2020年3月6日。
(17:43)
午後休を取っていた金曜日、夕方に家を出て向かったのは国際展示場駅です。
今回の旅のコンセプトは「移動」です。
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◆金曜夜:東京からフェリーに乗船。(オーシャン東九フェリー)
土曜昼:徳島港。着日中わずかばかり観光を挟んで高松へ移動。
土曜夜:高松を出る寝台特急(夜行列車)に乗車(サンライズ瀬戸)
日曜朝:自宅(横浜)着
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こんな行程でひたすら移動します。ちなみに今回は嫁さんと2人です。
【長距離フェリーと夜行列車で行って帰るだけ】
— 奇行太朗 (@kiko_taro) March 6, 2020
移動が目的の旅があったっていいじゃない。 pic.twitter.com/O5aDs9z1XF
東京港フェリーターミナル
ということで、まずはオーシャン東九フェリーに乗船するために港へ向かいます。
(17:48)
国際展示場駅から東京港フェリーターミナル(有明)までは、出航前に4~5本の送迎車が出ています。駅前の都営バス乗り場4番に来るハイエースがそれです。
(18:07)
送迎車が駅前を出て10分も経たずにフェリーターミナルへ到着。
(17:58)
建物に入りエスカレーターを登ると、オーシャン東九フェリーのカウンターがあります。
(17:58)
……ものすごいがらんどうなターミナルの中に。かつては東京から多くのフェリーが出ていたようですが、現時点で一般の旅客が利用できる東京発のフェリーは今回乗船するオーシャン東九フェリーのみとなっています。
ちなみに、同じく東京港(竹芝)から伊豆諸島に向けて出ている東海汽船ですが、同社の船舶は車両が自走乗船する船ではないため厳密にはフェリーとして定義されません。
(17:59)
代替交通網の発達により次々と路線が廃止されてきたフェリーですが、ドライバーが夜間休める等のメリットにより見直されつつもあります。フェリー網が途絶えない為にもみんな是非フェリーを利用しましょう。
(18:02)
予約しておいた乗船券をカウンターで発行。19:00頃に乗船開始、19:30出港なので、1時間ほど待ちましょう。
(18:10)
このだだっ広いロビーで。
(18:13)
かつてはカフェテリア的に機能していたと思われる空間もありましたが、
(18:11)
稼働しているのは自販機だけ。カップラーメンの自販機もありますが、乗船後の船内にある自販機の方が安いです。ターミナルにほとんど飲食物は無いだろうと、事前に国際展示場駅のコンビニで買い出しをしておいたのは正解でした。
(18:12)
ファミチキをかじりながら乗船を待ちました。
フェリーしまんと
(18:59)
(19:02)
乗船開始。旅客の密度はスッカスカです。
(19:03)
今回予約したのはフェリーしまんとの2名個室です。
(19:03)
(19:04)
2名という名前なのに定員は3名です。
(22:41)
壁面に跳ね上げ式のベッドがあり、下ろすと2段ベッドのような寝台になります。これらにプラスで床に布団を敷くことで3人定員のようです。
(22:27)
2段目からの光景(寝る前)。
部屋にはテレビと冷蔵庫があります。ファブリーズまであります。
(19:05)
部屋の次は船内を順番に見ていきましょう。
(19:38)
(19:07)
(19:37)
まずは外部甲板。だだっ広い。
(19:33)
(8:49)
広さとフェンスの高さのせいか、デパートの屋上っぽい雰囲気を感じる。
(9:35)
続いて船内ラウンジ。
(19:12)
(20:43)
(19:23)
広い。そしてイスとテーブルがものすごく多い。この日の乗船率自体もそこそこ低そうでしたが、常時ほぼ座り放題なフェリーのラウンジなんて初めてです。というのも、この船にはレストランが無くラウンジ自体が食堂を兼ねているのです。
(19:11)
では食事はどうなるかといえば、24時間稼働している自販機があります。
(19:11)
自販機ごとに食品にアルファベットが振ってあり、
(19:10)
(20:38)
食品は冷凍されているので向かいにある電子レンジで対応するボタンを押すだけ。ちなみに、持ち込みの食品を温める電子レンジも別に備わっています。
写真で記録を辿れる限りを挙げれば、親子丼、あんかけ五目炒飯、豚焼肉丼、ビビンバ、カレー、中華丼、ヒレカツ丼、炒飯、うどん、そば、チーズカリードリア、チーズリゾット、オムライス、焼きそば、カツサンド、ハンバーグ、しゅうまい、塩ホルモン、ミートソーススパゲティ、ナポリタン、焼き鳥、助六寿司、みそ汁5種、スープ6種、その他煮物系一品おかず5品、五目飯、釜飯、白飯、カップ麺数種類などと、一つ一つの量は若干少なかったものの種類は非常に豊富です。
他のフェリーのレストランだと営業時間が決まっていて不便することもたまにありますが、24時間使い放題なところは非常にありがたい。どうせ長い船旅、ピークシフトしての利用も余裕です。
(20:44)
(19:13)
割り箸、紙皿、紙コップ、ラップ、紙ナフキン、爪楊枝、醤油、ソース、マヨネーズ、からし、塩胡椒七味が使い放題。ほうじ茶緑茶に水やお湯まで自由です。
設備は他のフェリーと比べてもぶっちぎりの充実具合。下手な飲み会なんてしないでこの船に乗り込んでラウンジでずっとぐだぐだするのも選択肢としてはアリかもしれません。
(7:38)
流しまで備わっている親切仕様。
(7:03)
公衆電話、とその横に携帯の充電器。えっ充電器まで無料で使っていいんですか。
(22:31)
そんなわけで、このフェリーをすっかり気に入りました。
(19:19)
お風呂。中の写真はありませんがシャワー台数は乗客数のわりに多く、湯船もあります。窓からは外の景色も見られます。何よりすごいのが、24時間いつでも入れるということ。意外とフェリーでは珍しいです。朝風呂も思いのまま。
(19:16)
お風呂の前にあるリラクゼーションスペース。あんなに広いラウンジがあるのに、リクライニング付きのソファ部屋まであります。
(19:16)
フォワードロビー。空間があり余り過ぎてもはや無人。だがこのスペースの余裕が幸せ。
(19:14)
案内所兼売店。は、かなり小ぶりですが存外フェリーグッズは種類が多いです。
(19:25)
ちなみに、オーシャン東九フェリーは姉妹船4隻を立て続けに就航させたようで、それぞれ四国各県の観光地の名前が当てられています。
びざん(徳島、眉山)、りつりん(香川、栗林公園)、どうご(愛媛、道後温泉)、しまんと(高知、四万十川)
(5:52)
フェリーしまんとのラウンジには、高知県のシルエットとよさこい踊りの鳴子などが展示されていました。他3隻もそれぞれの県のバージョンなんだろうか。
(19:34)
(19:44)
(19:45)
(19:47)
竹芝発の東海汽船(伊豆諸島行き)だとレインボーブリッジを抜けますが、有明発だと東京ゲートブリッジをくぐって東京湾に出ました。
(20:49)
ピンぼけしていますが船内の自販機で夜食。
(22:33)
ロビーの隅に現在位置表示があります。速度はおよそ40km/hくらい。
(23:06)
23時過ぎ、伊豆大島沖を通過したので外を見たら、大島の明かりが見えました。
オーシャン東九フェリー、金夜に乗り込めば夜通しぐだぐだ食べたり飲んだり喋ったりできるぞ……まるで屋形船強化版だ……
— 奇行太朗 (@kiko_taro) March 6, 2020
・乗客に対してロビーが広すぎ
・レストランは無いけど自販機の冷凍食品がリーズナブルで種類多い
・お茶、水、お湯、調味料、紙コップ、紙皿がサービス pic.twitter.com/ANdZfrsxLA