梅雨入り前に申し込んだのに、気付けば最高気温35℃と予報される夏真っ盛りになったバイク教習。
※写真は先週撮ったものですが。
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すっかり馴染みになった自動車での教習所通い。
しかし今日は原簿を取りに行く作業もせず、今回一度も足を踏み入れていなかった建物へ。
……そこが検定控え室になります。
そう、みきわめを無事パスした前回から一週間、ついに今日が卒業検定です。
これを合格すれば教習所の卒業証書が交付され、免許試験場に持っていけばついに二輪免許の取得になるというわけです。
学科試験(座学のほう)は4輪の免許取得時に合格し、今も理解している(と見なされる)ので免除。
まあ要するにこの卒業検定が免許取得における最終関門ということ。
検定控え室に入ると、ホワイトボードに検定者の名前と走るコースが書かれていました。
コースに自信のない方は早めに行ってこれを確認すれば、自分がどのコースを走るか少しでも早く知ることができるかもしれません。
ちなみに僕はBコースでした。
走るの長い方かよ勘弁してくれよ……覚えてはいるけどその場でふいに飛ぶ危険あるぞ……。
お互いに喋ることもなくひたすらスマホの画面か試験コースの地図に向き合う受験者たち。
集合時間の5分前には全員揃っていたので説明が始まりました。
今日は路面がドライなので急制動の停止距離は11mになりますよー。
平均台は途中で落ちたら検定中止(即不合格)なので粘るよりもまず渡りきることを考えてくださいー。
スラロームもパイロンに触れたら中止になるので遅くてもちゃんと曲がることを優先してくださいー。
最後に試験について質問はありますかー?
手を上げる受験者。
コース中のウィンカーを出しっぱなしでもいい(短距離で同じ方向に連続で曲がる)部分等、かなり具体的なところまで丁寧に答えてくれます。
試験は2人の試験官が同時に行い、僕はその片方の5番目。
順番が近くなるまで好きなところに行っていていいそうなのですが、ずっと控え室でそわそわしていました。
長いようで短い40分程度の待機時間を経て、いよいよ自分の名前が呼ばれる。
そこから試験終了なんてあっという間そのものでしたよええ。
控え室では平常心を装っていたものの、ハンドルに手を掛けた瞬間につくろえなくなる緊張感。
サイドスタンドを払い、後方確認、シートに跨り、ミラーの調整。
頭が真っ白にはなってないのだけど、手の力の入りようが明らかにいつもと違う……。
キーをONに入れ、クラッチを握りエンジンスタート。
ウィンカーを出し、もう一度後方確認。
クラッチをゆっくり緩めたつもりが、がくんと揺れて前へ進み出します。
半クラッチの位置を掴みそこねたままぎこちなく発進する教習車CB400SF。
所内を半周すると、坂道発進に到達です。
斜面で停止し、右足の後輪ブレーキをかけたまま半クラッチとアクセルで発進……
そしてエンスト。
をおおおおおおおおい自分んんんんんんんん!!????
2回目はどうにかぎこちないながら発進成功。
成功とか言ってる時点でこいつ本当に17時間教習ちゃんとできていたのか怪しい。
たぶん試験官にもそう思われていただろうけれど誰よりも自分がそれを疑いたい。
次は踏切の通過。
距離としては短いながら、踏切内のエンストは試験中止条件。
一時停止し、左右確認、発進。
…………そしてエンスト。
あれー、どうしたのかなー自分、心なしか手がプルってないかなー。
ごまかすようにエンジンふかし気味で再発進し踏切を通過。
交差点待ちや視界の悪い交差点での停止を経て、S字カーブへ。
僕はクランクとS字を2速で通過するタイプなのですが、今までほとんど気にならなかったトルクがこの時ばかりはエンストしないかと不安に。
出口が近付くや、待ってましたとクラッチを全部握って一時停止。左右確認をして発進。
左手のクラッチに全力で不安がある一方、ギア操作の足元は案外身体で覚えている感があってそこは安心。
次はスラローム。8秒以内のところを普段6秒台でクリアしているので、ここも丁寧に遅すぎず速すぎずを心掛けて通過。
いいんだ、受かりさえすればそれでいい。
すでにエンストこいている時点で高望みはするまい。
お次は平均台。
みきわめの時に聞いたのですが、平均台のタイムって水平部分に前輪が乗っている時間のことのようです。
なので、最後の斜面に前輪が差し掛かったらさっさと降りていいよーとみきわめ時の教官に言われました。
何よりも渡りきることが第一。
普段よりもすこし早いかなと思えるスピードで台に乗り、終わる直前に軽くリアブレーキをかける程度で済ませるという、圧倒的守りのスタイル。
次は、ハンドル捌きでは最も不安を抱えるクランク。
しかしこれも、教習終盤でアドバイスしてもらったリーンアウト(車体の傾きと反対に体幹を傾ける)の姿勢を意識して難なくクリア。
シミュレータの教習時間だったのに質問に答えてくれた教官さんよありがとう。
いよいよ最後、急制動。
とにかく、ちゃんと速度を出すこと。そして焦らずに止まること。
これさえ忘れなければミスることはまずない。
停止場所からゆっくり発進。2速に入れて、クラッチを噛ませたら一気に加速する。
4輪なら今日ここに来る前も平気で出していた40km/hが、バイクならトップスピードに感じてしまう。
しかしそれも今日が最後……になるといいなあ。
再試験になったらまた予約面倒だなあ……まず追加料金を振り込まなきゃなあ……。
そう考えつつ40km/hへ。少し超えたくらいで3速に変えると、ちょっと速度が落ち始めたのでスロットルで調整。
そして指定の地点からブレーキ。11mの停止線は車輪ひとつ分向こうに見える。
……よし、あとはスタート地点に戻るだけだ。
と思うじゃん。
まさか、まさかまさかそこから外周コースに復帰するところの発進でエンストするとは思わないよねー。
……よねー。
ということで最終的には結構凹んだ状態で試験終了。
なんだかんだ最後までガチガチでした。
あのコンディションでS字とかクランクとかをわりと難なく通過したのが自分でも信じられない。
結果発表はそれからさらに30分後。
それまでの時間を、卒業検定の減点対象一覧を見て自分を落ち着かせる作業に使っていました。
試験中止項目に触れていればその場で即刻言い渡される。
⇒最後までやった。やらせてもらった。
持ち点100からの減点方式で70点以上が合格
⇒いや30点減点までは行っていない……はず。
ようやく控え室にやって来る試験官。
全員がまとめて小教室に通されます。
……ん? 4輪の時は仕切られた小さいブースで個別にフィードバックした気がするんだけど。
試験官「さて、先に言ってしまいますが」
全員一斉にということはもしかして……?
試験官「皆さん無事に全員合格です」
きたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!
――そんなこんなで結局は卒業証書を手にすることが出来ました。
追加教習ゼロのみきわめ卒検ストレート合格です。
大学受験では一浪したくせに卒検は4輪のときからなんだかんだで合格かっさらっていきます。
その後軽くフィードバックを受けたのですが、
・エンスト2回
・左折時足つき(たぶんそう言ってた。正直フィードバックよく聞いてなかったし何かやった自覚も記憶もない)1回
とのことでした。つまり計20点減点の80点。
あれっ……見たところ踏切手前でのエンストがカウントされていない……?
いやいいんだ、あれはきっと緊張しすぎて錯覚でも起こしたんだ。
エンストなんてないさ、エンストなんて嘘さ。寝ぼけた人が見間違えたのさ。
だけどちょっとだけどちょっと僕だって怖いな……。
ところで、帰ってから調べてみたら、減点超過(持ち点が合格点を下回る)も中止項目のひとつ。
スコア上合格の見込みがなくなれば即中止を言い渡されるので、完走イコールほぼ合格のようです。
(最後の停止や駐車措置を間違えなければ)
案の定見せられる部分の少ない書類。
と、いうことで二輪教習レポートでした。
免許の書き換えは平日しかやっていないので、有給取るなりして行こうと思います。
……ちなみに大型2輪免許を取得する予定は今のところ当分ありません。
あえて書かなくてもお察しでしょうけれど、僕は教習所の雰囲気や教習そのものが結構好きでして。
それこそ、3年前の4輪教習で「教習所のインストラクターっていいかも」とちょっぴり思ったくらいには。
バイクに乗りたいという思いは勿論あるのですが、それだけでなく教習所を楽しみに再入校したという節も否めないというか確実にある。
それはそれとして、これで2輪免許の入校から卒業までがひととおり日記になりました。
2輪免許、あるいは普通自動車の免許でも、今後教習所に行こうかと思っている人の参考になれば幸いです。
教習所は楽しいですよ。趣味にするには高いけどっ。
ではでは、これからも安全運転でまいりましょう。
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これから卒検だお
— 呼飛は勉強ができない (@yobitobi) 2015, 7月 25
ひいいいいいいい結果聞きたくねえええええ
— 呼飛は勉強ができない (@yobitobi) 2015, 7月 25