出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。

はじめての富士登山(吉田ルート)2018【2】八合目山小屋⇒吉田口山頂

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八合目(3,040m)

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(14:43)

八合目なのですが、この区間やたらと長い(体感)。

そもそも、八合目の上に本八合目(ほんはちごうめ)があるというのが解せない。そこは数字で刻むべきではないのか。

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(14:51)

まさに「頭を雲の上に出し四方の山を見下ろして」いる状態。下に聞いたのは雷様ではなく、自衛隊の演習場の大砲の音でした。

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(14:53)

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(15:03)

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(15:08)

足元は再び砂利っぽくなってきます。

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(15:10)

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(15:12)

また六~七合目のような足元環境に。ただし息の上がり具合はパワーアップしています。六合目では我先にと歩いていた人々も、あくまで自分のペースで進みます。

 

八合目山小屋(白雲荘)

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(15:13)

今回の山小屋はこちら。サンシャインツアーのバスと山小屋だけ手配してくれるフリープランで予約をしたのですが、当日行きのバスで宿泊券を手渡されるまでは山小屋がどこになるか分かりません。あらかじめ指定することもできましたが追加料金が掛かります。ということで山小屋指定なしで予約しましたが、八合目でも上の方の山小屋でおおむね希望通りだったのでなにより。

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(15:13)

思えば遠くに来たもんだ。

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(15:15)

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(15:15)

そしてチェックイン。到着時刻としてはだいぶ早めだと思います。

さて、本日の寝床は……。

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(15:22)

……えっ

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(15:26)

……枕の密度おかしくないですか?

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(15:29)

山小屋は入ったその空間がごはんを食べるスペースで、その奥へ進むと廊下の脇に押し入れのような寝床が延々と続く仮眠スペースが並んでいます。

一人当たりのスペースは幅60㎝程。大の男が仰向けになった時の肩幅ギリギリです。足元には荷物用の棚があります。薄暗いのでヘッドライトを点けてごそごそと荷物を漁ります。

そんな狭い空間ながらも性別関係なく来た順に並べられていくため、ごくナチュラルに男女が隣り合わせます。僕はたまたま壁際で、横は男性でしたが。それでもすぐ近くに女性グループはいて、いくら直視していないとはいえいきなり上半身スポブラ姿になったのは内心とても慌てました。

※僕は予備知識も大して入れずに山小屋初体験なのでこんな驚きと共にお伝えしておりますが、基本的に山小屋というのはそんなもんのようです。決して今回の宿泊先だけが他より特段どうだったという趣旨でお届けしているものではありません。

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(15:36)

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(15:49)

「はたしてこれで寝られるのか」という思いがぐるぐるする中、とりあえず落ち着くために外へ出てみました。

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(15:36)

山小屋のトイレ。宿泊者も一般の登山者同様使用料200円が必要ですが、宿泊者は最初の一回だけ払えばそこでは後は一日払わなくてOKです。

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(15:56)

トイレの小便器は勝手に流れてくれるタイプではなく、目の前に吊り下げられたこのウォーターガンで便器を撃っていくスタイルでした。なんかちょっと楽しい。

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(15:51)

おしながき。酒を売っていることに驚きですが、飲んでいる人はちらほらいます。高山病の症状が表れやすくなるので強い方でないとあまりお勧めはできないかと思います。

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(15:52)

外気温は19℃程度。風が吹いていることもあり、ジャケットなしでは肌寒いです。特に日が傾き始めた時間なので、中には山小屋で温かい飲み物を買ってちびちびと飲む姿もちらほら。

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(15:55)

焼印は基本どこの山小屋でもあるみたいですが、お土産用の短い金剛杖ではせいぜい6つくらい押してもらうのが限界でした。表面積の問題とはまた別に、純粋にそれどころじゃなくなったというのもあって、この泊まった山小屋を最後に以降焼印は貰っていません。

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(16:01)

夕飯がもう食べられるよとのことだったので、他にすることもなく食べることに。カレーです。ハンバーグが乗っています。以上です。紙の包みが掛かっているのは、まとめて渡された明日の朝ごはん。少ないとお思いでしょうが、動きすぎて逆にこれくらいでちょうどいいです。

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(16:04)

夕食は、端から詰めて座らされ、食べ終えたらさっさと去っていくスタイル。完全な流れ作業です。山小屋の中に所在はなく、外は外で涼しく(寒く)なってきたので、仕方なしもう横になることに。

外から絶えず聞こえる話し声。

風呂に入れない身体。

寝返りを打てないスペース。

空気の薄さから一向に落ち着かない心拍数。

「眠れない」「暇」という感覚をかなり久々に体験しました。

19~21時くらいに一度熟睡し、また目が覚め。22時過ぎに隣にいた2人組の男女が「寝られない」と山小屋を発ったことで、広さとしては申し分ないレベルを使えるようになりました。それでも熟睡は1時間程度にとどまり、正味の睡眠は3時間程度

 

八合目山小屋(白雲荘)⇒本八合目(3,370m)

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(0:49)

0:30から身支度をし、整い次第出発。山小屋の前には予想以上の人がいました。中には山小屋で購入したであろう温かい飲み物を両手で包み震える人も。この時点でそんなに寒いんじゃこの上ではもっとしんどいだろうに……。

ちなみにこの時点での服装は、インナーの上にTシャツ、そしてゴアテックスのジャケットだけです。風が吹けば多少寒いかもと出発時点では思いましたが、そんなこともなく。

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(0:58)

画面上半分の明かりは街の灯、下半分の明かりは登山者のヘッドライトです。

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(1:02)

ポールや靴紐やパッキングの準備を済ませて暗闇の中へレッツゴー。山小屋の部屋では荷物をほとんど広げられないので、山小屋を出てからの作業でした。

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(1:07)

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(1:08)

足元の視界はヘッドライト頼みです。沿道には時々、高山病で唇を紫色にした人がへたり込んでいます。不思議とその大多数が外国人です。

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(1:27)

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(1:31)

山小屋を出てすぐは自分のペースで歩けましたが、本八合目に差し掛かるとこんな状態に。

登山道なのに人々の足が揃っているでしょう。止まっているんです。

 

本八合目(3,370m)⇒九合目(3,600m)

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(1:36)

本八合目に到着。これまではぽつんぽつんと一つずつ山小屋が表れてくる感じなのですが、ここは山小屋が3つくらい固まっているのでちょっとした村みたいになっています。そのせいで、山小屋の出入り口を先頭に渋滞が起きています。

また、今回は吉田ルートをチョイスしていますが、須走ルートという別のルートとここで合流します。

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(1:54)

山小屋の一帯を過ぎても、結局は渋滞。道幅によって列の数が変わってくるのでやたら隙間を攻めて抜かしに行く人や、頑なに同じ人の後ろへ続こうとする団体客と思われる人など。とりあえず標高3400オーバーとは思えない混雑具合です。まるでターミナル駅の乗り換えのようで、自分が何しに来ているのか分からなくなります。大自然(真っ暗)のそれなりにしんどい環境下で延々と人混みに揉まれるという何ひとつ良いことがない状況。

立ち止まったり僅かに進んだりを繰り返す行列。すぐ後ろには背負ったザックに軽く触れるような距離感で人が立ちます。僕が転んだら確実に巻き添えを食らうとか考えないんだろうか。

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(2:03)

岩場や石段や砂利道の混ざった道を進みますが、いかんせん前がつかえているので体力的にしんどくなるということはなさそうです。そのかわり混雑によるフラストレーションがすごいです。いつまでこれが続くのかと。まあ山頂までずっとなんですけど。

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(2:31)

それと、ヘッドライトを水平方向に点灯させている人がキョロキョロするとすごく眩しい。下向きにしてくれたまえ。そもそも、渋滞ともなると自分のヘッドライトが不要なレベルなのですが。

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(2:46)

あの鳥居が九合目らしい。ツアーのガイドがそう言っていました。自然を感じに来ているはずなのにコミケばりの待機列というギャップはまだまだ続きます。

 

九合目(3,600m)⇒吉田口・須走口頂上(3,710m)

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(2:54)

歩きながらブッレブレで撮ったこの鳥居が九合目の目印。このあたりから道幅がさらに狭くなり、基本岩場だけになってくるので、トレッキングポールは不要になってきます。

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この行列の壮絶さが伝わるだろうか。

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(3:31)

ひたすら岩場でストップアンドゴー。ここが気持ち的に一番辛かったのに、辛かったゆえに写真も撮りませんでしたし、写真映えすることが何もないからこそ辛かった。ただしその一方で、「どうやら登頂できそうだ」という確信も次第に増してくるので、それまでのモチベーションの谷が一番しんどいです。

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(3:39)

斜度がさらにきつくなります。しかしその一方で「あ、あの明かりがあるところが頂上だ」というのも見えてきて、ここまで来ると足取りが軽い。

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(3:47)

高低差で言えば100mちょっとの道を1時間ものろのろと歩いてきました。歩いてきたというより待ち続けていました。

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(3:47)

この鳥居をくぐれば、吉田口頂上です。

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(3:49)

吉田口の頂上に着いた瞬間、ぼっちなのに思わずガッツポーズをしました。もう登り続けなくていいんだ、もう渋滞に並ばなくていいんだ。あとは(ほぼ)降りるだけだ。登頂せず断念という事態にはならずに済みそうで、まずは一安心。