(7:01)
おはようございます、松山の朝です。
(7:07)
チェックアウトの前に荷造り荷造り。
(7:12)
朝食はホテル。うどんがね、あるのだよ。
ところでお気づきかも知れませんが、肝心のうどん県でうどんを一切口にしていないのに、愛媛に入ってから2回もうどんを食っているんだ。
スケジュールの問題もあるけれど、何か大きく間違えている気がする。
(8:04)
焼き物で有名な砥部町は陶芸館の駐車場にて。
陶芸館はオープン前でした。
ちょっとバイクを停めてここでぼんやりしていたら、駐車場の清掃をしていたおっちゃんに声を掛けられました。
東京から自走でここまで来て四国を一周している話をしたら、言われたのが、
「いいなあ俺もそういう冒険してみたかった」
そっかー、これって冒険なのかー、と。
さて今日は山を越えて高知県側へ向かいます。
宇和島を走ってみたくはあったのですが、時間の都合でカット。
(8:36)
国道440号、三坂峠。
道後平野を見下ろす最後の景色です。
(9:13)
山を越え、
(9:26)
川と走り、
(9:59)
愛媛と高知の県境に到達!
(10:06)
ちなみにこの県境は建物を貫いています!
……実はこの県境の前に「四国カルスト」という名所中の名所を通過しているのですが、感激のあまり止まらず走ってここまで来ています。
大丈夫です、この後引き返して写真撮ってます。
カルストの写真を撮りに行く前にカルスト学習館なる施設があったので入ってみました。
入館後即館内職員に捕まり、周辺の説明を受け、ぐるっと見まわして5分で退館。
(10:14)
つのだ!つーの!
いや寒いわ。
いよいよカルストへ。
山の尾根伝いに道があるため、視界は抜群に開けます。
(10:29)
(10:30)
(10:43)
(10:50)
ここを走っていると、停車中のライダーたちがぶんぶんと手を振ってくれる。まるで北海道のよう。
僕もいったんバイクを降りて、カルストの中を歩いてみました。
【バイク駐輪場情報 四国カルスト】
沿道に無料の駐車スペースあり。
(11:08)
野焼きが行われていない部分からはれっきとした森林になっています。
カルスト台地は人の手を加えてこその光景なのです。
(11:08)
名付けてWindowsの壁紙。
(11:20)
楽しすぎて道を2往復半しましたが、惜しまれつつも次の場所を目指します。
(11:55)
「与作(よさく)」の通称で知られる国道439号線で、大きなタヌキにであう。
ヨサクといえば酷道としても知られますが、僕がこの時走った部分は快走路でした。
さて、ヨサクを離れた後は、
県道19号→国道381号→国道441号
と順番にたどり、蛇行しながら足摺岬を目指します。
蛇行することに何の意味があるのか。
これらは、日本最後の清流と呼ばれる四万十川沿いをたどるルートなのです。
(12:22)
すぐ近くには水着姿で遊ぶ人たちも。実にいい風景です。
ただし、この県道19号は道幅がかなり狭い部分があり、ひどい部分ではバイク同士でもすれ違うのがやっとのレベルになるので十分に注意してください。
(13:21)
国道に出たところで給油を済ませ、「道の駅あぐり窪川」にて休憩。
(13:17)
周辺地図に沈下橋の案内がついていた。
こんなにあるのか沈下橋……。
(13:22)
無慈悲なまでの飯テロ。
(13:23)
1本300円というなかなかの価格設定でしたが迷わず買いました。
まだまだひたすら四万十川を下っていきます。
四万十川は大きく蛇行していて、ここに来るまでに既に海まで5㎞というところまで来ていたりします。
が、ここからまた内陸側にぐっと入っていく。
当初はその流れを理解していなくて、地図を見て「は? こんな位置がここより上流なわけねーじゃん」となりました。
(14:02)
若井沈下橋。
真ん中のあたりがやたら新しいですが、2014年に流されてしまった修復の跡のようです。
(14:05)
勢いで入ったはいいものの、ルート的に引き返した道。
静かでいい農道ですが、くそ暑くてかなり過酷な環境です。
この旅で一番暑かったのが、この四万十沿いを走っている時でした。見た目とは裏腹。
(14:17)
上宮沈下橋。
(14:21)
人も少なかったので、カメラを三脚に立てて沈下橋を往復する様子を録画してみる
(↑はそのスクリーンショット)。
帰り、誰もいないカメラ方向へ手を振る痛い人。
(14:49)
茅吹手沈下橋。
ちなみに、四万十川本流には管理者の判明している沈下橋が21本あるそうです。支流も含めて47あるそうです。
(14:57)
第一三島沈下橋。
JR予土線の橋も並行してかかっています。
ここでしばらく休憩だ。
(15:09)
うっひょおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ここまで滝のような汗で走り続けていたのもあって、尋常じゃない解放感。
水遊びする家族連れを横に見ながらしばらくぼんやり。
……家族連れに混じって、僕のような男一人がちらほら。
何事だろうと思いましたが、カメラを手にしていたので目的を察しました。
(15:12)
ちょうど電車が通る時間だったのです。
(15:13)
沈下橋は下流に行くほど大規模かつ有名になっていきます。
しかし、こうやって水に触れながらぼんやり落ち着いて橋を眺められるのは県道19号~国道381号あたりまでじゃないかと思います。
この後もちろん有名な沈下橋たちに差し掛かったのですが、お盆休みも相まって駐車場が満車でした。
……近付くのをやめました。
(15:42)
途中、地図上で気になった文字を見つけたので停車。
この階段を上ります。
(15:43)
無人駅です。
なんて駅かって?
(15:44)
はげ。
半家駅といいます。
……うん、それだけなんだ。
(15:43)
東京生まれにはこれでも十分ぶったまげるダイヤ。
(15:45)
四国のJRは島をぐるっとしている。
(15:48)
半家駅前。
すごい! 駅を出てすぐが横断歩道なんて渋谷駅と一緒じゃないか!
しかも道を渡った向こうには決して満車にならないキャパを持つ駐輪場だ!
半家駅を出たら、約40kmひたすら南へ走る。
たどり着くのは四国の最南端、足摺岬です。
岬のところには無料の駐車場。
そこから歩いて少しのところに灯台はあります。
(17:45)
(17:45)
駐車場の脇にはにゃんこたちがいる。
人慣れしていて写真を撮っていると歩み寄ってくる。
(17:46)
ジョン万次郎こと中浜万次郎像。
こっちは写真を撮っても歩み寄ってくることはありません。
足摺岬といえば断崖絶壁で有名(と東京に帰ってから知った)ですが、岬のすぐそばにはこんなものが。
(17:52)
いるんだ……本当にいるんだろうな……
(17:54)
駐車場から岬の突端まではこんな感じに木のトンネルです。
冒険感あふれる道ですが、地面にうじゃうじゃとフナムシがいて、しばらく人が通っていない道に足を踏み入れるとわさああああああああああああああっと一斉に地面が動き出してぎゃあああああきんもおおおおおおおおおお
(17:59)
亀呼場(かめよびば)。
弘法大師が亀を呼んで、その亀に乗って沖の岩へ行き祈祷を行ったらしい。
全国には行基と空海の足跡が多すぎると思うんだ。
(15:49)
人の行ける突端部まで来ました。
せまい。人が5人くらいいるともうそこそこ混み合っている感じになります。
地図上からの期待値に比べて、「おおお先っぽにきたあああ」感は正直薄かったです。
ネットで画像検索してみても、空撮か何かの引いた視点で岬自体を写しているものがほとんど。
立ってる人目線だとぶっちゃけ微妙だからかもしれない。
断崖絶壁の上にいることと、四国最南端にいることは間違いないんですけどね。
(18:00)
振り返るとそこには足摺岬灯台。
なお、これ以上は近づけません。
(18:02)
無料駐車場あり。
さて帰るよ。
行きは足摺岬の半島部の沿岸を走って来ましたが、帰りは尾根伝いの通称「椿の道」へ。
走るには楽しい山道でしたが、景色はほぼ拝めなかったです……。
足摺岬を出たら、ほぼ3時間走り倒し。
四万十市を抜け四万十町を抜け、高速に乗って高知県までひたすらに移動。
ところで、どうして四万十市と四万十町って自治体が別々にあるんですか……。
四万十川の流れ方と並んで、これも旅の計画を練っているときに僕を混乱させた要因の一つです。
(21:07)
宿は朝食のみなので、5㎞ほど手前にあったサニーマートで夕食を調達してからホテルへ向かいます。
夕食のメインに何を買ったのか、写真にも記憶にも残っておらず。
たしか弁当だったはず。
今日は移動距離が尋常じゃなかったので、夕飯はこうなることはもとより覚悟していました。
実際、長時間の運転と何よりも暑さでくたくただったので、とにかく落ち着いてゆっくりエネルギー補給をしたかった。
本日の宿は高知市の「ホテルSP-haruno-」。
春野運動公園という球場とか運動場とか競技場とかが色々集まった場所の中にあります。
駐車場はホテルの前にいくらでもあります。バイクも堂々と1マスを使えます。
深夜から早朝は公園全体がロックアウトされており、ホテルからは出られますが外界とは隔離されている模様です。
(21:29)
部屋はきれい。
ただ、立地が立地なだけにスポーツ合宿を想定した施設のようで、部屋に冷蔵庫だけはなかったです。
ちなみに、名前のSPはスポーツパレスの略らしい。
(23:15)
サニーマートに「ぼうしパン」なる不思議なパンがあったので購入。
松山で会った友人に聞いてみたら、四国ではわりとスタンダードに目にするパンらしい。
外側に砂糖がかかっていて甘いです。重たいです。
(23:17)
サニーマートが存外広い店だったので、ついつい色々買ってしまった。
左のゆずのゼリーがおいしかったです。
移動距離:450㎞