出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

天城越え~伊豆半島ツーリング【2】

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【第二章】猫、亀、魚

 

 

 

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波勝崎をのぞむ。

野猿公園なるものが近くにあるらしいが……いや、いいや。

 

 

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烏帽子山を振り返りつつ。

 

この手の形の自然物があると日本人はとかく「烏帽子」と名付けたがる傾向にあると思うんだ。

 

 

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道幅はは2車線になったり1車線になったりと地形に応じて変化しますが、バイクなのと交通量が少ないおかげでさほど気になりません。

路面状況もわりと良いので、総じて走りやすいです。

 

 

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岩をくり抜いて階段と石室が作られているので何事かと思わず停めてみたら、霊廟と書いてあった。

岩の中にあるのか……。

 

 

西側に出てしばらく北上しているうちに、意外にも(失礼)市街地に出ました。

松崎という場所です。

 

そこのスーパーに、こんなことが書いてありました。

 

 

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ないものはない。

 

……だから諦めろと。

そりゃ無いものは用意しようがないだろうけれど、潔すぎるだろ……。

と思いつつ写真を撮り、

 

「あ、ひょっとして『なんでも揃ってるよ』的なニュアンスの方か」

 

と気付いたのは、再びバイクを走らせてから5分後くらいの事でした。

 

 

 

走行しているうちに、本日最後の目的地である岬に到着。

その名を、

 

 

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 恋 人 岬 

 

といいます。

 

……一応明記しておきますが、僕は一人で来ています。

 

駐車場に着いて周囲を見回してみれば、ちらほらとうかがえる他の観光客は学生の男女グループと他カップルばかり。むしろカップルまみれ。

なんだこの肩身の狭さはもうちょっとどうにかならないかと思いつつ、そもそも場所の名前が名前なんだから一人で来る自分の方がまずどうかしちゃっている。

 

 

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キラッ☆

 

岬の先端部の展望台まではちょっと歩きます。

 

 

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ねこ!

 

 

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ねこー

 

 

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ねこおおおおおおおおおおお

 

……日没の時間は近い。

 

 

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遊歩道のような道は最後の数百メートル、ウッドデッキの道に。

このウッドデッキの道には名前がついているのですが、またこのネーミングが恐ろしい。

 

 

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”手をつなぐみち”

 

 

好きにさせろよそのくらい!!!!!!!

 

 

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しかしこのベンチを見て、僕は心の中でツッコミを入れることさえ諦めたのだった。

 

 

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はい、展望台に到着です。

互いにカメラを向けあうカップルが微笑ましいですね。

なお、肝心の夕日は既に沈んだのかそれとも雲のせいか拝むことができません。

 

 

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ほう、鐘を撞けとな。

……展望台に誰もいなくなったところを見計らって、ちゃんと3回鳴らしました。

控えめに撞きましたが、去ったばかりのカップルの背中にはきっと届いたことでしょう。あの展望台には野郎一人しか残っていないはずなのにと。

 

 

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そんな感じの恋人岬でした。

 

さて、下田の方に戻って宿へ行くよ。

 

 

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山沿いの交通量が少なくて楽しい道も、ひとたび日没を迎えればこのように視界の悪い危ない道に早変わり。

 

あっという間に真っ暗になった伊豆半島を、1時間ほどかけて再び東側へと横断しました。

 

 

 

最近の1泊2日ソロツーリングではスーパー銭湯での宿泊が定番となりつつありましたが、今回は民宿に泊まります。

 

というのも、伊豆半島には24時間営業のスーパー銭湯が無いようでして。

沼津の方まで出ればあるということは分かったのですが、沼津まで行くとそこはもはや伊豆半島ではない。

翌日の利便性を考えて、伊豆半島の先っぽの方にある民宿をじゃらんでセレクト。

 

 

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「温泉民宿 亀屋」というところ。

 

廊下に宿泊者の名前が書かれる宿なんて久々に見たぞ。

ちなみに部屋の名前は「神津」ですが、伊豆諸島から名前を取っている模様。

 

 

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自分の荷物で部屋を散らかす前に撮影。

民宿なので、布団は自分で敷くスタイル。

建物は年季が入っていてドアや壁はやや薄めですが、汚さは感じません。スーパー銭湯で寝られる人間にとっては十分すぎる設備である。

 

 

 

さて、チェックイン(という言葉を民宿で使うと違和感がある)を済ませて荷物を置いたはいいが、夕飯は宿に頼んでいないので自分で調達しに行く必要がある。

 

 

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ということで、またバイクを15分ほど走らせて伊豆急下田駅前へ。

 

駅前は静か。やってる店もそこまで多くはなさそう。

せっかく海沿いだし海産が食べたいなあと思いつつ、それっぽいお店がなかなか見当たらない。

 

 

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駅からすぐのところに「魚河岸」というお店を発見。

ラストオーダーギリギリで滑り込み、海鮮丼を注文しました。

居酒屋と食事処の中間のようなお店でしたがお酒は頼んでいません。飲めません。

 

 

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閉店間際にふらっと見知らぬ野郎が入ってきて食事だけして帰るって異様だろうなあと思いつつ退店。

ごちそうさまでした。

 

 

 

あとは宿に帰って風呂に入って寝るだけです。

 

しかしなんかこう、ビジホに泊まるときもそうですが、一人で外泊って無駄にテンション上がりませんか。

 

 

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上がりますよね。

 

 

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さて風呂です。温泉です。

風呂は共同で、男湯は一度外に出たところにあります。

 

 

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でも貸し切り状態だったので広々と使わせてもらいました。

寒空を走った後の温泉は沁みますぜ。

 

 

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貸し……タルオ……タルオ?

わざとだよね……ツッコミ待ちだよね……?

 

 

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廊下。なおトイレも共同です。

 

風呂と飯を終えたので、あとは部屋で明日のおおまかなルートを再考しつつ眠気を待つのみ。

 

 

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茶コーラとともに夜は更けていく。

ちなみに原材料を見てもお茶に甘みと香料と着色と炭酸を加えただけで、味はおいしくもまずくもなく終盤飽きました。

 

 

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本日の結果。

走行距離は375㎞。出発から宿の到着までは10時間弱でした。

 

 

 

【第二章】恋人岬→下田編 ~終~