出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

船と原付で行く年末年始の小笠原諸島【9】中山峠、ブタ海岸、ジョンビーチ、高山

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(7:03)

おはようございます、1月3日です。本日がついに小笠原最終日ですが、おがさわら丸の出航は15:30。半日以上はまだ遊べます

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まずはお土産屋で買った絵はがきを自分や家族宛に発送。年末とはいえおがさわら丸の出航日には郵便局が半日だけ開きます。

 

小港海岸

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(8:26)

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そして我々が原付を走らせやって来たのは父島の道路の南端である小港海岸です。今回は車道終着点に原付や自転車を停められることが分かっていたのでそこまで乗り入れました。ここから遊歩道を歩き、徒歩でしか行けない場所へ行きます。原付だけで行けるところはおおよそ走り尽くした我々の最後の目的地です。

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身体じゅうをコロコロし、靴底に酢のスプレーをかまし外来生物の持ち込みをシャットアウト。

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今回は遊歩道の終着点であるジョンビーチまで向かいます。……実際のところ予定通り歩き切りましたが、船に確実に間に合うよう、往路の経過から逐一復路の所要時間を計算し、余裕をもって集落に帰れるように気を遣っていました。

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(8:31)

遊歩道を歩きだしてすぐに差し掛かる橋。ここからが本番です。

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橋を渡った先に、ヤギ除けのゲートがあります。人間なら開けて通って大丈夫です。ただし抜けた後はちゃんと閉めましょう。

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ゲートの中に入って早々に見かけましたヤギ。案外大きいです。

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遊歩道の足場は全編にわたって悪くありません。特に序盤はこんな風に石が敷かれているところも。

 

中山峠展望台

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(8:45)

こちらが最初の見どころである中山峠眼下に見えるのは小港海岸です。つまるところ、遊歩道のスタートからここまではひたすらに登りです。15分たらずで到着していますが、所要時間についてはかなり個人差が出るところでしょう。

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(8:45)

この先も遊歩道はまだまだ続き、アップダウンもかわるがわる襲ってきますが、この中山峠だけでもいい感じの景色を拝めるので、時間や体力と相談してここで折り返しての往復なんかでも十分楽しめるかと思います。

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(8:50)

 

ブタ海岸

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(9:00)

小港海岸を起点に上って峠を越えたと思ったら、また海抜ゼロの海岸に下ります。足場は悪くないのですが、このアップダウンがやるせないです。そして砂浜はべらぼうに歩きにくいです。

帰り方向、ブタ海岸の砂浜から中山峠へアクセスする道の入口が若干分かりにくいのでご注意ください。

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(9:02)

波打ち際に人工物が見えます。多分あれは第二次大戦のトーチカでしょう。

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と思ったらさらに陸側にもありました。海側ではなく山側を向いているあたり、上陸してきた敵の背後を突くための陣地だったのかもしれません。

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(9:10)

ブタ海岸を抜けたらまた登って山道。歩いているうちに植生がみるみる変化します。

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(9:20)

高山を経由する道と、ジョンビーチへ直行する道の分岐点に差し掛かりました。とりあえず往路はジョンビーチへ直行し、時間次第で復路に高山を経由しようと思います。

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遊歩道がかなり綺麗に整備されているので、思っていたより良いペースで歩けています。

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ものすごく不自然な位置に巻貝が落ちていたので何かと思ったらヤドカリでした。なかなか見ない色をしたヤドカリです。

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その後、さらに大きいサイズのヤドカリを発見。いずれの発見場所も海からそこそこ離れている場所なのですが、この子たちは陸生なんでしょうか。

 

ジョンビーチ

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(10:04)

いよいよジョンビーチに近づいてきたあたりで、ものすごい荒々しい岩肌が登場しました。奥に見える岬は恐らく南崎と呼ばれる場所。

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それでも足場はわりとしっかりしているので、普段山道を歩かない方でも時間を掛ければ確実にクリアできる、環境としては比較的イージーな遊歩道だと思います。ただしアップダウンはそれなりです。

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最後にもう一度森の中に入ったらジョンビーチはもうすぐそこ。

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(10:10)

着きました、ここが遊歩道の終着点であるジョンビーチです。途中ヤドカリを見て遊んだりしつつも、2時間足らずで歩き切りました。

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(10:11)

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(10:19)

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(10:19)

ビーチと言いつつ、波打ち際はわりとゴツゴツした岩場です。でもここはウミガメの産卵地らしいです。

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気が済んだら来た道を戻りましょう。

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(10:30)

そしてまた見つけるヤドカリ。

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(10:41)

迂回して高山方面を経由するルートの分岐点に来ました。時間に余裕があるので高山を目指します

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(10:47)

世界遺産登録のタイミングに合わせてかは知りませんが、保護のために廃止された遊歩道もあります。今回は利用していませんが、地元の方のガイド付きでそういった普通の人が入れない場所を歩くツアーもあるようです。

 

高山付近の展望台

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(10:48)

高山を経由する方のルートは、ジョンビーチ直行に比べてやや冒険感が出てきます。

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途中、展望台がありますが、行き止まりの道の先にあるので、ルートから外れて片道100mほど寄り道する必要があります。

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(10:54)

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(11:01)

とはいえ、この展望台は見晴らしが非常に良いので、ここまで来た以上よほど先を急いでいない限りは寄った方がいいというのが個人的な感想です。

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(10:58)

ということで今回の跳躍ですご査収ください。

 

高山

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(11:09)

展望台へ寄るために逸れていたルートへ復帰し高山方面へ進むと、程なくしてこういった青いマーカーが地面に現れます。この先木々が少なく視界の開けた、悪く言えばどこを歩いて進むべきか分かりにくいエリアが続きますが、これが順路を示します。変にショートカットしようとすると足場が良くないことがありますので慎重に進みましょう。

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(11:11)

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(11:11)

景色が開けるので、ライオンキングもどきをしたくなります。

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(11:17)

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(11:17)

ゴリゴリの岩場です。若干歩きにくいですが景色的にはここが遊歩道の中で一番楽しいです。帰りに寄っておいて良かった。このあたりで反対側から歩く人とすれ違いましたが、言うまでもなく今日の午後同じおがさわら丸に乗船する観光客の方でした。お互い集落に戻るタイムリミットのある人間同士なので、ここから終着点のジョンビーチまでどれくらいの時間が掛かるのか訊かれるなどしました。後におがさわら丸の船上で再会しますが、この方はジョンビーチを断念し途中で引き返したようです。

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(11:20)

向こうに見えているのが、初日に上陸した無人島の南島

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(11:23)

そして高山山頂に到着。

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(11:26)

山頂から北側の帰り方向は森の中の景色に戻ります。

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(11:33)

ジョンビーチ直行ルートと高山経由ルートの分岐点まで戻ってきました。よって以降はすべて既知の道になります。

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(11:52)

ブタ海岸を横切り、

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(12:13)

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(12:17)

往路の時よりも晴れていい感じの中山峠を越え、

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ヤギのゲートを通り、

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(12:30)

遊歩道入口へ戻ってきました。

小港海岸~中山峠~ブタ海岸~ジョンビーチ~展望台~高山~ブタ海岸~中山峠~小港海岸という南側の遊歩道を制覇するルートを、休憩をはさみつつおよそ4時間で往復完了です。多めの水分は言わずもがな、ジョンビーチまで歩く気であれば軽く食べるものを一緒に持って行くと良いでしょう。