出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

九州ツーリング2020【1】キトラ古墳壁画、阪九フェリー「せっつ」、臼杵石仏、風連鍾乳洞

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(11:44)

朝遅め(当社比)に神奈川の自宅を出て、新東名をひた走り、岡崎SAまで来ています。新東名を走る時はここが最初の休憩・給油ポイントです。目的地が大阪以東であれば最後の休憩ポイントでもあります。

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今回のツーリングは全7日間、場所は九州になります。九州本島までの往復は大阪や神戸からフェリーを使用します。

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◆【8/6】キトラ古墳壁画~泉大津港~阪九フェリー

◆【8/7】臼杵~豊後大野~阿蘇有明フェリー

【8/8】池島炭鉱ツアー~佐世保

【8/9】生月島~平戸~小浜温泉

【8/10】島原~天草~崎津教会~天長フェリー

【8/11】曽木の滝錦江湾都井岬宮崎カーフェリー

【8/12】神戸~帰宅

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キトラ古墳壁画体験館 四神の館

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(15:25)※出がけに撮影

ということでまずは奈良県明日香村に来ています。九州に行くからって本州でどこにも寄らないなんて誰が言った。

キトラ古墳壁画体験館 四神の館 キトラ古墳壁画保存管理施設

キトラ古墳は、高松塚古墳に次いで国内2例目として発見された壁画古墳です。7世紀末~8世紀初頭頃(約1300年前)に造られたと考えられています。壁画や出土品は国宝に指定されています。

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(14:33)

壁画は石室から切り出され、古墳のすぐ横に建てられた専用の施設で施設で修復・保存されています。そして例年夏に一般公開されているのです。基本的には予約・抽選制なのですが、僕が知る限りでは予約でも枠が余っていて当日飛び込みで行っても見られることが多いです。一般公開へ行くのはこれで2回目ですが、どちらも予約なしで見ています。

壁画の展示室には1回の時間枠あたり定員50名で入るのですが、この時のグループは自分含めてもたったの4人だけでした。もちろん撮影禁止なので写真は残っていませんが。

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(15:20)

ほぼ貸し切り状態で見ることができて大変満足しながら売店のアイスを食べる図。

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(14:59)

壁画は限定公開ですが、常設展示もあってこちらは年中見ることができます。ちなみに壁画の限定公開も常設展示もすべて無料です。すごくないですか?

 

キトラの壁画を見て満足したらいよいよ九州行きのフェリーへ向かいます。

ところで僕はバイクでツーリングをする時、スマホのナビアプリ(Yahooカーナビ)を使用しているのですが、夏季の昼間にバイクのスマホホルダーへ装着していると本体が高温になりすぎて電源が落ちます。なので、ナビを起動したまま液晶表示を消してバッグの中に入れ、ナビの音声案内だけをインカムで聞きながら走ります。

しかし、ここ最近のYahooカーナビさんはスリープ状態になっていると位置情報を追い続けるのを諦めるので、ナビが機能しません。一般道なら都度停止してスマホを見ることもできますが、高速だとそうもいかず。

結果、阪神高速でナビを失いあらぬ方向へ向かってしまい、危うくフェリーの乗船時間に間に合わなくなるところでした。本当は買い出しも済ませておきたかったのにそんな余裕もなく乗り場へ直行しました。

 

阪九フェリー せっつ

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(17:21)

そんなわけで泉大津のフェリーターミナルでの写真は無く、いきなり乗船後まで飛びます。とりあえず間に合って良かった。

阪九フェリーの「せっつ」は、2020年3月に就航したばかりの新造船。中もまだ新築のにおいがするレベルです。

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(17:24)

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(17:27)

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(17:28)

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(18:22)

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(18:29)

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(17:27)

売店。そこそこ何でもありますが、船内での食事は持ち込まない限り主にレストラン頼みと思われます。数はそんなにありませんが手作りのパンやホットスナックも並んでしました。

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(19:41)

売店では、翌朝のパンの予約販売も行われていました。興味はかなりありましたが、早朝となるとほぼ食べられない人間なのでやめておきました。

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(17:44)

セブンティーンアイスを見つけた小学生くらいの兄弟がはしゃいでいました。

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(17:30)

コロナさんの影響で一部の施設は営業時間を短縮しています。

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(19:41)

本来は船内パフォーマンスもあるようなのですが、昨今の事情によりそれも行われていません。

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(17:43)

風呂。露天の展望風呂もあります。

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(19:44)

阪九フェリーのマスコットのどストレートさは許せる。

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(17:33)

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(17:34)

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(17:37)

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(17:38)

出港は外部デッキで見届けました。

さてさて、続いてご紹介するのは客室です。今回予約したのは、スタンダード洋室という最も定員の多い寝台タイプの部屋です。

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(17:25)

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(17:25)

いくらコロナの状況下だからって、まさか12人部屋をまるまる一室貸し切りだとは思いませんでした……。

出港後は風呂を済ませ、

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(18:36)

レストランで食事を済ませながらゆっくり夜を迎えました。レストランは横にスライドしていきながら欲しい小鉢を自分の盆にのせていき終着点で清算する不可逆ビュッフェ形式。自分の腹具合とラインナップをミートしていくのが難しいからあんまり得意ではない……。ちなみに、感染対策として全ての皿にはラップが掛けられていました。

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(19:48)

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(21:49)

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(22:22)

寝る前には今日のまとめを書きながら、売店で買った白くまを食べました。

 

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(5:51)

一夜明けておはようございます。

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(5:52)

早朝ですが既に門司港へ到着し、接岸作業が始まっています。

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(6:11)

乗客数もさほど多くないので、下船もあっさり完了しました。ここから最初のスポットまではひたすらに移動です。高速も容赦なく利用します。

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(8:05)

九州上陸からいきなり走りまくること150km。やって来た場所は臼杵です。水曜どうでしょうをのサイコロ企画をご存じの方は恐らくご存じであろう町です。石仏の町臼杵、その石仏をこれから見に行くのです。

 

臼杵石仏(摩崖仏)

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(8:13)

臼杵ICから西へ走ること2kmちょっと。臼杵石仏に到着です。駐車場は無料でした。朝一と呼べる時間帯ではあるものの、見学自体は朝6時から可能という恐ろしい早さです。

国宝臼杵石仏

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(8:46)※帰りに撮影

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(8:16)

駐車場脇に券売所があるのですが、朝早いうちはその先の集札所での販売になっているようです。大人ひとり550円。うちわも貰いました。

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(8:16)

臼杵石仏(摩崖仏)は4群計61体からなります。造立はいずれも平安末期~鎌倉末期の間によるもの。つまり700年前に岩盤を削って作られた仏像がいっぱいあるということです。国宝です。

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(8:18)

内部は一部スロープになっていて車いすでも見て回ることができるエリアもありますが、基本的に坂道なのでご注意を。かつてこの辺りには摩崖仏を本尊とする天台宗の大きな寺院が建立されていたそうです。

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(8:18)

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(8:29)

各石仏群には、寺社建築を模した近代的な屋根が設けられています。

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(8:18)

しばらくは石仏の写真だけお送りします。

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(8:19)

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(8:21)

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(8:26)

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(8:27)

一部は彩色までもがかなり明確に残っているものまでありました。

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(8:37)

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(8:42)

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(8:27)

途中、コロナ終息を願う疫病退散の線香が無料という事だったのであげてきました。

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(8:42)

リストラ除けなんて初めて見た。

早めの時間に行った結果、他の観光客とは一切すれ違わず、無人で良い感じの朝の雰囲気と共に700年前の石仏を見て回れました。石仏は人によっては全く楽しめないかもしれませんが個人的には結構気に入りました。

 

風連鍾乳洞

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(9:24)

続いては同じ臼杵にある鍾乳洞にやって来ました。暑いので涼みに来ました。この昭和の香りバッキバキな風体をしているのが入口です。最初は建物の中が真っ暗で「えっ営業してるのか?」と思いましたが、僕が目の前の駐車場に着いたと気付くなり、中の方が明かりをつけてマスクをつけていました。なんかごめん。

風連鍾乳洞 | 公式サイト

この見た目に反して、公式Webはハイカラだった。

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(9:57)※帰りがけに撮影

入口から実際の鍾乳洞の入口までは坂道を200mくらい歩きます。そして洞内は奥まで500m程度の長さ。およそ30分強ほど滞在しましたが、最初から最後まで他の客とは会いませんでした。ちなみにこの日最初の客でもあったようです。

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(9:27)

これが90年前に発見された時の入口。がたいの良い男性だとつっかえそうな狭さ。よく入る気になったな……。ちなみに常時水没しているのでここからの立ち入りはできません。

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(9:27)

こっちが今の入口。

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(9:31)

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そこそこのアップダウンが続きます。

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このちりめん土手という名前の鍾乳石、

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よく見ると無数の小さなリムストーンでで来ていました。凄いけど集合体恐怖症の人には相当キツい気がします。

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(9:35)

これが竜宮城と呼ばれる最奥部天井の高さは最高で20mにもなります。思っていたよりも規模のある鍾乳洞でした。

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(9:44)

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(9:40)

カーテンやヘリクタイト、ストローといった比較的貴重な鍾乳石もところどころあります。鍾乳石は風化にも遭っておらず比較的白いです。

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(9:50)

景気づけに跳んでおきました。