出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。

船とレンタサイクルで行く式根島【1】レンタサイクル、商店、式根島温泉憩の家

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2019年4月5日。

 

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(20:18)

金曜夜の仕事を定時で離脱し、自宅へ戻って着替えを済ませ、荷造りを済ませておいた荷物一式を持って再び家を出ました。

竹芝客船ターミナル

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(21:50)

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(21:50)

到着したのは竹芝客船ターミナル。今回の島旅もここから始まります。

そして今回の島旅も友人Iと2人組でお届けします。行先は式根島です。東京からの距離はおよそ160kmで、伊豆諸島の中では大島、利島、新島に次いで4番目に近い島です。

……が、実を言うと我々の当初の目的地は式根島ではなく利島でした。利島を目指していたはずの2人がどうして式根島に上陸することになったか、その経緯も交えてお話を進めましょう。

式根島上陸後にしか興味ないよという方は上陸シーンまで飛ばしていただいても内容に差し支えありません。ということで、通算8回目の伊豆諸島旅スタートです。

 

東海汽船 さるびあ丸

乗船券は事前にネット予約済みでしたが、控えていた予約番号を東海汽船の窓口で伝えて引き換えました。その後買い出しを済ませてから乗船。

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(21:58)

条件付き運航でした。条件付きというのは

一応行くつもりだけど天候や海況次第では寄れないかもしれないです。乗るならそれを覚悟してね、キャンセルしたいならキャンセル料は取りません」

という宣言です。しかし 利島的には条件付きは日常レベルなので、この程度で四の五の言っている場合ではありません。

毎度おなじみさるびあ丸に乗船。東京(竹芝)を出て、伊豆大島~利島~新島~式根島神津島を結ぶ便です。22時出航です。

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(22:06)

一方こちらの黄色いのは三宅島~御蔵島八丈島を結ぶ航路に就く橘丸です。

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(22:04)

そしてこっちは離れていった乗船用のブリッジ。

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(22:08)

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(22:17)

外はこんなもんにして中に入りましょう。

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(22:22)

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(22:46)

なお、今回の船室も特1等です。船や客室の説明については他の島旅の記録に詳しいのでご参照ください(ぶん投げ)。4名個室ではあるものの、今回も相席にはならず貸切だったので、部屋でぎゃいぎゃい飲み食いをしていました。

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(22:25)

船内のコインシャワーを利用してから寝ました。

 

利島欠航

翌早朝、伊豆大島に到着する30分前に船内放送が流れます。海況によって複数の港を使い分ける伊豆大島は、いつもこのタイミングで乗客を起こすと共に到着港をアナウンスします。そこまでは普段通りだったのですが、その後耳にしたのはまさかの宣告。

「なお、その後の利島は海況の悪化により欠航となります」(記憶はおぼろげだがそんな感じの内容)

まだ時間に余裕があるので起きようともせずベッドの上でまどろみながら放送を聞いていた2人でしたが、直後「えええええええええ!!??」と叫びながら(誇張ではなくマジ)同時に起き上がりました。個室でよかったね。

唖然としながらも船内放送は2回目のアナウンスに。最後に付け加えられる利島欠航が空耳でないことを確認すると、着替えて船内の案内窓口へ向かいました。

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(6:36)

利島に上陸できなかった我々が、今後どういった選択肢を採れるのか。案内所で訊いた結果は以下の通りでした。

1.次の伊豆大島で下船し、東京愛らんどシャトル(ヘリコプター)で利島へ向かう。

2.さるびあ丸に乗船し続け、神津島で折り返し後、上り便での利島寄港を狙う。

3.利島以外の港で降りる(東京へUターンも可能)。

まず1ですが、愛らんどシャトルはそこそこ割高なうえ、この時点で席に空きがあるかは未確認です。しかも2人分確保しなければならない。これは真っ先に候補から消しました。

今度は案内所をいったん離れ、利島で予約していたドルフィンスイムの店に電話。2の上り便での上陸の見込みを聞くためです。「いま欠航が決まりました」と電話口で言っている最中に、利島の島内放送でも欠航がアナウンスされたようでした。

相談した結果、上り便の時間になっても海況が改善される見込みは薄いとの事。また次の機会の来島を勧められました。名残惜しくはあったものの、2についても断念。そうこうしているうちに船は伊豆大島に接岸。元々その気は無かったものの、1の選択肢自体が完全に潰えました。

一度部屋に戻り、そこでちょっと考えてから提案したのは僕の方からでした。

式根島へ行かないか」

この先さるびあ丸が寄港する中にはひとつだけ、二人とも未踏な島があったのです。そんなこんなで採用された選択肢は3。今回の行先は式根島に決まりました

改めて案内所へ向かい、式根島で降りたい旨を報告。  選択肢を訊いた時「どうするか決めたら教えてください」と言われていたのです。我々の席番号と式根の文字をメモしていたので、欠航が決まった乗船客の顛末は逐一控えているようです。

 

ちなみに、利島よりも遠い式根島着へ切り替えたものの、追加料金は一切ありませんでした。欠航となった以上は折り返し東京まで乗船しても料金は据え置きのようです。

再び船室へ戻ると、ここから我々の式根島作戦会議が始まります。ふだん島旅をする時には1ヶ月以上前には行先が決まっているわけで、こんな突然に未予習の場所へ行くとなればそれはもう大慌て……で観光マップを開いたのですが、島自体の大きさが正直慌てる程ではありませんでした。今日明日の大まかな予定をさくっと決めて、二度寝できました。

ちなみに使用した観光マップは、東海汽船の各窓口や船内にも置かれている伊豆諸島観光マップです。るるぶまっぷるさえ常時販売されていることが無い伊豆諸島ですが、東海汽船の発行しているこれが非常に優秀です。どの島でも、各自治体や観光協会が発行している地図とこの冊子を照らし合わせればおおむね事足ります。

 

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(9:26)

ということで式根島にて下船。……しましたが、我々の式根島上陸が決まったのはものの3時間前。観光ルートは練ったものの、宿泊場所は未定です。よって宿の迎えなどはありません。他の下船客が次々と桟橋で宿の迎えと落ち合う中、我々は港を後にします。

 

式根島観光協会

しかし、宿の手配をしていないからといって無策だった訳ではありません。

港から100mくらい進んだ場所に観光協会の建物があります。当日ともなってしまえば自力で1軒1軒あたるよりも、観光協会に手配をお願いするのが手っ取り早いです。

別の島で宿を予約しようとした時も、数軒あたって全部予約が埋まっていて観光協会に調査をお願いしたことがあります。

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(9:32)

飛び込みで「今晩2人、2食付で泊まれる民宿はありますでしょうか」と聞くと、職員さんたちは「さっき○○さん(民宿名)の車通ったよね」と確認しあっていました。他に宿泊客がいる宿なら(恐らく主に食事の準備的な面で)受け入れ可能だろうという意図のようです。

職員さんが1軒目に電話を入れた宿で無事受け入れOKだったようで、そのまま観光協会で迎えを待つことになりました。

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(9:37)

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(9:32)

伊豆諸島の中でもどちらかと言えば人口の少ない島なはずなのに、島のグッズ展開が豊かで驚きました。島の規模のわりに観光が発達している様子はこの後も節々に感じることができます。

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(9:38)

しかし貴様は本当にそれでいいのか。

程なくして迎えの軽バンが到着したので乗車。さっき港から送迎したばかりだろうに再び来させて申し訳ない旨を伝えましたが、飛び込み客はさほど珍しくないからと快く送って貰えました。若い女性の一人客が宿を予約せずふらっと来島することもあるんだとか。確かに船や島内でもたまにそういう人を見ます。

 

民宿かねやま

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(10:02)

そんな感じで決定した今回の宿は「かねやま」さん。民宿ではあるものの、とても綺麗な建物で広々しています。人の家にお邪魔しちゃっている感も比較的薄いので、民宿慣れしていない方でも泊まり易いかもしれません。

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(9:52)

使う予定の部屋がまだ先客のチェックアウト前だということで、食堂に荷物を置いて島内観光へ出発です。まずは観光の足を調達する必要があります。いつもなら原付を借りるところですが、式根島は原付を使うほどでもないだろうという事でレンタサイクルをチョイスすることに。一番近いレンタサイクル屋を送迎の車内で聞いておいたので、言われた場所へ。

 

式根島レンタルセンター げんべい

店頭は無人だったので貼り紙に書いてあった番号に電話を掛け、レンタルしたい旨を伝えます。これから向かうので店の前で待っていてほしいとの事。

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(10:06)

しばらく待っていると、自分のスマホに着信が。店主「今店に着いたけどどこにいますか?」僕「えっ店の前に……」店主「あ、ひょっとしてもう一つの方かな。そこから坂を下って左に曲がってください」

指示通りに歩くと無事店主に会えました。我々が最初いたのは離れの方で、そこにも自転車を保管しているようです。

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(10:10)

島の面積がそれほどでもないゆえ自転車にしましたが、アップダウンはなかなかに激しいので電動自転車をチョイス。先払いで料金を渡しましたが、返す時も店頭にはいらっしゃらないらしく「店の前に停めておいてくれればいいよ」との事。島にありがちな信用取引です。

 

野伏港

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(10:19)

移動手段を手に入れたところで、手始めに上陸した野伏港に戻ってみました。

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向こうに見えるのは新島です。向こうもこちらも同じ新島村です。伊豆諸島では唯一、新島村だけが2つの(有人)島にまたがって存在する町村です。

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港へのアクセスはこの急斜面を上り下りする必要があります。自転車しんどいです。でも、走りながら乗り手同士のコミュニケーションが取りやすいところは原付よりも良いです。

 

池村商店

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港と島の中心部を結ぶ道の途中に位置します。

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(10:30)

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(10:30)

手作りの総菜パンが他の島でも見たことが無いレベルでたくさん並んでいました。これはとても楽しい。

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コッペパンソフト気になる……写真のクリームの乗せ方がワイルド……。

 

みやとら

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(10:41)

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続いてはこちら。たたき丸という食べ物が名物らしいです。

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レジ横にあるこれがたたき丸ボール状の焼きおにぎりに具を詰めたような食べ物です。中身はハムチーズ、あしたば、くさやの3種類。

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(10:41)

離島としては目を疑うレベルの弁当・総菜の充実具合。この島は本当に人口500程度しかいないんだろうか……。

 

おくやま

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なんだか商店巡りみたいになっていますが、この後集落を離れて観光をするので昼食を調達して回っているのです。

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ここにもパンがいっぱいあるーーーーー!

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土産物スペースもある商店です。自宅や実家へ送る絵はがきもここで買いました。

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レジ横がとてもお買い得でした。

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ここではカンパチのづけ丼を購入してターンエンド。

 

式根島温泉憩の家

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(11:02)

shikinejima.tokyo

例によって島にある全天候型の温泉施設です。200円という超破格。そんなに大きい温泉ではありませんが、茶褐色のにごり湯で特徴的な色をしているので楽しいです。

 

湯加減の穴

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(11:45)

憩の家の近くの沿道に、こんな風にぽっかりと穴が開いています。これが湯加減の穴

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こうやって手を突っ込むと下から蒸気が出ていて温かいです。日によって温かさが変わるのでこの名前が付いたようです。