出かけた時から帰り道

バイク・車・フェリー・列車・飛行機・自転車による全国(時々海外)の旅行記群

九州一周の旅【2】福岡・佐賀・佐世保

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瀬戸内海からおはようございます。

 

日の出の時間に起きられるようにタイマーなぞセットしたのですが、気づいたらちょっと過ぎていました。

 

 

 

 

 

ただし爆睡できていたかというとそんなことは決してなく、どちらかといえば寝不足です。

 

大きな船舶を動かすディーゼルエンジンの振動は伊達じゃありませんでした。

旅客用のスペースは7~8階で客室は8階なはずなのに、やや小刻みにぷるぷるするんだもの。

でもベッドの寝心地自体は非常に良かったので、旅の緊張のせいかもしれない。

 

 

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あくびを噛み殺しながらやや肌寒い甲板でぼんやり朝日を眺めていましたとさ。

 

 

さて、着岸後はすぐに走り出したいので朝食も船内で済ませるよ。

というか既におなかがすいたよ。

 

 

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売店や食堂は開店前で食料もほぼ持ち込んでいない僕を救ってくれるのは、このわずかばかりの自販機コーナーしかない。

と言いつつ、このニチレイの自販機とか滅多に使ったことないのでわりと楽しんでいる。

 

 

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焼きそば。 量が少ないのは仕方ないね。

 

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ご飯の後はやっぱり眠いので再び寝床へ。

といってもやっぱり朝を迎えてしまっている以上そわそわは止まらずに、仮眠も30分程度であとはやっぱりそわそわし続けていました。

 

 

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フェリーは定刻通り門司港に着岸。

バイクや車の人たちは車止めを外す作業などが終了してから車両甲板に案内されます。

バイクに装備していた荷物類もすべて客室に持ち込んでいたので、車両甲板へ降りるなり慌ててタンクバッグやらサイドバッグを結わえ付ける作業をしましたが、実際の下船まで案外余裕はあったので杞憂だった。

 

 

そして、未踏だった九州・新門司に上陸。

もう脳汁びっちゃびちゃ溢れ出んばかりの興奮でしたが、降り立ったフェリーターミナルがわりと広めというくらいで、差し迫る九州感は正直そうでもなかった、気がする。

いやもう九州に着いたというその事実だけで本人はごはん3杯いけたので。

しかし遠くに見える山の稜線やら色彩やらは、やはり関東のそれとはどこか違う。

 

 

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まずは門司港に到着。

 

レンガ造りの建物たちが話題の門司。 写真は1912年築の旧税関庁舎です。

ちなみに、新門司も門司も同じようなものかと思いがちですが、バイク基準でもちょっと離れています。

 

 

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そして海沿いから見える関門橋

 

あの向こうは本州かーっつっても東京から遠いことは変わりない。

門司をゆっくりふらふらしたいのも山々ですが、今回は5日間で九州を一周しなければならない旅。

ちょっと地図を広げてみればいかに強行軍かはお分かりいただけるだろう。 あまり一ヶ所に落ち着いている暇はないのである。

 

 

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火を見るよりも明らかに時間が押していたので、容赦なく高速を利用して次の目的地へ。

 

ひとたび市街地を離れるとのどかな光景が広がっている。

そしてさすが歴史のある土地九州、平地の田畑になっている率は関東よりも心なしか高い気がする。

 

 

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すごい名前の交差点ですな。

 

 

次の場所はゴリゴリの観光地。

 

駐車場はいくらかあれど、バイクを受け入れてくれそうなところがなかなか見つからずにしばらくうろうろ。

 

 

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個人経営の駐車場を見つけて停められました。

 

どうやら本業は建物内の薬局のようなのですが、見るに駐車場としての儲けのほうが多そう。

 

 

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そして表参道へ。

 

やってきたのは太宰府天満宮です。

 

もはや説明は不要だと思いますが、九州に来たからにはここに挨拶せねばということで、真っ先に行先として決定した場所です。

 

 

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よく分からないけどお洒落なたたずまいの表参道スタバ。

 

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参拝し終えて後ろを見てみると、急にぶわっと並んでいてびっくりした。

 

神社に来たのでもちろん参拝後にはおみくじをば。

 

 

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一番の棒を引いた時点で確信めいたものはあった。

 

大吉である。

後に続く内容も完膚なきまでのパーフェクト。

幸先の良い旅立ちである。

 

 

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牛さん。

道真公の亡骸を乗せた牛車が止まった場所に社を建てたのが太宰府の起こりとのことで、境内には牛さんの像が何か所にも。

 

いわく全部で12頭いるらしいとか、でもおかしいな11頭しか見当たらねえとか、じゃあ最後の1頭はお祭りで実際に牛車を引く生きた牛のことなんじゃね? とか、そんな話があるようです。

 

 

ここ太宰府天満宮に隣接するようにして、最も新しい国立博物館である「九州国立博物館」があります。

実は表参道にもミュージアムショップの出張店舗がありました。

中を見ていく時間はなさそうなので、外見だけ見て行こう。

 

 

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ゆ、ゆゆ、ゆうえんち……?

 

ここ境内でしたよな……そうか、遊園地か……すごいな太宰府……。

 

 

長い上りエスカレーターを経て、九州国立博物館に到着。

 

 

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しゅごい……近代的……。

 

博物館のロゴもこの建物の形をなぞらえています。

 

 

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帰りの参道で梅が枝餅を購入。

 

 

例によって、字面を信じて梅が入っていると思っていたクチです。

実際はあんこを入れてパリパリに焼いたお餅で、味覚において梅要素は皆無です。

 

 

……早いもので、福岡県の観光は以上となります。

本当は河内藤園とか行きたかったんですけどね、気づいた時にはチケット売り切れていたんですね。

 

 

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一時間強の移動を経て次の場所。

 

 

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佐賀県は「吉野ケ里歴史公園」に到着です。

 

名前の通り吉野ケ里遺跡の跡地ですが発掘調査は一通り済んでいて、復元された集落があります。

その他にもアスレチックがあったりバーベキュー場があったりと不思議なことになっている、そしてやたら広大な公園です。

入場は有料です。

 

 

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今回は遺跡エリアだけとします。

 

 

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この、愛知にあった「リトルワールド」を彷彿とさせるたたずまい。

 

 

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ここが集落の最重要拠点である主祭殿。

弥生人すげえなこんなもの建てられたのか……。

 

 

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主祭殿も中に入れます。

が、見晴らせるような窓はありません。

 

 

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弥生人すげえな主祭殿に電気引いて空気清浄機つけてら……。

 

 

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ところで、何の気なしに買ったサントリー天然水が「南アルプスの」じゃなくて「阿蘇の」だった。

妙なところで遠い所へきたことを実感した。

 

 

時間があれば平戸を走るつもりでしたが、諸々の移動時間を考えるとそこまでは行けなさそう。

日没を迎える予定のスポットがあるので、そこは外せない。

 

 

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ということで、平戸までは上陸できなかったものの、手前の田平天主堂に来ました。

 

あっさりですが吉野ケ里からの距離は直線で60㎞ほど。

高速も利用してこの時間である。 田平天主堂は、明治時代にフランスの神父が買い取った土地に信者を移り住ませたことが発祥。

 

 

現在の天主堂は1918年建立。

すべて信者の開墾と寄進によるんだとか。

 

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見学は無料。

案内所にいる教会守の方に声を掛けて入ります。

 

堂内は撮影禁止。

外側こそレンガ造りですが、内部は木製の部材が主。

イタリアでも同じくらいの大きさの教会には何ヶ所か足を踏み入れましたが、それらより温かみのある雰囲気です。

 

 

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帰る時も、案内所に一度声を掛けてから。

他の観光客もちらほらいました。

 

 

さて、いい具合に陽も傾いてきたので、本日の夕日スポットへ。

 

チョイスしたのは佐世保九十九島を望む「展海峰」です。

日没時刻は19:04。

田平天主堂からだと丁度かつギリギリ。

来た道を引き返し、日没まで30分を切ったところで展海峰の駐車場に到着。

 

すると、大学時代の友人が待ち構えていました。

Twitterで九州行きを実況していたら、佐世保が地元でちょうど帰省中だった彼がたまたま反応してくれたのです。

 

しかもその手には特大の佐世保バーガーと特大のコーラ。

 

 

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左が特大。これでもLらしい。

 

 

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がっつり逆光だったのでそのまま掲載。

いちおう邪魔者がいない展海峰の様子もお伝えしておきますね。

 

 

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日没後は友人の軽の先導で佐世保市街まで向かい、いったん本日の宿へチェックイン。

 

 

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本日の宿は「ホテルビブロス

 

佐世保の繁華街に徒歩圏内の立地で税込4,500円。

 

今回の旅は、ターゲットエリアをじゃらんで検索した時の最安値の宿だけをチョイスしています。

 

 

チェックイン後に先ほどの友人と再び合流し、繁華街へ。

佐世保バーガー完食後ですが構わず食べ直し&飲み直し。

 

 

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さるくシティと呼ばれるアーケード街。

屋根続きのアーケードでは日本一の長さだとか。

 

 

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友人に連れてきて貰ったのは「雑魚屋 佐世保下京店」。

 

か、か、カウンターの向こうに、いけすが……!

カウンター脇のモニターに今日入荷されているおさかな一覧から お刺身を注文してみれば、

 

 

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あっ、今名前を言ったお魚が網ですくわれて……奥の厨房に……。

 

 

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かわはぎ

 

 

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いか

 

 

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あじ

 

 

うまい。

 

本来はメインでちまちまつまむべき刺身たちだけをバンバン頼んで口へ運ぶ我々。

佐世保バーガーでお腹自体は膨れているので量というより味だけを楽しみに行っている)

 

そして、まだ尾ひれがぴくぴくしている状態で刺身をつつくこの贅沢さ。

 

よくよく考えなくてもなかなかにアレな光景ですが、生き物を食っていることに変わりはない。

美味いことにも変わりはない。

これから食べる魚がいけすで泳いでいるお店は、九州ではそんなに珍しいものでもないらしい。

 

すごいぜ九州。おそろしいぜ九州。

 

 

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二軒目。

SUNNY」というバー。

 

なお、一軒目からチョイスは全て友人です。

僕は完全に何も考えずに楽しませて貰っています。

居合わせたお客さんや店員さんとわいわい喋れて楽しかった。

 

 

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近所にあった別のバーの前に、米軍の車両が。

 

いわく、「軍人が街で問題起こしたときにやって来る車」。

佐世保の人はたいていこれを呼ぶ電話番号を知っている」とも。

 

いかにも軍港の街である。

よくよく見まわすと、夜の繁華街には外国人があっちにもこっちにも。

佐世保の生活を垣間見た気がしました。

 

 

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酔い覚ましの散歩でアルバカーキ

アメリカにある同名の市との友好を願って命名されたらしい。

繁華街からこの橋を通って佐世保川を渡ると、その先は米軍が管理する「ニミッツパーク」。

管理者は米軍であり、日本の警察権が及ばないエリア。

 

……ですが、不文律として一般市民も出入りできる不思議な公園です。

 

 

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警告文まで書かれていますが、外国人さんも地元の日本人もズバズバと歩いて入っていきます。

佐世保は本当に不思議な街だ……。

 

 

友人とホテル前で別れ、部屋に戻ったころには日付も変わっていました。

 

久々にしっかり飲んでよろよろな状態で最低限の荷解きを済ませ ……ているうちに、寝落ちました。

3時くらいに一度目が覚めたりなんだりしつつ、翌日を迎えましたとさ。