回るところがある中でそんな長い階段を上り下りするのはだるいので、
(9:23)
ちょっとだけ降りてすぐ戻りました。
津軽海峡冬景色の碑のすぐ脇にはバスが停まれる大きな駐車場がありますが、その先の丘の上にも普通車やバイクなら停められる駐車場があります。
丘の上は歩いて行くにはややつらいので、再度バイクを走らせて移動。
ところで竜飛崎は龍飛崎とか竜飛埼とか竜飛岬とか龍飛岬とか色々表記が揺れているらしいのですが、とりあえずWikipediaに合わせておきますね。
(9:35)
丘の上の駐車場からさらに丘の上へ歩いて登り、来た道を振り返る。
右は竜飛崎灯台。
(9:35)
向かう先はこんな感じ。
……写真では一切伝わらないと思うのですが、風がハイパー強い。今まで受けたことのないレベルの強風を真正面から受けている。ためしに身体を倒してみてもまったく倒れこまないどころか押し返される。
こんぐらい倒しこんでもバランス保てるぜー的な写真を撮りたかったのですが、三脚もバイクに置いてきたし人の目もあるしで断念。というか三脚自立できるんだろうかこの風。
(9:36)
眼下は断崖絶壁で、海側から風が吹いているために行き場を失った風が崖の上に集まり強風なっているらしい。ためしに崖の下をのぞき込んでみたら、ものすごい強烈なアッパーカットを食らいました。
(9:37)
ここ竜飛崎には吉田松陰が幕末に北方の防備状況を確かめるべく訪れており、その時読んだ詩が碑になっています。
(9:41)
昭和41年に完成したものなので、周りのコンクリート部分はだいぶボロボロになっている……。
(9:44)
駐車場にはイカとタコが干してありました。
【バイク駐輪場情報 竜飛崎】
丘の手前(津軽海峡冬景色の碑のそば)と、その先の丘の上に駐車場あり。広さは十分でバイクも問題なし。無料。
竜飛崎はこれにて終了。海岸線を南下して、秋田方面へと進みます。
(9:50)
いかにも東北、そして日本海らしい海岸線にテンションは上がらざるを得ない。関東ではなかなかお目に掛かれない空気です。
(9:52)
(9:52)
この先間もなくして、左に曲がらなければいけないところを直進し道なき道に突っ込んでしまったことはここだけの秘密です。
(10:10)
正しい道に復帰し、国道339号を南下します。基本的に交通はストレスフリー。というか、今回走った東北は渋滞はおろかほとんどストレスを感じずに走れました。
ただし交通の調子は良くても、天気の調子がよろしくない。
つづら折りの下り坂を進むうちに雨が無視できないレベルになってきました。
ひたすらに水田が広がる景色の中を雨が降ったり止んだりしながら走りましたが、ここで、首から提げていたカメラをしまい忘れていたことに気付く。
途中までは降雨に合わせてこまめに出し入れしていたのですが、そのうちすっかり存在を忘れていました。あっまずいと思った時には、もうしっかり濡れていました。
ここのあたりは景色の変化に富んでいてしかも走りやすく、ツーリングには非常にうってつけの区間だったのですが、雨が降ったりやんだりカメラが濡れたりで、ほとんど記録に残していません。
国道101号で日本海沿岸をずーっと走っていくの、とても楽しいです。雨さえ降らなければ。その雨でカメラを濡らして壊すなどしなければ。
海岸沿いを走り続け、もうすぐ青森県も終わりそうというところで、次の目的地。
(13:09)
森の中におりました。
やって来たのは白神山地。日本で初めて、姫路城と共に登録された言わずもがなの世界遺産。
(13:11)
ガチ登山道を脇目に見ながら見に行ったのは、
(13:14)
青池というそのまんまの名前のスポット。
しかし本当に青い。どうして青くなっているかはいまだに解明されていないらしいです。いやでもどうせ管理事務所のおじさんがバスクリンを……おっと誰か来たようですな。
【バイク駐輪場情報 青池(白神山地)】
環境保護協力的な名目でバイクは100円くらい取られました(額ちゃんと覚えていませんごめんなさい。ですが観光地のわりに自動車含めわりと安価だったと記憶しています)。
駐車場から青池までは徒歩10分かかりません。
竜飛崎から青森県の日本海沿岸を南下していく道、そしてこの先の能代あたりまではただひたすらに快走路でした。ストレスフリーすぎて眠気が尋常ではなかったです。
(15:08)
秋田に入り能代を通過してから給油を挟み、間もなくして次の目的地。
素晴らしき直線道路を有する大潟村です。
言わずもがな、かつては国内2位の面積を誇った八郎潟を干拓し農地に変えた土地です。
(15:28)
約8㎞も続く直線道路。
実際のところはド直線ではなく、ごくわずかにカーブしていて完全に向こう側まで見通せる訳ではありません。
それと案外道に凹凸があるので、直線だからってゴリゴリに飛ばすと危ない目に遭いそうです。
(15:28)
道の両脇には樹が茂っているしド直線でもないので、解放感ひゃっほおおおおっという感じは正直あまり無かったです。
ただ、交通量もごく少なく、そこそこ飛ばして走れる道であることは間違いありません。
(15:48)
八郎潟を抜けたあと。
天使の梯子ともエンジェルラダーともレンブラント光線とも呼ばれる光が良い具合です。
そして、向こうに見えるラスボスでもいそうな丘にこれから登ります。
(16:11)
はい、登りました(あっさり)
場所は寒風山(かんぷうざん)といいます。秋田県は男鹿半島の付け根部分に位置する山で、ここに至る峠道(寒風山パノラマライン)はしばしば絶景と評されます。
多少雲がかかっていましたが、それがかえって幻想的です。
(16:12)
景色はいいのですが、高度が高くて風が強くて日が陰っているので寒いんですよね。
(16:21)
だいぶ前から雨は降っていないものの、シートバッグのレインカバーはいちいち外すのも面倒なのでそのままになっています。走ると風が入り込んでパンパンに膨らみますが口をしっかり絞っていれば外れることはありません。
(16:29)
(16:29)
(16:35)
世界三景ってそれは言い過ぎだと思う。
ちなみにこの山頂には360°回転する展望台(有料)などがありますが、別にいいやと思ったので入っていません。展望台の写真すら撮っていなくて自分でもびっくり。
【バイク駐輪場情報 寒風山】
山頂より少し手前に広大な無料駐車場があり、そこから階段を歩いて山頂に向かうことができます。
が、交通量次第では山頂のロータリー部分の隅っこにどさくさでさっと置いてパッと用事を済ませることはできそうです。グレーというか本来薦められていない行為なので責任は負いかねます。
寒風山を来た方向とは反対側に降りて、男鹿半島の先端の方へ。
道は幅が広く路面も綺麗で走りやすいですが、森に覆われて景色はそこまで望めません。
(17:11)
男鹿半島の左上のつんとした部分を、入道崎と言います。
(17:12)
原っぱが広大だった。
本当は日の入りに間に合えればと急いで来たのですが、既に日没後のおどろおどろしい景色を目の当たりにしました。
(17:12)
昔ながらの観光地よろしく、広大な駐車場に食事処や土産屋が並びます。日没後のタイミングだったからか、次から次へと店じまいを始めていました。
(17:15)
北緯40°の碑。遠くから見ると似非ストーンヘンジです。広大な草原を利用していてわりかしカッコよさを感じたのですが、写真にうまいこと写す術が分からなかった。
(17:19)
近付くとセンサーが反応して「悪い子はいねがー」してくれる奴。ただし店じまいが始まっていたので電源を抜かれ沈黙を保っていました。
【バイク駐輪場情報 入道崎】
土産屋が並ぶところに広い無料駐車場があります。停める場所にはまず困りません。
これにて本日の観光終了。
ただし、宿は秋田県の南部にある横手に取っています。既に日没を過ぎましたがこれから秋田県をほぼ縦断することになります。130㎞近くあります。誰だこんな予定を組んだ奴は。
日が沈んでしまえば見えるものも見えないため、容赦なく高速を利用し南下しました。