2016年10月8日。
5時台の、日が出るか出ないかぐらいの時間に自宅を出発します。
日の出のうすぼんやりした景色は外環を走っている最中に迎えました。川口JCTからは東北道へ接続しひたすら北上。
九州と四国と北陸を制覇(?)した僕が次に行くべき場所(2泊3日)
— 奇行太朗 (@kiko_taro) 2016年9月20日
この秋はこのアンケート結果を元に、最も票数の少なかった東北地方の日本海側を制覇することにしました。
・東北の日本海側は大船渡あたりまでなら行ったことがある
・東京名古屋間の走行にやや飽きてきた
あたりもわざわざアンケートに逆らった理由であったりします(じゃあなぜアンケートした)。
ということで、東北地方の西側をずーっと南下してくる旅となります。
(8:01)
東京に住んでいる以上、南下するためにはまず北上する必要があります。ということで、写真は阿武隈PAからスタート。
当初は曇りながらもどうにか雨に降られずor降られたとしても小雨程度で済む予定が、那須のあたりから無視できないレベルの降雨。阿武隈よりももう少し先で第一回の休憩をするつもりだったところを、急遽カッパ装備のために停車しました。
(8:01)
阿武隈には奥の細道の記念碑が。『是よりみちのく』だそうです。
高速道路を早く移動するには、道中を速く走ることよりも「いかに休み時間をコンパクトにするか」が大切なので、予定から外れた停車というのはなかなかに痛手である。
(9:28)
国見SAでもう一度休みを挟みつつ、岩手県の松尾八幡平ICで一度東北道を降ります。
(12:21)
IC降りてすぐ給油。
着用していた冬用グローブはすでにずぶ濡れです。
ここまで渋滞もせず来れたものの、それだけで既にもう帰りたい感であふれています。
(12:47)
ICの名前でお察しの方もいるかもしれませんが、最初の目的地は八幡平アスピーテラインです。
言わずと知れた名道のひとつ。1992年に無料開放された道路で、紅葉の名所でもあります。
……が、ゴリゴリに雨が降っている上に霧で視界がろくに開けません。
展望の良い道だそうですが、「あっここめっちゃ視界広いんだろうな!」という部分もただただ真っ白。
絶景が拝めるという源太郎岩も停車せずに通過。
今これを書きながらネット上のアスピーテラインの写真を見ていますが、ただただ「嘘だろこんなんじゃなかったぞ」と思っています。
ただ、景色を抜きにしても走りやすく楽しい道ではありました。……雨さえ降っていなければ。ロケーションが山のど真ん中にも関わらず路面は綺麗です。
(12:48)
ということで、写真もろくに撮っておらずアスピーテラインこれにて終了。
(15:07)
2時間後、青森県は弘前市役所の駐輪場へ。
駐輪場といえどバイクも停められます。市役所は改装中でしたが臨時の駐輪場が設けられていました。
(15:09)
門。
市役所の向かいです。
(15:10)
その門から目的地が遠い。
(15:13)
またもや門。
(15:14)
これが卑猥なものに見える心の汚い旅人です。
おっぱいじゃないんだ、釘隠しなんだ。
(15:19)
はい、着きました!
弘前城です!!
……なんか違う!!!
こう、なんか、桜の木と堀と石垣のコラボレーション的な天守じゃなかったか。
東北唯一の現存天守はもっと美しい絵面ではなかったか。
(15:22)
困惑を隠しきれないまま入城。
(15:24)
石落としのすぐ向こうに砂利が見えるやんけ……。
(15:30)
ミニチュアがあった。
ですよねこういう感じですよねそうですよね!!!???
石垣修理のためにいったん移動させられているという話でした。
(15:38)
現在の天守台。
油圧ジャッキやらで、高さ14.4メートル総重量約400トンの天守をここから70mほど内側へ持ってきています。
(15:41)
天守や桜が映って綺麗という話の内堀さえも、今は作業のために埋め立てられている状態。
作業は平成26年からスタートし10年ほどかかるとのことなので、もう8年くらいはベストな弘前城を拝めない模様。
というか、下調べもせずこんなことも知らないままはるばる弘前まで来た自分はいったい……。
【バイク駐輪場情報 弘前城】
公式では駐車場の案内はあるものの、バイクについて言及なし。
だいたい皆さん市役所の駐輪場を利用するようです。
(15:54)
雨も相変わらずしとしと降り続けているので、本日はこれにて退散。
天気と時間に余裕があれば初日のうちに竜飛崎へ行きたいと言っていた無計画バカはどこのどいつだろうか。
16時過ぎにはホテルにチェックインしました。
本日の宿は弘前駅から徒歩3分くらいの場所にある弘前プリンスホテル。名前こそプリンスが残っていますが、現在では別のビジホグループに買い取られている模様。
(16:26)
外観はバブルの匂いただよう年季の入ったホテルですが、部屋はわりと最近改装されているようで、完全にただのきれいなビジホです。
(16:42)
カーテンを開けると、JRの貨物基地ビューです。
個人的にはとても楽しい景色です。夜になっても時折コトンコトンと列車の走る音が遠くに聞こえます。
(16:55)
濡れた装備一式を干し終えたら、ホテルを出て土産調達&夕飯へ。
ホテルのフロントで電気ストーブが借りられたのでありがたく乾燥用として使いましたが、普通に寒かったので助かりました。(ホテルの空調はまだ冷房シーズンだった)
(16:57)
歩いて間もなく、JR弘前駅へ。
初夜にして土産購入を決断していたのは、これ以上に人のいる観光地に今後立ち寄る予定が全く無いからです。
(16:59)
ふらいんぐうぃっち。
タイトルは知っているけれど、タイトルしか知らないです。だけど来ました弘前。
(17:01)
さすがのりんごのたたずまい。
(17:02)
弘南鉄道という鉄道の改札が有人でしかも1つしかない。
通ってみたさは否めない。ちなみに田んぼアートが沿線にあるらしいです。だって駅名になっていた。
(17:14)
JRのエキナカに戻ってショッピングフロアへ行ってみると、なんか楽しそうなことをやっていました。
(17:14)
ピスタチオのせんべい。ピスタチオ……?
まじかよ大丈夫かよと思いつつ焼きたてを一枚買って食べましたが、これがとてもおいしい。
表面に醤油が塗られている系おせんべいではないので、ややしっとりのぱりぱりほかほかでいい感じでした。
せんべいは食べましたが夕飯がまだです。
店を探すも、こういう時間にこういう場所で(飲み屋ではない)一人でごはんを食べられる場所ってあまりない。
しかも地方都市によくあるのが、「駅前よりも国道沿いの方が栄えている」パターン。
恐らく弘前もその例に漏れない場所で、ちょっと歩いてみたもののほとんど選択肢はありませんでした。まあコンビニさえあればそれだけで御の字とも言えるのですが。
(17:57)
そんな状況下での貴重なお店だった「ぼん蔵」という明石焼きとたこ焼きのお店。
……青森なんですけどね、ここ。
(17:43)
天丼とたこ焼きのセット。
明石焼きを未経験なので食べてみたかったのですが、セットメニューにたこ焼きしか無かったんだよ……。
注文後に店員の女の子が「たこ焼きにマヨネーズはかけてもいいですか?」って聞きに来たのですが、訛りが強く一度で聞き取れなかったです……いや、君はそのまま育ってくれていいんだ、それがいちばんかわいいんだ。
(18:35)
お土産として購入したもののうちのひとつ、リンゴジュース(密閉搾り)。
これめちゃくちゃおいしかった……普段自分から進んで飲むことはほとんどしない人並程度にしか好きじゃない自分でもめちゃくちゃおいしいと思いました。
ホテルに戻り一息ついた後は、装備品乾かし大会をして夜を過ごしました。
走行距離:700㎞以上
福島県突入後にGPSロガーを起動したため、正確な距離は不明です。