出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

天城越え~伊豆半島ツーリング【1】

 

 

 

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【第一章】芦、椿、桜

 

 

2016年2月27日。

 

 

9時42分に自宅発。

バイク乗りであればもう少し早いうちに家を出るべきなんでしょうけれど、起きてゆっくり朝ごはんを食べているとこの時間になってしまうのです。

 

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秩父三十四箇所札所巡り【4終】




【第四章 札所31番(観音院)~札所34番(水潜寺)~帰宅】



……さていよいよ30番台。

札所巡りも大詰めですが、ここからのひとつひとつの移動距離が今までの比じゃなく長い。
====
中盤までは長くても2km台半ばだった札所間の移動距離。
道の駅で購入した札所案内図によると、車の場合の札所間移動距離は、

23番→24番(3.5km)
24番→25番(2.9km)
25番→26番(3.8km)

といった具合に20番台中ごろから怪しさを増し、


29番→30番(7.1km)
30番→31番(18km)※札所間最長
31番→32番(10.3km)
32番→33番(11km)
33番→34番(15.6km)

最後の最後には怒涛の長距離区間が待ち受けています。

車やバイクで巡る分には大した時間差になりません
(移動そのものより、境内を歩いたり乗り降りの準備をしたりの方が圧倒的に時間を食う)
が、徒歩や自転車なら、このラスボスっぷりは参ることでしょう。

特に、これから迎える最長区間の18km。
道の駅で購入した案内図には徒歩巡礼についても手引きがありますが、

健脚でないと無理です。

と自信満々に言い切っています。

……まあ、今回はバイクですし渋滞とは縁遠い時期と場所なので、特に問題はありません。
それでは終盤戦も張り切っていきましょう。


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次の31番が15:00には納経所を閉めてしまうことが最大の懸案事項でしたが、これなら普通に間に合いそうです。
まずは国道140号を横断し、新しくて広い道を快走。


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かと思いきや、車同士はすれ違えないようなトンネルが出現する。
道の駅両神温泉薬師の湯を左手に見るなどして温泉に浸かりたくなるものの、寄らずに走り続けました。



【31番 鷲窟山 観音院 (しゅうくつさんかんのんいん)】


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つきました。
道のどん詰まりが山門の前。目と鼻の先に舗装の大型駐車場があります。


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石段を上ります。岩盤崩落の危険があるようです。
そらここまで山奥ならな……。


――3分後。


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どこまで続くんだよおおおおおおおおおおおおお

一応間に合いそうとはいえ、ここ31番の納経受付時間は15時までという最もイレギュラーな場所。
昨日の18番を見る限り、閑散期の今は規定の時間より前倒して切り上げる可能性もなきにしもあらず。
大丈夫だろうと言い聞かせつつ、小走りで石段を上り続けます。


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結論、間に合いました。
お参りと納経を済ませてから写真を撮って回ったのでちょっと経っていますが、石段上りは走って5分、普通に歩いて15分程度といったところでしょうか。


御朱印を貰ってからようやく落ち着いて境内を見渡せる。
いや、お参りはもちろん一番先に済ませていたのですが。


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ちょろっとしか流れていない滝。

それとここには、弘法大師空海)が自らの爪で彫ったという10万8千の磨崖仏(まがいぶつ)があります。

じゅ、10万8千……?
岩を彫っているのに円空仏より多いだと……。


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……あ、なるほどそういうことか。
とりあえず数にびっくりしてその落差でなんだか安心しましたが、このレベルとはいえ10万超ってなんなんでしょうか。
遠目には岩の模様かと思ってみていましたが、よくよく見ると本当に岩肌にびっしり彫られているんです。
すべて見切れなかったので、今度ゆっくり見に来てもいいかもしれない。


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立地といい石段といい断崖絶壁といい、札所の中ではトップクラスに印象的な場所であることは間違いありません。

帰りは普通に歩いて5分くらいで下りきりました。


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……んんっ? 午後4時?
札所連合会のWebサイトの案内には午後3時ってあったぞ……?

結局真実は未確認ですが、14:30には普通に受け付けてくれたことは確かです。
そらそうか。


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見られることにこんな熱心な仏像は初めてだ。

ちなみにこの31番の石段ですが、全部で296段あります。
数えたわけではなく、


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上る前には完全に見逃していた小僧が教えてくれました。

般若心経はお馴染みの通り日本の仏教において最もポピュラーな経典、
普回向(ふえこう)というのは、読経による功徳が自他に行き渡ることを祈る文言です。
……普回向についてはググりました。


31番に通じている唯一の道には、途中に水子地蔵寺という名前の通り水子供養の場所があるのですが、


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この光景は正直怖かった。
無数の小ぶりな地蔵が整然と並ぶ斜面に挟まれながら、来た道を戻ります。


またこの沿道では家畜が飼われている場所もあって、


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写真右側の2頭が交尾してました。


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言わずもがな31番は秩父の市街地から最も遠い場所にあるため、当初はあんな近くに拝んでいた武甲山もだいぶ遠い。
まあ、帰りにはあの辺りの脇を抜けていくことになるのですがね。



【32番 般若山 法性寺 (はんにゃさんほうしょうじ)】


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10km強の道も、エンジンが付いていれば20分で着いてしまうのです。

ここ32番は、巡礼者以外の来山者は拝観料300円を求められます。
といってもゲートらしいものがあるわけではなく、道の脇に集金の箱が置いてあるという完全な善意による方式。

……御朱印を貰っても貰わなくても300円となるとなんだか不思議ではある。


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とはいえどうやらここは札所巡りを抜きにしても著名なお寺なようで、


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グッズ販売なんかやっていました。
……無人だったけど。


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札所間の移動距離が長ければその分僻ち……地形の豊かな立地にあるということで、相応に特徴的なお寺になります。


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……まさか観音堂がこんな高床な位置にあるとは思わなかったです。


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石段を登り観音堂へあがります。
場所としてはかなり高い位置なのですが、手前に木が茂っているので写真栄えはそこまでしないため割愛。


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観音様を拝んでから離脱です。

ちなみにここには奥の院もあるのですが、境内の地図を見たら明らかにすごい位置にあったので気になりつつもやめておきました。
後日調べてみたらガチ登山の様相だったので、避けて正解でした。
釜ノ沢五峰と呼ばれる登山道とセットでよく歩かれているようです。
31番同様、ここもそのうち別途行ってみたいですな。


そして、お船観音というのが納経所あたりから見えるらしいのですが、そんな知識を一切持ち合わせずに巡礼している僕は探すどころか気付きもせずにスルーです。


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御朱印を貰っている最中。
手前の鐘を叩いてお寺の人を呼ぶと、隣の建物からわざわざ来てくれました。
インターホンの方がまだ気後れしないんだよなあ……。


ちなみにこの32番に来る途中、ロードバイクを漕ぐ女性を抜いていったのですが、僕がお寺を出る頃にちょうど到着していました。
自転車移動はきついってばよ……バイクの味しめるとなかなか戻る気にはなれないよ……。



【33番 延命山 菊水寺 (えんめいさんきくすいじ)】


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4時前ながらもだいぶ日が傾いてきました。
11kmの道のりではあったものの、街の方へと走ってきたため民家がぽつぽつとあります。


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本堂へと伸びる参道の両脇はおそらく桜の木なので、花期には綺麗かもしれない。


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納経所は堂内にあり、インターホンで住職が来てくれます。
30番台にして中盤までのような平地で平和な札所だったので、なんだかほっとしました。

ラスト34番に向けて15.6kmの道のりを走ります。
ここでまた秩父市街地とは正反対の方向に行くのがやるせない。



【34番 日沢山 水潜寺 (にったくさんすいせんじ)】


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秩父札所巡りのラストナンバー水潜寺までの道のりは、看板でかなり丁寧に案内があります。

ところでこの34番ですが、札所連合会のサイトいわく、


――秩父札所の三十四番は、百観音の大悲を一寺に集め御利益を得たいとの願いにより、西国・坂東・秩父の各三十三の札所に一ケ寺を加えることとなり、水潜寺が日本百観音結願寺になったと伝承されている。


……なんだこのラスボス感溢れる寺は。というかもはや巡礼のための寺ですね。
なのに立地が30番台らしくすっ飛んだところにあるのはどういうことなのか。


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しばらくは幹線を使っていくものの、やはり終盤は30番台らしい趣の道に。
集落を抜けると川沿いの護岸工事跡が新しい道に出て、間もなく34番札所に到着です。


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土地を盛り上げ整地されているものの、砂利な駐車場に駐車。
ここからなだらかな上り坂を歩きます。


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沢沿いであることに加え日没間際なこともあって、ちょっとだけおどろおどろしい雰囲気。
というか、札所によって人のいるいないが極端なのはどうしてなんだろうか。


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さあ、ここが最後に拝むべき観音様です。


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足型の上でおがめば
百観音巡礼の功徳がある

容赦なくこの上で拝ませて貰いましたともええ。
ただし、そのうちの33の土は自分の足で実際に踏んできたけどな。


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水潜寺水かけ地蔵というらしい。
頭上から水を三杯かけて願い事を三回唱えるといいらしい。
……疲れていたのかネタに走る頭が回らなくて、無病息災を願いました。


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秩父34、坂東33、西国33のそれぞれの巡礼の結願寺(結願:煩悩から解き放たれ願いが叶う)とされれるだけに、百観音の一覧地図が。
いや……さすがに他の2つはやりませんよ……?
坂東33箇所とかその気になればできそうな場所と数だけどさすがにちょっと……。


とまあ、そんなこんなで、


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秩父三十四箇所の札所巡り、結願いたしました。

いやあ2日間のわりに体感長かった。
そして、これから東京までの帰り道があると思うと純粋に達成感に浸る気になれないんだな。
おうちに帰るまでが巡礼でした。


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まだ明るく見えますが、この時点で目視ではそこそこ薄暗い世界になっています。
早いとこ人里へ戻ろう。
暗い山道はこの後にもたっぷり堪能する羽目になるんだから。


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偶然か必然か、昨日とほぼ同じ時間に道の駅ちちぶにいることに。
御朱印貰って間もない時は「あーこれで終わったのかー」などとひとりごちていましたが、今はただおうちに帰りたさしかない。
東京までワープしたい。


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昨日のみそポテトよりも少し奮発して暖かいかけそば。
結局2日目も昼食を取らずに行動し続けていました。
いい時間にいい場所に店がないのと、空腹が気にならなくなってしまうんですよね。


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今日も今日とてポテくまくんグッズに癒される。
このプリンの包装がかわいくて思わず財布に手が伸びたが、すんでのところで踏みとどまった。

まあ、秩父にはどうせまた暖かくなったら来ます。


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そして2時間後、自宅に無事到着。

二日間の総走行距離は400.9km。
そのうち240kmくらいは自宅と秩父の往復分なので、純粋な巡礼での走行は160kmくらいといったところでしょうか。

これにて正真正銘、巡礼の終了です。



ということで、バイクで行く秩父札所巡りでした。

「年末の休みを使って目的のある旅をしたいなー」と思い、

・かねてから秩父に走りに来たとき気になっていた札所巡り
バイクを買った当初からいつかは行く気でいる伊勢参り

をどっちに行くべきかTwitterで投票をして貰ったのが事の経緯。
秩父札所巡りは、近場かつ記録すべきスポットが多いので旅行記向きだったかもしれませんね。

こんなにバイクを走らせながら何度も乗り降りする2日間は初めてでした。
新聞配達員の気持ちがちょっとだけ分かった気がします。
元々耳まわりがきつかったヘルメットを何度も脱着していたら耳が真っ赤になって、向こう1週間くらいテカテカのヒリヒリだったことはまた別の話。


34番の札所を貰った後に達成感に浸る余裕がなかったと書きましたが、やはり帰宅後にじわじわと湧いてきました。
秩父界隈の地理がなんとなく掴めるようになってきましたし、また走りやすい季節には印象深かった札所のどこかにふらっと寄ってみるのもいいかなと思っています。

……三十四ヶ所全部を回るのは、まだしばらくやらなくていいかなと思っています。
ちなみに坂東三十三ヶ所は本当にやる気ありません!


以上、最後までありがとうございました。


旅行期間 2015.12.29~2015.12.30
旅行記完成 2016.3.14


秩父札所巡り ~終~

秩父三十四箇所札所巡り【3】

chichibu34-


【第三章 札所19番(龍石寺)~札所30番(法雲寺)】



翌、2015年12月30日。

自宅で黙々と大掃除をすべきタイミングで、僕は今日も秩父へ走りに行く。


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昨日よりも確実に早い時間での出発。
しかし、秩父への到着時刻を考えると札所巡り的にはまったく早いと言えない。
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道の駅あしがくぼに到着。
正丸あたりの峠を越えた後で一番最初にある休憩場所なので、今日も相変わらず秩父方面への足がかりとしての利用です。

昨日よりも早く出たしさすがにまだ売店開いてないやーと思ったら、


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そもそも今年中の営業が終了していた。そんな時期である。


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自販機でココアだけ買って飲んで、今日も今日とて秩父路を走ります。


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最初の目的地は住宅地の中のちょっと入り組んだところにあるから大丈夫かなと思いきや、広めの通りからちゃんと案内がありました。



【19番 飛渕山 龍石寺 (ひえんざんりゅうせきじ)】


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駐車場というか、砂利の敷かれた境内にそのまま乗り込んでいけるタイプの札所です。
乗り込んだは良いものの、


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「ご迷惑でも留守の場合は宗福寺で納経いたします」

ほう。
「ご迷惑でも」っていうこの日本語の意味がよく分からないぞ。
「来てくれたところ迷惑掛けますが」って意味なんだろうけれど、「お前らが来てくれるの迷惑だけどさ」に曲解もできるぞ。


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とりあえずここには他の巡礼者もおらず一人でどうしようもないので、宗福寺とやらへ向かいます。


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宗福寺は龍石寺のわりと近くにあります。

「納経は龍石寺でしています」

……してなかったから困ってるんだよおおおおおおおおお


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本堂の前に来てもその気配はない。

……どうしよう。
わかんないからとりあえず先に進むか……
何も情報掴まずにうろうろするよりは、先に進みつつこの19番について誰かに聞いてみよう。



【20番 法王山 岩之上堂 (ほうおうざんいわのうえどう)】


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ということで次へ行ってしまった。

庭園っぽい雰囲気の中、木々をくぐり抜け石段を降りたところに納経所とお堂があります。


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うむ、わりと格好いい。

お参りを済ませ納経所で御朱印をお願いした後、納経所の人に思い切って19番が納経どこでやっているか分からないと言うと、

「さっきの人たち19番(御朱印)ありましたよ」

と、僕より一足先に納経所に来ていたご夫婦を示す。
えっどこですかとそのご夫婦に訊ねると、先ほどの宗福寺の本堂の脇で納経受け付けているよとのこと。

さっき行った時には見当たらなかったので半信半疑で宗福寺に戻ってみると、


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本堂に向かって右手、恐らく住職の住居であろう建物の縁側部分で受け付けていました。
よくよく見ると呼び出しボタンが備え付けられていましたちくしょう……。


朱印帳を手渡すと、住職さんが何種類もの紐と小さな鈴が詰められた箱を目の前に差し出して、「セルフサービスですがよかったらどうぞ」。
道中安全のお守りとして渡しているんだとか。地味な色の紐と鈴をチョイスしてありがたく頂戴しました。

御朱印を書いてもらっている途中に世間話を続けていたら、僕がバイクで来たことに食いつく住職。
すると「ライダーの方に配ってます」と、カエルのストラップをくれました。
無事帰るっつーベタなやつですが、鈴に引き続き予想外の頂き物に、とてつもなくるんるん気分になってしまった。


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御朱印料はたかだか300円なのにこんなに貰っていいのだろうか。
カエルと鈴は、バイクに乗る時いつも身に着けているウエストポーチにつけました。
以降、バイクを降りて歩くたびに鈴の音をチリチリさせています。



【21番 要光山 観音寺 (ようこうざんかんのんじ)】


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19番と20番はそこまで離れているわけでもないのですが、川を渡るためにちょっと遠回りをしなければならず、納経所がわからず往復したのはやや面倒だったりする。

19番の御朱印と鈴とカエルを無事にもらい、21番へ向かうために再び川を渡ります。
途中の信号待ちで前の軽自動車を見てみると、後部座席に幼稚園~小学校低学年くらいの男の子が2人。
運転手はお母さんっぽい。
男の子らが後ろに身体を向けてこちらを見ていたので、ヘルメットのシールドを上げて手を振ってみる。
すると手を振り替えしてくる。
はしゃぎながら、ハンドルを握るお母さんに報告しているっぽい少年ら。
交差点で別れるまでしばらく手を振りあっていました。
これぞバイクならではの楽しみである。


さて21番ですが秩父市街からすると川の向こう、ミューズパーク寄りのやや高台な部分にあります。
駐車場は道を挟んでお寺の向かい。
この道はそこそこの量の車がわりと速度を出しているので注意です。


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ただこの道、車が飛ばしているだけに真っ直ぐで走りやすく、日当たりがよくて気持ちのいい道です。
この後の22番と24番も同じ道沿いにあります。


納経所ではおじいちゃんがこたつでドラマ観ながら待っていてくれました。



【22番 華台山 童子堂 (かたいさんどうじどう)】


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21番と同じ道沿いとはいえ、やや奥まったところにあり「えっここで曲がるの?」感がすごい場所にあります。
山門の前でお地蔵さん6体が出迎えてくれる素敵なお寺です。


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この山門の右手が恐らく駐車スペースなのですが、札所最大級レベルで駐車スペースが広い。
駐車スペースを突っ切れば山門をくぐらずに観音堂へ向かうこともできたのですが、あまりにもだだっ広いせいでそれをすることがとても憚られた。


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観音堂がこちら。納経所はこのすぐ左手です。
ずらっと見世棚のようになっている軒先のうちの納経所らしい部分に近寄ると、それまで境内を掃除していた方が来てくれました。
お取り込み中すいませんでした。


22番を出て県道に戻ると、今度は秩父ミューズパークの中へ。
ミューズパーク北口の交差点を曲がって急斜面かつワインディングな道を登ると、だだっ広い駐車場が右手に現れます。



【23番 松風山 音楽寺 (しょうふうざんおんがくじ)】


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(↑帰りがけの撮影なので撮影時間が前後します)
久々に登場の舗装された駐車場。さすがミューズパークのエリア内である。

脇の坂道を徒歩で上り、小さな食事処の角を左へ曲がって上り坂。


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メインの移動がバイクでもそこそこ坂道を登ったり降りたりが発生する札所巡り。
その代わり、そういう場所はたいてい見晴らしが良い。


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音楽寺にたどり着くと正面にあるのは本堂。その脇が納経所。
ただし、札所巡りでお参りすべき観音堂はさらにもう少し上ったところにあります。


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寺の名前が名前だけに、お堂の脇には地元出身の演歌歌手のポスターなんかが納められていたりします。

見晴らしも良く札所の中ではどちらかといえば特長のあるお寺なのですが。
僕はこの札所巡りをする1ヶ月ほど前に一度足を運んでいたせいか、目新しさを感じなかったあまり、


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自らに目新しさを求めようと模索していました。



【24番 光智山 法泉寺 (こうちさんほうせんじ)】


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そのままミューズパークを突き抜けて行くこともできたといえばできたのですが、来た道を戻っていった方が圧倒的に早いのでそうしました。
23番方面から行くと24番は右手にあるのですが、駐車場は左手にあるのでこれもまた注意。
駐車後に道を渡って境内へ。


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開けてびっくり石段祭り。
上まで116段だそうです。
うわー遠ーっとは思いましたが僕は無類の石段好きなので正直アリですねこれは。


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はい、こちらが上りきった図になりまーす。
正面が観音堂でーす。

お参りを済ませ納経所へ向かうと、12時をややフライングしてこたつでテレビ観ながらお弁当をつつくおば……お姉さんがガラス戸の向こうに見えました。
ガラス戸をノックしても良かったんでしょうけれど、遠慮してしまってしばらく前をうろうろしていたら気付いてくれました。
おねえさんの口に米粒が付いていることは、結局最後まで指摘できませんでした。


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東屋とはいえ屋根つきの休憩所もあって、武甲山をぼんやり眺めるスポットとしては札所の中でも一番だと思います。


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この長い石段も相まって、規模の割にはかなり気に入った札所のひとつでもありました。



【25番 岩谷山 久昌寺 (いわやさんきゅうしょうじ)】


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実際の来場台数に対して敷地に圧倒的余裕がある駐車場って、ほんとに砂利敷かれただけの“場”でしかない。

ということが、今回の札所巡りを通して分かったことのひとつです。
ここもそんな感じでした。
ちなみに、駐車場内に無人販売の小屋があったのは札所3番に続き2回目です。


そんな駐車場に着いた時、入れ替わりで去っていこうとする車に見覚えが。
記憶をたどってみると、今朝20番で遭遇して僕が19番の納経受付の場所を訊ねたご夫婦でした。
向こうもさすがに気付いたようで、去り際にお互い会釈。
次の26番でまた会うかなーと思いきや、これっきり姿を見ませんでした。


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駐車場を離れるとすぐに門が。
これをくぐると、


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道に出ます。
その向こうに観音堂が見えます。
バイクなら駐車場に停めずに観音堂の前まで寄せられたんじゃないだろうか。


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観音堂に到着&お参り。

右手前にいる坊主が納経所の位置を指すのですぐ裏手にあるのかと思いきや、どうやらちょっと坂を上って池を越えた向こうにあるらしい。
さも近くにあるかのような案内をする坊主はなんなんだ。


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池の水が凍ってる……。
この土手を歩いた先に納経所があります。
駐車場から山門、観音堂、池、納経所と土地の広さを活かした大胆な配置でした。



【26番 萬松山 圓融寺 (ばんしょうざんえんゆうじ)】


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ちょっと走って秩父鉄道の向こう側へ。
頻繁に乗り降りしているからそこまで意識していなかったけれど、ぼんやりトコトコ走るにも気持ちよさそうな天気です。
こんな天気が二日連続とはついている。


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26番です。気付けば残りの札所も10を切っていました。

ここは……ちゃんとお参りは済ませたし記憶にもあるのですが、いかんせん印象が薄い。
新しくて小奇麗なお寺でしたが、だからこそさっぱりしているだけで、26つ目とそこそこ数重ねてきたのも相まって特筆できる点が正直それほど無い……。
よって写真も少ない……。



【27番 龍河山 大渕寺 (りゅうがさんだいえんじ)】


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住宅街の路地をうねうね走った先にあります。

山のなだらかな(秩父基準)斜面が境内で、納経所は入ってすぐ左手にありますが、観音堂は石段を登った先。


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斜面の向きのせいか、昼間なのに全体的に薄暗いです。

毎度のごとく納経所で御朱印帳を出すと、


「この後28番には行かれますか?」
「??? はい、そのつもりです」
「じゃあ28番もまとめて捺しておきますねー」
「……あ、はいお願いします」
「ここから車で10分くらいのところですから行ってみてください」
「(御朱印だけ貰って札所には行かないと思われてるのかな……)」


この会話をするまですっかり忘れていましたが、28番は冬季は無人になるため、ここ27番が納経所を兼ねているのです。


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秩父鉄道を跨ぎ次へ。
30番台は明らかにというか別次元で距離感があることは地図で事前に把握していたのですが、この次からだんだん立地が怪しくなってきます。



【28番 石龍山 橋立堂 (せきりゅうざんはしだてどう)】


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途中林道っぽい舗装の山道を抜けると、歩行者向けの看板で左の坂を上れという指示が。
駐車場が遠そうな気配がしたので歩行者向けの方に突っ込んでいったら、その道は最後が階段になっていてバイクは立ち往生でした。
駐車場も札所からそれほど離れていないようなので、おとなしく駐車場へ行くべきでした。
帰りがけ、狭い坂道で車体方向を転換させるのきつかった……。


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風情のある石段の上に観音堂。
このすぐ左手に納経所があります。


141.jpg(13:07)


つまりはそういうことだ。

鍾乳洞(有料)もあるようで、そこが営業している時だけ納経所もやっている模様。


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鍾乳洞があるだけに、寺の背後は断崖絶壁。
車の駐車場の方にお茶屋さんっぽい店がありましたが、営業はしていませんでした。


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戻る道の途中、林道の入口で振り返って一枚。
2番へ行く時以来の林道っぷりだったので、えっここ通るで合ってるよねと一瞬たじろぎました。
トップシーズン時は混雑するのか、この林道の入口手前に広い(けど有料の)駐車場があります。



【29番 笹戸山 長泉院 (ささどさんちょうせんいん)】


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札所巡りでありがちだった駐輪スタイル。
だだっ広い砂利の駐車場の道路に程近い部分に出やすいようにぽつん。
駐車場は寺の斜向かいにあります。

29番は浦山ダムのそば。
浦山ダムは堤の高さやダム湖の大きさでもかなり大規模なダムでありながら、国道から逸れてちょっと行けば着くため、観光としてはおすすめの場所です。
が、今回は後がつかえているのでスルーします。


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ダムの近くながら平地部分に位置し、境内はそこまで広くありません。


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これが観音堂。
柵越しに堂内へ顔を突っ込んでみると、お寺特有の線香とかその他色々の混じったいい香りがしました。

御朱印を貰って次へ進みます。


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国道140号を山梨側へ進み、道の駅あらかわの入口も通過。
秩父鉄道白久駅のあたりで左へ逸れて、そこからぐいぐいと山を登ります。

林道っぽくはなく比較的綺麗な舗装路ながら、なかなかの勾配やトンネルを経て30番へ。



【30番 瑞龍山 法雲寺 (ずいりゅうさんほううんじ)】


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最後はこんな道を登ってきました。
スマホがギリギリ圏外にならないようなそんな場所。


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道はずっと走りやすかったものの、だいぶ上ったため明らかにさっきより寒い。
夏はいいだろうなー。
街中を巡った後にこんな山奥の寺に来られたら気持ちよかっただろうに。


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しっかりと手入れされた中規模な庭を抜けた先に観音堂があります。
というか、池の表面凍っていた。そら寒いだろうって。

納経所に寄ったら無人でしたが、インターホンを押したら人が来てくれました。
隣の一軒家から、専用と思われる渡り廊下を伝って。
混雑期はもちろん色々面倒でしょうけれど、閑散期はこれはこれで申し訳なさMAXになります。


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白久駅まで戻ってきたよの図。明らかに暖かい。
バイクだと剥き身かつアップダウンを高速で移動できるので、こういった気温差や山間に入った時の匂いとか湿度の違いとかにも気付けるのが楽しいところ。


【第三章】2日目前編 ~終~


秩父三十四箇所札所巡り【2】




【第二章 札所8番(西善寺)~札所18番(神門寺)】



【8番 清泰山 西善寺 (せいたいさんさいぜんじ)】


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あれっ小僧は小僧でもなんか違う小僧がいる!?
ここにきて新キャラクターが続々登場してる!!!
====
さて8番ですが、東京から国道299号で秩父に来た場合、最も手前にあるのがこの8番です。
1番からここまでは来た道を徐々に戻っていたんですね。
そして次からはまた遠ざかっていきます。


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なで佛と書いてあったのでとりあえず撫でておいた。


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お堂の前ではちゃんと笠を取るニュー小僧。
ちなみに、ニュー小僧の登場は後にも先にもこの8番だけでした。
なんだろう、旧小僧が老朽化したのかそれともあの不気味な旧小僧を住職が置きたくなかったのか……。

余談ですが、ここの駐車場は分かりづらい立地の割りにコンクリで舗装されていて綺麗です。


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国道299号を秩父市街方向へ進んで9番へ。
秋頃から頻繁に秩父へ通っていただけに、この辺はだいぶ馴染みのある道になりました。



【9番 明星山 明智寺 (みょうじょうさんあけちでら)】


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駐車場らしい駐車場がありませんが、恐らくここは境内まで乗り込んで良いんだと思います。
バス停も境内にありましたし。

畑と民家が混在するエリアにあります。
横瀬駅にわりと近いようですがあまり駅近感はなかった……。


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観音堂の形は珍しいですが、他には坊主が怖いことになっている以外特筆することもなく……。

次行きます。



【10番 萬松山 大慈寺 (ばんしょうざんだいじじ)】


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秩父の玄関口(と勝手に思っている)坂氷交差点を県道に逸れてさらに一本入った所にあります。
いやあそれにしても良い天気と良い景色である。
市街地や国道を走る気にはなれないけれど、ここのところ武甲山に見下ろされながらのんびり走れる道が多くて楽しいです。


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後から知ったのですが、どうやらここは長編アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』(通称ここさけ)の聖地なようで。
僕と同世代くらいのグループと境内で遭遇しました。


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なお僕は同作品を観ていないどころか、同じスタッフの前作である『あの花』さえよく知りません……。


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どうやらこの辺が実際のシーンに近い視点なようなので載せておきます。
実際、石段の段数がそこそこあるおかげで見晴らしは良い方です。

国道299から逸れるとはいえ、さほど遠くないので聖地巡礼も比較的楽なのではと。
ついでに札所巡りもいかがでしょうかね。



【11番 南石山 常楽寺 (なんせきざんじょうらくじ)】


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ここはガッツリ国道沿いにあります。
駐車場が実質国道に面しています。
秩父で国道といえば299号か140号ですが、今回の札所巡りはいまだ140号の通るエリアに到達していません。
だってまだ1/3にも達していないのです。

立地ゆえに訪れる人も多いのか、納経所の隣にこんな張り紙が。


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うん、まあ、色々あったんだろうな……。
札所の中でも比較的しっかりお守り等を取り揃えている場所だったので、札所とは別に単体のお寺としても著名なんだろうなと思いました。


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こういう鳥居を見つけるとテンション上がる系男子。


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次は299号を140号方面へ。
ようやく秩父のセントラルなエリアに差し掛かりました。
ここから当分は市街地の中をちょこまかと移動していきます。



【12番 仏道山 野坂寺 (ぶつどうさんのさかじ)】


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またすごく小奇麗で手の行き届いたお寺だなーと思ったら、境内の右手後方に広い墓地があって思わず「なるほど」と呟いてしまった。


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山門をくぐって振り返った時には思わず「んんっ!?」と声に出てしまった。
なんじゃこりゃ。


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@納経所。
御用のある方はこの鐘をぶっ叩けと。
いや、ビジュアル的に風情はあるんだけど、ちょっと気後れしてしまうぞこれは……。


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すぐ隣にこれもあったので、迷わず近代的な方にすがりました。


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寺社の建物の参拝者のために張り出した屋根を向拝(こうはい)と呼ぶらしいのですが、そこの上部って意外とゴリゴリの彫刻だったりするので見上げてみるといいですよ。
近所の神社なんかでも案外凝った造りになっていることがあるはずです。



【13番 旗下山 慈眼寺 (きかざんじげんじ)】


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同じ敷地内にこども園がありました。
もしかしなくても運営やっているんだろうか。


13番は秩父鉄道御花畑駅のすぐ近く。
秩父の市街地の中にあって、すぐ近くに一方通行なんかもあるのでちょっと気を遣います。
逆に言うと今までがその辺何も気にせず走って停めてができるところばかり。


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慈眼寺という名前の通り、眼に関するご利益があるらしい。

そしてここは、札所の中でも巡礼用品を取り扱っている場所のひとつです。


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納経所兼授与所(売店)兼札所連合会事務所。
中に入って御朱印をお願いしたところ、

「それ飲んでいってください」


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めぐすりの木のお茶を貰うなど。
薄味だけどおいしいです。というかあったかい飲み物が染みる。


さて、そろそろ陽が傾きはじめました。
今日どこまで打てるかを考えつつ時間配分を気にして行動せねばなりません。

しかも冬場の札所巡りは全力でオフシーズン。

それこそネットなどで知らされている納経受付時間の例外以外にも、受付終了時間が30分早く掲示されている納経所がいくつかあります。
実質16:30で打ち止めだとうなと考えつつ移動距離との相談を始めます。



【14番 長岳山 今宮坊 (ちょうがくさんいまみやぼう)】


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この辺かなーと思っていたら大胆にも横断幕が出迎えてくれた。

バイクなら13番からわりとすぐの場所。
ただしやっぱり市街地で信号や他の車が普通にいるので、所要時間もどうも今までと同じ目算ペースではありません。


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基本的に『○○寺』という呼び名でないところは、一般的なお寺としての機能というよりは札所巡り向けオンリーな雰囲気が漂う。
納経所で受付してくれる人も、なんだか普通の人っぽい印象。


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この小僧たちが時々怖いビジュアルをしているの、やめてほしい。

14番を離脱したら秩父鉄道の線路を跨いで横瀬側へ戻ります。
この時車通りの多い踏切をチョイスすると時間帯によっては混雑していて厄介ですぞ。


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踏み切り待ちでトータル走行距離4000km達成したよの図。
本日の走行はこの時点で93.8kmですね。
……そもそも秩父エリアに来るためには片道60kmくらいかかる。



【15番 母巣山 少林寺 (ははそさんしょうりんじ)】


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ここの入口と駐車場は札所の中でもトップレベルで分かりづらい。
とはいえ沿道にちゃんと看板は出ているので、大体の場所が見当ついていれば普通に見つけられるとは思いますが。


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なんだか洋風な観音堂なのが印象的です。

前庭というか観音堂の前あたりが狭いせいなのか、なんだかぽけーっと突っ立って眺めていられるような雰囲気ではなかったです……。
お参りを済ませて納経所ですいませーんと声を掛けて御朱印を貰ったら、そそくさとその場を後にしました。


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本格的に日没が迫ってきている。
納経所が確実に受付中といえるのもせいぜい残り30分程度です。



【16番 無量山 西光寺 (むりょうさんさいこうじ)】


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郵便局の脇に、札所へと続く道があります。
この先に駐車場があるのですが、停められて5台程度だから混雑時はちょっと離れた所も使ってね的な案内もあります。
郵便局の駐車スペースには参拝目的で停めるな的な断りが書いてあります。


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参拝後に納経所の戸を開けて入ったら、無人ながらもセンサー式のインターホンが自動で鳴りました。
一応目の前に呼び出し用の鐘もあったけれど鳴らさないで待っていたら、「遠慮しないで鳴らしていいんだよ」としばらく経ってから現れた受付のおば……お姉さんに言われました。


納経所は、

①入ったら納経所の受付越しに人が待機している場合
②無人センサーなり手動なりでインターホンで呼び出す場合

と2パターンあります。
前者はいいのですが、後者はわざわざ呼んで来させる申し訳なさがものすごい。
いや、①は①でずっとそこに待機してくれているから大変だろうけれど。


さて話を16番に戻しますが、ここの境内には
四国八十八箇所の本尊を全部拝めるぜ!」的な長屋があります。

ので、


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バーっと駆け抜けてきました。
すいません急いでいると言うほどでもないけれど今日のうちに回れるところまで回りたいんですでも一応見ておきたかったんです。


次の札所までは遠くはないけれど、もし16:30に受付終了するとしたら、うかうかしていると間に合わないかもしれない。

ナビはちょっと遠回りで広い道へ案内しているけれど、ここは突っ切って最短を目指すぜ!


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……なんて調子こいたら、油断即畑にスボーな細い道に迷い込んでしまった。
強引に突き抜けて無事に17番まで着きました。



【17番 実正山 定林寺 (じっしょうざんじょうりんじ)】


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駐車場と札所が離れているので分かりづらいかもしれませんが、近くまで差し掛かると駐車場まで丁寧に案内があるのでさほど迷いません。
駐車場から境内には徒歩1分程度。


どうやらここは『あの花』のロケハン地でもあるらしい。
実況していたTwitterにも反応をいただきましたが、残念ながr僕は『あの花』をまったく知りません……。


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納経所であの花ポスターまで売っていましたよ。
600円というポスターにしてはわりとリーズナブルな価格でした。
めんまとかの痛絵馬も置いてあった。

それらを脇目に御朱印だけもらう僕。
納経所の人に話を振られました。

「今日はまだ回るつもりなの?」
「いやー時間が時間なんで……18番ってまだ受け付けてるんですかね」
「たぶんやってると思うよー電話で訊いてみようか?」

気前の良さに驚きましたが電話はさすがに遠慮して、とりあえず行くだけ行ってみることに。
ちょうど折り返しの17番に来れたので今日はこれで終わりでもいいかなと思っていたところを、まさかもうひとつ行けるかもしれないとは。



【18番 白道山 神門寺 (はくどうざんごうどじ)】


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結論、間に合いました。

18番は国道140号沿いにあるためアクセスというか見つけやすさと入りやすさは札所随一。
市街地の中にあってわりと小さな境内ですが納経所は広く、巡礼グッズも多く取り揃えてあります。さすが国道沿い。


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中にはおじいさんとおば……お兄さんお姉さんがいて、御朱印をもらいつつ世間話を。

話の中で分かったのは、その方々は住職のように寺に直接関わる立場としてそこにいるわけではなく、ボランティアで納経所の受付をしているということ。


札所はたいていが檀家がいて住職がいるようなお寺なのですが、時々なんかちがうっぽいお寺がありまして。
なんだろなーと思っていたら、どうやらそういうことだそうです。
札所巡りを維持するために、地元の方々が持ち回りで札所に詰めているんだとか。
その時話をしたおb……お姉さんも「私明日は当番じゃないからいないのよ」と言っていました。

地元の力でこれだけのエリアに点在する観光資源(という表現は語弊がありますが、外から人を呼ぶきっかけという点で)を成立させ維持しているのは、決してなんとなくや惰性ではできないはず。
なにも結びつけられることなくただ34の観音がそこにあるだけでは、そこに訪れる人はゼロではないにせよ比にならない数でしょう。
きっと自治体もバックアップしていると思いますが、最終的にはそこに住む人の手に掛かっているわけで。
いわゆるコンテンツツーリズムの古くて新しい形を垣間見たような気になりました。

今でこそアニメの聖地としても知名度のある秩父ですが、そういったコンテンツ性を地域に根付かせる土壌というか風土みたいなものは、この札所巡りに端を発するのではないかなと感じました。


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地方の国道沿いのラーメン屋の看板みたいだなと思った。


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さて初日は18番にて打ち止めです。
遅めのスタートながらも18番まで回れたので、予定通り2日間で終わるでしょう。
回りきれなかったら3日目も敢行する覚悟ではいましたが……自宅からの往復だけで120kmあるので距離が馬鹿にならない。

ちなみに当初は秩父に宿を取ろうかとも検討しました。
ですが、往復できるなら宿代かけるのもなんだかなと思い、日帰り×2というハードモードを選択。


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日没を迎えると体感温度はぐっと下がる。
しかもこれから暗くてさらに寒い峠を越えなければならない。
ということで、道の駅ちちぶにて覚悟を決める。


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「あの花」と「ここさけ」推しまくりの道の駅です。
声優のサインやグッズ販売も勿論豊富。酒までありましたぞ。


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一方で僕が気になったのは「ポテくまくん」なる秩父ご当地キャラクター。
……かわいくないですか? かわいくないですか?
ついストラップを購入してしまいましたよ400円。

ちなみにポテくまくんは秩父ご当地グルメ(らしい)の「みそポテト」をモチーフにしたキャラです。


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こいつがみそポテト。道の駅でも売っています。
揚げたポテトに甘い味噌をのっけただけと言えば乗っけただけの食べ物。
しかしかわいいポテくまくんのモチーフならば僕はこいつを受け入れようと思う。



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さて峠越えである。
真っ暗な道である。
ためしに路肩に停めてライトを切ってみたら、視界ゼロの恐怖を味わった。

真っ暗なのに、地元民らしい車たちはびゅんびゅんと飛ばしていく。
暗いことよりもこの流れの速さが怖い。

そして寒い。
外はがっちり中はもこもこな冬用グローブなのに、手先は風で温度を奪われて冷たい。
あと、意外と風が当たり続ける太腿も冷たい。
首をはじめ胴体の防風防寒は完璧なのに、太腿で冷やされた血液が体中をめぐって体温を奪うというバイクならではの恐怖がここにある。


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そんなこんな言いつつも1時間ちょっとで無事山を越え、


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さらにもう1時間ほどで無事帰宅。
初日の走行距離は167km。
東京秩父間の往復を除く、札所巡りでの走行距離は50km程度といったところです。


【第二章】1日目後編 ~終~

秩父三十四箇所札所巡り【1】



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【第一章 スタート~札所7番(法長寺)】



2015年12月29日。

気持ちのいい晴れ空の下、まずは地元のガソリンスタンドで給油を済ませます。


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「寺の御朱印受付は8時かららしいから、日の出と共に家を出ちゃうぞうふふふふー」

とか言っていた昨晩までの自分をぶん殴りたいくらいに気持ちのいい朝を、自宅から3分のガソリンスタンドで迎えております。



年の瀬も会社がお休みであることに変わりはない。
ならば旅をしよう。

そう思い立って考えついたのが「お伊勢参り」と「秩父札所巡り」。
Twitterの投票で多かった方をやりまーす」と最終決定権をぶん投げた結果、僅差で秩父に決まりました。


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ということで、秩父への足がかり「道の駅あしがくぼ」に到着。
写真では1枚でも寒空の下2時間掛けて県境を越え、極寒の峠道を経ているのである。



さて、まずは「秩父札所巡り」ってなんぞやというところからですが。

色々書いていたら長くなったので改めてまとめ直しました。

 

u-travel.hateblo.jp




実際に巡礼したい人向けの情報も書いてみたので、その気がある方は参考にどうぞ。
……その気がない方も、とりあえず斜め読みして「うわあ」って思ってみてください。


ざっくり言えば、観音像が納められた34の札所(お寺)を回る巡礼コースです。
どうやら室町時代には既に存在していたようです。


札所めぐりを扱ったサイトは決して少なくないのですが。

実際に巡ろうと計画を練るにあたって、巡礼の大部分を占めることになる「移動」に関する情報がわりと少ない。
札所ひとつひとつのアクセスや由縁といった情報は多いのですが、巡礼としての記事はあまり無いなと思いました。

僕自身実際に巡ってみるまでちんぷんかんぷんな点が多かったので、そんな痒いところに手の届く旅行記もとい巡礼記を目指します。


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さて、道の駅でこんな地図を買ってみました。

風情があるし札所巡りのために作られた地図なので見やすくはあるのですが、略図ゆえにところどころ実際のルートに当てはめづらい節は否めない。
手持ちの地図やスマホの地図アプリと照らし合わせて使用するといいかもしれません。
僕はこの地図をタンクバッグに差し込んでどんな場所にあるか見つつ、実際のルートはスマホのナビに任せていました。


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道の駅のあった芦ヶ久保から秩父はそんなに遠くありません。
というか秩父と呼ばれるエリアそのものがわりと広大ではある。


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いつもは国道299号をだーっと走り抜けてしまうエリアから1番札所へのナビを起動してみたら、よく分からないところを走らされている。
しかし三菱マテリアルの工場と思われる面白い設備があるので良しとしよう。


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写真右手が武甲山
セメントの原料になる石灰石を採るため、斜面にベンチカットが切られた形が特徴的で、遠くからでも見分けがつきます。

それにしても天気がいいんだよ。最高にぽかぽかで気持ちいいんだよ。
峠越えで凍えていた記憶なんて既にどこへやらだよ。
ま、忘れていても帰りにまた思い出すんですが。


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秩父は全力で内陸なのに景色が広々としていて好きです。
10月頃から味をしめて秩父には既に何度か走りに来ています。


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東京方面から秩父への玄関口とも言える坂氷交差点。
……おい結局国道沿い走れば良かっただけじゃねえか何寄り道させとるんじゃナビは。


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コンクリートポンプ車。
先述のとおり秩父の名産のひとつはコンクリです。


今回の札所巡りは1番から番号順に打っていきます。
ということで序盤は秩父市街より北西方向、秩父市内ではありますが限りなく横瀬町に近い場所から始まります。


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1番札所の駐車場に到着。
県道沿いに広い砂利敷きの駐車場があります。

バイクを停めるには、砂利ってスタンドが埋もれて横転しそうで少し怖い。
ですが、この先そうも言ってられないくらいに駐車場の砂利率は高いです。

とはいえ、駐車場自体はどの札所も完備されています。
その点はさすが、巡礼者を受け入れ慣れているというか行き届いている。



【1番 誦経山 四萬部寺 (ずきょうさんしまぶじ)】


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もう正午間近ですが、ようやく秩父札所巡りスタートです。
一番の観音堂は札所の中でも唯一県の文化財に指定されているだとかなんとか。
巡礼の初っ端であったり観音堂が比較的豪華だったりするからか、人もそこそこいました。


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水曜どうでしょう』の四国八十八箇所でも見たこの小僧は、秩父にもいる。


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境内はこんな感じ。
わくわくが止まらない一方、34もの寺を一気に回るという途方もない行程に、ようやくここで不安を感じる。


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札所ひとつあたりどれくらい時間を掛けて見ていいのかが正直わからない。
とはいえ、鎌倉や京都の目玉となるような寺院と比べてしまえばひとつひとつにそこまで見るべきものがあるわけではないので、とりあえずその辺深く考えずに回りましょう。

観音堂に向かって右手に納経所兼巡礼品の売り場があります。


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巡礼グッズはここ(1番)以外にも13番、18番で販売していますが、当然ながらここが最も品揃えはよさそうです。

今回は御朱印も貰って回るつもりなので、ここで御朱印帳を購入して御朱印を貰いますぞ。


……と思ったら、1番の御朱印が既に書き込まれた御朱印帳がたくさん棚に並んでいた。
確かにな。
買う人はみんな書いてもらうんだから、用意する側としてはそうなるわな。
けど、目の前で書いて捺してもらうのを想像していたんだよな。
まあこの後散々見ることができるんだけど、一番最初だからこそ見たかった感が……まあいっか。

種類様々な御朱印帳から1500円のものをチョイスし、御朱印料コミコミで1800円なり。



1番札所を後にして、スマホのナビに従いバイクを走らせる。
降りてすぐ携えられるように、タンクバッグの地図を入れる部分に御朱印帳を入れています。

バイクだと、乗り降りする時にヘルメットとか帽子(メットでぐしゃぐしゃになる髪隠し)とか御朱印帳とかを出したり仕舞ったりする手間が意外と馬鹿にならない。
要するにめんどい。
メットをあんなに脱着しまくることもそうそうないので、最後の方は耳がヒリヒリしました。


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まだ2番目なのにいきなり林道っぽいところに連れて行かれているが大丈夫か……?
とは言いつつも、舗装林道大好きなので大歓迎である。



【2番 大棚山 真福寺 (おおだなさんしんぷくじ)】


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だだっ広い砂利の駐車場に停車。
ここの札所は無人なので、御朱印を貰うには近くにある別のお寺に行かねばなりませんが、ひとまずお参りします。


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人気は全くなし。
ちょっとした石段を登った先に観音堂があります。


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標高もそこそこあります。市街地より気持ち肌寒いくらいには。


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2番目にして山の上しかも無人なので多少ビビりますが、この感じ嫌いじゃない。
どことなくゲームの「ぼくの夏休み(初代)」を思い出す雰囲気。


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昔は観音堂以外にもいくつか建築があったようですが、火災で焼失しているそうな。

お参りを済ませたら、納経所のある光明寺を目指します。
巡礼にあたっては、スマホのナビで「秩父 ○番」と検索するだけで目的地がぽんと出てくるので基本的には一切苦労しません。

が、ネックになるのがこの「御朱印だけよそのお寺で受け付けている」パターン。
寺の名前で検索してもなかなか一発で出てくれません。
特にこの2番の納経を受付している光明寺さんは、名前もありふれているしわりと遠いのでちょいと厄介です。


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写真では伝わりづらいですが、とても急な坂を下りる羽目に。
砂利が転がっているので1速で恐る恐るエンブレをかけつつ進む。


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でも好きなんですよこういう道いいいいいいいいい


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山を降りて住宅街まで出たところで光明寺に到着。
相変わらずの駐車場だだっ広さ。


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お堂の右手に納経所があります。
納経所の中は無人で、インターホンを押したら境内にあった住宅から人が出てきて受付してくれました。

年末はオフシーズンらしく、同じ巡礼者にはちらほらとしか会いません。
結果、自分の御朱印のためにわざわざ呼び出してしまうシチュエーションが頻発し申し訳なさMAX。



【3番 岩本山 常泉寺 (いわもとさんじょうせんじ)】


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2番納経所の光明寺から3番へはものの5分ほどで到着。


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駐車場の端に無人販売が。


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3番の正面の光景はこんな感じですが、この正面の建物は観音堂ではありません。
境内入って左手の石段を登った先に、札所巡りで回るべき観音堂があります。


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そう、左手にあるんだよ。

観音堂や納経所がちょっと分かりづらい位置にあると、観音堂の前だけでなく境内を案内するかのようにあの小僧が複数体立っています。


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こちらがその観音堂。
ちなみに納経所は、反対側の境内入って右手方向にあります。

寒い時期なので納経所は受け付けていても窓を閉めていることがほとんどなのですが、開けてくれた時にふと香る線香やらのお寺っぽい香りが好き。


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ちなみに御朱印はこんな感じ。
よく見ると札所によって御朱印の雰囲気が全然違うので、集まってくると楽しいです。
書いている様子も基本見入っていました。
時々奥に持っていって見えないところで書かれてしまう場所もあるのでそんなときはややがっかり。


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次の札所へ。バイクならまたもや5分程度の場所にあります。
それにしてものどかな光景である。



【4番 高谷山 金昌寺 (こうこくさんきんしょうじ)】


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秩父を終点に持つ西武鉄道のポスターにも使われたことのある山門で有名。
両脇に吊るされているこのわらじは僕の身長かそれ以上の大きさがあります。

ちなみに、札所巡りで初の舗装された駐車場はここでした。


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石段を上って観音堂を目指す。
途中に小さな食事処があって気になるのですが、今日は先を急ぎます。


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これが本堂。
観音像はここからさらに少しだけ上った先に納められているのですが、そこの写真を撮っていない。


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紅葉シーズンにも人気のスポットなようですが、石仏群も有名らしい。
境内を歩くと両脇にずらずら並んでいる。ちょっと怖いかもしれない。


納経所は山門のすぐ脇にあるのですが、受付の人にバイクで来る様子が見えていたらしく、国道299は凍っていなかったかとかそんな世間話をしながら御朱印をいただきました。



【5番 小川山 語歌堂 (おがわさんごかどう)】


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またもや5分程度で着ける場所に5番はあります。
駐車場もあるのですがやや奥まったところなのと、前の通りも車通りが皆無なので路駐で済ませてゴーです。

そしてここは2つ目の無人な札所。
ただし人里離れたような場所ではなく、周りにはそこそこ民家もあります。


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無人の札所というのは、基本的に観音が納められているその建物しか境内に存在しないことが多い。


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いや、こいつは基本どこにでもいるんですけどね?


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所狭しと貼られた千社札が歴史を物語っている。

無人のため納経所は別の場所にあるのですが、別といってもここから300mほどの場所にある長興寺というお寺になります。
長興寺にも駐車場はあるけれど、2台分しかないし停めづらいので自動車なら5番札所からそのまま徒歩で向かうのが楽かもしれない。


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こちらになりまーす。
お寺の住職さんのお宅の普通の玄関っぽい入口をくぐると、たたきのところにカウンターがあってそこが納経所になります。


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別の場所にあるとはいえ、長興寺の入口から札所が見えるくらいの距離感である。


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次の6番へは今までよりもやや距離があります。
そして6番より手前に7番が。
徒歩であれば7→6→8と回るのが効率のいい回り方ですが、移動手段がエンジンである以上ほとんどネックにならないので番号通りに打っていきますよ。



【6番 向陽山 卜雲寺 (こうようさんぼくうんじ)】


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札所の中でもかなり小ぶりな観音堂ですが、それもそのはず斜面の途中のよく分からない立地です。


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そのよく分からない斜面の図。
バイクだと乗り上げてから思わずビビるくらいの急斜面。
上った先に比較的狭いながら駐車場がありますが、自動車は通りづらいんじゃないだろうかこれ。


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よく分からない立地なりに、武甲山が綺麗に見えるんですけどね。
ご覧のとおり天気もよく、暖かくなってきたので完全防備からここでネックウォーマーを外し、グローブも春夏用に切り替えました。
まさに向陽山の名前通りな場所。


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なぜか気に入っている一枚。
納経所の人と世間話をしつつ、御朱印を貰って次の札所へ。
坂は下り坂の方が怖いんですよおおおおおおお。


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場所もよく分からなくて一瞬迷いそうになる卜雲寺。
帰りがけに振り返っての一枚ですが、お寺は左前方の上り坂を進んだところにあります。



【7番 青苔山 法長寺 (せいたいさんほうちょうじ)】


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近くを通過した7番へ。
スマホのナビする位置が実際の入口と違っていて一度国道に放り出されましたが、住宅地を抜けた寺の東側が入口と駐車場になります。


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わりと小奇麗な印象を受けた境内。
そこに現れる新キャラクター。


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なんか看板にかわいいのがいる!!??


【第一章】1日目前編 ~終~