ただし今回は長野要素も含みます。
(6:32)
おはようございます、飛騨高山の朝です。
暗くなってから着いたので気付きませんでしたが、意外と住宅地に囲まれたホテルでした。
(6:59)
今回の宿は「ホテルアルファーワン高山バイパス」でした。アルファーワンやAZあたりのホテルチェーンはどこでも申し分のない清潔さと設備なのでいつも安心です。駐車場も広いです。
高山市街
まず向かったのは飛騨物産館。
(8:06)
高山グリーンホテルに付属する施設ですが、ホテル利用者以外も普通に入れます。飛騨界隈のお土産がひととおり買えます。便利です。さるぼぼを買おうかと思いましたがやめました。
(8:44)
宮川朝市。高山駅から徒歩5分くらいの場所、宮川沿いでやっています。通り沿い150mくらいが朝市のエリアです。
まっぷるやるるぶにも載っていたので寄ってみました。植物とか果物とかお土産とか売っています。なぜか外国人もそこそこの割合でよく見ました。
(8:49)
ちなみに宮川朝市のすぐ近くには古い町並みがあります。呼称がそのまま「古い町並み」です。
(8:50)
さるぼぼ。
飛騨大鍾乳洞
岐阜の山奥から長野の山奥へと抜けるルートを取ります。具体的には国道158号を東へ進みます。
(9:21)
国道から1㎞ほど逸れた場所に鍾乳洞があります。
駐車場は無料なのでさくっと停めて行ってみましょう。
「syonyudo.com」という思い切りのいいURL。
(9:23)
鍾乳洞に入ろうとすると、その前に「大橋コレクション館」なる施設に先に通されます。
どうやら鍾乳洞の発見者のコレクションだそうですが、コレクションには特に統一感はなく、ありていに言えば「ものすごい量の骨董品」です。撮影禁止です。金塊なんかもあります。
(9:28)
大橋コレクション館を抜けていざ鍾乳洞へ。夏場の洞内は12℃だそうです。
歩いて通れる部分の全長は800m。所要時間は約25分ですが、途中に退出口が2つあります。基本的にずっと登りなので、体力と時間の余裕に合わせてどうぞ。ちなみに、入って最初の100mちょっとが一番見栄えのする部分です。
(9:31)
(9:32)
(9:34)
ローマの遺跡らしい。ローマの……。
(9:34)
積極的に不安を煽る案内表示。
(9:35)
あっこの辺はなんかちょっと分かる気がするぞ。
毎度思うのですがこの手のネーミングは一体だれが決めるんでしょう。
(9:36)
ウドの栽培。気温湿度が一定で日も当たらないので、白くて長い「軟化うど」を育てられるんだそうです。でもこの量はたぶん展示目的です。
(9:40)
(9:42)
あと、どうして鍾乳洞ってどこへ行っても昭和感が漂っているんでしょうね。
(9:44)
日本一……!
(9:50)
洞内はずっと登りだったので、出た後はずっと下り坂を歩いて駐車場に戻ります。地上地下の差があるだけでほぼほぼ来た道を戻る感じです。
安房峠
(10:35)
飛騨大鍾乳洞を離脱後は再び国道158号を東進。やがて差し掛かる岐阜と長野の県境があるのは安房峠です。峠には有料のトンネルがありますが、一応ツーリングなのでここはあえて旧道の方をチョイスします。ケチっているわけではありません。
(10:36)
安房峠。
旧道の方はだいたいが1.5車線なので、4輪で通る場合には多少気を遣うかもしれません。時々見晴らしは良いです。
(11:26)
峠越えから約1時間、道の駅風穴の里にてかき揚げそばを食す。
食べながらこの後のスケジュールを考えていました。時間的にはまだある程度余裕がありますが、前日そこそこ走り回っているのもあって実は体力的にはそこまででもありませんでした。
当初はビーナスラインを走ってから帰路に就こうかと考えていましたが、無理をせず帰ることにします。
……ただし、もう一箇所、かねてから行きたかった所へは行きます。
おんばしら館よいさ
(13:11)
おんばしら館に駐車場はありません。が、自転車やバイクなら敷地内に停めてもOKです。入館料は300円。
一応ことわっておきますが、岐阜ではなくもう長野にいます。
「おんばしら館よいさ」は、七年に一度、開催される「御柱祭」に対する諏訪人の思いとその迫力をお楽しみいただける施設です。
まず御柱祭とは何ぞやという話を、予備知識ゼロ前提で簡単に。
ここ諏訪湖の近くには諏訪大社という有名な神社がありますが、実はお宮は一つではなく、上社(本宮/前宮)下社(秋宮/春宮)と計2社4宮が鎮座します。
それぞれの社殿の4隅には御柱(おんばしら)と呼ばれる木の柱が建てられており、これが数えで7年(正味6年)に一度建て直します。この柱を切り出して曳いて建てるのが御柱祭です。
ちなみに、「よいさ」というのはこの祭りでの掛け声です。
(13:19)
おんばしら館は入館料を払って自分で見て回るのかと思いきや、地元の有志と思われる方が付きっきりで解説してくれます。ほとんど知らなくても丁寧に説明してくれます。
信州諏訪 御柱祭 平成二十八丙申年「諏訪大社式年造営御柱大祭」
御柱祭の中で特に目玉とされているのは「木落とし」。山から曳かれてきた柱を、傾斜30度距離80mの坂から落とします。しかもその時氏子が柱に跨っているという非常に危険ながら魅力あふれる行程です。
そんな木落としを安全に体験できる装置が、ここおんばしら館にあります。
(13:29)
以前Twitterで見た呼び名を気に入ったので、以来僕はこれを『オンバシライド』と呼んでいます。なお、まったくもって公式名称ではありません。
木落とし体験は入館料と別途200円。
(13:29)
たまたま居合わせた赤の他人な夫婦と一緒に館内の案内を受けていたのですが、これに申し込んだのは3人中僕一人。夫婦に見守られながらの挑戦です。法被はその場で貸してくれます。なんですかこの辱めは。
(13:28)
木落とし体験中。目の前のスクリーンの展開に合わせて、御柱が傾いたり揺れたりします。揺れ自体は大したことがありませんが、映像をちゃんと見ながらだとちょっと怖いです。
(13:36)
一応展示もしっかりあるんですよ。でもコミコミでもせいぜい500円なので木落とし体験も是非申し込んでみてください。そしてみんな辱めを受ければいいんだ。
館内を案内してくださる方は、恐らくですが御柱祭に何らかの形で関わっている方と思われます。短い説明の中でも非常に熱心です。祭りというのは人々の間で引き継がれてこそなので、そんなところに御柱祭の強さを感じました。
(13:42)
おんばしら館に併設されたカフェの名前が413(よいさ)カフェ。もし開いてたらこのネーミングセンスに何か買っていたのに。
(14:00)
御柱デコ自販機。
(14:00)
敷地内には実際に御柱とされていたと思われる柱が置いてあります。
(14:01)
ふっとい。
木落としで下敷きになったらただじゃ済まんぞ……
(14:02)
それでもこのポジションにはとりあえず座ってみたい。
(13:47)
せっかくなので、おんばしら館からすぐの場所にある下社の春宮にも寄りました。4社全部を回る体力はすいません無かったです。
(13:48)
社殿の四隅にすこーんと立つ御柱。表面がつるつるなのは、ここまで曳いているうちに擦れて自然とこうなるらしいです。
(13:50)
境内はさほど広くありませんでした。入ってわりとすぐに社殿があります。
おんばしら館のガイドさんに「ここから車ならすぐだから」としきりに薦められたので、帰路に就く前にかの木落とし坂へ。
(14:09)
車やバイクなら5分ぐらいのところにあります。傾斜は30度。スキー場のオリンピックコース並ということか……。
(14:13)
(14:13)
上から。いや怖いって。
帰りは目と鼻の先の岡谷ICから中央道へ。途中雨に降られカッパを装着するなどしつつ、日没前には帰宅しました。
岐阜の山中は特段キャラの濃い景色が広がっている訳ではありませんが(白川郷を除く)、程よい具合の山深さでだらっと走るのにちょうどいい感じでした。それと、関ケ原ウォーランドはあの手の独特な雰囲気を持つ施設が好きという方には是非お勧めしたいスポットです。
以上、最後までありがとうございました。
旅行期間 2017.6.17~2017.6.18
旅行記完成 2017.8.9