出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。

船と原付で行く新島【1】東海汽船「さるびあ丸」・間々下温泉・石山展望台

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2017年12月1日。

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(21:36)

金曜の勤務後、今宵もまた竹芝客船ターミナルにやって来ていました。

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(21:35)

そんなターミナル前の広場の一角には、こんなモアイ像的なブツが置かれています。なんでこんなところにこんなものが……と当初は思っていたのですが、船と原付で行く離島企画も第4弾となり伊豆諸島に関しては確実に並以上の知識を持つようになった今の僕にはそれが分かります。この石は、これから行く島で採れた石なのです。その島を、新島と言います。

予約済みだったチケットの発行や買い出しを済ませて広場で待っていると、10分後に友人Iが登場。伊豆大島八丈島に続き今回も彼と一緒に行きます。かたち上一緒に行きますと書きましたが、過去2回も含めて発案・企画・手配・案内のすべてを僕がやっており、正確に言えば連れて行きますというのが正解です。島へ行きたいと僕にはっぱをかけつつ以降の雑務は成り行き上全部こちらが引き受けるので、さながらアテンダントさんです。まかしとけい。

 

東海汽船さるびあ丸

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(21:54)

東海汽船「さるびあ丸」のこの特一等船室も3回目。乗船時の記録や船の紹介は過去にもやっているので、詳しくはそちらをご覧ください。ちなみに神津島だけはソロ旅です。

2人ともすっかり慣れた足取りで船室へ行って荷物を置いてまずは甲板へ。

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(21:56)

友人Iの手がクソ邪魔である。

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(22:05)

22時、定刻通りの出港。同じく東海汽船で黄色いカラーリングの船は、三宅島・御蔵島八丈島へと向かう橘丸。あっちにも早く乗ってみたいです。

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(22:06)

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(22:10)

このあたりの光景は毎度大差ないのになぜか毎度撮ってしまう不思議。

東京港を離れたら早々に客室へ撤退。船の甲板でぼーっと景色を眺めるのは嫌いではないのですが、初めてではない上、我々の本番は上陸後であって今ここで体力を削っている場合ではないのです。船上で常時風に吹かれるのは意外と疲れます。

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(22:56)

野郎2人がこれから酒の無い宴会を始めようとしている図。特一等は個室なので周りを気にせず喋ったり飲んだり食ったり踊ったりできるので、誰かと乗る時なんかにはお勧めです。特二等との差額を考えても十分にその価値はあると思います。一室4名なので混雑状況によっては相部屋になることに同意の上での乗船となるのですが、トップシーズンを避けてしか利用したことのない現状では一度も相部屋になったことはありません。

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(22:14)

お湯も部屋で沸かし放題なので食事や飲み物が捗ります。ちなみに今回はすき家の牛丼はじめコンビニで買った飲食物を持ち込んでいます。

金曜の便は横浜にも寄港するのですが、そこでも客室に立てこもり体力の温存に努めました。……と言いつつ25時過ぎても寝ずに喋っていたのですが。

 

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(5:58)

翌朝六時。伊豆大島に到着します。早朝ですがここで降りる人が多いため、到着前から船内は一時点灯し、船内放送が流れます。よって今回の目的地新島まではまだ2時間以上あるものの、必然的に叩き起こされます。

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(6:41)

起きてしまったので朝食をとる。ところがどっこい、身体がろくに起きていないうちにカレーヌードルなぞを完食してしまったため、胃もたれ気味に。しかも現在航行中のあたりは航路の中でも特に波が荒いエリア。いつもなら船酔いとは無縁なのに、このダブルパンチで正直かなりキていました。乗っている時間がもう30分長かったら恐らく助かっていませんでした。

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(7:36)

2つ目の利島に着いても甲板に出ず部屋の窓越しに撮っていることから、その余裕のなさを察していただきたい。

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(8:38)

一度トイレに入って「出るかな……?(上から)」と確認までした程だったのに、最終的にはどうにか出さずに生還を果たしました。

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(8:38)

船の揺れがそこまで気にならない質とはいえ、この時ばかりは陸の安定っぷりにはひどく感謝しました。

 

さて、今回の行先にセレクトしたのは、伊豆諸島の有人9島のうち東京から3番目に近い新島(にいじま)です。

東京からは約160km、緯度で言えば志摩半島香川県とほぼ同じです。諸島の他の島と同様に火山島で、温泉があることは勿論、ガラスの原料の産地としても有名です。ガラスのくだりは後ほどしっかり体感するので追って解説いたします。

80年代あたりにはナンパ島とも呼ばれる時代があったようですが、今ではすっかり普通の観光業が盛んな離島です。他の島と同様に観光雑誌などは多くありませんが、観光協会新島村のサイトにある観光情報が丁寧なので、それらでおおむねカバーできます。

新島 - Wikipedia

新島村観光情報サイト|東京都新島村

アクセス方法としては、今回のように船(東海汽船)の他、調布飛行場との間に片道30分の飛行機が飛んでいます。

 

上陸・原付レンタル

港に着いたら、予約していた宿名のパネルを持ったご婦人に声を掛けます。すると港に停めてあった車に案内され、いざ宿へ。

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(8:49)

新島でのお宿は『大沼モータース』さん。その名の通りレンタカー屋さんも営業されています。

新島観光協会 - 新島の観光・宿泊情報 | 宿泊施設 | 大沼モータース

ここを選んだのは、新島村の公式Webのレンタルバイクの欄に〇がついていたからです。

www.niijima.com

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原付も借りられて泊まりもそこでとなればそれほど便利なことはないな!!!!!!!

プルルルルルルル……ガチャ

僕「宿の予約をしたいです」

宿「承りました」

僕「あと原付って……」

宿「うち原付やってないんです

僕「あっ……」

レンタルしているのは4輪の自動車のみです。ご注意ください。

選んだきっかけはそんな誤情報からでしたが、良いお宿だったので満足しております。こんなきっかけでごめんなさい……。

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(9:12)

部屋に荷物を置き、出してもらったお茶を飲み、茶菓子をポリポリ食べて宿を出発。宿で地図のプリントを貰えました。

書いてある内容は細かくて良いのですが、道路の太さとか向きとか距離とかがデフォルメされすぎて、スマホの地図アプリと照らし合わせないと正直使えません。一通り慣れれば分かるのですが、その慣れるまでが問題。

宿に着いた時、女将さんとの話の中で「これから原付を借りて走ろうと思ってます」と伝えると、出がけに女将さんが「じゃあ(原付借りられるお店に)連絡するよ」と電話で確認して貰えました。電話口で「寒いから車にしたら? レンタカーならおたくでもやってるでしょ」的な事を言われたようなのですが、僕の持ってきたヘルメットを見ながら「でもバイクに乗りたいみたいだから」と答えてくれました。その通りですごめんなさい。

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(9:34)

歩いて5分くらいの場所にある『梅仁レンタカー』さん。この現場感、好き。
事前に話が通っていたので借りるのも非常にスムーズ。申込用紙には名前と住所と電話番号と泊まる民宿の名前を書きます。どこの島でもわりとそうなのですが、「どこの民宿に泊まるのか」が簡単な身分証明になっている節があります。

 

間々下温泉

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(9:50)

店に到着してからものの15分で最初の目的地に到着していることからも、その流れるような行程をお分かりいただきたい。『梅仁レンタカー』さんから2㎞、ここは『間々下(まました)温泉』です。毎度のことですが船ではお風呂に入っていない(コインシャワーならある)ので、島のスタートはいつも温泉からなのです。

www.niijima.com

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(9:53)

しかしこの温泉、営業は10時からなので待ち時間のうち先に車両の紹介をしましょう。ホンダ・トゥデイさんです。国内では2番目にリーズナブルな定価の原付です。八丈島以来の出会い。

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(9:55)

営業時間前ですがラウンジに通してもらえました。

砂蒸し風呂があるというので指宿ぶりに砂に蒸されようと意気込んでいたところ、砂蒸しは11時からでした(調査不足)。惜しまれつつも普通の温泉だけにしました。景色が滅茶苦茶良いオーシャンビューの露天風呂があるのでもうそれだけで十二分なんですけどね。気持ちよくてつい海に向かって全裸仁王立ちしてしまった。

一時間で温泉を離脱し、いよいよ原付新島一周の旅へ。

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(11:03)

新島親水公園。何だこの遺跡は(遺跡ではありません)。新島は、東京どころか日本離れした風景が時々待っているのでそのたびにビビります。

 

石山展望台

ルートはこのまま島を反時計回りで行くことにします。親水公園からさらに南下し、島の南西部にある石山展望台へ

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(11:15)

島のメインルートから一本外れた先にあります。曲がるべきところには石に刻まれた案内があります。ぼーっとしてると通り過ぎそうです。

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(11:17)

沿道に採石場を発見。奥の方で建機が動いている気配がありますが、先が立ち入り禁止なので確認できず。

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(11:19)

車がギリギリすれ違えない程度の登り道を進んだ先に、『石山展望台』があります。

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(11:21)

展望台に到着。かつての採石現場だったのか、荒涼とした景色が広がります。

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(11:23)

道端に転がる石は手に取ると大きさのわりに軽く、表面のガラス質がちくちくと指に引っ掛かります。

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(11:21)

そして驚くほどくっきり青い海と空。

左にいるこのお方はモヤイ像と言います。そうです渋谷にいるアイツの仲間です。渋谷の彼は、新島の東京都移管100周年記念として渋谷区に寄贈されたもので、生まれはここ新島。

モヤイ像 - Wikipedia

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(11:21)

モヤイ像抜きでひとつ。手前に見える島が式根島同じ新島村に属する島ですが今回は行きません。

奥は神津島です。あちらは既に一通り回った島です。

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(11:27)

これまでの離島系企画では運が良いとは言えない気象条件であることがしばしばだったので、いきなりの絶景に面食らって逆にうろたえる一行。

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(11:30)

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(11:35)

そして歓喜の一枚だぜいやっほおおおおおおおおお!!!!!!

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(11:35)

あれやこれやと写真を撮っていると、今朝乗ってきた「さるびあ丸」が、神津島で折り返してここ新島へ戻ってきました。いやまだ帰らんよ。

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(11:40)

島内に展望スポットはまだまだあります。期待に胸を弾ませ新島一周を再開しました。
先に言っておきますが、この後とんでもないハプニング等が起こる訳ではありません変な期待はしないでください。