(6:13)
雲仙からおはようございます。起きてすぐは雨がちらついていましたが、少し待てば雨雲が去ってくれました。
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【8/10】島原~天草~崎津教会~天長フェリー
【8/12】神戸~帰宅
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カトリック黒崎教会
(9:34)
今日はある場所に所定の時間までに向かわなければならないのですが、ちょっと時間に余裕ができたので道中で寄り道。
(9:36)
遠藤周作の小説「沈黙」の舞台にもなった黒崎にある教会です。同書は一度読んだことがありましたが気付かず寄っています。
黒崎教会 | 教会めぐり | 【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット
(9:42)
内部は撮影禁止なので写真はありません。しかし、白い壁と天井に茶色い木の柱と梁の配色が非常にお洒落で結構好きなタイプでした。
カトリック出津教会
出津教会堂 | 教会めぐり | 【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット
公式では見学には事前連絡が必要との事ですが、何も知らずに行ったら中は見ることができました。
(9:54)
駐車場が砂利なのと、教会へ至る道が激急坂なのでバイクでお越しの際は特にご注意ください。(長崎の教会群は度合いの多少はあれど、どこも同じ傾向があります)
神浦港
(10:15)
読みは「こうのうら」です。すぐ南側にある赤いトラス橋が目印。
(10:15)
港にバイクを停めて船に乗り込みましょう。ギリギリまで教会を回っていたので到着後即乗船でした。
(10:15)
(10:16)
(10:17)
(10:18)
(10:28)
フェリーの中ではかなり小ぶりな部類です。
いきなりフェリーに乗ってどこへ行くのかというと、池島という場所です。
かつては炭鉱で栄えた島。2001年に閉山しており本来の炭鉱の役割は終えていますが、観光ツアーが行われているのです。
(10:36)
白波こそ立っていないもののうねりが大きく、沖に出ると二本足だけで立っていることが難しいレベルの揺れになりました。
(10:37)
(10:40)
向かうべき池島は出港前から見えていましたが、みるみる近づいていきます。
(10:53)
池島港は、海際の池(鏡が池)を切り開いて入り江にした港です。池島という名前自体もこの池に由来しますが、現在は海と繋がり池ではなくなっています。入港すると、選炭工場が目の前に現れました。
(10:55)
程なくして着岸。陸に降りた目の前に、炭鉱ツアーの迎えの方がいらっしゃるので声を掛けて合流しました。
池島炭鉱坑内体験ツアー
(11:00)
乗ってきた船は下船後すぐに出発。
(11:01)
(11:02)
説明や準備のために、まずは池島開発総合センターという施設まで歩いて行きます。ツアー総勢は10名程度でした。
中くらいの会議室に通されると、まずは料金の徴収。後述の昼食や島内観光オプションツアーと合わせてもひとり4,000円程度です。
(11:13)
そして池島炭鉱の歴史を紹介するビデオの上映。
かつては350人程度だった島が、1950年代からの炭鉱開発により最盛期には8000人。2001年の閉山時には2700人、そして現在は100人程度だそうです。
閉山により本来の役割を終えた旧炭鉱ですが、閉山後には技術伝承のためにインドネシアなどから研修者を受け入れていたようです。現在は逆に日本の技術者が現地へ赴き、引き続き炭鉱技術の海外移転に携わっている段階とのこと。
(11:27)
炭鉱に関する説明を受けた後は、昼食タイム。オプションの炭鉱弁当をお願いしていたのでそれをいただきます。
(11:38)
このお弁当はオプション設定ではあるものの、島内で他に食事を調達する手段は無いので実態はマストに近いです。実際、今回のツアー参加者も全員注文していました。
(11:54)
食事を終えたらいよいよ外に出て坑道見学へ向かいます。配られたヘルメットを被っていざ出発。
(11:54)
向こうに見えるのは石炭火力発電所。現在島は水と電気を海底ケーブルで供給を受けていますが、そのケーブルがどうにかなってしまった時のために島内にも発電設備を設けていたのです。まあ燃料は島で採れますしね。
(11:55)
発電所のはるか手前にあったトロッコ列車。モロに三井のマークが描かれたこれに乗って坑道へ進入します。
(11:58)
動力もエンジンだし線路だし歩くような速度なので、テーマパークにありがちな鉄道のようです。
(12:01)
坑道を100mくらい進んだところで列車を降ります。
(12:03)
そのまま坑道の中で炭鉱や池島の解説がスタート。
(12:14)
(12:16)
(12:16)
パネルの説明だけでなく、実際に行動を歩きながら置かれている機器などの話を聞いて回ります。
(12:24)
これは空圧の手持ち式削岩機。
(12:31)
エアーマントという非常用の器具。坑内に有毒ガスが発生した時に、配管に繋がれたこの袋の中にくるまることで新鮮な空気での呼吸を確保し、助けを待つことができるというもの。操業中に実際にこの器具が使われたことは無いそうですが、ブラタモリでタモさんがくるまったことがあるそうです。
(12:33)
閉山後にインドネシアからの技術者の研修現場として機能していたことから、各所にインドネシア語の表記が見られます。
(12:35)
インクラインの敷かれた本坑。奥の白い点が入口です。
(12:55)
(12:59)
ツアーの最後はふたたび列車に乗って外へ。坑内との温度差でカメラのレンズが曇りました。
(12:59)
これで坑内体験ツアーは終了。この後はオプションツアーを申し込んでいる人だけが引き続き残ります。
(13:08)
オプションの島内観光ツアーの開始までにはまだちょっと時間があるとのことだったので、その辺をふらふらしていました。
(13:13)
さっきトロッコで突入した坑道の入口を眺める。
(13:14)
(13:16)
ヤギ。雑草対策らしい。
(13:40)
時間を空けて、島内観光ツアーが開始です。島内のコミュニティバスに乗り込み集落へ。運賃100円はツアー料金に含まれておらず別途の支払いです。
(13:49)
バスを降りて最初に見たのは第一立坑。遠くに櫓を見るだけです。
(13:57)
ボウリング場。もちろん今は営業していません。ガイドの方は池島生まれ池島育ちだそうで、ここでデートをすると瞬く間に噂が広まったとおっしゃっていました。
(13:58)
バケツを返したような通り雨に遭い、観光がいったん中断。10分くらいでほぼ止みました。
(14:07)
立ち並ぶ労働者用アパート。この中の一室に入れてもらいます。
(14:08)
地元にあった団地に似ている。
(14:10)
炭鉱は3交代制なので、夜勤の人は昼の間に寝ます。その時はこういった札を提げたそう。
(14:11)
(14:11)
(14:11)
部屋の中。洗剤や調味料までそのまま置いてあるのでちょっと恐ろしい。ちなみに風呂は付いておらず、島内各所の銭湯を利用していました。
(14:20)
ベランダから、見学のために設けたという階段を伝って屋上にも上がりました。
(14:12)
(14:13)
閉山から20年近くということは、これらのアパートもそろそろ構造的に限界が近付いていると思われます。
(14:25)
島内に張り巡らされた水道管と蒸気管。蒸気管は浴場の加温用ですが、水道管がすぐ近くなため水道水も常に温かかったんだとか。
(14:30)
島唯一の飲食店、かあちゃんの店で見学兼休憩。
(14:36)
(14:35)
悪くないラインナップと価格設定。家の近所に欲しい。
そしてこの店、
(14:35)
(14:38)
入口前に猫が凄い。
(14:39)
無理矢理出ていく。「踏んじゃいそう」と言ったらお店のお母さんから「いいよ踏んじゃって」とパンチのある発言が飛んできました。
(14:54)
かあちゃんの店の向こうにある池島展望台。
(14:46)
手前には第二立坑、海の向こうにあるのが蟇島(ひきしま)です。池島炭鉱の坑道はあの島の下の方へ伸びていて、島には通気口が設けられています。
(15:02)
第二立坑へと降りていく通勤路。
(15:00)
「御安全に」と書かれているのがうっすらと残っています。
(15:00)
立坑から帰ってきた側には「御苦労さん」とあります。
(15:11)
最後は第二立坑のそばへ。手前の女神像は、坑道が伸びている海の方を見つめています。
(15:24)
アパートの立ち並ぶエリアまで歩いて戻り、コミュニティバスに拾われてツアーは終了です。
(15:38)
バスは開発総合センターを通過し港まで行くので、そのまま乗車して待合所へと向かいました。
(15:40)
ぼんやりと鏡が池や海を眺めつつ船を待ちます。
(15:43)
ところで、帰りは行きのようなフェリーではなく、高速船がやって来ます。フェリーで30分弱かかるところを、高速船は10分という驚異的な速度で航海します。
(15:42)
そろそろ来るかなと思っていたら、そんな時間差も納得のスピードで船が近付いてきました。
(15:44)
(15:45)
しぶきが窓にかかるので景色を見ることはできませんが、酔う間もない速さで神浦港へと戻りました。
今日のメインは池島観光ですが、日没までは少し時間があるのでまだ観光しますよ。
大野教会
神浦港からは南へ2kmも行かないご近所にあります。202号沿いにある案内板にしたがって進むと、駐車場への案内板が出現します。それを無視して教会その場所へ向かっても、停めるところはありませんのでおとなしく従いましょう。
(16:13)
駐車場からは階段を歩きます。片道10分もかかりません。
(16:17)
「全然教会っぽくねえ」が正直な感想でした。1893年竣工の石造りの教会です。
大野教会堂 | 教会めぐり | 【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット
(16:17)
瓦が独特で面白い。
内部の見学には個人団体を問わず事前連絡が必要とのことで、飛び込みで行ったので外観だけ見て回りました。外からでも中の様子はわりと見ることができます。
石岳展望台園地
神浦港界隈からはおさらばして、本日の宿泊地である佐世保方面へ。しかしまだ宿へは向かいません。
(17:52)
日の入りもじわじわと近づく中、60kmほど走って展望所までやって来ました。
(17:58)
ゆるやかな山道を5分ほど歩くと展望所に到着します。
(18:01)
こんなギリギリの時間にホテルの近くまで戻りながらもわざわざここまでやって来たのは、推し声優の写真集の撮影地だったからです。
諏訪ななか1st写真集 7ct -Nanacarat-【電子版特典付】
撮影地巡りという点では既に圧倒的先駆者がいらっしゃるので、こちらでは簡単な報告だけに留めます。
ただ、これらの場所は僕自身も写真集だけをヒントに頑張って特定した事だけは言っておきたい。実はツーリングの計画段階では撮影地巡りのために宇久島(五島列島)まで渡ることも視野に入れていました。
(18:05)
(18:07)
地上の展望所の一段上には、展望台も設けられています。九十九島を見渡す景観ポイントですが、景観そのものよりも推し声優のロケ地であることが何よりの興奮要素だったので、純粋に景観を狙った写真をほとんど撮っていないことに後で気付きました。
この後、近くの九十九島パールシーリゾートにも訪れましたが、やはり写真集撮影地巡りの一環なうえ観光要素はほぼ無いので割愛します。
ビジネスホテルビブロス
(18:01)
なんだかんだ九州ツーリングでは高頻度でお世話になっているホテル。建物や部屋に年季はありますが、佐世保という便利ポジションな都市のさらに中心街そばでリーズナブルな価格設定ゆえ毎度重宝しています。
(20:33)
計7日間のツーリングも明日で後半戦突入なので、ここまで着た衣類を洗濯し、
(22:17)
3日目は終了です。日中の大半を池島で過ごしていたのでバイクの走行距離はだいぶ短めでした。