出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

船と原付で行く年末年始の小笠原諸島【7】ははじま丸、母島、小剣崎山、北港

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おはようございます、1月2日です。あっという間ですが、小笠原で一日中遊べるのは今日が最後です。

そんな今日ですが、

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船に乗りたいと思います。

 

ははじま丸

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ははじま丸といいますお見知りおきを。

そうです、これまで我々は父島を観光しておりましたが、小笠原諸島もうひとつの有人島、母島へ行きます。

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港にある乗船券販売所兼休憩所。ここでチケットを買って乗ります。ははじま丸は基本的に予約ができません満員で乗れないということはまずありえないようです。

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足を洗うマットがあります。母島は父島以上に保護区域の割合が大きい島です。

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乗船そして出航。

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停泊中のおがさわら丸に見送られて父島を離れます。

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暖かいので外に出ている人も多いです。

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日が陰ると肌寒いので願わくば曇らないでほしいところ。

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ちなみにこのははじま丸は、おがさわら丸とほぼ同時の2016年7月に就航したばかりの新造船です。

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船内には和室(雑魚寝)と椅子席もあります。席指定は無いので思い思いの席を確保できます。

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そして、売店はありません。申し訳程度の自販機1台のみ父島から母島へ日帰りで行く場合、飲食物はすべて父島から持ち込む前提でいるのが無難です。自販機程度なら母島に着いてからも港あたりにはありますが、昼食については正直全く期待できません。

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ということで、父島で買っておいた食料を早速食べます。恐らく同じ船に乗って本土から小笠原へやって来た(運ばれた)バナナ。おがさわら丸の父島停泊期間の終盤にもなってくるとスーパーに並ぶ食料品(特に生モノ)は着々とバリエーションが減り、生き残っていてもだいぶ疲れ気味なものばかりになります。賞味期限切れだった菓子パンさえ着実に売れていく状況です。

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そうこうしているうちに、目的地の母島が見えてきました。港は島の南側にあるので、北側の父島からやって来たははじま丸はしばらく母島の沿岸を南下し続けます。

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もうすぐ港に入るところ。よーく見ると、左の岸壁の上の東屋あたりから、人が手を振っています。

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ここで唐突なお話をしますと、母島の最高峰は乳房山といいます。母島だからってそんな。そして頂点は1つしか無いのですがそれはそれでいいのでしょうか。

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下船時にもまた泥落としをさせられます。母島にかぎらず父島上陸時からこのレベルでやるべきではないのかこれ。

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そんな感じで母島上陸です。

 

ダイブリゾート母島

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(13:44)※返却時に撮影

母島はははじま丸が父島へ戻るまでの滞在ですが、その間の移動手段はここでも原付をチョイスしました。「ダイブリゾート母島」で原付をレンタル。事前予約不可だったので飛び込みで行ったところ、無事確保できました。

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(13:44)※返却時に撮影

全4台の用意ですが、我々と二人組もう一組の計4名でちょうど売り切れ。返却時には店員がダイビングの引率で不在なので「元あった場所に停めといてください」という離島にありがちな信用システムでした。給油も不要です(というかガソリンスタンドを見なかった)。

 

母島市街(?)

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(10:11)

見た感じ母島で一番賑やかっぽい通りはここでした。しかしお店は何一つ開いていません。何もないという情報はネットや宿で耳にしていましたが、文字通りここまで何もないとは思わなんだ。食料と水分を買い込んでおいて本当に良かったです。

 

小剣崎山

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(10:18)

まずは沖港(ははじま丸の到着した最大にして唯一の集落)の一帯を見下ろせるという山に登ります。集落の東端にある登山口に原付を停めて山登りスタート。

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前半は粗めの石畳&石段ですが、途中こんなガジュマルの木の又をくぐるような場面も。

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後半はゴリゴリの岩場になります。場所によっては両手も使わないと登れないレベルで、つんのめったらそのまま集落まで転げ落ちそうな急斜面です。ただしその分眺めも最高です。

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いちおう岩場を極力回避できる女坂的な分岐ルートもありますが、いずれにしても大なり小なり岩場は通る運命。

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(10:28)

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(10:34)

地形こそ若干きついですが10分程度で頂上に到着できます。集落と、乗ってきたははじま丸を望むことができます。海の向こうに見えている島の名前は向島。そのまんまやんけ。

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この頂上は砲台だったようで、遺構と思われるものが蹴とばせるような場所にナチュラルに転がっていました。

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(10:43)

そろそろ戻りましょう。登りはキツいですが、帰りは怖いです。

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いつ転げ落ちてもおかしくなさそうな岩。

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帰りは行きよりも時間を掛けながらゆっくりめに降りていきました。

 

都道最南端

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(11:15)

集落から都道をひたすら南下して、ノンストップで終着点まで来ました。つまりここが都道の最南端地点です。母島自体の最南端(一般人の到達できる東京最南端)まではここから片道1時間遊歩道を歩く必要がありますが、今回は母島の滞在時間がかなり限られているのでやめておきます。

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(11:22)

都道最南端の標識はこちら。なんだか国道のそれより綺麗です。というかこのヤドカリはいったい。

 

玉川ダム

都道をほぼほぼ集落まで戻ったところで山側に道を逸れ、山道をひたすら進んだ先にあるのはダムです。そうです小笠原にもダムがあるんです。父島の宿でも「水不足です」と言っていました。

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ただ「離島のダムを見てみたい」という欲求のもとに訪れただけなので、何か見所があるだとか観光地になっているということは一切ありません。貯水量が心もとない感じでした。

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(11:43)

ダムの少し手前に登山口がありました。小笠原最高峰の乳房山は集落から歩いて登るのがベーシックですが、ここからも登れるようです。

 

沖港

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(11:51)

集落を通りがかった時点で港に寄って今のうちに帰りのチケットを買っておこうと思ったら、出航時間が近づかないと売り場が開かないようです。残念でした。

 

北港(北村)

集落を出たら今度は北へ向かいます。そうです北の端っこを制覇します。

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ヤドカリに続く動物標識シリーズ。たぶんこれはアカガシラカラスバトです。

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マングローブ林すごい。カメラの画角に収まりきらないレベルで大きなガジュマルが続いていました。

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動物標識シリーズその3。ハハジマメグロです。母島とその周辺の向島、妹島にだけ生息している固有種です。さっき小剣崎山を登った時に見た気がするのですが、飛んでしまうとメジロとの区別がとっさには難しいです。

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山道を走る中で時々開ける展望。

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もうすぐ道路の終着点というところで、沿道に遺構を見つけました。北村小学校跡地です。かつては島の北側であるここ北村にも人が住んでいたようですが、現在は母島丸の発着する沖港周辺のみに住居があります。

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入口を進んでみてもかつての敷地内はすっかり森です。

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(12:24)

道路の終着点から振り返ったところ。道の両脇は木々が迫っているものの、平らに整地されていてかつては集落が形成されていたことが分かります。

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(12:44)

森の中をよーく見ると、ところどころ人工物が残されていました。

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北港は現在さらに北側に位置する大沢海岸への遊歩道の始点になっています。主に時間の都合で行きません。

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そんな港の跡には広めの東屋が。

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(12:25)

片隅にコンテナを見つけたので開けてみると、救急用品と防寒用品がストックされていました。

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これが湾と桟橋。

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(12:34)

この桟橋を見る限り、集落が形成されていたのは相当前でしょう。

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そんな港を見ながら、持ってきたパンを食べる。なんかこうもっとジューシーなものが食べたい感がありますが食糧事情的にやむを得ません。