日本海と黒部ダムを目指す旅【5終】
【最終章】自転車、蕎麦、烏城
(19:20)
駅も綺麗だしとても栄えている松本駅前。
この日の目的地には着きましたが、旅行3日目の行動はまだ終わりません。
なにせ松本で夜を過ごせるのはこの日が最後で、24時間後には東京へ戻っているのです。
駅前のホテルにチェックインを済ませ、夕飯がてら市街へくり出します。
(20:17)
良い意味でしっかり観光化されているので歩くだけでもちょいちょい楽しいポイントがあります。
(20:43)
橋の街灯までいちいちお洒落でやんの。
夜の徘徊の目的地は言わずもがな松本城。
ライトアップされていることは耳にしていたので、この機会を逃すまいと行きました。
駅前からギリギリ徒歩圏内です。
(20:34)
HDR(ハイダイナミックレンジ合成)で撮るとなんかもう現実味ないよねこれ。
ともあれ、暗闇の中ライトアップされる天守の姿は堂々たるものでとてもかっこいいです。
なお夕飯は適当な居酒屋で済ませました。
「かっぱサワー」なるものがあったので頼んでみたところ、
(21:07)
……おいしくなかった。
どうでもいい話ですが、最後に飲んだのがアルペンルート中だったペットボトルが松本でぺしゃんこになっていて面白かったです。
(10:36)
最終日はチャリンコで松本市街を爆走ですよ。
泊まったホテルがたまたま無料のレンタサイクルをやっていたので迷わずお借りしました。
良い感じの通りや建物が松本城を中心に点在しているので、自転車でぱーっと景色を見ながら回るのは大成功でした。
(9:59)
なお朝食は五平餅だった模様。
自転車を借りて最初に向かったのは「中町・蔵シック館」
造り酒屋の母屋や蔵を現在の場所に移築し建物内を無料で開放しています。
……まあぶっちゃけ名前が気になって行ってみた感じはあるよね。
(10:20)
しかし普通にかっこいいんですよねこれが。
(10:24)
蔵シック館の前の通りはこんな感じ。
こういった具合に町ぐるみで観光をつくりあげている感を見るのが好きです。
(10:29)
ニセモノとはいえ自販機まで海鼠壁のデザインですからね。
それっぽい良い感じの町並みを選びながら次に向かったのは旧開智学校です。
(11:34)
いやはやここも自転車がなければ諦めていたかもしれない距離感でした。
バスも通っていますし、徒歩だけで行けないこともないですが「あ、行けそうだし行ってみるか」って気になれるのはとても便利。
狭い道だろうとすいすい通り抜けて移動できますしね。
さて開智学校ですが、日本史にもちょろっと出てくるのできっとご存知の方も多いかと思われますがいちおう参考のリンクを。
○Wikipedia『旧開智学校』
○新まつもと物語プロジェクト『旧開智学校』
さくっと説明すれば、江戸時代の藩校の流れを汲んで維新後に創立した、近代教育の先駆けともいえる学校でした。
校舎は90年使用された後に現在の場所に移築され、代表的な擬洋風建築として重要文化財の指定を受けています。
一般個人には入館料300円で開放されていて、実際に教育の場で使用された物品や記録が展示されています。
(10:58)
ほとんどの部屋が展示室になっていますが、教室の再現もあるよ。
教室の机が「窓際のトットちゃん」にも登場する天板をバタコンバタコンさせるタイプの木製の机で、作中の場面を思い出しながらしばらくバッタンバッタンしました。
開智学校を出たら、いよいよついに松本城の中へと行くのですが、その前にお昼ごはん。
暑いし長野だし蕎麦食べたいよねという思考の結果、ホテルかどこかで貰ったガイドマップを頼りに、松本城の近くにある「そば処 吉邦」というお店へ。
(11:53)
この日のランチメニュー、もりそばと小鶏そぼろ丼のセット(ケーキ付)750円。
うまいよ。
夜はちょっとお高めの居酒屋になるようです。
(12:25)
さてさて松本城に突撃するよー。
恒例のWikipediaをまた貼っておきますね。
○Wikipedia『松本城』
現存する天守閣(平たく言えば維新後の再建ではないもの)は現在12あるのですが、そのうち姫路・犬山・松本・彦根の4つが国宝、他の8つが重要文化財に指定されています。
今や国宝となっているわけですが、維新後には競売に掛けられて危うく取り壊しの危機に遭ったというのだからなんとも複雑です。
地元の有力者の努力でどうにか買い戻され、現在まで姿を残す事ができたのでした。
1930年には史跡の指定を受け、(事実上の)国宝となったのはそこから6年後のこと。
ちなみに松本で立ち寄った観光スポット各所には駐輪スペースが十分に確保されているので基本困ることはありません。本当に自転車借りといてよかった。
お城の周りは公園になっていまして、天気の良い日は散歩するだけでもなかなかに素敵です。
(13:19)
いつも思うけど、天守閣ってメジャーなわりに元気じゃないと絶対に観光できないスポットのトップクラスだと思う。
あと、天守閣の中って結構格好いいんだけど通路狭いし暗いし構図が難しいしで写真撮りづらいんですよね。
(13:19)
こういうところに挟まってぼーっと外を眺めるのが好きです。
(13:23)
はい、ぽんぽんと進みますがてっぺんからの景色です。
周囲に高い建物が無い(かろうじて上の写真が一番高層な建築の多い方角)ので見晴らしとしては非常に気持ち良いです。
天守を降りた後、すぐ近くの松本市立博物館へ寄りました。
というのも、観覧券が松本城天守閣と共通になっているんですね。
どっちかだけというチケットはありません。
常設展をぷらっと回りましたが、展示品をひとつだけ紹介。
(14:10)
「オンマラサマ」という名称で紹介されていました。
露骨なのか伏せてるのかよく分からない名前ですな。
……ということで、帰りのバスの発車時刻15:20が着々と近付いて参りました。
(14:25)
アルペンルートからの帰路に城あるし一泊がてらちょっと観光するかー程度の気持ちでいたのですが、期待以上の場所でした松本。
(15:12)
ショッピングセンターの地上部分にあるバスターミナルから乗車です。
さようなら松本。
(19:00)
4時間足らずで、出発地であった新宿西口に到着。
日本海と黒部ダムが見たいと言って始めた旅行。
日本海はろくに見えませんでしたが、なかなかに素敵な場所を回ることができましたとさ。
最後にお土産の一部をご紹介。
【富山代表その1】
ケロリンのフェイスタオル。ウケる人にはウケると信じて購入。
【富山代表その2】
富山の方言番付ポスター。
夕飯を食べた「釜めし ふる里」の店内でこれのコピーを目にしていいなーと思っていたら、その翌朝富山駅で発見し購入。
【アルペンルート代表その1】
黒部の恋人。出落ちでしかないのは認める。
【アルペンルート代表その2】
アルペンルートの各乗り物がデフォルメされたスポーツタオル。
普通にかわいいと思って購入。
少なくとも僕は室堂でしか売っているのを見ませんでした。
【アルペンルート代表その3】
黒部ダムTシャツ。
色々あって本当に迷ったのですが一番かっこいいのをセレクト。
【松本代表】
松本城のれん。
1年半近く経ってこれを書いている今も自室の入口に設置してあります。
格好良すぎてたまらん。
……そんな訳で、以上「北陸~立山黒部~松本2泊4日の旅」でした。
スケジュールの都合上富山金沢を駆け抜けるように移動してしまったので全然足りていないです。
近いうちに北陸新幹線も開通することですし、今後よりいっそう北陸は注目を浴びる事でしょう。
いつか時間と資金に余裕を持った状態で、ゆったり温泉宿にでも泊まりたいものです。
まあでも、短時間にもかかわらずほぼぶっつけで回った割にはかなり充実していたので、今回は今回でそれなりに満足しています。
いつかちゃんと日本海を見るためにもまた行こう。
以上、最後までありがとうございましたー。
旅行期間 2013.9.3~2013.9.6
旅行記完成 2014.12.29
日本海と黒部ダムを目指す旅 ~終~