大学時代に普通自動車免許を取得し、
会社に入ってすぐ普通自動二輪免許を取得した母校に、
再び入校することとなりました。
――大型自動二輪教習で。
2017年3月半ばに入校の手続きを済ませ、翌週末に適性検査。
「カッコよい、スマートな運転は実力がついてからやってください。地味な運転に心がけ、スレスレ、ジグザグはいけません」
…………はい。
改めてここで僕の免許周りの状態をご紹介します。
・普通自動車免許を5年前に取得
・普通自動二輪免許を2年前の夏に取得
・二輪免許取得後にバイクを購入(VTR-F/250cc)、1年半で走行距離約23,000km
・すぐに買い替える気はないけれど、今後の選択肢の幅を広げる意味で大型免許取得を決意
・単に教習所が好きというのもある
現在も日常的に250ccに乗る典型的週末ライダーです。既に運転免許は持っているので学科は免除、さっそく技能教習スタートです。
ちなみに、教習日記を書くにあたっては教習の前提知識にも少なからず触れていくことになりますが、ここでは「既に普通二輪の免許を持っている(or教習内容を知っている)」方を対象に書いていきたいと思います。
そうでない方も読めなくはないと思いますが、まず普通二輪の教習日記をご覧になるといいかも知れません。こちらは一応予備知識ゼロ前提で書いています。
(↓↓2015年の普通二輪教習日記↓↓)
ちなみに教習時間ですが、
第一段階:5時間
第二段階:7時間
(その他適性検査と卒業検定)
となります。普通二輪同様、入校から卒検まですべて所内です。OB割引を使ってお値段は10万弱。
なお、文章は教習を受けた当日のうちに書き溜めました。細かい手直し等は適宜していますが、説明の被りなどは面倒くさあえてそのままにしたいと思います。
4/2 第一段階 1時間目
教習全般や教習所のことを一通り説明を受けてから、いよいよ実車に触れます。
普通二輪の教習者はCB400SFでしたが、大型はNC750Lです。
NC700Sベースの教習車仕様です。どうやら大型教習に使用する車両は排気量700cc以上である必要があり、ギリギリ満たないNC700Sは排気量アップされたようです。
(↑のNC750Sは教習車仕様の後を追うようにボアアップしてリニューアルされたモデル)
世界のホンダ。すごいぞホンダ。
教習車としては最もベタなところでしょう。入校時に車種をこのNC750Lとハーレー(883R)から選べましたが、アメリカンに(乗ることに関しては)興味ゼロなのでNC一択でした。
教習のはじめに教官から「何に乗ってるんですか?」と聞かれて「VTRです」と答えた、そんなVTR-F(VTRベースのハーフカウル版)乗り。Fはマイナーすぎて説明面倒なんですよね……。
リターンライダーの方と2人一組での教習だったのですが、どうやらその方昔はVTRに乗っていたようです。ごめん、一緒なようでちょっと違うやつ乗ってるんです僕。
「分かっちゃいるだろうけど」といった具合にハンドル周りの操作系の説明を受け、まずは乗車前の灯火(ライト)類の点検箇所の確認。ついで乗車・降車とエンジンを掛ける練習。
普段は僕も例に漏れず「スタンドを立てたまま跨る→スタンドを払う」の順で乗る(立ちゴケ防止のため)人間なので、教習所で教えられる「スタンドを払う→跨る」の流れは慣れないし怖い。そして乗車と降車の時の後方確認を忘れそうで怖い。
普通二輪の時は純粋にやることの多さにいっぱいいっぱいになっていましたが、今回は普段染み付いたクセが出てこないかが不安です。
乗車と降車をひととおりできたら、早速所内の外周(道が広く右左折する必要のない、いわばぐるぐる走り続けるだけのルート)を軽く流します。教官に続き、教習生ふたりが一列になって後を追います。
大型二輪の教習
≒バイクに一定以上の興味がある&実質趣味の領域&普通二輪免許を既に取得している
のため、ここまでは実にさくさくと進んでいきます。「違うのは排気量だけだよ! じゃあ早速行くよー」的な。
ゆえに外周を流すだけとはいえ、教官も直線ではしっかりちゃっかりそこそこの加速を混ぜてきました。こっちは普段のバイクとの違いにどぎまぎしているのでわりと精一杯でした。というか、所内怖い。普通二輪で公道デビューした時にも「所内ってあの狭さのわりにあの交通量だから結構ハードな事やらされていたんじゃないか」と思いましたが、この時それが確信に変わりました。
とはいえ、クラッチやスロットルをはじめとした最低限の運転感覚は予想以上にすんなり受け入れられるので、免許は違えどなんだかんだ同じ乗り物だなとも感じました。
さて、ここで教習車であるNC750Sの感想を。
あくまで僕はVTR-F(Vツイン2気筒250ccハーフカウルの超どマイナー現行ロードスポーツバイク)にしか乗ったことが無いので、それとの比較ということになります。ゆえにNCだからどうこうというよりは大型排気量としての感想になるかと思います。
まず、圧倒的なトルク感。ローギアでひとひねりしただけで軽く30km/hは超えますし、2速に入れればするっと所内の制限速度(40km/h)はオーバーしていく。アイドリングから大してふかしていないのにそれなりの速度があっさりと引き出せる、というか出てしまうのは驚きでした。
が、最初からこれで走ってたら適度なギア選択が身に付かなそうだなーとも。大排気量ゆえに各ギアのキャパがかなり広いので、速度に合わないギアを選んでいてもどうにかなっちゃう感がすごいです。
次に、エンジンの鼓動。アイドリングからドクンドクンする。揺れとかじゃなく音的な意味で。250はどちらかといえば小気味いい音ですが、なんというか、「マシンに乗っている」感がすごい。停止中に軽くふかしてみるなどしましたが、ズドドドドンと響くサウンドは、さすが軽2輪(~250cc)からは感じえないワクワクでした。
取り回しに関して言えば、思うほど重たくはありませんでした。(楽に取り回せたとは決して言っていない)
融通きかない感じがもっとめいっぱいあるかと思っていましたが、そこはなんだかんだで同じ仕組みの乗り物。重たさは確かにあるものの、「うっわー大型きっつー」という印象はそこまで抱いていません(楽に操作できたとは決して言っていない。というか滅茶苦茶おぼつかない)
足つきも思うほど違和感はありませんでした。シート高755mmという超イージーな所有車(VTR-F)に対し、教習車(NC750S)はシート高770mm。それでも「あー足ギリギリだわー」という印象はほとんどなく、停止時には何の気なく両足を着いていました。
ちなみに当方身長172cmで脚はぶっちゃけ長くありません短めです。ですがVTR-Fは両足べったりでしかも膝が曲がる素敵なバイクです。皆さんも是非どうぞ。VTR Type LDという、シート高をさらに740㎜まで落としたモデルもありますぞ。
教習車のインプレッションを偉そうに色々書きましたが、ぶっちゃけ慣れないバイクの操作と狭い所内で教官に付いていくのにそこそこ必死でした。そんなにマシンとしてのどうこうを味わっている余裕は全くありませんでした。
外周を軽く走った後は、右左折を交えて所内をうろうろ。たまに8の字。やめろ、8の字きつい。ダメだと分かっていても車体の重さにビビッて内側の膝が開く(ニーグリップできない)。
その後「等速」と呼ばれる、直線を一定の速度まで加速・維持して走る練習を行いました。
等速の練習ではギアを3速まで入れるよう言われるのですが、2速だけでもあっさり40以上引き出せる(たぶん5000も回してない)ので、最初はうっかり忘れて2速で走り抜けるなどしました。
速度を30、35、40と上げていきますがこれは難なくこなしていきます。所内で40まで出すのにビビりまくりだった普通二輪時代の自分はここにはいない。必死ながらもなんだかんだ前とは違う自分がいて安心しました。
等速の練習と併せて、1時間目ながら一本橋(平均台)にもチャレンジ。7~9秒くらいで最後まで渡り切りました。検定では目標10秒以上なので、変に粘りすぎず成功率重視で行きたいと思います。タイムが10秒を切れば減点こそあれ、途中で落ちたら即検定終了ですからね。
1時間目は等速と一本橋を数本流したところで終了。次の教習はまた来週となります。
……っていうか大型は引き起こしやらないんですね!!!???????