福井からおはようございます。
(6:20)
起きたら普通に雨が降っていました。
あまりにもしれっと降っているので驚きとか残念さを通り越して「そっかー雨かー」という感じ。
(6:29)
スーパー銭湯で個室宿泊は、一人旅には非常に良い。
プライベートな空間があることのメリットは言うまでもなく、食べ物や飲み物や風呂のために部屋を出るとそこそこ賑やかなので、いい具合に人の気配を感じることができます。
走り出すか出さないかくらいのタイミングで雨が上がり、カッパは蒸れる以外の機能を発揮しないまま本日最初の目的地へ。
永平寺です。福井に来たからには外せない。
永平寺に付属の駐車場はありません。
結果、門前の土産屋の駐車場を利用することになります。町営の駐車場もあるようですが、寺からやや距離があります。
割り切って有料なところ、○○円以上買えば駐車料金が無料という観光地にありがちなお店が門前に並んでいます。
事前に調べていた段階から駐輪場にはあまり期待しておらず、お金を払って停めることは覚悟していました。
が、その土産屋すら早朝すぎて開いていない状態。お寺ならこの早さでも大丈夫と思ったのに……。
(7:18)
個人経営の駐車場オンリーなところで既に営業している場所を発見。
バイクが停められるか確認したところあっさり承認してもらい、車なら400円なところを100円でOKに。
(7:19)
どこ行っても、基本的にバイクの料金をはっきり書いてくれている場所はありませんよね。
(7:20)
門前の商店街を歩く。
(7:22)
(7:22)
雨が降ったことで、かえっていい雰囲気になっている感。
(7:24)
そして入ろうと思ったら、なんと参拝は8時から受付とのこと。
そんな、まっぷるでは朝4時からって書いてあったのに。ひょっとして有料区間ではないこの境内に立ち入り可能になるのが4時ということなんだろうか。
(7:31)
仕方ないのでしばらく近くをうろうろすることに。
見渡せば、受付開始を待つ参拝客がちらほらと門の前にたまっている。
(7:45)
永平寺を開山した道元の像。
なんだかとっても雄々しい。もっとひょろっとしたもんだと勝手に思っていた。
(7:46)
勢いがあったので、鳴らして構わないよと書いてあった鐘を撞いてみる。
8時になったら開門。
門を抜けるなり、現代的かつ内装はお寺チックな建物の中へと案内されます。
そして畳敷きの広間へと通されます。
自由に見て回れるのかと思いきや、まずはここで概要や注意事項を聞くらしい。
袈裟姿の修行僧(ガチ)の説明を10分ほど聞いてから、順路に沿って移動。
(8:19)
傘松閣。天井画が有名なお部屋です。
この先からは順路こそあるものの、伽藍を自由に歩き回ることができます。
(8:20)
(8:21)
そしてここに来て突然の雨。
……おい、バイクに置いてきた荷物、雨対策何もしてないぞ。
とはいえどうしようもないので割り切って参拝再開。
(8:21)
雨がバリバリに吹き込む廊下。
修行僧が雨を拭いてくれている脇を抜けようとしたら、「滑りやすいのでお気を付けください」と言われた……と同時に滑った。
(8:26)
基本的に、境内で撮影禁止の場所はありません。
が、修行僧(永平寺では「雲水」と呼ぶ)にはカメラを向けてはいけないことになっています。
基本的に雲水の方々の生活(修行や食事)空間を見て回るので、しばしば作務衣姿の雲水とすれ違います。
(8:27)
手前の座布団を、一人の雲水がすっごい丁寧に向きを整えては遠目に確認するのを繰り返していました。
……なんだか大学の部活の合宿を思い出しました。(←体育会出身)
(8:28)
(8:29)
(8:29)
見学可能な伽藍はこうしてすべて屋根付きの回廊で結ばれているので、たとえ駐車場で待つバイクがずぶ濡れになっていようと、人間が参拝中に雨に濡れることは全くありません。
(8:30)
雲水たちが自分たちのご飯をつくる場所を大庫院(だいくいん)というのですが、前を通ると食べ物のいい匂いがしました。
……が、大根を煮たようなシンプルな香り。
いや、いい匂いであることは確かなのですが、匂いからカロリーを感じない。
(8:38)
山門の下にて。
一般的にこの門をくぐり抜けることができるのは禅師(永平寺のボス)だけ。
それ以外の者がこの門を通ることを許されるのは、永平寺へ修行に入る時と修行を終えた時の2回だけなんだとか。
永平寺では寝食や掃除といった生活のすべてが修行。
その基本中の基本ともいえるのが「履物を揃えること」。
(8:48)
見学場所が雲水さんの生活場所なら、トイレも共通。
履物を揃えることは我々見学者にも求められます。
そして、そのトイレがとても綺麗。
新しいとかお洒落だとかいう綺麗さではなく、清潔感がもはや恐ろしいレベルです。
(8:48)
蛇口までもが徹底的にみんな同じ向きに揃えられています。
……それにしても、お寺のトイレや流し場の写真を上げる旅行記が今まで存在したんだろうか。
(8:55)
堅苦しいと感じるかは個人次第かと思いますが、一度は訪れてみてもいいと思います。
観光スポットと言うよりも、どこか常に緊張感を伴う、修行僧の生活を覗き見といった具合の場所ですが、僕としては今回の旅で最も印象に残る場所でした。
【バイク駐輪場情報 永平寺】
市営駐車場があるものの、遠いし有料なので混雑時以外は現実的ではないと思います。
門前周辺に個人の駐車場や土産屋があるので、個別に当たってみる他ありません。
駐車場に戻ると、全滅でこそないものの確実にじっとりとした荷物とジャケットが待っていました。
ジャケットはとてもじゃないですが着られる状態ではなかったので、後ろにくくりつけてカッパだけを着こみ出発。
お次に向かうは、昨日行ったものの既に日没を過ぎており全く景色を拝めなかった東尋坊。
昨日はすっかり店じまいしている時間帯だったので東尋坊タワー近辺に超適当に停めて歩いたのですが、日中はそうもいかず。
東尋坊タワーの駐車場をあたったら、「500円かかっちゃうけどいい?」と係のおっちゃんが聞いてくれました。
そして、「タダで停めてくれる土産屋があるはずだから探してみたら」とも。
結局、無料のところを捜索にかかりました。
駐車場無料をうたいつつもバイクNGなところが何軒かある中、土産屋の並ぶ通りの入口脇にある「海鮮処 夕なぎ」は無料で停めさせて貰えました。
(10:07)
着いた時、雨は霧雨程度。
店の入り口で割引券を配っていました。
東尋坊から遠いだけに、無料駐車場と割引券で客を集めているのでしょう。
……停めさせてもらえた手前あまり大きい声では言いたくないのですが、ここの羽二重餅は割引券を使ってもなお、他の店の同じ羽二重餅より高かったです。
(10:09)
バブルのにおいがぷんぷん香る東尋坊タワー。
(10:11)
昨日と打って変わってそれなりに賑やかな通りです。
(10:14)
(10:16)
(10:17)
(10:19)
(10:20)
(10:24)
以上、東尋坊でした。
……いや、珍しい地形なのは分かっているしものすごい断崖絶壁なのですが、個人的にはあまりピンと来ない場所でした。
天気がそんなに良くなかったからかもしれません。
【バイク駐輪場情報 東尋坊】
公営の駐車場は無し。
東尋坊タワーならバイクは無料というネットの情報を頼りにしていたものの、有料。
東尋坊からやや遠い土産屋(先述の「夕なぎ」等)なら無料でバイク可な場所があります。