出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

九州ツーリング2020【2】稲積水中鍾乳洞、沈堕の滝、原尻の滝、田子山公園、そらふねの桟橋

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九州ツーリング2日目。早朝に新門司へ上陸して即座に向かったのは大分県臼杵でした。続いてはそこからさらに内陸方面へと向かっていきます。

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【8/6】キトラ古墳壁画~泉大津港~阪九フェリー

◆【8/7】臼杵豊後大野~阿蘇有明フェリー

【8/8】池島炭鉱ツアー~佐世保

【8/9】生月島~平戸~小浜温泉

【8/10】島原~天草~崎津教会~天長フェリー

【8/11】曽木の滝錦江湾都井岬宮崎カーフェリー

【8/12】神戸~帰宅

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稲積水中鍾乳洞

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(11:13)

臼杵より内陸寄り、豊後大野市にある稲積水中鍾乳洞にやって来ました。暑いので涼しい鍾乳洞で命をつないでいくスタイル。それにしても日本の観光地らしい趣きですね。

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(11:16)

大人ひとり1300円。鍾乳洞界では比較的お高め。

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(11:17)

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(11:17)

なんか向こうに鍾乳洞らしからぬ施設が見えますが、とりあえず気にせず行きましょう。順路としては最後に寄ることになります。

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(11:18)

通路の眼下に別の入口が。ここは水中鍾乳洞という名前だけに、洞内をダイビングすることもできるそうです。

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(11:20)

普通に見学する分には、整備された歩道の上を濡れることなく進みます。洞内に入ってすぐ、新生洞と水中洞の二手に分かれますが、どちらも奥行き約200mまで歩いて行けます。

稲積水中鍾乳洞は、3億年前に鍾乳洞が形成されたものの、30万年前の阿蘇山の噴火により水没。現在では、水流により浸食された部分と水没せずに残った本来の鍾乳洞が混在しています。

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(11:28)

例えばここ、手前(下)の方は水流により丸みを帯びた岩肌になっていますが、奥(上)に見える壁は水流の浸食を受けておらずガビガビとした表面が残っています。

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(11:29)

水流で作られたベルホールという形状まみれの天井を見上げたところ。

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(11:26)

未調査の部分もまだ残っているらしい。

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(11:39)

これが見学路の最奥部。下の水中には、調査のダイバーのための命綱が張られています。ここから水中500mは探索済みだそうです。

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(11:44)

長さの割にはなかなか広さを感じる鍾乳洞でした。

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(11:45)

続いては、最初にちらっと見えた「昭和タイムトリップ館」へ。というか、洞を出ると自然とこの中を通らされるシステムです。

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(11:46)

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(11:47)

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(11:48)

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(11:50)

令和となった現在、もはや二つ前の元号の世界。館内にはなかなかの音量でなつかしBGMが流れているのですが、「青春サイクリング」という(親が歌っていたので)知っている曲だったのでムービーを撮って送りつけました。サイックリングサイックリングヤッホー、ヤッホー。

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(11:51)

なんでドレスと下着が同じ色なんだよ!!!!!!!!


沈堕の滝

ちんだのたき。滝は稲積水中鍾乳洞よりはるかに里寄りにあります。

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(12:19)

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(12:20)

県道沿いの展望台(沈堕の滝展望台)からも見えます。なんだあの綺麗な滝は。

滝へはさらに近付けます。ちんだの滝ふれあい公園にバイクを停めて歩きましょう。車も停められます。なぜか写真が無くなっている。

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(12:27)

公園から遊歩道を下っていくと、再び滝が見えます。手前は発電所の遺構

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(12:29)

そこから3分ほど滝に向かって歩くと、さらに近くから滝の見える展望台があります。

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(12:31)

もうちょっと近くで見たい感はあるけれど、ここでもなかなかの迫力。

沈堕の滝は上流側に取水堰が設けられ発電に使用されていましたが、1923年(大正12年)に堰がかさ上げされると、滝への水量が減少し滝の景観が失われました。しかし、1996年の堰堤強化工事に伴い滝への放流が行われるようになり、かつての景観が復元されたんだとか。

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(12:32)

柱状節理が崩壊して出来たこの滝。柱状節理は滝のみならず右岸(滝に向かって左手側)にわたって広がっているので見ものです。

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(12:34)

次は発電所の建屋跡へ。遊歩道の川岸側に、降りていく道があります。右奥に見えているのは県道の橋です。

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(12:35)

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(12:36)

建屋の中にまで入れます。

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(12:39)

顔みたい。

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(12:41)

この次に行く原尻の滝も、滝の成り立ちは全く同じですが人の密度は圧倒的に沈堕の滝の方が低いので、比較的メジャーではないようですがお勧めです。

 

原尻の滝

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(13:05)

原尻の滝は、沈堕の滝よりも上流側にあります。わりと大きな道の駅が併設されており、食事や土産を買うこともできます。はちみつかぼすソフトの写真しか残っていないのは、よほど暑さに参っていたと思われます。真夏ツーリングはそこそこな回数を重ねているつもりですが結構しんどかったです。あ、はちみつかぼすソフトはとても美味しいのでおすすめです。

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(13:09)

駐車場から道の駅の建物を突き抜けた先に滝があります。まずは滝を一望できる吊り橋を渡りましょう。

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(13:09)

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(13:11)

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(13:15)

眼前の河原に降りることもできれば、滝のすぐ上にいたっては歩くどころか車も通れるみたいです。そりゃ沈堕の滝よりも観光地化されるわけだ。

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(13:16)

ということで、吊り橋を渡ったら滝の上を歩いて行きましょう。

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(13:17)

滝の上の川の上に鳥居がある。珍しいなーと思ったものの、肝心のお社は見当たりませんでした。

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(13:20)

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(13:27)

ぐるりと回って河原に降りました。ただし水際には寄っていません。構図的には遠くから広角かズームで抜いたほうがいいだろうという判断と、なんかリア充専用エリアみたいになっていたからです。

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(13:42)

人が上の道を歩くと、そのスケールがうかがい知れます。

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(13:34)

こんな風に車が滝の上を通るところも狙えます。滝を撮るためにシャッター速度を遅くしていた痛恨のミス。

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(13:50)

塩とカボスという飲み物が道の駅に売っていたのですが、これ美味しかったので関東でも欲しい。

真夏もど真ん中な8月上旬の昼間なので、対策を怠ればあっさり熱中症になる気温と日差し。水分だけではどうにもならない暑さなので、へばる前に冷房の効いた屋内や日陰へ小まめに退避することが肝心です。そしてバイクに乗る時は、コンプレッションインナーやメッシュジャケットの腕部分を濡らして走るだけで(スマートとは程遠いですが)だいぶ涼しいので紹介しておきます。

 

阿蘇

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(15:13)

豊後大野からさらに内陸へ進み、熊本県へ出ました。そうです阿蘇です。

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(15:35)

国道57号⇒国道265号と進み、阿蘇山の周りを時計回りに走って景色を楽しみます。

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(15:39)

もうすでに15時台とだいぶいい時間なので、阿蘇はかねてから狙いのスポットに焦点を絞りあとは流していくことにします。

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(15:49)

阿蘇山上広場付近から。

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(15:53)

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(15:54)

草千里ヶ浜。ガスってる。

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(16:03)

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(16:04)

米塚。この非現実感すごい。このあたりから阿蘇市街方面へ抜ける阿蘇吉田線は非常にいい景色の中を走れるのでお勧めです。でも向かいたい場所があるので今回は止まらず走ってしまいました。

 

田子山公園

……という場所を目指すための行き方を、まずは紹介しつつ。

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(16:25)

阿蘇といえば大観峰が有名ですが、その南西。向ノ平集会場の右脇が入口です。「田子山展望所」「そらふねの桟橋」の案内板(最近できたと思われる)が目印です。

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(16:27)

集会所の右を100mほど進むと、分かれ道に出ます。いちばん右手前側がアクセスルートです。

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(17:55)※帰りに撮影

分かれ道から先はひたすら険しい道です。薄暗い森の中、路面はガタガタ、幅員はたまに待避所があるものの基本的には1台分、傾斜は非常に急。それが約1km続きます。バイクで行けなくはない道ですが、なかなかにしんどいです。行きも帰りも車とはすれ違わずに済みましたが、向かいから来た時にはキツそうです。

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(16:33)

でも着いた先の駐車場はなかなかしっかり整備されています。水洗トイレまで新設されています。曰く、カルデラの上で水洗トイレがあるのはここと大観峰だけという話も。

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(16:34)

ちょうど地元の方が駐車場周りやトイレの管理作業をなさっていて、「この先もバイクで行っていいよ」と言われたのですが、なかなかの悪路なので丁重にお断りして歩きます。

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(16:37)

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(16:38)

ちょっと良い感じになりましたがまだまだ進みます。

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(16:42)

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(16:42)

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(16:43)

カフェでもやるのかな? 再び良い感じの場所に出ましたが、まだまだ進みます。

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(16:44)

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(16:45)

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(16:46)

なんだここ最高か。

一人で歩いていたのに、久々に景色を見てナチュラルに驚きの声が出ました。

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(17:05)

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(17:05)

この名前は「そらふねの桟橋」。後で地元の方に聞いた話では、つい2,3日前に出来たばかりだそうです。

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(16:46)

阿蘇カルデラに向かって斜面沿いにウッドデッキが組まれ、先端に立つと完全に離陸しかかっている気分になります。

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(16:50)

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(16:55)

ということで離陸してみました。先端近くで跳ぶの怖いです。

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(16:56)

行き倒れ。貸し切りだったので存分に遊んでいます。

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(17:02)

本当は阿蘇でもう一ヶ所くらい展望スポットを回るつもりでいたのですが、そらふねの桟橋があまりにも素敵すぎたのでギリギリまでここにいることにしました。

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(17:10)

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(17:00)

はるか眼下でゆっくりと動く点のような車を目で追ったり、田んぼにできる草の波のうねりをぼんやり眺めたりして過ごしました。

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(17:25)

存分に堪能して駐車場に戻ると、管理作業をしていた地元の方のうち、ひとりのおじいちゃんに話しかけられました。内容は「どこから来たの」「どこのバイクなの」的な話題から始まり、いつの間にかおじいちゃんが若い頃に旅をしていた頃の話に。……なかなか解放してもらえず、乗らなければいけないフェリー(最終便)を危うく乗り逃すところでした。途中から加わってくれたもう一人の地元の方、この後の行程について話を振ってくれてありがとう。

 

有明フェリー

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(19:45)

有明海を渡って熊本と島原方面を結ぶフェリーは3か所くらいあるのですが、頻度が多く最も遅くまで運航しているのがこの有明フェリー。どうにか乗船時間に間に合いました。ピンボケに気付かず長洲港ターミナルの写真を撮っているくらいには焦っていました。

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(19:46)

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(19:52)

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(19:55)

ターミナル到着から10分と経たずに乗船開始。あぶねえ。

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(19:56)

なかなかに冷房の効いた客室内は、なかなかの音量でチコちゃんが放送されていました。

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(20:26)

ちょっとした売店がありますが、到着港が近付くと早々に閉まります。

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(20:03)

20時出航。当然景色は真っ暗なので、おとなしく座って写真の整理をしていました。

 

ホテルAZ長崎雲仙店

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(21:18)

多比良港に到着後、暗闇の中を20分くらい走って本日の宿に到着。勝手知ったる第二の実家ことホテルAZ。日没後には初見の店舗でも外観で見分けがつきやすいので便利です。

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(21:10)

ホテルAZの良いところは、①たいてい近くにコンビニがある②どの店舗でも部屋のクオリティが均一(きれい)③夜遅くのチェックイン・早朝のチェックアウトでもそつなく応対してくれる④1階にレストランがあり朝食が付いてくる……といったところ。

デメリットをあえて挙げるなら、どの店舗でも雨からバイクを退避させる屋根がほぼ100%存在しない事です。設備面を極力ローコストに仕上げているのは分かるのでやむをえないでしょう。

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(23:22)

2日目のまとめ。序盤に高速を使ったとはいえなかなかの距離です。