出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

船と原付で行く年末年始の小笠原諸島【10終】島寿司、大村海岸、おがさわら丸出航

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(12:56)

遊歩道を制覇し集落に戻ってきた我々ですが、いよいよおがさわら丸乗船に向けて支度をはじめます。まずはこれまで父島内の足として大活躍した原付の返却から。レンタカー同様の満タン返しですが、ガソリンスタンドの人もレンタル原付であることは百も承知なので、何も言わなくても乗り付けるだけで勝手に入れてくれるレベルです。

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(12:57)

支払いのためにガソリンスタンドの建物に入ったら人懐っこいわんこがいたの巻。

 

丸丈

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(13:51)

小笠原で食べる最後の食事はやはり島寿司と亀でしょうということで、到着した日とは別のお店に入ることに。海岸沿いのメインストリートから一本山側の通りに面しています。店内は満席で、5分ほど待って入店しました。

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(13:18)

島寿司を船内持ち込みのお弁当とすることもできるようで、ご主人は満席の店内に加え予約への対応に追われていました。持ち帰りのお弁当は店頭で注文し、時間を置いて後で受け取りに来る形のようです。

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(13:36)

安定の島寿司。おいしい。

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(13:36)

そしてこれは亀の煮込み。中身は亀の肉ではなくホルモン的なものが中心でした。クセは無く、だからといって何も知らされずに食べたら何なのかよく分からなそうだけどとりあえず海のものだなって感じ……というのが正直な感想。味はおいしいです。

 

大村

最後に改めて、集落界隈の土産屋などを片っ端から物色して回りました。

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(14:05)

ディープブルー」という、集落の港寄りに位置するお店。マリンアクティビティのお店ですが、オリジナルグッズも売っていました。Tシャツを買いました。

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(14:08)

毎日観察した寂しげなスーパーの冷蔵棚もこれで見納め。

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(14:14)

農協はフルーツ類が豊富。若干ですがお土産も売っています。

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(14:50)

タコノキって買って帰っていいんだ……いや買いませんでしたが。

 

大村海岸

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(14:17)

残った時間は砂浜でアイスを食べてのんびりしました。

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(14:19)

宿を出て100mでこんな砂浜が広がっている贅沢さを去り際になって改めて実感。時間が許すなら、スーパーなどで食べ物や飲み物を買い出ししつつ日がな一日この砂浜で遊んだりぼーっとし続けたりするとかやりたいですね。あと1時間くらいで出航ですが。

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(14:27)

珍しい色の鳥が近くに来ました。イソヒヨドリのようです。

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(14:34)

出来がいいので思わず撮りましたが、僕らがやったんじゃありません。

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(14:42)

最後に公園の中を突き抜けて、宿へ荷物を取りに戻りました。

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(14:46)

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(14:46)

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(14:47)

返還50周年記念なので、わりと最近に建てられたと思われます。

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(14:53)

ペリーの寄港地で友好を結んでいるらしい。

 

二見港

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(14:58)

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(14:59)

待合所の内外、港じゅうに人がいます。父島ってこんなに人がいたんですねと素直に驚き。

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(15:00)

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(15:03)

到着した時には既に乗船が始まっていたので、そそくさと乗船しました。客室に荷物を置いて、港側のデッキに出ます。

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(15:09)

宿のご主人と女将さんもお見送りの中にいらっしゃいました。手を振ったら気付いてくれて、振り返してくれました。

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(15:20)

お見送りの太鼓が始まりました。カウントダウンイベント以来の2日ぶり。

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(15:32)

出航時刻を過ぎ、いよいよ乗船タラップが外されました。

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(15:33)

船が岸を離れると、見送りの方々がわっと縁に寄って手を振ってくれました。

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(15:35)

港側もなかなかの人口密度ですが、我々のいるデッキも結構な密度で、見送りと対面している部分はほぼ100%人がみっちりです。

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(15:35)

港との距離がだいぶ開いてきたタイミングで、漁港の方から次々と、

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(15:36)

漁船やダイビング船が飛び出してきました。

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(15:38)

父島に到着した日に乗って南島へ上陸したツアーの船や、その翌日に体験ダイビングをした船。

滞在中に見覚えのある船や船員が大船団をなして、みんながおがさわら丸を追いかけてくれています。

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(15:38)

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(15:39)

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(15:39)

ある程度並走を続けると、みんな次々と船から海へ飛び込みます。飛び込んだ海面からまた手を振っています。

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(15:44)

一番最後まで追いかけてくれたのは、あの南島上陸ツアーで乗った船でした。

おがさわら丸の出航時にこういった見送りの慣習があることは元々知っていたのですが、それでも目の当たりにすると心に刺さる光景でした。そうそう来られる場所ではない、また来ることはないかもしれないと思いながら過ごした一週間でしたが、この瞬間ばかりは「そんなこと言わずまた来たい」と思わされました。

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(15:56)

島が遠のくにつれてデッキから人が徐々に減っていったのもまたちょっと寂しい。とはいえずっとここにいる訳にもいかないので我々も頃合いを見て撤収しました。

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(16:03)

取った船室は、往路と同様に2人部屋の1等室です。睡眠を伴う航路なら個室の安心感は非常に心強いです。

 

おがさわら丸

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(20:17)

一週間近く連日魚中心の食生活を過ごしていたために、夕食として持ち込んだのはガッツリ肉の食事でした。魚は美味しかったけれど、もう当分いいかなという感じです。

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(8:33)

そして翌朝。デッキに出てみると、しきりに一方向を向いて写真を撮る人々がいました。

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(8:33)

見てみると、八丈島の手前に虹が。

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(13:20)

基本的に帰りの船内は寝て過ごしていたので写真は一気に飛びます。富士山が見えてきました。

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(13:22)

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(13:39)

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(16:15)

特に何事もなく出航から24時間竹芝客船ターミナルに到着です。こんなに長旅だったのにこの一週間ずっと都内にいたという不思議。

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(16:18)

往復48時間お世話になったおがさわら丸ともお別れです。

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(16:18)

こんな感じに、小笠原を離れてから丸一日かけてゆっくりゆっくりと旅の終わりを受け入れていきました。船内の食事で何を食べたか覚えていない(そして記録していない)レベルでほとんど寝ていましたが。

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(18:44)

お土産はこんな感じ。お菓子とかTシャツとかが多いです。ここには登場していませんがオリジナルのワークキャップを購入していて、以後の島旅でも大活躍しています。

 

そんな感じで、小笠原の旅でした。1航海(おがさわら丸1往復のスケジュールに合わせての滞在)だと歩いたり泳いだり潜ったりとアクティビティに大忙し。それはそれで堪能したのですが、最後の方に書いたように「アイスとか食べたりしながら一日中砂浜でぼーっとする日」とかができるようになるには2航海の滞在が必要だなと感じた次第です。いやスケジュール的に到底無理ですけれど。でも気になりませんか、おがさわら丸が発ってガラガラになった父島の様子。

ともあれ、下手するとうん十年レベルで行けないと思っていた場所に足を運べたことは素直に嬉しかったです。島の滞在そのものも楽しみましたが、行けたらいいなと思っていた場所を本気で狙い、調べて計画し、実際に行けたことまでが僕にとっては小笠原の思い出です。環境を整えてその気になれば行ける場所です。これを読んだ方の「行けたらいいな」を「行こう、行けた」にするきっかけになったらいいなと思っています。

 

以上、最後までありがとうございました。

 

旅行期間 2018.12.29~2019.1.4

旅行記完成 2019.9.2