出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

二輪教習日記【7】




残る教習は5コマ。

予約した教習は今日3コマ、明日2コマ。

ついに技能教習最終週です。

……ただし、卒検に一発合格できなければそのたびに技能1時間が挟まります。


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そんなわけで、本日の教習は第2段階の特権を存分に活かした3時間ぎゅう詰めの教習になります。
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1日最大3時間、連続は2時間までというのは4輪の時と一緒なので、

2コマ教習→1コマお休み→1コマ教習

という流れで予約をしておきました。
1日3コマは前回同様ですが、今日は全部実車教習となります。バイク漬けだぜいえい。



1コマ目。

第2段階最初の教習でも予告されていた通り、この時間から実際の試験コースにのっとった教習になります。

試験コースは2種類(A,B)設定されていて、その日の試験コースがどちらになるかは当日のお楽しみ。
4輪では試験官は助手席に座りますが、2輪の場合は後部座席に2ケツ……ではなく、別のバイクに乗って後ろからこっそり付いて来ます。

そして、試験官はコースの案内をしてくれません。
よって当日になるまでどっちを走るか分からないその2つのコースを、2つとも自分で覚えなければならないのです。
間違えても減点対象にはならないとの噂ですが、間違えたら確実にテンパるし試験の走行距離を増やすというのはそれだけで自殺行為……。


というわけで、一応ちゃんと覚えておきました試験コース。

2種類あるといってもそこまで広くない所内ですし、各要所を通過する順番が少し変わる程度なので、どこからAとBが分岐して、どこからまた共通になるのかを把握すると良いかも知れません。
また、ここをどっちに曲がって……というのをひとつひとつ暗記するよりは、まずはそれら各要所の順番を抑えると効率が良いと思います。

試験コースといえど、教官は普段の教習からそれを見越して我々を引率して走行しているので、
「今いる場所からS字カーブをやりに行くなら、だいたいいつもこう通ってるよなー」
と思いつくのがそのまま試験コースだったりします。


2輪の試験コースで見られるポイントなんて数多ありますが、チェックポイント代わりにもなる各要所は

坂道発進
・踏切
スラローム
一本橋
・S字カーブ
・クランク
・信号のある交差点の右折
急制動

というくらいになるかと思われます。


1コマ目はAコースのみの練習。

予告どおりではあったものの、コースは既に覚えている前提で教習が進みます。
フォーミングアップで所内を適当に走ってから、試験時の実際の発着所にバイクを寄せて再乗車。

最初は教官の後ろを付いて行きながら、コース内の幅寄せやウィンカー合図を行うタイミング等の注意事項を聞きます。
2週目は先頭を一人で走らされ、教官は後ろや左右からちょいちょい口を挟m……アドバイスをくれました。

……心なしか、スラロームが遅くなっている気がするんだよなあ……。
スラローム初体験から1~2時間くらいの時のほうが、安定感としてもよほど上手かった気がするんだよなあ……。

そんな違和感を抱えながら、クランクでふらついたり坂道発進でエンストこいたりしつつAコースを走る。


3周目からは完全に一人で走らされていました。
見限られたんじゃないんだからね。

試験コースって案外長いもので、一人になってからたった2週で1コマ目終了の時間になりました。


ところで2輪の技能試験は、持ち点100からの減点方式で採点されます。70以上で合格。

しかし、

・バランス崩して右足を接地(停止時にギアがローに入っているか確認する時以外は減点対象)
・ウィンカー点け忘れ、切り忘れ

のような小規模なミスを教習中もぽんぽんやらかしていて、塵も積もればで失格まで減点されるんじゃないかと恐ろしい。

そんな感じで乗り足りないまま1コマ目が終了。



2コマ目。

時間は連続、教官も同じ人。
ウォーミングアップを済ませると、Aコース行っててーと体よく一人にされました。いやいいんだけど。所内を一人で走るって結構楽しいもん。

4輪の時は当然ながら最初から最後まで常に隣に教官がいたわけで、そうすると教習車同士の道の譲り合いなんかも常に教官同士がやっているわけです。
ところが単独行動ともなれば、譲ってくれているその状況に自分が気付かねばならない。
「あれが通り過ぎるまでとりあえずブレーキ踏んでりゃいいやー」とならないので、停止中もきょろきょろとしています。あとでどっと疲れる。


調子としてはまあまあ(当社比)なものの、クランクの出口のような曲がりながら停止していくような状況で相変わらず右足をついてしまう。
クランクやS字カーブの出口が足を下ろせない右側へのカーブなのって絶対いじめだよね?

そしてこの日はわりと風が強く、平均台をやり始めたとたんに左側から風が。
もちろん脱輪しました。……なぜか左側に。

時間の半分くらいが経ったところで、教官に呼ばれBコースの引率を受ける。
明らかにこっちの方が距離が長い。できればやりたくない。検定では一刻も早くコースを離脱したい。


このあたりになってようやく気付いた事がひとつ。

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↑は③の時に使った写真ですが、ヘッドランプの上に細かいランプが並んでいます。
これを載せた当時も、「運転手がどんな操作をしてるか教官が知るためのもの」とは書きましたが。

両脇の赤がそれぞれ前後のブレーキ。これは最初から分かってた。
橙色のブレーキ。これはよく分からないけどエンスト時に点くのではないかと予想。
そして白。これが、40km/hを出すと点滅するランプだということにようやく気付きました。

急制動のコースで前を走る教官のそれが点滅しているのを見てまさかと思ったのですが、そのまさかでした。
なるほど教官はこれを見て40km/hに到達するタイミングがどうのと言っていたのか……そりゃごまかせねえや……。

と腹をくくり、急制動前の加速ではスロットルをがっつりひねってみるとちゃんと40出るし比較的安定して等速ができるようになりました。



3コマ目。の前に空きコマ。

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2時間連続の乗車は結構疲れるというのがわかりましたとさ。
所内とはいえ2時間でこれなら公道上もなかなかにスポーティな乗り物だな(今更)。


次はひたすらBコースを攻める時間なのですが、その前にケーススタディという項目。
バイクと乗用車の事故でありがちな

右直事故(直進するバイクと右折しようとした対向の車)
・巻き込み(左から抜こうとするバイクと幅寄せしてきた車)
・出会い頭(見通しの悪い交差点でのバッタリ)

を、所内で実際に車とバイクを使って再現してみて、怖い思いをしてみよう! という旨。
もちろんぶつからないレベルでお互い停車します。


所内で教官がひとりハザードつけながら車を運転しているのは何事かと前から思っていたのですが、これの自動車役だという合図だったんですね。
ということで、このときのお相手は僕が初タンデムを捧げた教官殿でした。

シミュレーションだと分かっているものの、露骨にハンドル切って突っ込んでくるの怖い。
バイクはスポーティな乗り物だなと思いました(2回目)。


さくっとケーススタディを済ませたら、あとはBコースの練習。

平均台スラロームはやはり前の方が上手にできていた気がするのだが……。
まあ秒数的にはクリアしているようなので良しということで。

何度も言いますが、平均台はしっかり加速してから乗って安定重視。
余裕がありそうだったら後半に後輪ブレーキをかけていく。自戒の意味もこめて。トロトロ走り出すと結局安定しないまま走り続けることになる。

ところで、コース一周に1回は必ずふとした拍子にエンストするの非常によろしくない。


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