出かけた時から帰り道

バイク・車・フェリー・列車・飛行機・自転車による全国(時々海外)の旅行記群

二輪教習日記【5】

 



教習5日目ー。

本日は間に2時間空けて計2時間の教習。
ちなみに、1日に受けられる技能教習の限界時間数というのがあって、第1段階では2時間、第2段階では3時間(ただし連続は2時間まで)となります。

時限数で言うところの8・9時限目。
ということはつまり、第1段階が本日で終わるということです。上手く行けばの話ですが。


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1コマ目。

今回から、使うバイクが微妙に変わります。
車種は相変わらずの定番CB400SFなのですが、インジェクション付きの車体に切り替わりました。

インジェクションってーのは僕自身よく分かっていないのですが……。
エンジンは内部で油を燃やして爆発させた力を取り出すことで動力を得るのですが、この時の燃料の供給を電子制御するのがくだんのインジェクションとやらのようです。

原理は分かっていずとも、運転してみた感覚が明らかに違う。
スロットルの操作に対するレスポンスが滑らかといえば滑らか。ただしどことなくぬるっとした感じもあって鈍いといえば鈍い。

そして、今まで乗ったモノたちとは半クラッチの位置(クラッチが繋がりだす頃のクラッチレバーの握り具合)が異なる。
最初の1時間は、このインジェクション付きとやらの半クラッチ操作に手こずるばかりでした。
しかし、試験はこちらの車体を使うという……。


まだ慣れない車体での慣らし運転で盛大にパイロンを張っ倒して突破したものの、教官は何事も無かったかのように次の内容へ。



まずは件のバイクからはちょいと離れ、AT(オートマチック)車教習になりますー。
オートマ2輪とは、≒スクーターと思っていただいてほぼ構いません。
排気量は400ccなのでいわゆるビグスク(ビッグスクーター)と呼ばれる領域でしょうか。
MT(マニュアル)では手動で行っていたギア操作が、人の手を離れ自動制御となります。


ギア操作が自動ということは要するにクラッチ(左手)とギア(左足)の操作がきれいさっぱり消滅するわけで、これに代わる操作系統が、

右手→アクセル&前輪ブレーキレバー
左手→後輪ブレーキレバー

と要するに原付とほぼ一緒。スロットルの存在しない自転車みたいなものですね。

今回お世話になる車種はホンダのシルバーウィング。400ccという排気量のわりに、600ccをも想定して作られたために同クラスの車体に比べてかなり大柄になります。
車重も、これまでのCB400SFが180kg程度であるのに対し、なんと250kgという重さ。
サイドスタンドを取っ払った段階で両腕にかかる重さはMTの比ではなく、「なんだこれ実はMTより余程難しいんじゃねーの」と思いました。

どっこい、走り出すと安定性は抜群。
車体が重いのとその車体の重心が低いのも相まって、所内のコースを走る分にはかなり快適でした。
ただしその分低速だとふらつきやすいし足はすぐに下ろせないので怖い。でもある程度速度が出れば、屋根が無くて細身の4輪に乗っているような安定感でした。

外周をしばらくぐるぐるして、軽くスラロームっぽい動きをしたらスクーターとはおさらば。
案外楽しかったし、街中を乗り回すという点では圧倒的に便利だと思いましたスクーター。


……楽しかったけどATは試験に関係ないんだ。
それよりインジェクション付きになってエンストしやすくなったことが問題だ。

しかも、よりによってこの時間の課題は坂道発進だ。
上り坂の途中で一時停止をして、そこから後退しないようにエンストしないように安全に発進する術を学ぶ練習です。

坂道発進=発進時のエンジン負荷が平地よりUP=より正確なスロットル・クラッチ操作が求められる。
しかもうちの教習所は坂の上が十字路になっており、優先させるべき左方からは4輪の坂道発進車がやって来る。
上り坂での一時停止や徐行の機会が激増するという、半クラッチ苦手君にとっては白目を剥きたくなるような環境です。

【左方優先】
交通量や道幅といった力関係がほぼ対等な道路が交差する十字路では、自分から見て左側の道からやって来る車両を優先して通してやらなければいけません。
自分が南から北上している時は、西から東に向かう車のほうが優先。逆に、東から西へ向かう車にとっては自分が優先されるべき存在となります。


具体的な坂道発進の方法ですが、原理としてはMT4輪のそれとほぼ一緒。

上り坂の途中の指定場所で一時停止(この時点でうまく停止場所を狙うのがきつい)
→右足の後輪ブレーキのみで維持(この時ブレーキを離すと、するするーっと後退します)
→ブレーキを掛けたまま半クラッチを作りエンジンの回転数を上げる。
→うまく半クラッチが作れていれば、後輪ブレーキを離すだけでゆっくり発進できる。

ちなみに、坂道の傾斜は4輪の時よりも急です☆


エンストこいたり、ちょっと後退してから発進したり、撥ねるように車体を揺らして発進したりとバリエーションに富んだ無様な坂道発進を繰り広げたものの、どうにかOKをもらえました。
残りの時間(体感10分くらい)は、次の時間に備えてスラローム平均台の練習をちょろちょろやって終了です。


……が、ここで久々に等速(40km/hを維持してからの減速をする練習)をやったところ、前輪から見事なキュイイイイイというスリップ音をかましてしまいました。
原因は前輪ブレーキを急に掛け過ぎたこと。その瞬間、両脇にいた教官2人が目を見開いていたのをよく覚えています。
教習終わりに、

「呼飛さん、あれすぐにブレーキ離したから大丈夫だったけどそのまま握ってたら転倒して大事故でしたよ」

この体験を教習所でやっておいたのは不幸中の幸いかなと。公道でかましたら冷や汗どころの騒ぎではないですな。



本日2コマ目。


「みきわめ」という、第1段階最後の時間となります。

何を見極めるのかというと、「こいつは次のステップ(第2段階)に進めるだけの技能を身につけたのか」というそういったことです。
第1段階と第2段階それぞれにみきわめは存在し、それをパスすることで第2段階進出or卒業検定移行が決定します。

教官とは1対1で、いつも通り慣らし運転を済ませると、とにかくひたすら色々な場所に連れまわされます。

S字カーブ、クランク、スラローム平均台……今まで通ってきたルートを総なめする勢いで走り回りました。
先の時間にやった地獄の坂道発進にも教官は平気な顔して突っ込ませてきて、こっちはあわあわしながら必死に付いて行く感じ。

ちなみにこの時の時間制の課題のスコアはだいたい、

スラローム:6秒台中ごろ
平均台:9秒前後

という具合。
風が強かったので平均台をわりと早めに抜けたのですが、それでも時間にはまだ余裕がある模様。問題はミス(途中での落下)がいまだに撲滅されないこと。


しばらくそうやって連れまわされていたら、しばらくして
「じゃあ今から走るコースを覚えてくださいー」
と、S字カーブとクランク、スラローム平均台を経て所内を一周するコースを走りました。

教官の先導で2周して道を覚えると、
「はいじゃあ一人で回ってきてください」
と解放宣言。
教官は平均台スラロームのところに立ち、そこで通過タイムを計って一言アドバイスをくれるだけになりました。

みきわめにパスした為に残りがただの練習時間になったのだと気付いたのは、もう2周くらいした頃のことでした。


実は僕、S字カーブとクランクがなかなかに苦手でして。
4輪でもこれら2つは存在しますが、それとは別に2輪専用のさらに道幅が狭くなったものが所内にはあります。両脇にはパイロンがずらっと並んでいて、検定ではそれらをひとつでも倒すと検定中止だとかそんな噂。
ということで、残り時間を苦手なそれらに使えたのでとてもありがたかったです。

ちなみに、スラロームは2速、平均台はローギアとそれぞれ通過時のギアが決まっています。一方、S字カーブ等にはその指定がありません。
……決まっていないとむしろ動揺するんだってばやめろよ……。

クランクやカーブに対して怖いという印象は多少薄れたものの、まだ苦手なことは苦手。
ものすごい小回りで旋回する教官のバイクが、自分の跨るそれと同じ車種とは思えない。



そんなこんなで、技能教習17時間のうち前半9時間を占める第1段階を、無事補習ゼロで通過いたしました。
これでバイクの基本的な動作はすべてマスターし(たことになっている)、次からは交通法規に即した運転を目指すことになります。

坂道発進怖いよう……。


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二輪教習日記【4】




教習4日目です。

時限数で言えば6・7時限を2コマ連続で受けます。

第一段階は合計9時間なので、そろそろ折り返し地点が見えてきたかなというところ。


ところで、ずっとタイトルにしてきた「教習原簿」とはこういうもの。

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学生証と出席簿と成績表がひとつになったようなもので、判子がだんだん増えていくのが見ていて楽しい書類です。

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1コマ目は、先週行った平均台スラロームのおさらい&仕上げです。


スラロームは安定的に7秒前後でクリアできるので特に問題なし。

パイロンが自分の横を通り過ぎたかなーくらいのタイミングで、ほんのわずかエンジンを唸らせる程度にスロットルを回す。それだけでそこそこ加速して勢いを保つことができるみたいです。
それをやっているのといないのとではだいぶタイムが変わります。
それにしても教官のスラロームの無駄の無さには惚れ惚れするレベル。


ちょっとつまづいたのが平均台
序盤はそもそもの成功(=平均台を渡りきる)率が半分程度まで落ち込むという。
この日の教習車スロットルやギアの具合にしばらく慣れなくて(言い訳)

スロットルはまだいいのですが、ギアの入り具合の個体差ってわりと運転への影響が大きい。
履いていく靴によってもコンディションが変わる印象なので、その辺気になる人は教習に行く靴は固定の方がいいかもしれませんね。


平均台も、中盤あたりからは安定してできるようになりました。
失敗の原因は極端に低速で渡ろうとしていたこと。
7秒以上でOKなところを10秒とか11秒だとかで渡っていたので、思い切ってスタートは速度に乗せていくことにしました。

一時停止場所から台に乗るまではわりと順調に加速して安定させ
→前半部分はほぼ何も触らずにニーグリップを意識
→半分越えたあたりから右足のリアブレーキやクラッチを使って減速していく。

これでも9秒台は堅くいける。
前半で速度を出しつつもしっかり安定させた分だけ、後半になってガッツリ減速ができるようになるのです。


途中で一度これら2種を離れ、クランクやS字カーブにも連れて行かれました。
スラローム平均台の練習がクランクやS字カーブにも大いに有用であることに身をもって気付いたのはこの時でした。
どれくらいのスピードで車体のバランスは取れるのか、このスピードならどこからクラッチを切っても走ったり曲がったりできるのかetc…を、なんとなく身体で理解し始めた感覚です。

……クランクでパイロンひとつ倒したけど。


そんな具合で、特に問題もなく1コマ目を終えました。
問題は無かったけど平均台で発進する時いつもエンストこきかねないトルクになるのが怖い。ちゃんとふかそう。


今日は比較的涼しく雨も降っていなかったのですが、その結果ここに来てようやく
「エンジンを脚に挟んで乗る乗り物は暑い」
ということを知りました。

跨って停止していると、むわっとした空気が足元から湧き上がってくるんですよ。
ライダー達が「走っている時だけ気持ちいい」とよく言う理由が分かりました。


それと、ギアをN(ニュートラル)に入れて停止して待っている時にタンクをペコペコ叩くのが楽しいです。
(マニュアル操作のバイクで、運転手の座席のすぐ前、お腹に抱えたような形になるぽっこりした部分は燃料タンクなのです)
わりと高くて響く音がするので、大相撲のオープニングで流れる寄せ太鼓を意識して遊ぶのが最近のマイブーム。



2コマ目。

シミュレーターです。
4輪の免許を取ったことのある方なら「あああれのバイク版なのね」と察しがつくと思います。でも2輪だとシミュレーターって合計3時間あるらしいっす。

シミュレーターってなんだよって方のために、教官の言葉を借りてざっくり言うと、

「ゲーセンのやつより酔いやすいやつ」

です。
まさしくそんな感じです。
操作系統の具合は実物とほぼ一緒で、違うのは車体が傾けられないことくらい。ハンドルだけで曲がりに行くあの違和感はすごい。

で、そいつで何をするのかというと、原簿に書かれている言い方をすれば「車両の特性を掴む」のが今回の目的。
いわく、4輪車には

①走る
②曲がる
③止まる


の3つの特性がある。

一方で、2輪車はこれら3つに加えて

④倒れる

という第4の特性がある。

……やったじゃんすごいじゃんバイク! 4輪よりも出来ることが多いよっ!!!!!

ということで、転倒という2輪ならではのリスクを減らすべく、急停止やコーナリングに潜む危険をシミュレーションで学ぶのでした。



急制動(急停止)

架空の直線を時速40キロベタ走り。景色の中にあるGOの表示がSTOPに切り替わったら急ブレーキを掛けて停止。
バイクは前後輪のブレーキがそれぞれ右手右足に分かれているので、それを前7:後3くらいの制動率で働かせると、短い距離で止まれるのです。
ただブレーキを瞬時に強く掛ければいいというわけでもなく、闇雲にぶちかますとタイヤがロックする(路面の上を滑る)のでむしろ制動距離(止まるまでの距離)は伸びます。
余談ですがこの現象を機械制御で防止しようというのがABSというやつですな。

シミュレータ上では40km/hからの制動距離11mというなかなかの数字を叩き出しましたが、現実には揺れも慣性もビビリもあるわけでこんな優秀に止まれる気がしない。


コーナリング

R(半径。路上ではコーナリングのきつさを円半径で表します)がどんどんきつくなっていくコースを、時速60kmでひた走る。
普通なら絶対に減速するよなっていうカーブにも60のまま突っ込む。
なんとか曲がりきって一周したところで、

「じゃあ次は濡れた路面にしまーす」

最後の一番きついカーブでスリップして曲がりきれず、反対車線を突破してガードレールに激突を果たしました。
生徒は僕ともう1人いたのですが、もう1人の方は時速60kmで差し掛かったマンホールの上をカーブして、ド派手に横転させられていました。


技能教習とはいえシミュレータを使っていたのは半分くらいの時間で、あとは教官のお話。
話の中には随所に本人のバイク好きっぷりがにじみ出ていて、なんだかうきうきしました。

ちなみに本日は転倒0回、エンストを発進時に1回でした。


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二輪教習日記【3】




二輪教習3日目。

時限数として言えば、今日は4時限目と5時限目の教習の予約を取ることができました。


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ヘッドランプの上にごたごたついているランプは、運転手がどんな操作をしているかを教官が確認するためのものです。
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降水確率は50~60%くらい。
雲行きは怪しいものの、軽く降っている程度で路面もびしゃびしゃというほどでもないので助かる助かる。

最初の一時間は前回の仕上げということで、等速の練習アゲインです。
前回は35km/hまでの加速でしたが、今回は40km/hが目標。というかできないと教習原簿にハンコをもらえません。
(=不合格=再履修=教習が1時間追加=以降の教習予約も実質パーになる)

ちなみに、今日は一人の教官に生徒2名でした。


……相変わらず発進の半クラッチが怪しい。
滑らかに動き出したいのに、バイクがガクンと進みそれに身体に引っ張られていくようなみっともない光景が散見。

でもでも、動き出してからのシフトチェンジはかなりスムーズになってきました。
40km/hもすんなりと叩き出せたので、この時間は特に大きな問題も発生せず。


ポンピングブレーキという言葉がありまして。

ブレーキを1回だけでぎゅっと減速するのではなく、複数回に分けてぎゅっぎゅっとブレーキランプを点滅させることが求められます。
急停止することでタイヤがロック(路面とかみ合わず滑ってしまう、要するにスリップして制御不能な危険な状態)されることを防止する意味もあるのでしょうが、ブレーキランプを点滅させることで後続に伝える意味もあります。

ポンピングは4輪だと3回と言われるのですが、2輪だと2回。
減るから簡単と思いきや、右手と右足の2箇所にブレーキがあってそれらを両方揃ってポンピングするのでだいぶ意識を取られる。減速するのでギア操作もその後待ち構えているというのに。

ということで、ポンピング時に前輪ブレーキが強すぎてよくつんのめる呼飛でした。
後輪ブレーキの方が圧倒的に弱い(そういう仕様)ので、怖くなって握るってのもあるんですわ……。


2輪教習の4輪との違いを挙げるとキリがないのですが、「単独行動が多い」というのは大きな違いのひとつ。

等速の練習やこの後登場するスラローム平均台もそうですが、所内にそういった練習をする場所は1箇所しかありません。
教官はそこでバイクから降りて見ているので、一通りダメだしされると
「はい、じゃあ(外周を一周して)もう一回ね」
となります。外周を一周してまたその練習場所に戻るまでは孤独な運転。そう、バイクはどこまでも孤独な乗り物。昨日タンデムしたけど。

まあ、その孤独な外周の言われてもいない場所でかっ飛ばして遊べるので楽しいんですけどゲフンゲフン

・2速の加速はしっかりできているけれど3速に入ると減速しちゃう
・前輪ブレーキがちょっと強すぎる
クラッチを握っているのにスロットル回しちゃう(これでエンジンの安全装置が働いて、一度30km/h走行中にエンスト起こした)

というのをちょいと言われたくらいで、大きな問題もなく最初の1時限が終了。



時間を空けて2時限目。


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雨だよー☆


無料レンタルのレインウェアを装備するよー☆

ジーパンの上からズボン履いてその上からプロテクター着けたら足上げづらくてバイク跨るのめんどくさいよー。
というか路面がウェットどころの騒ぎじゃないよびしょびしょですよ。


そんな路面状況ですが。

今回の課題:平均台スラローム


平均台
幅30cm、高さ5cm、長さ15mの台を180kgのバイクで足をつかずにゆっくりと走り抜ける。
試験科目になっており、普通2輪の場合は7秒以上の時間をかけて走行しなければいけない。
ちなみにギアはローギア(1速)

スラローム
4.5m間隔に並んだパイロン5個を左右に避けていく。ギアはセカンド。
こちらも同様に試験科目。総長27mを、普通2輪の場合8秒以内に走行しなければならない。

だからバイクの教官はストップウォッチを首から提げてるんですねー(白目
4輪のときに目の前を走るバイクが急にうにょんうにょん蛇行しはじめてびっくりしたのはこれなんですねー(白目


スラロームパイロンを置いてある場所以外にも外周の路面にマークだけしてある場所が2箇所あって、一周の間に合計3回練習できます。
かつて4輪で教習を受けていたときはこのマークなんて気にも留めていなかったので、突然うにょんうにょんし始めたように見えたのでした。
雨だから怖いかなと思ったものの、案外いける。
心の準備がままならないうちにスラロームに連れて行かれたけれど、見た目以上にわりと曲がれる。
雨で特段困るのは視界くらいでした。


ここで課題になるのがニーグリップ
前回も言葉は登場しましたが、両膝でタンクを挟みがっちりホールドすることで、車体の安定感と操縦性を向上させるのです。
これがぬるいとスラロームでも思うように曲がりきれず、平均台でもふらついて途中で逸れてしまいます。


スラロームは特に問題なし。
車体を起こす時に、アクセルを気持ちばかり回してあげて速度を保つのがコツ。
それを掴んだ2,3回目くらいから7.5秒を叩き出し、やっているこっちもノリノリになってきました。

不安が残るのが平均台
3割くらいの確率で台を逸れます。
速度は十分に抑えられていて、9.5秒で渡りきることもあったのですがいかんせん成功率がががが。

平均台で、渡っている最中にバランスを取ろうとつい膝を開いちゃうのですよ。
ちゃんとニーグリップした方が車体は安定するというのについ開いちゃうのですよ。
開いちゃうとふらふらしちゃうのですよ。


スラローム平均台の練習は次の1時間も続くのでそこで仕上げる所存。
というか仕上げないと原簿にハンコもらえない。

この時限の最初と最後にバイク用の細いクランクとS字カーブを通らされました。
やはりビフォーアフターですんなり具合は変わるもんで、思わずうきうき。
なお、ビフォーの方のクランクでは入口でエンストをかまし、コース脇のパイロンを蹴飛ばした模様。


そして今日の2時間の教習では、なんと1度もコケなかった!!!!!

教習レポートはまた来週です。


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二輪教習日記【2】




初日から一週間あけて、2日目の普通自動二輪教習です。

時限数で言えば通算3時間目。

それにしても、運転免許を取るための教習所に車で通う優越感ったらもうたまらない(←4輪免許取得済)


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梅雨に突入しているというのにとてつもない天気のよさ。この光景に心は弾むものの、暑いんだバイクは。 ====

さて、今日は1時限分のみ。発進停止・加速減速の練習になります。


各種プロテクターを装備し集合場所で教官に呼ばれるのを待つ。4輪は男女がそこそこの割合で分布しているものの、2輪の教習生は見渡すかぎりの男。
早速呼ばれると、案内されたバイクに跨り教習スタート。
教官1人に対し生徒は2人ですが、もう一人のほうは僕の一時限先を進む人らしい。



初っ端からいきなり所内の太いコースをあっちへこっちへと一周。

待ってくれ、こちとらまだ外周しか走ったことないんだ交差点怖い。
ぷるぷるしながらも、とりあえず一周回って停止。どうやら生徒それぞれの小手調べだった模様です。

するともう一人の生徒は、教官の指示を受け一人でコース内の練習へ。どこへ行ったかはこの時知る由もありませんでしたが、次の時間の僕もきっとああなるのだろう。
対する僕はというと、バイクから降ろされました。そのバイクに教官が跨ると、


「後ろ乗って」


……それが僕のタンデム童貞(後)喪失の瞬間でした。


タンデムというのは要するに2ケツのことです。教習車にも座面は2人分設けられているのです。
タンデムステップ(後ろの人用の足場)を立てて、後部座席へ。

教官に言われるがまま、教官の腰をニーグリップ(両ひざで挟む)。両手は腰ではなく目の前の肩の上へ。



2ケツまでして何をするのかといえば、シフト(ギア)チェンジや加速減速のタイミング、そしてそれぞれの速度域に応じた操作を間近で確認するのです。
4輪なら助手席からあれこれできる、もしくは座席を交換してやって見せることができるものの。2輪だと見せるためにはこうしてタンデムするしかないのである。

ぶっちゃけ、所内でバイクをタンデムするのは見世物のようでちょっと恥ずかしかったです。
運転席よりも目線が高くなるというのもあるかもしれない。

タンデムで教え込まれた後はもちろん実践。
コースの外周(一番道幅が広く走りやすい)を使って、速度を出す練習をひたすら繰り返すのみ。
前回2速までだったギアは3速まで使い、直線での最高速度も30km/h、35km/hと徐々に引き上げていきます。



ところで、僕の通う教習所は2輪も4輪もコースを共有して所内の教習を行っています。
つまり、4輪が一時停止するのを待ったり道を譲ったり譲られたりを随所で行います。
結果、2輪の我々が予期せぬところで一時停止を行う必要が出てきます。

各種マニュアル免許をお持ちの方は言うまでもなくご存知とは思いますが、マニュアル(ギア操作が自動ではなく手動)の運転で最も気を遣う難しい操作は発進です。

「いや他にも難しいのあるよ」

という人はいても、

「発進なんて難しくないよ」

なんていう人はまずほとんどいないであろう発進。
(主観的に)急な停止→発進が求められた時はどうしても焦るもので、今回もこきましたエンスト。


【適当語句解説】エンスト
 →エンジンストップの略。動力源のエンジンが負荷に耐え切れず急停止してしまう状態。
  クラッチを急に繋ぐ(=エンジンの出力に見合わない負荷を急に与える)ことでしばしば起こる。
  自転車で上り坂を座ったまま漕いでいると、ペダルを回し切れなくなって足を着かざるを得なくなるのとだいたい一緒。
  こうなると車はガクンといきなり否応なく失速するので、路上でかますと非常に危険。


2輪とは、止まれば倒れる乗り物である。
ゆえに、今回もローギア発進→エンスト→転倒の流れには抗いようがなかったのである。
路上ど真ん中でのエンストは恥ずかしかった。羞恥心のあまり、無意識のうちにものすごく軽々とバイクを起こした。



3速に入れることに慣れてきたら、等速の練習。
文字通り、同じスピードを維持し続けることです。

1速発進→2速で目標の速度へ→3速に入れてその速度を保つ

という練習を、まずは時速30、できるようになったら時速35で行いました。

最終的には40で行うようです。
というのも、これは試験項目である急制動(急ブレーキ)を行うための速度作りの練習なんだとか。

……そんなところで1時限が終了。

1速発進時にクラッチをすぐ繋いでしまう癖をどうにかしなければ。


ところで、2輪教習が第二段階になってもずっと所内というか試験も所内のみで、公道には出ないまま免許取得になることを今日知りました……。

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二輪教習日記【1】



先日、母校に再入学してきました。

……というのも教習所です。普通自動車の免許を取った母校で今度は普通二輪を目指します。
学科(交通ルール等を勉強する座学)は免許持ちということで免除。技能教習17時間のみの通いとなります。

第1段階(所内)…9時間
第2段階(路上)…8時間
     ↑嘘つきました第2段階も所内です(6/20)
教習では長袖長ズボン必須ヘルメット等プロテクター貸出有グローブ(軍手でも可)持参


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そんなわけでグローブだけちゃっかりAmazonでポチりました。3000円。

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