2019年8月9日。
午前3時台に家を出て、高速道路をひた走りました。写真もエピソードも特にありませんのでお話は最初の目的地から始めましょう。ひとつ言えるのは、どちらも使えるなら走りやすさ的には上信越道より関越道の方が良いということです。
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⇒【8/9】 直江津港~小木港~佐渡歴史伝説館~真野御陵~佐渡金山~大佐渡スカイライン
【8/10】 金北山~トキの森公園~けものフレンズコラボスタンプラリー~ドンデン線
【8/11】 北沢浮遊選鉱場~佐渡奉行所~大野亀~二ツ亀~大佐渡石名天然杉~岩首昇竜棚田~北沢浮遊選鉱場跡ライトアップ
【8/12】 矢島体験交流館(たらい船)~宿根木~小木港~直江津港~春日山城~帰宅
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直江津港(佐渡汽船)
(8:30)
ということで直江津港からおはようございます。
(8:33)
今回の目的地にはここからフェリーで向かいます。そうです島です。佐渡島です。
(8:37)
ターミナルの建物はやや時代を感じる趣きでした。
佐渡島をチョイスした理由ですが、島好きとしては一度行っておきたいという気持ちからです。船会社の株価を見ていると、よく行く伊豆諸島の東海汽船に並んで佐渡汽船の名前がしばしば登場します。
佐渡行きの船といえば新潟港発のフェリーが一般的なようですが、ここ直江津港からは高速カーフェリーというものが出ています。
高速カーフェリー あかね
直江津港からおはようございます。乗船しました。 pic.twitter.com/w9cJw5d9xY
— 奇行太朗 (@kiko_taro) August 9, 2019
(8:49)
撮る暇がなかったのと上手いこと撮れる位置ではなかったのとで船の外観の写真がありません。
ので、公式をご覧ください。
(8:51)
客席はすべて椅子席。船酔いした人向けにはカーペットエリアがあります。でも天気が良いからかそんなに揺れませんでした。
(8:51)
バイクが先に乗船できるので、船内に上がっても最初は人が全然いませんが、そのうち続々と増えます。最終的に座席は結構な割合が埋まりました。ガラガラではないけれども知らない人とは隣同士にならない程度。
(8:53)
船外に出て景色を眺められるスペースはあるものの、乗客数のわりにあまり広くありません。
(8:55)
デッキレイアウト。前の方は1等席のようです。
(10:36)
売店。フェリーのグッズから雑誌書籍類、おにぎりや総菜も並んでいます。
(10:42)
水とおにぎりを購入。朝が早すぎたのもあってほとんど寝て過ごしていました。
(11:07)
ちなみにこの航路は国道の海上区間として認定されているそうです。航路か島内の道路ないしはその両方を、国の管理や援助のもと維持したかったのでしょう。
旅荘のと
(11:41)
到着した小木港から5分も走らない場所の宿を予約していたので、とりあえず一旦チェックインして不要な荷物を置きにかかりました。伊豆諸島でも上位クラスの「人の家にお邪魔しちゃってる感」が強い宿でした。部屋は住人の方のスペースと離れているのであまり気になりませんでしたが。
食事や部屋などは追ってご紹介するとして、まずは観光をしていきましょう。
矢島体験交流館
(11:49)
色々な体験学習のできる施設だそうですが、基本的にはたらい船に乗船できる場所です。中には食事処もあります。
(11:50)
このたらい船は中央がアクリル板ののぞき穴になっていて、海中を見ることができるという触れ込みです。
(11:55)
たらい船には後日乗ることにしますが、とりあえず今日は矢島経島と呼ばれる景勝地を歩きましょう。
(11:59)
佐渡島といえばな光景のひとつ。奥の赤い橋は歩いて渡れます。
(12:01)
小型のボートと年季が入って味のある引き上げ用のウィンチ。
(12:03)
たらい船に使われるような桶の職人さんが跡継ぎに悩むのは想像に難くないですが、桶の劣化を防いで長寿命化させるために現在のたらい船はFRP(繊維強化プラスチック)で表面を保護されているんだそうです。
佐渡歴史伝説館
(12:42)
この名前と外観のローカル感、たまらなく愛おしい。
(12:43)
でも、とんでもないVIPが訪れた形跡があります。
大人ひとり800円。わりといい値段します。
佐渡の歴史をロボットで伝える展示施設です。このロボット、入館料相応になかなかリアルな動きをします。
佐渡の歴史とは何ぞやという話ですが、日本史をかじったことのある方ならご存じの通り、佐渡は主に金山と流刑地の場所として歴史に登場します。金山については金山そのものにお任せするとして、佐渡に配流された著名人は主に以下の3人を抑えておけばOKです。
(12:43)
1.順徳天皇…お父さん(後鳥羽上皇)と一緒に鎌倉幕府を打倒しようとして失敗し流される(承久の乱)。辞世の歌まで未練たらたらで佐渡にて46歳で崩御。(写真のロボットは佐渡で生まれた娘)
(12:53)
2.日蓮…幕府や仏教の他の宗派を批判したことで幕府にブチ切れられ斬首されそうになるがタイミングよく雷光のような光が現れて眩しすぎて刑を中止。代わりに佐渡へ流される。
(12:58)
3.世阿弥…観世流(能の流派)の跡継ぎを時の将軍の推しじゃない人にしようとした結果、将軍に謀反した重罪人として流罪。71歳なのに厳しい仕打ち。
(13:01)
(13:02)
おじいちゃんとおばあちゃんが語ります。ここで運がいいとちょっとしたサプライズがあるのですが、それは行った人だけのお楽しみということで。
歴史伝説館にはレストランや土産屋が併設されており、それらはバスの団体客が時々やって来る程度の規模なのですが、あのジェンキンスさんのお勤め先がここの土産コーナーなんだとか。
(13:23)
最後に使われたのはいったいいつなのか、そもそも何のイベントをしていたのかさえ今となってはよく分からない屋外ステージ。香ばしい。
真野御陵
先ほどご紹介した佐渡の3大流人(勝手に名付けた)の一角である順徳天皇ですが、崩御の翌日に火葬されました。その火葬跡がこちら。正式名は順徳天皇御火葬塚らしいです。ご遺骨自体は京都に運ばれ、父である後鳥羽上皇と一緒に埋葬されました。
余談ですが、後鳥羽上皇の流された隠岐も流刑地としての観光を確立しているようです。
(13:35)
観光センター(機能しているのかよく分からない)の横にあるだだっ広い駐車スペースにバイクを停めて、歩くこと2分くらいで御陵の中へ。
(13:32)
(13:32)
火葬跡とはいえ宮内庁の管轄です。
(13:32)
特別何が見えるという訳でもないのですが、整然とした空気も相まってただならぬ雰囲気は感じられます。
(13:35)
観光センター脇にずらりと並ぶ赤い岩は、佐渡の赤玉集落という場所で採れる赤玉石というもの。その実は鉄石英だそうです。火を連想させることから魔除けの効果があると言われているんだとか。
(13:30)
駐車場脇の売店では大小さまざまな赤玉石やそれらを彫った飾り物が売られているのですが、まさかのペイペイに対応しているという衝撃。
石抱きの梅
(13:40)
沿道にさりげなく案内標示があったので寄ってみました。順徳天皇御手植えと伝えられるそうです。
(13:40)
木の根元に大石を抱いていることからこの名が付いたらしいですが……大石どこだ……?
(13:42)
ちなみにこの樹はガッツリ民家の前で、かくいう僕も監視されていました。猫に。
(14:06)
南北の山地に挟まれた佐渡氏の平地部に突入すると、イエローハットを見つけたのでフューエルワン(エンジンの中を綺麗にしてくれる燃料添加剤)を買って投入。こいつ本当に観光で来ているのか。
夫婦岩
(14:33)
この名前がつく岩は本当に津々浦々あるものですな……。この岩の近くには二見と名付けられた集落があり、それを見たところやはり本家本元は三重県の二見(鳥羽の近く)の夫婦岩なのでしょう。
(14:33)
ここの夫婦岩は縄で繋がれている訳ではないようです。