出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

船とレンタサイクルで行く式根島【3終】大浦海水浴場、地鉈温泉、松が下雅湯、野伏港

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(5:57)

おはようございます、式根島の朝です。朝食まで時間がありますが、せっかく起きたので自転車でひとっ走りしましょう。寝っぱなしの友人Iはお留守番という名の放置です。ちなみに戻って来た時まで寝っぱなしでした。

まいまいず井戸

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(5:59)

shikinejima.tokyo

繁華街からすぐのところにある井戸です。すり鉢状に掘り下げた地面からさらに垂直の井戸を掘った構造。内壁部分をらせん状の階段で下ることで井戸へアクセスできます。

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(6:00)

井戸の形が似ていることからまいまいの名を関しているようですが、伊豆諸島固有のものではなく武蔵野台地で多く見られる構造なんだとか。

まいまいず井戸 - Wikipedia

 

与謝野晶子記念碑

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(6:03)

太陽のすぐ右でトゥンと立っているのが記念碑。松が下雅湯から少し離れたところです。与謝野晶子式根島を訪れた際に詠んだ歌を記念しているんだそうです。

 

高森灯台

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(6:18)

沿道にあるのは航海安全・家内安全・安産を祈願した観音様だそうです。大きくない祠ですが石造りなのでサイズのわりには手間がかかっています。このそばに自転車を停めて、脇の階段を登りましょう。

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待ち構えるのは200段もの石段

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そしてこれが高森灯台石油ランプ式だそうです。

式根島観光協会 | 高森灯台

昭和5年「宮川タン」さんという75歳のお婆さんが、ここに続く200段もの石段とともに造り上げ88歳になるまで毎夜、灯をともし続けました。”(観光協会Webサイトより)
……お婆さん石段まで造ったのか!

 

泊神社

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(6:29)

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(6:29)

野伏港そばの神社です。伊豆諸島にしては立派な社殿でした。

 

泊海水浴場

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(6:34)

神引展望台と並ぶ式根島の代表的な風景といえばここでしょうか。貝殻型の綺麗な湾で、オンシーズンは人気の海水浴場のようです。4月はさすがに入れません。

 

民宿かねやま

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(7:07)

ひとっ走り終えてからの朝ごはん。

食事後、荷物を部屋から食堂に移し、残り半日の式根島観光に繰り出します。

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(8:20)

まずは郵便局へ。昨日買っておいた絵はがきを自宅や実家に送りつけました。

 

大浦海水浴場

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バーベキュウ。見たことない表記だ。

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そしてこちらが海水浴場。

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ですが、その右の岩場が特徴的でこっちの方が気になります。

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「海水を呑んで長生きしているお馬さん」。たしかに、ふたつ前の写真の右側の岩がそう見えるようです。

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青いジャケットを着た友人Iがどこにいるか分かるでしょうか。意外とスケールの大きい景色です。

 

中の浦海水浴場

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(8:53)

この海水浴場は駐車場からちょっと歩きます。そんなに長くはないのでカメラ以外は自転車のカゴに置いて行きました。

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時間帯や季節の問題もあるのでしょうが、昨日から他の観光客にはぽつりぽつり程度にしか会いません。

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波打ち際で遊んでいたら靴が波をかぶった人。

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(8:59)

ひとしきり遊んだので遊歩道を歩いて戻ります。駐車場が見えてきたところで、停めてあった自転車のあたりからカラスが飛び立つのが目に入りました。よくよく見てみると、自転車のカゴに置いてあった友人Iの荷物が散乱しています。それは昨日遊歩道の入口で荒らされていた荷物とそっくりな荒らされようでした。

ここでようやく合点のいった二人。元々島内ではカラスをよく見たのですが、昨日のも今回のもどうやら犯人は人ではなくカラスだったようです。友人Iが荷物を入れていたビニールバッグはところどころ、くちばしでつつかれたような傷が。そして、その中にあった揚げパン(食べきれずに取ってあった)がビニール袋を荒々しく破って奪い去られていました。

二人してカラスのサーチ能力の高さに感心すると共に、何よりこれが来島者や島民による仕業でなかったことに安心する気持ちが強かったです。

ちなみに、僕が置いて行ったのは口を閉めたリュック&食べ物が入っていなかったのでいじられた形跡もなく無傷でした。私物を置いて行く時にはしっかりめなバッグなどにまとめて口を閉じ、食料品は持ち歩きましょう。

 

地鉈温泉

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(9:43)

駐車場から海辺にある温泉までは歩きます。更衣室はありませんがトイレがあります。入浴には水着着用必須です。

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(9:24)

進むのはこのV字谷の狭間。急な階段をずんずん下ります。

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両側絶壁怖い……。

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(9:26)

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(9:38)

岩は柔らかいらしく、この温泉へ湯治に来た人たちが彫った文が沢山並んでいます。やっていいのかは知りませんが。でも日付のところに大正とか書かれていたり漢文
だったりするとさすがに二度見三度見します。

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(9:27)

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(9:32)

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(9:35)

海っぺりに出ると超ワイルドな温泉があります。赤茶色の部分が主に湯舟です。綺麗さ的にも足付温泉よりも幾分入ってみたさの湧く感じです。足付温泉の入り時が干潮時なのに対して、地鉈温泉は満潮時が入り時

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(9:36)

それ以外のタイミングでは湯量が足りず湯音が高すぎて入れないそうです。手を浸けてみたら風呂にしては熱めでした。ちなみに、憩の湯や松が下雅湯のお湯はここ地鉈温泉のものを引いてきているんだそうです。

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(9:39)

三国志の世界だったら間違いなく上から岩を落とされてあっさり殺されそうな道を再び通って駐車場へ戻りました。

 

松が下雅湯

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(9:49)

屋外の温泉はこれまでとりあえず行くだけでしたが、最後に一回くらい浸かりたいよねということで、一番ビギナー向けな松が下雅湯へ来ました。更衣室で水着に着替えて湯舟へエントリー。

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(9:56)

熱い&ぬるい。屋外の広い湯舟であまり循環されていないので、上の方は熱く底の方は冷たいに程近いレベルでぬるい。結果、トータルとしては身体も温まらない。そして4月上旬なので、濡れた状態で外気に晒されると寒い。とても寒い。二人で寒い寒い言いながら慌てて体を拭いて服を着ました。ロケーションは楽しいので足だけ浸かってゆっくりとかが良いかも知れません。

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(10:03)

漁港と温泉を結ぶトンネルを抜けて集落へ戻ります。

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(10:15)

最後に土産屋へ寄ってから自転車を返却。10:30に宿の車で宿から港まで送ってもらいました。

 

野伏港

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(10:50)

当初は利島へ行く予定だった我々。行きは欠航ゆえどこでも降りていいという処置でしたが、持っている復路の乗船券は当然ながら利島⇒竹芝間(特2等)のみ。なので、待合所のカウンターで式根⇒利島(2等和室)のチケットを買い足しました。キャンセルして買い直すよりもこの方が安いからということで窓口で提案してもらえました。

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(10:51)

あれに見えるは連絡船にしき。同じ新島村であり目と鼻の先にある式根島と新島を結ぶ船です。1日3往復でお盆には4便に増便します。

連絡船にしき|新島村の紹介|東京都新島村

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(11:00)

ちょうど出航のタイミングでした。

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(11:01)

大型客船の到着までは時間があったので港周辺でぶらぶら。

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(11:04)

パイプライン。これは経由のようですが、式根島は電力や上水道も新島から海中ケーブルで供給を受けているそうです。かつて東海汽船の大型客船がそれを切ってしまって断水してしまったこともあるんだとか。その時には先ほどの連絡船で新島へお風呂を入りに行ったそうです(送迎の車内で聞いた)。

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(11:20)

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(11:20)

 

さるびあ丸

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(11:27)

接岸そして乗船。

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(11:28)

チケットの買い方は先述の通りでしたが、これだけ乗ってきたさるびあ丸でも2等和室の席を取るのって実は初めてなんですよね。

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(12:28)※後で撮影

うん、狭い。何時間もここに寝るのは無理とまではいかずともなかなか辛いのでいつも寝台か個室にしています。利島までの間ならガラガラだしたいした時間ではなかったので特に問題なかったです。

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(12:18)※あとで撮影

ちなみに2等椅子席はこんな感じです。

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(11:31)

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(11:41)

出航。露天風呂に浸かって出ると寒いですが、身体が濡れていない分にはとても暖かいです。

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(11:44)

突然の訪問ながらもたっぷり楽しめました。ありがとう式根島見た目はものすごく平坦ですが、実のところアップダウンの激しい島でした。中央にぴょこんと飛び出しているのは神津島の影です。

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(11:47)

新島入港時、入れ替わりで新島を発ったジェット船。これはセブンアイランド愛ですね。

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(11:48)

シュババババババババババババ

東京湾内は航行速度が規定されているらしいのですが、彼女らジェット船のサイズなら例外的にそれ以上の速度を出すことが認められているという話を聞いたことがあります。

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(11:51)

新島に接岸して乗客が増える前に、とっとと食堂で昼食を済ませておきましょう。

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(12:04)

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(12:09)

かき揚げそば。

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(12:30)

この子は式根島観光大使のみやびちゃん。松が下雅湯にちなんだ名前です。

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新島出航後、昼食も終えて2等和室で横になっていると、船内放送で席番号で呼び出されました。案内所へ向かうと、今の時点でもう利島⇒東京のチケットの船室(特2等)へ向かって良いとのこと。

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(12:38)

利島以降の半券をもいでもらい、特2等へ移動しました。チケットを別々に持っていたので、利島では一度下船して再乗船しなきゃかなと思っていたのですが、そのあたりを上手いこと取り計らって貰えました。

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(12:53)

利島に寄港。昨日の朝も接岸できていればなーとも思いますが、まだ行けていなかった式根島を訪れることができたので結果オーライというやつですね。でもいつか利島にも行くぞ。

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(13:19)

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(13:32)

船内で食べたおやつシリーズ。

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(16:28)

あとは基本寝て過ごしていました。

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(18:19)

横浜寄港時に通過する横浜ベイブリッジ

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(19:31)

横浜を出て1時間、レインボーブリッジが見えてきたら旅も終わりです。

 

竹芝客船ターミナル

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(19:51)

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(19:57)

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(19:58)

ということで本土に無事帰りました。

 

スケジュールまとめ

4/5(金)

 21:30 竹芝客船ターミナル

 22:00 さるびあ丸出航

4/6(土)

 06:00 利島の欠航が確定、目的地を式根島へ変更

 09:30 式根島到着

 10:00 レンタサイクル

 11:00 式根島温泉憩の家

 12:00 遊歩道スタート

 14:00 神引展望台

 15:00 松が下雅湯、足付温泉

 16:00 宿着(かねやま)

4/7(日)

 07:00 朝食

 09:30 地鉈温泉

 09:50 松が下雅湯

 10:30 宿着、港へ送迎

 11:30 さるびあ丸乗船

 20:00 帰東京

 

そんな感じで、式根島でした。

宿の方が車で送ってくださっている最中、「なぜかリピーターが多い」と言っていたのがものすごく印象的ですが、なんとなく理由が分かった気がします。程よい面積と人口というのもあると思いますが、人口のわりに商店が多かったりレンタサイクルが多かったり民宿が多かったり温泉が沢山あったりと、観光インフラが豊かなのです。客と観光インフラどちらが先なのかというのはありますが、非常に観光しやすい素地が整っている印象を受けました。時間が許すのであれば、温泉に入ったり景色のいい場所でぼーっとごはんを食べたりと、何をするでもなくゆっくり1週間くらい滞在してみたい島でした。

 

以上、最後までありがとうございました。

 

旅行期間 2019.4.5~2019.4.7

旅行記完成 2019.10.4