出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

船と原付で行く年末年始の小笠原諸島【1】竹芝客船ターミナル、おがさわら丸

f:id:unyora-d:20191005013003j:plain

 

2018年12月29日。

f:id:unyora-d:20191005013641j:plain

(10:02)

竹芝客船ターミナルです。始まりはいつもここから

伊豆大島に始まり神津島八丈島、新島、青ヶ島、三宅島と続いてきた東京諸島シリーズですが、ついに今回は憧れの地とも言うべき場所へ向かいます。

f:id:unyora-d:20191005013654p:plain

そうです小笠原諸島です。

詳しくは後述しますが小笠原は最低でも丸6日間スケジュールを確保しないと行くことが出来ません。しかもその日程はは船の運航スケジュールと合致していなければいけません。自分は会社勤めになってから島旅に興味を持ち始めましたが、ひょっとしたら小笠原には会社員でいる限りは行けないかもしれないと思っていました。でも行けました。

 

竹芝客船ターミナル

f:id:unyora-d:20191005014151j:plain

(10:28)

ターミナル内部。出航時刻が近づくにつれてチケット受付は混雑しますので、発券は早めに済ませておきましょう。

f:id:unyora-d:20191018020322j:plain

(10:05)

早めに行って引き換えておいた搭乗券と、今回は個室を取ったので部屋のカードキーです。

f:id:unyora-d:20191005014212j:plain

(10:30)

11時の出航に向けて乗船。これから、この船の上で24時間過ごします。次に踏む陸地は1000km離れた父島です。

f:id:unyora-d:20191005014223j:plain

(10:30)

靴底を介して小笠原へ種子などを持ち込まないようにするための足ふきマットが並んでいました。

 

おがさわら丸

小笠原へ行くための定期便はここ竹芝から出る船「おがさわら丸」のみです。小笠原には空港も無いため、船が唯一の交通手段なのです。クルーズ船が寄港することもあるようですがそれは例外として。

現在のおがさわら丸3代目2016年就航、旅客定員892名のまだまだ新造船と呼べるであろう綺麗な船です。先代よりも速力が増したため、航行時間が90分も短縮されました。それでも24時間掛かるんですけどね。とはいえ燃費が同等で大型化(定員123増)と高速化を成し遂げるとは恐ろしい。船なんてそれこそはるか昔から存在する道具にもかかわらず、今なお進歩し続けているなんてワクワクが止まりません。

f:id:unyora-d:20191005014254j:plain

(10:34)

f:id:unyora-d:20191005014301j:plain

(10:35)

f:id:unyora-d:20191005014311j:plain

(10:34)

船室は特等室(キングベッド)、特1等室(広めの2人部屋)、1等室(2人部屋)、特2等寝台(テレビ付き)、2等寝台、2等和室と6ランクありますが、今回は1等室をチョイス。伊豆諸島での経験上、2人で夜を明かす場合には多少高かろうと喋ったり飲み食いしたりが気兼ねなくできる個室のほうが間違いなく良いと分かっていたからです。ちなみに今回は嫁さんと一緒です。

船室│小笠原海運

f:id:unyora-d:20191005014337j:plain

(11:43)

1等室にはハンドタオル石けん電気ケトルテレビなどが付いています。バスタオルや部屋着はありませんので持参の必要があります。

f:id:unyora-d:20191005014346j:plain

(10:39)
部屋に荷物を置いたら、出航時刻まで船内を探検しましょう(出航後に撮った写真も織り交ぜて紹介します)。

f:id:unyora-d:20191005014354j:plain

(10:40)

f:id:unyora-d:20191005014406j:plain

(10:50)

船の大まかな構造は伊豆諸島の大型客船さるびあ丸・橘丸に似ています。特にこの階段の感じ。

f:id:unyora-d:20191005014419j:plain

(13:52)

クジラの尻尾はさすがにおがさわら丸だけですが。

f:id:unyora-d:20191005014429j:plain

(2:13)

消灯後の深夜に撮ったので普段より暗いです。

f:id:unyora-d:20191005014439j:plain

(2:14)

f:id:unyora-d:20191005014448j:plain

(1:53)

廊下にはいざという時用と思われる袋が。

f:id:unyora-d:20191005014520j:plain

(10:40)

しれっと突入してみた2等和室はこんな感じでした。

f:id:unyora-d:20191005014529j:plain

(10:43)

f:id:unyora-d:20191005014606j:plain

(13:40)

脇にはロープや棒が設置されていて、色々なロープの結び方を実践することができます。自分以外にやっている人を見ませんでしたが。

 

レストランChichi-jima(父島)

f:id:unyora-d:20191005014643j:plain

(10:42)

レストランには出航前から人が並んでいました。出航後にもラウンジ代わりの居住スペースとして使う気なのでしょう。というかこのレストラン、Suicaが使えるらしいです。内部は後ほど夕食時に。

 

展望ラウンジHaha-jima(母島)

f:id:unyora-d:20191005014700j:plain

(10:51)

出航から1時間後にオープンのようですが、出航前の時点で既に座席確保のために並んでいる人がいました。恐らく2等和室や寝台の人たちがここを昼間の居住スペース化するものと思われます。

f:id:unyora-d:20191005014712j:plain

(13:29)

f:id:unyora-d:20191005014751j:plain

(8:59)

中では軽食やドリンクを販売しています。

f:id:unyora-d:20191005014803j:plain

(13:29)

航海中にも何度か立ち入りますが、基本常時座席は埋まりっぱなしでした。とはいえ客室が個室だと自分の部屋で座ったり喋ったりができるので、あまり必要でもなかったです。

 

ミニサロン南島

f:id:unyora-d:20191005014826j:plain

(10:46)

ありていに言うと、ここならラウンジやレストランと違って深夜も開放してるし客室から離れてるからお喋りもOKだぜルームです。カウンターのみで椅子がないので、ここにずっと落ち着いているような人はほとんどいません。

f:id:unyora-d:20191005014841j:plain

(10:46)

f:id:unyora-d:20191005014850j:plain

(10:46)

しかしここの自販機はわりと充実しています。

 

ショップ ドルフィン

f:id:unyora-d:20191005014911j:plain

(12:34)

出航時よりオープンしていますが、しばらくは昼食を買い求める客で非常に混雑し、店外に列ができていました。昼食は乗船前に買って持ち込むことを強くお勧めします。

f:id:unyora-d:20191005014919j:plain

(12:34)

比較的遅い時間になっても営業しているので、時間を少し置いてからの方がグッズの物色などもやりやすいです。

f:id:unyora-d:20191005014937j:plain

(12:34)

ここで買っておけば良かったかも知れないと思ったギョサン。行った先ではいい具合の色が見つからず、結局最後までギョサンは買いません。

f:id:unyora-d:20191005014947j:plain

(9:01)※翌朝

ショップで売っていた母島Tシャツ。母の字を意匠化したデザインなのですが、

f:id:unyora-d:20191005014957j:plain

(8:59)

実はこれ展望サロンHaha-jimaの扉のデザインと同じなのです。ちなみにTシャツは買いました。

 

外部デッキ

f:id:unyora-d:20191005015023j:plain

(10:49)

6デッキ以上のフロアは個室の前が通路になっていますが、出航後しばらくすると立ち入りができなくなります。

f:id:unyora-d:20191005015035j:plain

(10:49)

f:id:unyora-d:20191005015046j:plain

(10:52)

f:id:unyora-d:20191005015055j:plain

(10:52)

f:id:unyora-d:20191005015105j:plain

(11:01)

11時、定刻に出航。

f:id:unyora-d:20191005015115j:plain

(11:02)

どうあがいても今年はもう本土に足を下ろせず、戻ってくるのは最短で1週間後という恐ろしい事実。

f:id:unyora-d:20191005015126j:plain

(11:06)

向いているのは船のお尻側なので、この後180度回転してから進み始めます。

f:id:unyora-d:20191005015141j:plain

(11:15)

f:id:unyora-d:20191005015158j:plain

(11:16)

レインボーブリッジを通過せよ。

f:id:unyora-d:20191005015208j:plain

(11:21)

よく見るとポールの先っぽに松の枝が刺さっています。正月飾り……?

f:id:unyora-d:20191005015220j:plain

(11:33)

羽田空港のバックに富士山。バイバイ本州。

f:id:unyora-d:20191005015229j:plain

(13:26)

竹芝桟橋を出て浦賀水道へ向かうこのルートは幾度となく通っているはずなのに、なぜか新鮮味を感じました。なんでだろうと思ったら、普段乗っている伊豆諸島行きだと夜の出発だったからでした。こんなにしっかり見渡せるのは初めてです。

f:id:unyora-d:20191005015237j:plain

(16:03)

昼下がりからは東京湾を出て太平洋へ。揺れます。とても揺れます。手前の手すりと水平線の角度の差にご注目ください。

こんなに荒れていると目的地の父島では接岸できるのかと思ってしまいますが、父島の港は内海になっていて穏やかなので、欠航になることはあまり多くないようです。1週間に1度しか行き来しませんしね。

f:id:unyora-d:20191005015309j:plain

(16:05)

三宅島が神々しくなっている。

f:id:unyora-d:20191005015318j:plain

(16:05)

打ちあがった白波が激しい横風で霧吹き状態になっているの図。

f:id:unyora-d:20191005015327j:plain

(16:07)
その結果、部屋の窓がぐっしょり。全部雨じゃなくて海水です。

f:id:unyora-d:20191005015336j:plain

(16:28)

甲板も(海)水びたし。

f:id:unyora-d:20191005015346j:plain

(16:27)

そんな感じでろくに外に出られないような状況のまま日没を迎えました。でも雲はいい感じでした。

 

レストランChichi-jima(父島)(夕食時)

f:id:unyora-d:20191005015359j:plain

(20:00)

昼食と翌日の朝食はコンビニで買って持ち込んだのですが、夕飯だけはレストランで食べることに。

f:id:unyora-d:20191005015406j:plain

(19:59)

定食を頼むと自分でご飯をよそうことができます。

f:id:unyora-d:20191005015414j:plain

(20:00)

たぶんトンテキ定食的なやつ。

 

シャワー室

f:id:unyora-d:20191005015430j:plain

(1:51)

手持無沙汰になったらとりあえず寝てみるを繰り返していたら変な時間に目が覚めたので、さすがにこんな時間なら空いているだろうとシャワー室へ。新造船だけに綺麗です。ボディーソープとシャンプーまで備えられています

f:id:unyora-d:20191005015440j:plain

(1:53)

ブースの外には流し台とドライヤーまであります。親切。