アイヌコタン
(15:32)
↑久々に見て見たらリニューアルされていてちょっとテンション上がりました。
阿寒湖からすぐの場所にある、アイヌの集落です。集落と紹介されていますが要するに民芸品店の集合体です。ベタな木彫りの熊からアクセサリーまで、木彫りの民芸品が沢山揃っています。
民芸品と見せかけて実は地場ではなく、わりといろんな場所に売っている民芸品もどき……というのが全国ちらほらありますが、ここの木彫りのアクセサリーはほぼ他所と被らない(あったとしてもここから一部出荷されてるんだろうな程度)ので、この手のお土産としてはお薦めです。僕も毎回買って帰っています。ただし、アイヌコタン内のお店同士の品被りはちょいちょい存在します。
(15:30)
(15:27)
小さいながら展示館も。
(15:28)
日本語と言語が全然違うのに鉢をパッチって、絶対言葉ごと輸入しただけだろう。
大和とは明らかに違う文化ながらも、大和との交易や文化的影響を多分に受けているのが面白いです。
(15:59)
ついでに阿寒湖にも寄ってみました。
(16:01)
特に目ぼしいものはありませんでした。
アイヌコタンでは自分や人へのお土産を買って行きましたが、今日また別の目的で戻ってくる予定です。
美幌峠
本日の宿は屈斜路湖の東岸にある仁伏温泉です。
土地勘のある方は分かるかと思いますが、宿への道の途中に美幌峠はありません。わざわざ寄って行きました。
(17:19)
北海道ライダーの多くが訪れる場所ですが、彼らの記録を見ているとおおむね最高の展望か真っ白かの極端に二分されている印象です。前回の僕の場合は真っ白でした。
(17:22)
今回は何とも微妙でした。いや、見えるに越したことは無いのですが。
(17:22)
美空ひばりの歌碑。石段に足を掛けると歌が流れます。恐らく重量センサーです。
(17:25)
道の駅の2階部分から。
(17:25)
ちなみにこの道の駅、1階にレストランと売店があるのですが、2階がやたら広いスペースになっています。
にぶし温泉 屈斜路湖荘①
(18:19)
(18:04)
弟子屈町にある本日の宿です。シングルルームではないので一人で使うには広いです。
なんだかおじいちゃんおばあちゃんの家的なにおいがします。
(18:20)
宿の建物から50mくらい離れたところにある倉庫。
(5:45)※後日
バイクで来たことを伝えると、ご厚意でこの倉庫の中に停めていいと言って貰えました。ありがたやありがたや。
それでは翌日の夜中に撮った写真も含めてまとめてご紹介したいと思います。
(23:49)
(23:51)
開放感と言っていますが露天風呂ではありません、ですが温泉です。温泉は24時間入れます。
(23:51)
(23:51)
(23:52)
なんとなく雰囲気はお分かりいただけたと思いますが、限りなく民宿に近い感じですというかほぼ民宿です。伊豆諸島で民宿にはそこそこ慣れていると自負する僕ですが、それでもちょっと人を選ぶだろうなという具合です。ちなみにあくまで事実としてのみお話ししますが、僕は滞在中くしゃみと鼻水が止まりませんでした。
チェックイン・アウトや外出の融通しやすさからツーリングでは基本ビジホを選ぶのですが、弟子屈周辺はその手の宿があまり無いのが難しいところです。
弟子屈ラーメン
(19:07)
重たい荷物を宿に置き、身軽な状態で再びバイクを走らせ弟子屈の中心部へ。弟子屈ラーメンを食べに行きました。前回も食べた思い出の味です。
その後セコマで食料と飲み物を買い込みますが、そのまま宿には戻りません。
(20:44)
弟子屈から1時間ほどバイクを走らせ、再びアイヌコタンへ。この坂を登り切った場所が国道沿いなのですが、国道とアイヌコタンの間には「アイヌシアター イコロ」という名前の通りシアターがあります。
アイヌの伝統舞踊を毎日数回公演しているのですが、夜9時からの公演だけは日中の舞踊とは異なり、火祭りが行われます。
イオマンテ(イヨマンテ)というのですが、学生時代に僕はこのイヨマンテにちなんだ吹奏楽曲を演奏したことがあり(しかもソリスト)、かねてから一度本物を見てみたいと思っていたのです。
(21:26)
誤解を恐れず素直な感想を書くと、「ああ、こりゃ日本であって日本(大和)じゃないな」でした。これ以来、特段勉強をするなどしている訳ではないのですが、アイヌに対する興味関心という点ではだいぶ心の持ちようが変わってきた気がします。最近気になっている漫画はゴールデンカムイです(安直)。
公演の最後の踊りは、観客も混ざることができます。観客の半分くらいがステージに出る盛況っぷり。ぼっちにはハードルが高かったですが、せっかく来たことだしと思い切って参加しました。ソロでも問題なく体験できて楽しかったです。
(21:36)
公演は30分くらいで終了。出演者に見送られてシアターを出ると、雨が降り始めていました。
(21:36)
公演前になると阿寒湖の温泉街を練り走りながらアナウンスする車がこちらです。
荷物などの雨対策を施していると、出演者の方々が私服でシアターから続々と出てきて、「お疲れ様でしたー」と各々徒歩や車で帰って行きました。大半はアイヌコタンの方へ消えて行ったので、大半はその向こうにある温泉宿で働いている方々が中心なのではないかと勝手に見当をつけています。
ちなみに、観客もほぼ全員が温泉街の宿泊客で、ふらっと歩いてきてふらっと歩いて帰って行きます。厳重装備でこれから1時間の移動をしようなんていう人は自分くらいでした。
にぶし温泉 屈斜路湖荘②
宿に戻って濡れた装備を干しているうちに時間は日付を越えそうなくらいになったので、風呂に入って早々に寝ました。
そして翌日なのですが、結論から言いますと宿から一歩も出ませんでした。計画段階では道東をちまちま走り回る予定ではいたのですが、
・阿寒を軸に回ることのできる道東は、基本景色頼みな要素がほとんど。
・小雨ならまだしも本降りの雨。
・9日間にわたるツーリングも後半に差し掛かり、体力的にしんどくなってきた。
・幸いにも連泊なので移動する必要もない。
・1日分の食料は前の晩に買い込んである。
以上の理由から、一日中引きこもることを決意した次第です。1回目の北海道ではまず思い至らなかった英断だったと思います。
車ならね、景色見えなくてもとりあえず出ようかってなるけど…… pic.twitter.com/L0twMduK77
— 奇行太朗 (@kiko_taro) May 3, 2018
(0:22)
HTBでたまたま夜中に、大泉はじめTEAM NACSが出ている番組が流れていたので思わず観ました。出来事はそれくらいです。本当に一日中寝たり食ったりスマホをいじったりしているだけで終わりました。それと、先述の通り一日中くしゃみをしていました。
斜里の直線道路
翌朝、屈斜路湖を離れて北上。オホーツク海を拝む前に、また一度内陸側へ折れます。
(6:23)
斜里岳かっこいい。
(6:41)
そして直線道路です。
(6:41)
斜里といえば国道334号の延長線上にある「天に続く道」の方が有名ですが、あちらよりも人が少なく海に向かってズバッと伸びている感じが好きです。
(6:54)
天に続く道
(7:45)
まあその後ちゃんとこっちにも寄ったんですけどね。名もなき展望台(という名前の展望台)からです。
(7:55)
知床国道
(8:05)
斜里からそのままオホーツク海沿いを走って知床峠を越えていくルートを当初計画していました、が。電光掲示の道路情報を見る限り、知床峠は路面凍結で通行止めになっているとのこと。
寒くはあるものの、日中の気温を考えるとさすがに終日通行止めになるとは思えません。となれば行けるところまで行って待つか、それとも引き返して迂回ルートを取るか。規制解除が何時くらいになりそうなものかTwitterで口コミを調べたりなんだりしましたが、最終的には迂回ルートを選択しました。
もしもすぐに知床峠を通れるようになったところで、この霧では何ひとつ景色が拝めないだろうという予測のもとです。
これでも世の中的には曇りって天気らしいよ。 pic.twitter.com/RRgOmliSlZ
— 奇行太朗 (@kiko_taro) May 3, 2018
越川橋梁
(9:02)
(9:09)
国道244号で標津へ向かっている途中、巨大なアーチを見かけたので思わず停車。
越川橋梁と呼ばれる、鉄道用として建設された橋のようです。正式名は第一幾品川橋梁。
斜里と標津――まさに今走っている国道244号と被るルート――を結ぶ路線(根北線)として計画されましたが、実際に開通したのは斜里からこの橋の手前の越川駅まで。つまり、この橋は鉄道橋梁として日の目を見ることなく廃止されました。
1939年に建設開始。戦時体制下の鋼材不足のため、鉄筋が使われていないそうです。たしかに見えていない。それでこの大きさが可能なのか……。
(9:10)
国道の拡張工事に伴い橋脚2本が撤去され分断されていますが、他の部分は健在。沿道の駐車スペースから見ることができます。
(9:13)
余談ですが、越川橋梁の少し手前で総走行距離が40,000kmを超えていました。