出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

沖縄2泊3日の旅【2】原付で伊江島一周編

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(6:26)

おはようございます、今帰仁村の朝です。曇っているせいか外の色がおかしいです。写真の色味は未加工です。

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(6:48)

朝食もビュッフェ形式。量があるように見えますが体積の大半はキャベツです。

さて、風が強いながらも天気はギリギリ持ちこたえている状態。朝食を済ませたら今日もサクサクと観光していきますよー……と思っていたら。

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(7:40)

ホテルを出るタイミングで雨だよやったね☆☆☆

どうにかいけるかなと思っていたところに大粒の雨でした。今日は好天ありきのスケジュールだったので予定を考えなおそうとも本気で思ったのですが、雨雲レーダーを見るとどうやら局地的な雨のようで……でも雨雲レーダーがクリアでも実際は霧雨とかザラにあるし……。と迷ったものの、とりあえず行けそうなところまで行ってみて、無理そうならその時はその時ということにします。

 

本部港

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(8:31)

ということでやって来たのは本部港のフェリー待合場です。美ら海水族館の少し南の方です。
そうです、これから船に乗ります。フェリーなので車を乗せることもできますが、レンタカーは本部港にてお留守番。駐車料金は掛かりません。

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(8:41)

乗るのは伊江島フェリー。その名の通り沖縄本島伊江島を結ぶフェリーです。通常期は1日4往復しています。

船舶運航時刻・運賃表 | 伊江村公式ホームページ

沖縄に行ったことがある人でも伊江島と言うと頭の上に?が浮かび上がる人が大半(筆者調べ)ですが、今回のメインともいえるのがこの伊江島です。高校の修学旅行で半日だけ滞在したことがあって、また来たいとずっと思っていたのです。

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(9:01)

さらば本島。この日の第一便で伊江島へと発ちます。ちなみに伊江島フェリーは車両を載せる場合はネットから予約できるようですが、徒歩乗船の場合は予約できない・する必要がないようです。今回も30分前に当日のきっぷを購入しています。

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(9:03)

フェリー港に着いた時にはまだ雨が降っていましたが、乗船の頃には止んでいました。ただし風が強いです、とても。

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(9:06)

そして横揺れします、とても。

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(9:11)

誰かがふざけて揺らしているのかと思うレベルでぎっこんばったん大きく揺れます。一緒に乗った子供たちの集団の歓声が甲板に飛び交いました。

 

伊江島

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(9:32)

そしてこれが伊江島です。高校修学旅行当時の僕がこの特徴的なシルエットを見た時は、「何このエロゲ」というしょうもない感想を抱きました。人口4,000強、面積22.8km2、ツンとそびえるのは標高172.2mの城山(ぐすくやま)、またの名を伊江島タッチューといいます。

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(9:32)

沖縄本島からも簡単に視認できるこの伊江島タッチューですが、頂上まで登ることができます。というか登ります。

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(9:37)

間もなくして下船。

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(9:37)

すぐ目の前にあるのが伊江港ターミナル。

その向こう側にある「タマレンタ企画」にて、原付を借りて走るのが本日のメインイベントです。そうです、ここに来て離島原付をかまします。13時に伊江港を出る船で本島へ戻る予定なので、3時間程度でぐるりと回ります。高校生の時にはほぼ同様の持ち時間で乗り物はチャリンコだったので、原付なら十分どうにかなるはずです。どうにかします。

レンタカー | タマレンタ企画ホームページ

レンタル前後の写真が一切ありませんが、原付を調達。予約はしていませんでしたが問題なくレンタルできました。原付は台数がありませんが大半の人がレンタサイクルなので、特に借りづらいこともない模様です。料金を控えておくのを忘れましたが、3時間で2400円だとかそのくらいだったと記憶しています。

原付のシート下に入っていた気休め程度の半ヘルをかぶり、いざ伊江島一周に出発

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(10:13)

上り坂に息を切らすレンタサイクル勢をすいすいと追い抜きながら、真っ先に向かったのは城山の登山口です。

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(10:15)

そうです早速タッチューに登ります。

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(10:19)

さくさく歩けば頂上までは10分弱といったところ。岩場などはなく最後まで階段が整備されていますが、傾斜が急であることに変わりはないので歩きやすい装備でどうぞ。

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(10:23)

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(10:28)

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(10:29)

頂上では正真正銘の360°パノラマが待っています。

修学旅行でここに立った時の景色が忘れられなくて、またここに来たいがために沖縄行きを計画したといっても過言ではない。……こんなに風は強くなかったけれど。
頂上にはそこそこのスペースがあるため狭いという感じはありません。が、一歩外れた先は断崖絶壁です。遠くから見てあの突出具合なんだから上から見た日にはそりゃもうもはや垂直な壁です。

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(10:32)

ひとしきり楽しんだところで下山。

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(10:55)

この後は島の沿岸を時計回りで一周します。何の変哲もない沖縄の田舎道を走ります。

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(11:00)

ちなみに今回の伊江島一周のお供はヤマハ・JOGです。音と匂い的に4ストエンジンだったので、ここ10年以内のモデルと思われます。それにしてもオイルはじめ消耗品をろくに交換していないせいか、ブレーキやアクセルの利きが悪いです。でもそんなのも離島あるあるです。

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(11:02)

一周ルートに入って最初にやって来たのは、島の南西方向にあるニャティヤ洞窟

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(11:01)

海に侵食されてできたことがありありと分かります。

力石といって、子宝に恵まれない女性が持ち上げると願いが叶うというものがあるそうなのですが……前に来た時もどれだか分からなかった気がします。戦時中は防空壕としても利用されたようです。

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(11:05)

洞窟を抜けると海に出ます。足元の岩も海面のすぐ下が既に波に侵食されえぐれているようで、そこにできた空間に波が溜まってちゃっぷんちゃっぷん鳴っていました。

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(11:24)

お次は米軍施設。入れません。以上。

島の北西部がまるっと米軍施設になっており、補助飛行場や演習場があります。かつては島の半分が米軍基地だったそうですが、部分ごとに返還がなされ現在では35%ほどになっています。

伊江島補助飛行場 - Wikipedia

米軍の区域内に住宅が存在するなど特殊な状況になっているそうな。

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(11:27)

他に人気の無いようなだだっ広い土地を原付でぺけぺけと走る、これが快感。ちなみに雨こそギリギリ降っていませんが風が滅茶苦茶強いです。

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(11:29)

うしさーーーーーーーーん!!!!!!!!

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(11:43)

湧出展望台。湧出は「わじぃー」と読みます。

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(11:47)

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(11:49)

この下にも道が続いているのか。

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(11:49)

真下を見たら釣り人が。

わりかし見晴らしがいいのにそれに言及していないのは、それどころじゃないくらいに風が強いからです。

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(11:52)

前日にホテルの売店で調達した安物カッパが吹っ飛ばされそうなレベル。駐車場を振り返ると、センタースタンドを立てた原付が風にあおられて片足立ちしていました。停める向き次第では倒れていたと思われます。

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(12:11)

島の反対側を過ぎたあたりで帰りの船の出港まで1時間を切ってしまったので、あとはキリキリ走って帰りますよ。

伊江島は市街を離れると車がほとんど走っていない&城山周辺以外は道が平坦なので、離島原付レンタルとしては比較的とっつきやすい島だと思います。願わくば、もっと風が穏やかで時々雨がぱらついたりしないような環境下で走りたかった。ですが朝のホテル出発時の天気を考えると十分に及第点でしょう。

 

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(12:33)

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(12:34)

伊江港まで無事帰還。いーはっちゃー。

いい時間なので軽く食べられるものでも売っていれば船に持ち込もうかと思っていたのですが、ターミナルの売店にはそれっぽいものが売っていませんでした。

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(12:41)

昨日道中の道の駅で買って余らせていたサーターアンダギーをつまんでしのいでいました。

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(13:01)

出港。さらば2度目の伊江島また逢う日まで

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(13:03)

船から見るとやはり城山のシルエットは現実味がない。でもあそこには登れます。

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(13:04)

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(13:16)

そして行きが揺れれば帰りも揺れます。窓枠と水平線のズレからその揺れ具合をお察しいただけるだろうか。