おはようございます、丸亀の朝です。
(5:05)
ホテルの窓から見えるあの特徴ある山、金毘羅宮から見た覚えあるぞ。
(5:38)
バイクというか観光は基本的に日の出ている間が勝負なので、朝は必然的に早くなります。
(6:11)
これを見ただけで笑えるのは水曜どうでしょうの藩士な証拠です。
まず向かったのは同じ香川県内にある豊稔池。
そこに珍しいダムがあるのです。
(6:18)
その名も豊稔池ダム。そのまんま。
(6:18)
日本最古の石積み式マルチプルアーチダム。
アーチダムといえば黒部ダムのようにアーチ形が1つしかないのが一般的ですが、ここはそのアーチがいくつも連なっているのです。
(6:28)
こんな風に。
上から見るとその形状が分かりやすいです。
そんなマルチプルアーチダムは国内に2基しかなく、その片方がここ豊稔池ということ。
ちなみにですが、時間帯のせいもあってか自分以外には誰一人来る気配がありませんでした。
【バイク駐輪場情報 豊稔池ダム】
ダムの下流側手前に駐車・駐輪可能な空き地あり。
ここから海沿いへ戻るかと思いきや、さらに山奥の方向へ向かい徳島県に突入します。
(6:43)
県道8号、警笛鳴らせ継続中の標識。
なんですか、ずっと鳴らしながら走らなきゃいけないんですか。
実際ここは1.5車線道路でしかも見通しが悪くカーブが多いので、車同士がすれ違うのは少し大変かもしれない。
バイクとしても突然向こうから車が現れるので怖い道でした。沿道の雰囲気はいいんですけどね。
(6:48)
山を走り、
(6:49)
トンネルを抜け、
(7:03)
いったん国道へ。
(7:09)
急斜面にぐねぐねと道を通してできている集落。
ここの人たちはどういう生活しているんだろう。買い物どこに行くんだろう。
さて、今回の旅は四国を反時計回りする計画ですが、素直に愛媛へ行かずいったん徳島へ寄ったのは、祖谷渓に行くためです。
「いやけい」と読みます。
出発する直前くらいまでなかなか読みを覚えられませんでした。
(7:31)
教科書に出てくるようなV字谷
こんな山間の道を延々と走り続ける。
道幅は1.0~1.5車線程度。大きい車で来るのはなかなか骨が折れそうです。
伊豆半島の沿岸の狭い国道をさらに薄暗くしたような雰囲気でした。
(7:42)
そして突然の小便小僧。
昔ここで度胸試しにやられていたことにちなんでいるそうです。
よく作ろうって話になったな。
(7:43)
道のすぐ向こうにあるのですが、像自体はかなりの断崖絶壁というか岩がせり出した先に立っています。
出るもんも出ねえよこんな高い場所……。
【バイク駐輪場情報 祖谷渓 小便小僧】
駐車場なし。
そこだけやや道幅が広くなっているのでバイクは路駐できるが車は2台が関の山……?
祖谷渓に来たのはこの小便小僧が目的ではなく、いや、目的のひとつであることは確かなんですがメインではなく、次の「かずら橋」に行くのが真の目的です。
(8:17)
これが、かずら橋。
植物で作られた橋です。
(8:06)
いざ行かん。
渡るのに550円かかります。片道渡るだけで550円かかります。
(8:11)
踏み出せば、揺れる揺れる。
(8:13)
足がすぽって、すぽっていきそう。
川面からもそこそこ高い場所に橋がかかっているので、だいぶ怖い。
足場のひとつひとつが細いので、欄干(と呼んでいいのか分からない茎)から手を離せない。
(8:14)
思っていた以上にヒヤヒヤしました。
さて、ここでちょっとしたネタばらしを。
(8:11)
お、なんか植物らしからぬ鉄筋らしきものが……。
(8:05)
ということで、揺れこそするものの補強というかベースはワイヤロープで出来ている模様です。
【バイク駐輪場情報 祖谷渓 かずら橋】
民間の有料駐車場のみ。
よく見ると駐車禁止でない部分は近くにあるのでバイク程度なら路駐できるかもしれませんが、駐車場を利用するのが無難。
(8:41)
茅葺きの屋根の門を抜けて祖谷を離脱。
徳島県を出て、ようやく愛媛県に突入。四国反時計回りを本格開始です。
次までは直線50㎞未満の移動ですが、容赦なく高速を使っていきます。
新居浜インターで高速を降り、向かうは別子銅山跡。
廃墟大好きです! 産業遺産大好きです! 日本近代化の足跡ふっふー!!!
別子銅山は現在「マイントピア別子」という名前でいろいろやってます、いろいろ。
いろいろの中身はおいおい紹介していきます。
いろいろやってるマイントピア別子ですが、大きく2つのエリアに分かれています。
ひとつは東平ゾーン。
「とうなる」と読みます。
(10:11)
東平ゾーンへの道中にはループ橋があります。
(10:12)
こんな標識初めて見たぞ。
(10:12)
しまいにはこんな道を15分ほど走ります。
この山道は車がギッリギリすれ違える程度。今日道幅狭い道多いな……。
そんな程度の道幅なので、バイクは向かいから車が来てもそこそこすれ違えるのですが、車が先行していて対向車がそこそこいると、もっと時間が掛かると思われます。
(10:31)
東平に到着。
さすが旧鉱山だけあって、着いた先の土地は広い。
東平ゾーンは別子銅山の採鉱本部が置かれたこともある場所で、最盛期には3800人が住んでいたんだとか。
現在一般住居はなく、一部の遺構と歴史資料館があるだけ。
では、詳しい話は抜きにして東平ゾーンの遺構たちをどうぞ。
貯鉱庫跡
(10:44)
(10:45)
(10:47)
(10:49)
(10:50)
(10:54)
索道基地跡
(10:45)
作業車展示
(11:07)
(11:07)
(11:08)
社員宅地跡
(11:18)
第三通洞坑
(11:21)
(11:23)
第三変電所跡
(11:24)
(11:25)
(11:25)
変電所内部にかなりでかい蜂がいたのでちゃんと撮れていません。
火薬庫跡
(11:27)
資料館
(11:03)
そこはかとなく住友財閥臭ただよう素敵な施設です。
入場無料。
以上、東平ゾーンでした。
貯鉱庫・索道基地からその他遺構にはだいぶ距離があるのですが、その他を見に行くときは貯鉱庫のエリアのさらに向こうにも駐車場があるのでちょっと車を走らせて行きましょう。
それでもそこからだいぶ歩くんだけどな!!!
ちなみに、水樹奈々はここ東平でPV撮影をしたことがあるらしい。
【バイク駐輪場情報 マイントピア別子 東平ゾーン】
広い無料駐車場あり。
(11:59)
さて、二つ目のエリアは……特にゾーンの名前がありません。
道の駅になっているこちらのマイントピア別子こそがマイントピア本体なのです。
(12:01)
あの東平が実は「東洋のマチュピチュ」と呼ばれていることは知っていましたが……いや、写真を並べるな、違いがバレるぞ。
このポスターに使われてる写真はなかなかに上手く撮っているから気付きにくいですが。
マイントピアは道の駅になっているだけあって、飲食店と売店があります。
(12:04)
なんだこの帽子は。
狙ったダサさなのか、いやそうだよなそうとしか考えられん。
で、飲食店と売店のほかに鉱山観光があります。
大人1200円。
(12:16)
列車に乗って鉱山観光の場所まで行きます。
列車の自動アナウンスの声が水樹奈々です。
(12:29)
着いたよ。入るよ。
外は8月の炎天下ですが、坑道内は20℃を切るそうな。
(12:32)
鉱石を見つけた人の図。
(12:41)
昔の手持ち削岩機。
基本的に、中の大半は「昔の銅の掘りかた!」的な感じでした。
(12:41)
ですが終盤に突然ちびっこ用プレイコーナーが出現します。
(13:00)
一通り見終わった後、列車待ちの間にいよかんソフトを食す。うまい。
(13:09)
戻りの列車内にて。
風鈴の短冊部分(舌というらしい)が広告になっています。
「銅ぞ!」って……。
(13:10)
列車、川を渡るの図。
(13:12)
列車、トンネル内走行中の図。
といっても列車は片道5分もないくらいです。
【バイク駐輪場情報 道の駅マイントピア別子】
バイク・自転車用駐輪スペースあり。 無料。
この後マイントピアで多少のお土産を買いつつ、新居浜を離脱。
今日は松山に宿泊予定ですが、日没までは時間があるので寄り道です。
(14:44)
瀬戸内しまなみ海道に行きまーーーーーす。
正式には西瀬戸自動車道というらしい。
瀬戸内では屈指のツーリングスポットと言われるしまなみ海道。
ルート的には寄り道ですが、ゴリゴリにメインのひとつです。
(14:57)
今治側から有料区間に入ってすぐ、来島海峡サービスエリア。
来島海峡大橋が臨めます。
それにしても高速に入ると日影がなくなるので直射日光と暑さがしんどい。
(15:03)
わたるくん。
(15:11)
人の尻に敷かれるわたるくん。
(15:13)
晩柑を目の前でしぼってジュースにしてくれています。
(15:12)
うりゃーーーーーーーー
(15:12)
うめーーーーーーーーー
(15:22)
そしてじゃこ天ーーーーーーだけどビジュアルしょぼいな……
いや、うまいですよ、うまいんですけど。
(15:55)
瀬戸田パーキングエリアにて。ここから先は広島県らしい。
今回は四国一周ですが、いったん本州へ上陸です。
(15:56)
(16:12)
大浜パーキングエリアからの因島大橋。
しまなみ海道ですが、やはり橋を渡っているその瞬間は最高です。
橋によっては片側2車線になりますが、追い越し車線へ行かずに左車線を走った方が視界が広がります。
で、橋以外のところはといえば、ずっとオーシャンビューかと思いきや案外そうでもなかったです。
山を切り開いて道を通しているので、両脇は森森していてよその高速と正直あまり変わりません。
だけどやっぱり橋を渡っているときは最高です。
(16:27)
本州上陸。
そのまま国道2号に乘ってしまいましたが、1㎞ちょっと走ったところでUターン。
……で、またしまなみ海道を引き返します。
だって四国一周ですもの。宿は松山ですもの。明日は高知まで行くんですもの。
しかし、しまなみ海道は通行料金が高い。
バイクでETC付けていても往復で4000円くらい持っていかれた……。
(17:58)
再び四国へ上陸。
しかしここから松山まではまだ距離がある。
四国は四大島で最も面積が小さいですが、決して狭くはないのである。
(18:56)
それから約1時間で松山市街へ。
路面電車と一六タルトの広告を見ると、松山なんだという気がしてきました。
ちょうど日没を迎える前あたりで本日の宿に到着。
「ホテル松山ヒルズ勝山東店」です。
(19:07)
ネット予約時にバイクであることをフォーマットのコメント欄で伝えていたら、バイクはこちらへと案内されました。
(22:22)
散らかした後のお部屋大公開。
年季が入ったホテルなのは分かるし清掃はちゃんとされてるけど……水回りもうちょっと新しい方が嬉しかった……。
とりあえずチェックインを済ませ滝のような汗を流し、再び松山の街へ。
学生時代の仲間がちょうどこの街に帰省していたので、夕飯を一緒にすることにしていました。
店は現地民な相手に丸投げでした。
(20:23)
うどん。
人が写っていた写真の切り抜きですすいません。
この後おいしい鯛めしも食べたんですが、話に夢中で写真撮ってませんでしたごめんなさい。
ついでに、(元)地元民おすすめのお店をもう一つ備忘録がてら記載しておきます。
この日なぜ行かなかったかというと、集合が遅く営業時間的に無理だったという。
ちなみに、同じ名前でも↓と全く関係ない「かつれつ亭」があるらしい。
食事後、ふらふらと市街地を歩き、松山城のロープウェー最終便に乗り、
(21:41)
城のところまで登ったら変なイルミネーションがあり、城の内部に入れないどころか城山からのロックアウトが始まったせいで山の上に5分もいられずに下山をするなどしました。
(21:46)
ライトアップされる下山ルート。
(22:01)
そして帰り途中のアーケード。
松山はこれでまだ2度目ですが、かなり好きな街です。
道は広いし城があるし路面電車があるし、老後を過ごす街の第一候補としてわりと本気で検討している次第。
(22:56)
季節限定のレモンティー味の一六タルトを食べながら、松山の夜を過ごしました。
走行距離:404㎞
↑豊稔池でGPSロガーをつけていないことに気付いたので、丸亀からそこまでの履歴がありません。