2019年10月19日。
(8:59)
朝9時という当社比遅めの時間に自宅を出発し、
(11:24)
昼前に佐野SA。
(14:54)
おやつ前に長者原SA。今回は東北を走りますが、まずは青森へひとっ飛びし、そこから見たいところを回りつつ南下していくスタイルを取ります。
東北走りまーす!!!! pic.twitter.com/cOs1FdMcOL
— 奇行太朗 (@kiko_taro) October 18, 2019
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◆【10/19】自宅~三沢
【10/21】田沢湖~雫石~八幡平アスピーテライン~仁賀保~天童
【10/22】山寺~自宅
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三沢ハイランドホテル
(18:44)
(18:33)
夕飯の時間帯には青森県は三沢市のホテルに到着しました。自走しているのに写真4枚で神奈川から青森まですっ飛ぶガバガバ具合。
東北地方に突入してからは基本雨に降られていて、時間的にも体力的にもどこかに寄る余裕はありませんでした。というか、東北が終日雨予報だったので最初から思い切ってゆっくり出発&寄り道せず直行スケジュールにしたのです。
(19:09)
フロント脇には電子レンジとドリンクバーがあります。
(19:24)
徒歩5分も離れていないコンビニで買い出ししてお夕飯です。
(20:17)
ということで特に何もありませんが本日のまとめです。700km超がんばりました。
【今日の我が家】
— 奇行太朗 (@kiko_taro) October 19, 2019
僕→バイクで青森へ
嫁→飛行機で鹿児島へ
三沢空港
ということで前日はもはやただの移動日(それも単独自走)だったので、早速2日目スタートです。
明け方、迷彩服を着た自衛隊員の方が自転車でホテルの前を通って行ったのが印象的でした。そう、三沢といえば航空基地のある町。
(6:13)
ということでまずやって来たのは日本の空を守る三沢基地……と滑走路を共用している三沢空港です。こちらは民間の空港ですが、展望デッキにでも行けばちょっとくらい基地を拝めるだろうと期待してやって来ました。
(6:13)
ダメでした。展望デッキは8時からでした。ここで2時間近く待つ気にもなれないので諦めましょう。
(6:25)
ポストの上にF2。
奥入瀬渓流
奥入瀬渓流は十和田湖から流れ出した奥入瀬川のうち、約14kmの部分を指すようです。駐車できるポイントは恐らく「奥入瀬渓流館(下流側の入口)」、「石ヶ戸休憩所(中間部)」、「十和田湖観光汽船子ノ口案内所(上流側、十和田湖畔)」の三か所。国道102号が川沿いを並行して走っています。交通状況などは後述します。
(7:30)
今回バイクを停めたのは石ヶ戸休憩所。駐車スペースは決して広くないですが、7:30時点ではまだ十分余裕があります。人の少ない奥入瀬渓流を楽しみたければ朝早めがおすすめです。これが1時間もすると駐車場も川沿いの国道もまるで様相が変わるのでご注意ください。
8:30時点ではもう石ヶ戸休憩所の駐車スペースは全て埋まっていて、国道は流れながらも若干詰まり気味になります。川沿いの国道は基本2車線ですがところどころで道幅が狭く交互通行になる場所があります。そんなところに9時近くから大型バスがじゃんじゃかやって来るのです。
昼くらいには奥入瀬一帯まるごとがそりゃもう行くも帰るもゴリゴリの渋滞になります。大自然の渓流沿いに自動車がひしめく様はそれはそれで見ごたえがありますが、巻き込まれると抜け出すのも大変です。
諸々10月20日、紅葉シーズン始まりかけの頃のお話なので参考までに。ちなみに、観光渋滞を避けて移動だけしたい場合には、奥入瀬川沿いよりも一本西側に同じ国道102号のバイパスが通っているのでそちらを使うといいでしょう。
(7:33)
それはさておき、石ヶ戸休憩所からは一度バイクを降りて渓流沿いを歩いてみましょう。奥入瀬渓流館から十和田湖畔までは全域にわたって遊歩道が整備されています。
(7:37)
休憩所の名前にもなっている石ヶ戸はこれのことのようです。昔、美女の盗賊がここを住処にしていた伝説があるらしいです。
(7:38)
(7:40)
(7:41)
(7:43)
(8:15)
(8:23)
(8:33)
(8:41)
(8:41)
片道3kmくらいを往復して、石ヶ戸休憩所へ戻りました。遊歩道はアップダウンなどはほとんど感じられませんが、前日に雨が降ったせいで足元はところどころがズブズブになっていました。
(9:05)
十和田湖畔に出ました。遊覧船もあるようですが、自走で湖を一周しましょう。
御鼻部山展望台
(9:31)
十和田湖のほぼ真北側にある展望台です。道の反対側に広い駐車場があります。
(9:28)
(9:29)
(9:31)
高低差といいアングルといい申し分のない景色です。ここまでの足があるならここからの景色が一番お勧めです。
(9:40)
御鼻部山展望台を境に道は下りに変わります。途中でいい景色がありました。ただし道幅は1.5車線程度なのでご注意を。
滝ノ沢展望台
(9:51)
滝ノ沢峠にある展望台……ですが、入れませんでした。
和井内桟橋
(10:13)
十和田湖の南端近くに位置する桟橋。駐車場があったので止まってみました。
(10:14)
十和田湖外周は人気も少なく快走路なのに、桟橋にだけ釣りの人がみっちりいて不思議な光景でした。
御前ヶ浜・乙女の像
(10:31)
田沢湖にたつこ像があるなら十和田湖には乙女の像だというのは聞いたことがありますが、どうやらそれはここにあるらしいので行ってみましょう。
(10:35)
像までは湖畔をちょっと歩きます。
(10:40)
(10:41)
乙女…………?
十和田湖の周囲は基本的に静かですが、御前ヶ浜と奥入瀬渓流だけは団体客がみっちりです。静かな十和田湖を楽しみたいときはそれ以外を狙うといいでしょう。
青森田代十和田線
(12:28)
国道102号⇒103号⇒394号⇒県道40号と通過し、八甲田山の麓、北側まで回り込みました。
(12:28)
いい眺めなのですがたまに通る車たちのペースがなかなかに速くて怖いです。
(12:36)
引き続き青森田代十和田線を走りますが、ここからは八甲田雪中行軍遭難事件ゆかりの地をめぐります。
事件の詳細はWikipediaにものすごく詳しいので、興味があれば一度読んでみることをお勧めします。
事件のいきさつを簡単にまとめると、
日露戦争が迫る情勢下、厳寒期の雪中行軍訓練を八甲田で行うことが決定
⇒計画や装備あらゆる面で準備不足だったりあまりに劣悪な気象条件だったりしたことが原因で遭難。途中で引き返そうとするも既に遭難しており部隊は散り散りに。
⇒出発から9日目で生存者救出。訓練への参加者210命中、死亡者は199名。日本の冬季軍事訓練において最も多くの死傷者を出した事故であるとともに、近代の登山史における世界最大級の山岳遭難事故とさそうです。
この事件をベースに制作された映画「八甲田山」も著名ですが、映画はあくまでフィクションであり史実とは異なる点もあるようです。
平沢第一露営地
(12:37)
出発した当日の夜本来進むべき進路を見失い、急遽雪濠を掘って露営(ビバーク)した場所がこちら。
(12:38)
ただの森です。悪天候かつ深雪、当時はこんな道さえ整備されていない山中にビバークなんて考えただけで恐ろしい。
鳴沢第二露営地
(12:41)
完全に遭難が決定づけられた2日目の露営地がこちら。何がつらいって、第一露営地から数百mくらいしか離れていないという事。バイクでは1分そこらの距離です。思わぬ近さに「マジかよ……」と声に出ました。
雪中行軍遭難記念像
(12:46)
さらに数百m進んだところに広い駐車場と茶屋があります。茶屋は開いていませんでしたがここから記念像へ行けるので行ってみましょう。
(13:03)
ゆるやかな階段を上ると5分もかからず到着します。
(12:55)
(12:56)
像になっているのは発見時に直立のまま仮死状態だったとされる後藤房之助伍長です。実際の発見地はもう1~2km山を下った(青森方向へ戻った)場所のようです。
(12:52)
銅像の台座には犠牲者と生存者のリストが。
(12:55)
像のところには有志のガイドさんがいて、資料をくれたり解説をしてくれたりしました。
(13:04)
ちなみに、駐車場のところにはさらに沢山の資料が備えられていました。
この他にも第三露営地や後藤伍長発見地には標識が立てられていますが、いずれも周囲と変わりのない森の中です。遭難から発見まで一週間以上を経ているのに、これらのポイントがすべて直径2km程度の近距離に収まってしまうあたりが当時の過酷な環境を物語っています。
岩木山展望所・八甲田除雪隊の歌碑
(13:24)
萱野高原から青森方向へ少し下りたところにある駐車場に歌碑があります。右手前の箱がセンサー式のスピーカーになっており、歌碑へ近づくと歌が流れる仕様。
(13:24)
名前を冠している岩木山は津軽富士とも呼ばれる名峰ですが、ここからは樹で若干見切れ気味なので正直微妙です。見晴らし自体は悪くありませんが。
萱野高原(かやのこうげん)
(13:37)
漢字読めない高原。広めの駐車場と芝生の広場があり、県内の方と思われる家族連れなどが沢山来ていました。ちょっと離れた場所には茶屋もあります。
(13:36)
青森側からアプローチすると、芝生越しに綺麗な八甲田を望むことになるので非常に気持ちいいです。ただ、急に停まろうとする車もいるので要注意。
(13:36)
高度によって植生と紅葉の進度が見事なグラデーションを作っていました。