九州ツーリング5日目。
現在は島原半島にいますが、今日の宿泊地は鹿児島市街。フェリーと陸路を繰り返しながら天草を経由して鹿児島県へ突入する予定です。
ただし、懸念事項があります。台風が九州の近くを通るのです。これについては後ほど。
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【8/6】キトラ古墳壁画~泉大津港~阪九フェリー
【8/7】臼杵~豊後大野~阿蘇~有明フェリー
【8/8】池島炭鉱ツアー~佐世保
【8/9】生月島~平戸~小浜温泉
◆【8/10】島原~天草~崎津教会~天長フェリー
【8/11】曽木の滝~錦江湾~都井岬~宮崎カーフェリー
【8/12】神戸~帰宅
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南串山棚畑展望台
これから島原⇒天草のフェリーに乗るのですが、船のダイヤ的に島原をいくらか観光する余裕があります。とはいえ島原市や南島原市の中心地は半島の反対側。小浜温泉から南下していく途中に見て回るべき場所は正直そんなに多くありません。
(6:57)
そんな中でも、雲仙グリーンロード沿いに展望台を見つけたので寄ってみました。
(6:57)
文字通り棚畑を見渡すことができる展望台です。時間帯のせいか場所のせいか、僕以外には無人でした。
(7:09)
南串山棚畑展望台から雲仙グリーンロードをさらに南下した先には、花房展望所(上写真)という場所もあります。どちらの展望台にもちょっとした駐車スペースと小さなトイレが併設されているので、それなりに力を入れて作られたのがうかがえます。
瀬詰崎灯台
(7:27)
フェリーの乗り場から少し行ったところに灯台があったので寄ってみましたが、シンプルにただ灯台があるだけでした。程なくして良い時間になったのでフェリー乗り場へ向かいました。
口之津港(島鉄フェリー)
(7:53)
港に着いてチケットを買ったら「すぐ乗ってください」的なタイミングだったので、乗船前の写真はありません。本当はもう少し時間に余裕があるはずだったのですが、フェリーターミナルが以前訪れた時から200mくらいずれた場所に新しく出来ていて(しかもタチの悪いことに旧ターミナルの建物はそのまま残っていた)、しばらくその辺をさまよっていたのです。
(7:57)
(8:02)
さらば長崎県。渡った先からは熊本県です。そして熊本県に上陸後早々から雨に降られ始めました。
荒尾岳展望台
鬼池港から熊本に上陸後、パラパラと雨に降られながら天草の西海岸沿いを南下。次第に雨は本降りになりました。
(9:40)
そんなさなかに到着したのがこの展望台。
(9:41)
江戸時代末期、異国船の接近や攻撃を知らせる狼煙を上げるための場所だったようです。
ところで、荒尾岳展望台やこの後の西平椿公園の一帯は国道389号も内陸側へと避けている険しいエリア。展望台や駐車場じたいはしっかりしていますが、ぐねぐねとした林道の奥にあるので正直雨の日にバイクで行くべき場所ではありません。
加えて、カメラの水没が心配なレベルの雨。景色をゆったり眺める余裕もなく、最低限撮るだけ撮ってすぐに戻っていく感じ。もはや何のために来たのか。
西平椿公園(ラピュタの木)
まだ大粒の雨に降られています。しんどいです。
バイク旅に慣れていなかった頃なら半泣きで走り続けるレベルですが、それなりに経験を積んだ結果こんな雨でもカッパの中や荷物はほぼノーダメージなので、見たいものへと立ち寄ります。
(10:08)※帰りに撮影
駐車場。
(10:00)
から、5分くらい階段を下った先にお目当てのものがあります。
(10:02)
「あこうの木」、近頃は「ラピュタの木」として注目を浴びつつある樹です。
(10:02)
巨岩の上に樹が生え、その根が岩を包み込んでいます。
(10:03)
なかなかに壮観でじっくり見ていたいところだったのですが、そこそこ大粒の雨が降り続いていたので写真を撮るだけ撮ってそそくさと退散しました。
崎津教会
国道389号に復帰しふたたび天草を南下します。
崎津教会はナビだと教会まで直に連れていかれると思うのですが、教会のある集落には住民以外の車両乗り入れはできません。国道を挟んで内陸側にある道の駅に停めて、そこから歩きましょう。
(10:39)
集落の入口から教会が見えます。ちなみに雨は崎津の到着前に止みました。
(10:45)
こちらが崎津教会。例によって内部は撮影禁止なので写真はありません。
(10:51)
純和風ルルドの泉が脇にありました。
チャペルの鐘展望公園
(11:04)
写真間違えていません。神社の先にあります。
(11:18)※帰りに撮影
10分弱(ハイペースで行ったら6~7分)階段を登り続けると、
(11:15)
(11:12)
広めの展望台に出ます。ここが展望公園のようです。
(11:12)
崎津の教会と集落がはるか下に見えます。
(11:13)
完全に無人だったので鐘はやけくそな音量で鳴らしてきました。教会あたりにいるとたまに上から鐘が聞こえたので、たぶん下まで聞こえています。
(11:22)
(11:23)
展望台を降りてきた神社のそばに猫がいました。すっかりくつろいでいやがる。
牛深港
今いる天草下島は、名前の通り島です。熊本方面には橋で繋がっているのですが、鹿児島方面には船(フェリー)で渡る他にありません。
(12:15)
牛深ハイヤ大橋がランドマークとなっている天草の南の玄関口、牛深港へやって来ました。
(12:32)
ここからフェリーに乗れば鹿児島までの残りは陸路で行けます。
(12:26)
…………が。
(12:29)
おいおいマジかよ。
何を隠そう、朝から降っていた雨は九州の西側を北上する台風によるもの。この影響で、牛深~蔵之元のフェリーは全便欠航が確定していたのです。こんな事なら事前にネットで就航状況を確認するべきでした。
乗船券売り場の受付で全便欠航を改めて確認したのですが、
僕「なんとか鹿児島方面に出るルートって無いですかね……」
受付「天長フェリーさんゴニョゴニョ(聞こえるか聞こえないかの声量)」
まるで関心が無さそうというかまともに取り合って貰えなさそうな相手だったので、これ以上聞き出すのは諦めて自分で調べることにしました。
その結果、天長フェリーの存在を見つけました。幸いなことに、牛深にいる今から出発港である中田を目指しても、船の時間には間に合いそうです。必然的に当初の計画ルートよりも遠回りになりますが、陸路オンリー(北上して熊本方面から九州本島へ回り込む)の苦行よりは遥かに短く現実的な時間と距離に収まります。
中田港(天長フェリー)
(13:24)
牛深港から中田港まで走ることおよそ50分。その間、ほぼずっと本降りの雨に晒されていたので写真は一切残っていません。
中田港は小ぢんまりとした港で、乗船券販売所は地元感あふれる個人営業の商店の一角に設けられていました。
(13:28)
狙いすましたかのような雨雲の形に釈然としない思いもありましたが、船で渡ることができる安心感が勝りました。
(13:42)
叩きつけるような雨の中で船を待つ。本来の乗船待機場所には屋根など存在しないので、代わりに券売所の隣で雨をしのぐ屋根を見つけました。蚊が凄かったです。
(13:46)
港の規模で察していましたが、小ぶりめなフェリーでした。ここから乗船後までは土砂降りの中を進んだので写真は一気に飛びます。
(13:55)
(13:55)
さすがにカッパを着ていても突破してくるレベルの大雨だったので、ジャケットの下もしっかり濡れています。どこか昭和~平成初期感の残る船室内は結構強めに冷房が効いていて、正直クソ寒かったです。ガタガタ震えていましたが、着衣が濡れていないその他の乗客の方々は平気そうでした。8月ですもんね。
(14:26)
お子様用の柔らかい床のエリアと背中合わせに置かれる大人の遊びコーナー。
(14:25)
船は途中獅子島に寄りながら諸浦へと向かいました。乗客は観光客というより生活路線として使用している人の方が多そうな印象。ただ、僕のように渡航手段を失った人が急遽利用しているであろうケースもちらほら見受けました。
針尾公園
あれだけダメージを与えてきた雨も、フェリーに乗っている間に上がりました。時間と現在地と天気的にも今日はもうホテル直行がベターな感じですが、最後に一ヶ所だけ立ち寄りましょう。本来なら寄る予定のなかったエリアですが、気になっていたスポットがあるのです。
(15:06)
それが、針尾公園にあるこの展望台。
(15:08)
展望台からの景色もなかなかですが、ここの最大の特徴は展望台の下にあるトイレです。
(15:06)
(15:07)
(15:06)
開☆放☆感!!!
眺望日本一を目指して2014年に作られたんだそうです。もちろんここぞとばかりに用を足してきましたが、ひそかに期待していた背徳感のようなものは思っていたより感じられませんでした。
一日かけて台風とすれ違った結果、甚大な被害ではないものの靴などはしっかり濡れていることもあり、今日は日没前には宿へ着くようにホテルへ向かいました。
米盛病院
(17:08)
ホテルのそばにあるこの病院。差し迫った用がある訳ではないのですが、個人的に聖地(?)なので最後に寄りました。
旅先での僕の最大の失態、骨折の治療のために旅先で入院・手術を受けたのがこの病院でした。およそ15ヶ月ぶりの来訪。
(17:10)
宝島を離れ、夜中近くに心身ボロボロの状態で紹介状を片手に通ったのがこの急患用の入口でした。自分への戒めとしての来訪でした。
ホテルウェルビューかごしま
(17:37)
(17:54)
お手頃価格でしたがなかなか広くていい造りのお部屋です。
(17:46)
いくらかの差額を出すことで桜島ビューな側の部屋にしたのですが、曇っていて見えませんでした。残念。
(17:46)
しかし、マルエーフェリーが鹿児島港を離れていくところを見つけました。時間的にあれは喜界島・奄美大島・徳之島・沖永良部島へ渡る便でしょう。
(17:59)
部屋に荷物を置いた後は歩いて街へ向かい、
(18:18)
昨年入院した病室から見えていたショッピングモールの長崎ちゃんぽんで皿うどんをたいらげました。
(21:00)
5日目のまとめ。欲を言えば大隅半島方面にもちょっと寄りたかったのです、不測の事態が発生したにもかかわらず無事かつ早めの時間に宿に着けたので何よりでした。