(7:57)
8時前に延岡を出発。いかにもな夏空を見ながら朝の市街地を抜けます。
出発の時間が(当社比)遅めなのは、雨雲の通過を待っていたからです。
(8:14)
特急列車と並走。
この後程なくして本降りの雨に。途中で沿道にあった公園(庄手川水辺公園)の東屋にバイクごと突っ込んで30分ほど様子を見ましたが、一向に止む気配が無いので完全防備に身を包んで再出発しました。
緊急避難。なぜか国道10号沿いだけピンポイントに積乱雲が通過していく…… pic.twitter.com/WHNqkVPynA
— 奇行太朗 (@kiko_taro) August 15, 2018
(10:08)
日向市で馬ケ背やクルスの海を見るべく海沿いを走ったのですが、停まる気にもなれず、バイクの上からスタンディングでチラ見する程度で通過しました。こんなことならそもそも寄ることさえせずにまっすぐ走るべきでした。
どうせ観光にはならないと割り切って、日向ICから宮崎ICまで高速を使いました。
青島
(11:41)
国道220号に入って青島近辺に差し掛かると、「雨なんて今朝には上がってたじゃない」と言わんばかりのドライな路面になりました。日向~宮崎にずっと居座っていた雨雲をついに突破したのです。
(11:42)
バイクを停めて青島へ。道中は地方観光名所にありがちな商店街になっています。
(11:46)
と思っていたら、海辺に出たとたん急におシャンな一角が現れました。
(11:47)
北側を見れば雨雲の壁。あの中を通って来たのだから本降りなのも無理ありません。
(11:47)
しかし今の頭上は晴れ模様。橋を渡って青島を歩きましょう。
(11:47)
(12:03)
鬼の洗濯岩。島の周りをぐるっと囲んでいて、航空写真で見ると囲まれているというよりは洗濯岩の上に島がぽんと乗っているような印象です。
(11:55)
鳥居をくぐった先、左手に本殿が見えます。
(11:55)
境内の手前まで送ってくれるサービスもあるようですが、突然の東南アジア感。
(11:56)
(11:58)
境内の林は手つかずの亜熱帯原生林は国の天然記念物に指定されています。
たしかに日本らしい神社なのに、周りの木々が関東の見慣れたそれとは違うので、なんだか不思議な光景でした。
【バイク駐車場情報 青島(宮崎県)】
(12:20)
公営の駐車場は無いので、付近の私設駐車場を利用するしかありません。県道沿いのレストランの駐車場に停めさせてもらいました。たしか300円かそのくらい。建物の裏側に停めさせてもらえたので、容赦なく物干し大会を開催しました。
道の駅フェニックス
(12:37)
午前中に使っていた各種雨具も乾き、あの雨雲はどこへやらの暑さが戻っています。
(12:37)
道の駅の向かいは展望台になっていて、これがまた鬼の洗濯岩の展望スポットに。
(12:36)
道の駅フェニックスの前はなかなかの展望がのぞめる道となっていますが、国道220号沿いではなくそこから海岸寄りに1本逸れた場所なのでご注意ください。国道をそのまま走っているとあっさりトンネルの中を走らされます。
サンメッセ日南
(13:17)
青島からそのまま国道を南下し続けると出てくるのがこのサンメッセ日南です。基本家族連れかカップルばかりの場所です。アウェー感がものすごいですが来てみたかったのだからしかたない。大人ひとり700円、駐車場は無料です。
(13:22)
もうだいぶ認知された話ではありますが、ここには世界で唯一イースター島公認で作られたモアイ像のレプリカがあります。日本のクレーンメーカーが本場の倒れていたモアイ像を立ち上げる修復作業を行ったそのお礼なんだとか。
モアイモアイモアイモアイモアイモアイモアイ pic.twitter.com/FcNWHelhKm
— 奇行太朗 (@kiko_taro) August 16, 2018
(13:26)
サンメッセ日南はものすごい斜面に作られていて、モアイはほぼ一番下のエリアに位置します。一番上まで行こうとすると軽く登山です。キャディーカーのレンタルもやっていましたが、別料金(30分1000円)なので控えました。一人だし。
(13:27)
(13:31)
サンメッセの斜面は急なんだぜの図。
(13:31)
最上部にある地球感謝の鐘。サンメッセの最重要施設らしい。
(13:41)
(13:45)
誰だお前たちは。
一緒に並んで写真を撮りたかったのですが、ぼっちがそれをやるにはなかなかハードな人出でした。
陰陽石
サンメッセを離脱したら宮崎まで戻り、高速を使って小林市へ。
(15:43)
陰陽石神社にやって来ました。
(15:44)
これが陰陽石。おっきい……////
(15:51)
ちょっと離れたところには恐らく今は営業していない歴史資料館や、
(15:51)
チャペルらしきものまでありました。諸々現役の建物かは正直だいぶ怪しいですが、いかにもこうバブルの時代に始めました感のある風情は乙なものです。
実はこの陰陽石、当初は陰陽石茶屋という施設がある側から見ようと思ってバイクを停めたのですが、この時間で既に営業時間外だったのか見えるところまで立ち入ることができませんでした。
反対の神社側まで歩いて回り、バイクのところへ戻ってきたところで陰陽石茶屋界隈一帯のご主人(土地所有者)と思われる方に話しかけられました。いわく、「本当の陰陽石をちゃんと見なくていいのか」と。
もう閉めていたくせにその煽りはなんだろうかと思いつつ、開けて見せてくれるとのことだったので「ほんとですかありがとうございます!」と謙虚にリアクションをしつつ入場。
(16:27)
日本一の絶景。またずいぶんと大きく出た看板です。この手前からでも陰陽石は見えるのですが、ここまで開けてもらった手前この先は結構ですとも言えず300円を払って先へ。
(16:07)
たしかに、凸凹の凹の方の岩はここまで来ないと見られないものではあるのですが、地主のおっちゃんのマンツーマン解説付きでじっくりねっぷり30分見て回るべきものかという点についてはご判断をお任せします。
(16:11)
陰陽石とツーショットを撮って貰ったり(半強制)、
(16:19)
ご主人が預かって展示しているという岩石コレクションを解説付きで見たり、
(16:19)
既にこの世の方ではないらしいその岩石コレクターだった医者の人生訓を撮らされたり(半強制)。
いわく、陰陽石は男性器・女性器両方の岩が見えるこちら(茶屋側)のアングルこそ正統だそうで、まあそれは認めますしわざわざ開けてもらったことには感謝なのですが、「陰陽石神社の神主がろくに勉強せず神社側からだけ案内して説明した気になっている」云々の話は正直僕に言われても「そりゃこっち側が私有地だったならどうしようもないのでは?」って感じでした。市の観光協会Webサイトも神社側の写真やアクセスしか解説していません。
とりあえず終始殊勝な反応をしましたが、色々な意味でアクの強いスポットでした。
霧島
想定以上に時間を要した陰陽石を出て、えびの市街から県道30号を使って霧島越えにかかります。
(17:22)
上りの途中、白鳥展望台なる場所から。どうやら比較的新しい展望台のようで、Googleの航空写真にもストリートビューにも未反映でした。(Mapには名前だけ載っています)
えびの高原へ向かう県道30号、白鳥温泉上湯近くに新たに「白鳥展望所」? | 日々ブログ MORIMORI @宮崎県
(17:33)
えびのエコミュージアムセンター前、県道1号と30号の交差点にてバリケードが登場。
県道1号の、えびの高原~生駒高原(現在地から小林市方面)は火山活動により通行止めとなっていました(この区間が通行止めゆえ30号で迂回して来ています)。ストリートビューでは見られるだけに無念です。
仕方ないのでそのまま県道1号を霧島市側へ南下する道を進みましょう。この時間になると高千穂河原にも入れないので、おとなしく県道104号⇒県道480号と霧島神宮まで下りました。ここまでの道は森の中を抜けるワインディング多めの快走路といった具合です。時々センターラインが消えますが、すれ違いは十分にできる道幅で路面状況も悪くありません。
霧島神宮
(18:05)
霧島神宮は三の鳥居そば、本殿から比較的近くに無料の駐車場があるようなのですが、もう少し手前から歩いてみたかったかったので、蒸気屋霧島神宮前店の前に停めてここから歩きます。
(18:07)
見る人が見たら戦意喪失しそうな石段と、その向こうにある二の鳥居。僕はどちらかというとテンションが上がる派です。
(18:10)
石灯籠に刻まれた名前がなんか見たことがあるなと思ったら、西郷従道(隆盛の弟)の寄進でした。
(18:10)
そういえば日本で最初に新婚旅行へ行ったのは坂本龍馬なんでしたっけ。寺田屋事件の療養として、湯治とあわせてここ霧島神宮にも訪れていたようです。
(18:12)
まだまだ石段は続くぜ。
(18:12)
登りきると、ようやく本殿が見えてきました。
(18:13)
(18:15)
(18:17)
参拝を終えて来た道を引き返すと、ぽつりぽつりと雨が降り始めました。バイクのもとへ戻ったころには本降りに。持っていたレジャーシートを車体の上に掛け、しばらく雨宿りをしてやり過ごしました。雨は運よく通り雨で、止んだところでホテルへと向かうのでした。
(19:44)
ホテルに着く直前、コンビニで買い出しをしたのですがとっさにしまう場所がなく、シートバッグに付けていたカラビナでレジ袋を雑にぶら下げました。この状態で走ったのは200m程度ですが、とてもスリリングでした。
(20:56)
本日のお宿は「グッドイン加治木」です。
1階がジョイフルだしこれAZホテルの別ブランドかなと思ったら、どうやら資本は別らしいです。
資本関係こそ無いものの、見てみる限りものすごく近親者による経営らしいので、いわゆる兄弟会社の扱いのようです。
(19:52)
客室の中身もほぼ同じ(カーテンではなく戸になっているくらい)なので完全に親族間での利益分配のためとしか思えないぜ。
ただし個人的にはどちらも今後ますます展開してほしいチェーンであることには変わりないです。
6日目(8/16)走行距離…338km