出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

道南・東東北を走る。【2】雷電国道・ニセコ・昭和新山・追分ソーランライン

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(4:33)

おはようございます、小樽へ上陸するところです。

前日昼に新潟から乗ったフェリーは小樽へ到着。人生3度目、今年2度目の北海道上陸です。まさかこんなすぐに再上陸が叶うとは思ってもいませんでした。それにしても車両甲板は比較的余裕があって、本当にフェリーは一部のトップシーズン以外は混雑なんてしていないんだということを実感させられる光景でした。

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(4:38)

下船完了。よし先へ進もう。2か月前は苫小牧から北上でしたが、今回は小樽から南下です。

 

10月上旬とはいえ北海道で日も出てないうちからむき出しの状態でかっ飛ばしているとそれなりに冷えるので、お腹には貼るカイロを仕込んでいます。お腹が弱い人間なのでツーリングではいつも苦労しているのですが、これをやるだけでお腹を壊すリスクが激減するので皆さんも是非どうぞ。寒さ対策という点でもかなり優秀です。でも末端の冷えはどうしようもありません。

 

小樽

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(4:46)

午前5時前の小樽運河散策。歩行者なんて一人もいない。写真だとそこそこ明るく撮れていますが肉眼ではもっと暗いので、ぶっちゃけ何を見に来ているのかよくわかりません。

 

雷電国道

まずは海沿いに西へ進みます。しばらくずっと海岸線。

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(5:29)

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(5:29)

何だあの岩は。

 

このまま海岸線を進んでいると積丹半島に突入し、その先端には神威岬というたいそう幻想的で綺麗な半島があるのですが。

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(6:12)

えええええー……。

入れるのは8時からでした。神威岬はとても楽しみにしていた場所のひとつですが、現時刻は6時過ぎ。この場で2時間待ってそれから神威岬を歩いて出るようでは先が大幅につかえてしまうので、泣く泣く断念しました。

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(6:21)

往生際悪く脇の港から取った一枚。すごい、幻想的な匂いがぷんぷんする。しかしここは次回北海道へ来た時の楽しみということにしておきましょう。

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(6:26)

積丹半島から渡島半島にかけて日本海側をずっと貫いているのは国道229号。通称を雷電国道と言い、このように切り立った山を堂々とトンネルがぶち抜いていくという、非常にお金の掛かっていそうな道路です。

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(6:33)

独特な山の形、そしてこの大胆なトンネルの配置。

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(6:35)

この手の海沿いかつ山の多い道は、ふと脇を見ると旧道の名残がしばしば見つかるので走っていても飽きません。というか、北海道で降雨の心配をせずに走れている時点でちょっぴり感動しています(2ヵ月前に連日雨の北海道を1週間走った)。

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(6:43)

神恵内付近。妙なところでも道路にお金が掛かっています。

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(7:04)

北海道唯一の原発である泊原発のPR館こととまりん館」。営業時間外です。

 

ニセコパノラマライン・神仙沼

岩内あたりからは内陸寄りにシフト。ニセコ方面へと向かいます。

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(7:30)

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(7:37)

高いところ好き。

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(7:48)

峠にある駐車場にバイクを停め、ニセコで最も綺麗(という話をどこかで聞いた)な神仙沼へ歩いて向かいます。

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(7:50)

がんばってね。神仙沼までは約900m。

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(7:53)

階段でもいいから距離を短くしに行きます。

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(7:53)

視界が開けたと思ったら、森の中から湿原へ。

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(7:56)

程なくして神仙沼に到着しました。

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(7:57)

素敵な景色なことに違いは無いのですが、この時僕は突然の腹痛に見舞われ、若干いやだいぶそれどころじゃなくなっていました

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(7:58)

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(7:59)

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(7:59)

わりと滅多にお目に掛かれない系の景色を目の前にしているというのに、頭の中は腹痛でいっぱいという勝負弱さ。命からがら駐車場まで戻り、(社会的に)一命をとりとめました。

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(8:17)

駐車場を挟んで沼と反対側に進むと、展望台があります。これまで走ってきた積丹半島側の景色が臨めます。

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(8:17)

やけくそ気味に鳴らしてきました。

神仙沼を離れ、羊蹄山側へ向かったところからがニセコパノラマラインのハイライトゾーンです。

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(8:32)

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(8:35)

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(8:37)

神仙沼よりも南側でドカンと景色が開けるのはこの区間くらいで、他はわりとずっと森の中のワインディングです。

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(8:43)

当時このチセヌプリという語感によく分からない下ネタ感を見出して撮った一枚。

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(8:57)

ニセコ町を抜け、蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山を左に見つつ走ります。

 

真狩村

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(9:14)

真狩(まっかり)村に差し掛かりました。細川たかしの出身地であるここには、川沿いの公園に銅像が立っています。後日親に真狩村という地名を言っただけで細川たかしと即答されました。真狩村といえば彼で、地名が全国区になったのもひとえに彼の存在のおかげらしい。

ちなみにこの銅像、下部にある5つの手形に手を重ねるとそれぞれ曲が流れる仕様です。横着してやってこなかったのが悔やまれます。

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(10:07)

さらに南下して到着した洞爺湖畔のセイコーマートにてエネルギー補給。ホットシェフが美味いんですよ……。事前に北海道出身の人から唐揚げを薦められていたので食べました。

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(10:20)

セコマの道を挟んだ向かいにはキャンプ場。寒そうな姿の銅像が。

 

昭和新山

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(10:40)

函館へ向かう途中であえて洞爺湖方面に出向いたのは、この昭和新山を見るためです。

到着する少し前から遠くに見えてくるのですが、あまりにも極端なハゲ山なので雑なハメコミ感がすごい。というかビッグサンダーマウンテンにしか見えない。

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(10:44)

昭和新山を観測する三松正夫氏の銅像昭和新山は戦時中に麦畑が突然隆起してできた溶岩ドームなのですが、彼はその状況下でスパイ容疑を掛けられるリスクを顧みずに観測を続けたんだとか。世間の動揺を防ぐため表沙汰にされず、公式な測量もできなかった中でその記録は貴重とされています。ちなみに彼は戦後に私財を投じて土地ごと山を購入しています。今でも山のある場所は私有地だそうです。

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(10:45)

振り返ればそこには有珠山。こんなに近いとは思っていなかった。


弁慶岬

洞爺湖周辺を離れたら、再び日本海側へ。長万部から北上して渡島半島の付け根部分をがばっと一気に跨ぎます。

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(12:33)

雷電国道へと復帰し弁慶岬へ。その名の通り弁慶が訪れた伝説があるそうです。まあ、お殿様はモンゴルまで渡った伝説がある程ですし……?

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(12:34)

弁慶岬灯台

ところで目的地は函館だというのに、えらい蛇行しています。仕方ない北海道は走っているというただそれだけでも楽しいのだから。

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(13:09)

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(13:09)

江ノ島海岸。北海道で見たことがないレベルの青空に面食らう。

 

太田山神社

この先から国道229号は雷電国道から追分ソーランラインへと名前が変わります。このソーランラインがまた走りやすく気持ちいい。大きな町が少ないため交通量が少なく、それでいて道は綺麗だし程よいカーブが続くのでツーリングにはもってこいです。

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(14:05)

せたな町からソーランラインが内陸側へ入ってしまうので、海岸線沿いの道道をチョイス。

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(14:15)

そして偶然見かける太田山神社。テレビで見たことあるかも知れないと思っていたら恐らくドンピシャでした。

太田山神社 - Wikipedia

日本一参拝するのが危険な神社と言われます。鳥居をくぐってまず迎えるのは傾斜45度の石段(補助のロープ付き)。この先もロープが張られるくらいに急勾配な山道や崖が待っているようです。

pucchi.net

もちろん登りません。

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(14:15)

パースの崩壊した階段。

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(14:15)

石段は幅も狭く、普段通りの足の向きで階段の昇降をしようとすると踵かつま先が宙に出ます。この先を進まれる方は十分に準備のうえどうぞ。

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(14:23)

 

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(14:39)
生々しい数字を見てしまった……。

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(14:50)

雷電国道から追分ソーランラインにかけては、道東や道北のようないかにも北海道ならではな光景ではありませんが、交通量や路面状況やスケール感、いずれもツーリングにもってこいです。