出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による旅行記群。VTR-F乗り。分割日本一周計画遂行中。

九州一周の旅【7終】高千穂・阿蘇・帰路

 

 

 

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延岡からおはようございます。

 

関東では見慣れない名前のパンを買ったのですが、中身は普通です。

ただのマヨパンです。

 

「てげ」というのは「とても」という意味らしい。

ただし「てげてげ」になると「適当・そこそこ」という意味になるらしい。

 

 

 

 

 

今日は阿蘇方面に走っていきます。

2人でのツーリングかつ相手の方が燃料タンクの容量が多いので、出発の前に給油。

 

 

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給油がてら、ちょっと寄り道。

 

宿から(バイクで)10分くらいの場所にある愛宕山に来てみました。

 

 

標高251m。

それほど大きな山ではありませんが、日本神話のニニギノミコトコノハナノサクヤビメの出会いの地という伝説があるらしい。

 

 

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たしかにそれっぽいものがたくさんある。

 

このすぐ脇には3階建ての展望台がありまして、そこからの景色がえらく気に入りました。

 

 

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展望台は見事な360°パノラマです。

 

そしてゴールデンウィーク終盤のこの日、九州の様々な場所で見かけたものがここにも。

 

 

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地元のおっちゃんたちと思われる人々の手によって揚がっていく様子を眺めながら、ぼんやり「いいなあこの光景」と思っていました。

 

 

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そして、九州も今日で最後なんだなあと。

 

 

 

給油を済ませ宿へいったん引き返し、荷造りを終えたら今日も友人と出発。

延岡で合流してくれた友人とは宿の前でお別れし、2人でのツーリングです。

 

 

愛宕山の写真でもお分かりいただける通り、昨日の荒天が嘘のような晴れっぷり。

まあ、今日が一番山の中を行くので、雨が昨日だったのは不幸中の幸いと言えるかもしれません。

 

 

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内陸部に向かって走り続けること1時間。

まず到着したのは、天岩戸神社です。

 

その名の通り、日本神話に登場する天岩戸のエピソードの舞台。

西本宮と東本宮があって祭神は云々という話はWikipediaでも見ていただくことにしましょう。

 

 

肝心の天岩戸ですが、拝殿の背後に位置するため通常見ることはできません。

 

 

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「拝みたい人は社務所に言ってね」とのことですがそんな勇気はない。

 

 

その他にも、徒歩圏内に天安河原があります。

岩戸に引きこもった天照大神をどうやったら外界にふたたび引きずり出せるかを神様たちが話し合った場所です。

 

 

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河原へと降り、渓流沿いにしばらく歩いたところ。

 

 

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ここはここで、天安河原というお宮がありました。

 

 

 

天岩戸神社を発ったら、次に向かったのはそこから(バイクなら)すぐの場所にある高千穂へ。

 

車だと駐車場がいっぱいで、離れた駐車場から2㎞くらいの道をぞろぞろと多くの人が歩いていました。

しかし我らバイク組はそれを横目にするっと目的地の傍まで走り、目と鼻の先に駐車。

 

 

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いちおう有名なアングルから。

 

川の上で船に乗るなどしていないからか、人の数のわりには「……ふむ、なるほど」というようなスポットだった。

 

 

またまた山の中を西へと走り、突き抜けて熊本県へ突入。

スケジュールと立地上、以前熊本を通った時には寄れなかった場所がありました。

 

それが「通潤橋」。

 

九州に来たら見てみたかったものはいくつもありますが、5本の指には入るレベルのものでした。

橋から水がブシャアアアアってなんだよそれすげえ見たいじゃん。

 

放水を行うという時間に合わせて今朝の出発時間もセットしたのです。

 

そんな期待の通潤橋

 

 

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震災の影響でそれどころではなかったようです……。

見たがっていた割には、地震の後も放水を行っているのか確認していなかった……。

 

 

通潤橋はすぐ傍が道の駅になっているので、そこでおにぎりを買い芝生に座る。

近くへの立ち入りが禁止されてビニルシートを被せられた通潤橋を眺めながら、おにぎりをかじりました。

 

……本来の通潤橋の美しい放水の姿は、画像検索でお願いします。

 

 

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3日目に不要な荷物を送って積載に余裕があったので、この道の駅で気持ちばかりお土産を買ってお金を落として行きました。

 

地震からまだ3週間程度。

 

行って大丈夫なのか、やめておいた方がいいんじゃないかと言う人も周囲にはいましたが、客離れが目に見えている状況で宿のキャンセルは出来ればしたくないと思っていました。

 

まあ、そんな大それた使命感ではなく、さんざん期待を募らせていた九州行きを断念したくないとの気持ちも勿論強かったのですが……。

それでも自分にできることと言えば、邪魔にならない程度の場所に足を運んで、そこで申し訳程度にお金を使うことかなと。

 

 

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なぜジバニャンがいるし……。

 

 

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しかもそれだけじゃなくて雪の女王までいるー……。

 

どうやら地元のイベントに向けて制作されたものらしく、イベント後に各地へ散って展示されているらしい。

 

 

気付けばすっかり午後の真っただ中。

 

日没前には新門司まで戻ってフェリーに乗らなければなりません。

しかし、これから通るところも忘れてはなりません。

 

 

九州行きで間違いなく外せないポイント、ライダーの聖地である阿蘇です。

 

国道をひた走って阿蘇へと向かいます。

聖地だなんてのたまった割りに、時間があまり確保できていない悲しみ。

 

 

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だんだんと阿蘇山が見えてきた。

 

 

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まずはワインディングで外輪の部分をくだり、

 

 

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カルデラのど真ん中の平地へ。

 

それにしてもびっくりした。

畑がいっぱいなのは想定内なのですが、家があれば普通にスーパーも銀行もなんでもある。

 

カルデラの中にすっぽり街が収まっているんです。

地図で見ていたときは「ここってカルデラの中なのになんでこんなに住宅地っぽい表示になっているんだろう」と思っていましたが、その広大さたるや地図上のスケールでは実感しがたいものがあった。

 

 

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平地部分を走り抜け、今度は突き抜けた反対方向の外輪へ。

 

 

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たまらない解放感。

意識していないとそのまま芝生の方へと突っ込んでいきそうに、いやむしろ走り進みたさまで感じる。

 

ちなみに今回は阿蘇パノラマラインややまなみハイウェイには行きません。

というか地震の影響で行けません。

 

……ので、いつかまた九州に来て、その時はゆっくり湯布院で湯に浸かったり阿蘇をのんびり走ったり通潤橋の放水を見に来たい。見に行ってやる。

 

 

カルデラを突っ切って到着したのは「大観峰」。

阿蘇の風景を一望できる場所です。

 

 

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我ながらここでのボキャブラリーが貧困で、「これはすごい」を友人に向かってぽそぽそと言い続けるという、「うんそうだね」以外に返しようのないダル絡みをしていました。

 

 

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だってすごいんだもの。すごいとしか言えなかったんだもの。

地上からこんなにもはっきりとした地形を認識できるなんて予想だにしなかった。

 

あまり時間は取れなかったけれど、フェリーがあるからもう帰路に就かなきゃいけないけれど、最後の締めくくりがこの場所で良かったなと思えました。

 

 

余談ですが、大観峰には自衛隊災害派遣の車両が来ていて(通信車?)

 

 

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傍にはテントまで張られていました。

 

 

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また余談ですが、売店で「いきなりだんご」を発見したので購入。

ひとつ160円。

 

さつまいもと餡を記事で包んだ饅頭です。

危うくラップごとムシャムシャするところだった。

味はもちろん甘いですが、中身の大半がさつまいもなので程よい感じ。

 

 

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友人とはここでお別れ。

彼はこれから、昨晩一緒にいた3人目のところへ合流するとのこと。

僕はフェリーがあるので、先に大観峰を後にしました。

 

 

R212とR387を乗り継いで宇佐に出たら、あとは高速に乗ってひとっとび。

2時間半後には、フェリーターミナルにバイクを停めていました。

 

 

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乗船時刻に対してそこそこ余裕を持って到着していたのですが、乗船開始ギリギリになってから現れるバイクもちらほらいました。

なーんだもうちょっと大観峰でゆっくりできたじゃんと思いつつ、まああそこはまたそのうち行くしその時でいいやと思うことに。

 

 

乗船案内が出るまでの間、特にすることもなく、ぼんやりと一週間を振り返っていました。

 

 

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よくよく見ると車体は砂埃まみれで、マフラーやリアカウルに触れるとくっきり指跡が残るくらい。

ここまで2177㎞も走っていれば無理もない。

 

……まあ、これからまだ大阪~東京の約500㎞が残っているのですが。

 

 

九州だけで2000㎞も走ったのかー

長いけどここまで来るとあっという間だったなー

 

と感慨に浸っていると、急に涙腺が緩んできて、半べそかきながら乗船案内の放送を聞いていました。

達成感なのか、はたまた九州を離れる寂しさか、ここぞといっぺんに溢れました。

 

 

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乗船中の図。

 

 

バイクを船内に泊めると、係員が片っ端からバイクを固定していきます。

その中、サイドバッグから必要な袋をスポッと抜き出し旅客フロアへ。

 

 

往路では、とりあえずサイドバッグ含め荷物を全部船室に持っていきました。

 

必要ないものが半分以上を占めるのと置くスペースが決して広くないことから、帰りは前夜の荷造り段階で、船室に持っていくものをまとめておいたのです。

おかげで非常にスムーズに移動ができるし、下船時にも慌ててサイドバッグの固定作業をせずにすみました。

 

 

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なんも変わり映えしませんが一応帰りの船室です。

脇に置いてある荷物量が激減しています。

 

 

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出港前に風呂を済ませるのは前回に引き続き。

 

 

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これが、今回最後に目にする九州の最後の景色。

 

出港時刻を迎えると、図太い汽笛がひとつ。

タグボートがフェリーの横っ腹を押して、岸を遠ざけてゆきます。

 

 

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ご存知の方には今更な話ですが、今回のフェリーのような大型船は自力での離岸・接岸が難しいため、タグボートと呼ばれる小型かつ高出力な船が脇からつっついて手伝ってくれるのです。

港の出入りをエスコートする役目も担います。

 

 

 

岸が遠ざかり、名残惜しむ陸地も見えなくなったところでごはんタイム。

 

 

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帰りは奮発して船内レストランを利用してしまった。

ビュッフェ形式で思わず取りすぎてしまった。

 

レストランは旅客スペースの中でもエンジンに最も近い部分らしく、何もしていなくても皿の上の刺身やポテトサラダがエンジンの揺れに合わせてぷるんぷるんと震えるのが面白かった。

 

 

明日は地図を確認するべき道もなく、22時台にはもう夢の中。

 

行きにはやや寝付けない原因の一つだった船室の揺れ(エンジンの揺れ)も全く気にならず。

 

慣れてきたのか、はたまたそれなりに疲れていたからなのか。

ものすごく安らかな気持ちで横になり、すっと意識が遠のいていきました。

 

 

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早く寝れば、その分朝も早くやってくる。

 

なんだろう、なんだろうこの充実感は。

 

 

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九州一周を終えた達成感と満足感とまた来たさと少しの寂しさ。

明日から仕事であることに目をつむれば最高の瞬間である。

 

 

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足元のダサさは言いっこなしである。

 

 

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今回も買って持ち込む余裕がなかったので、朝食は自販機コーナーですませる。

絵的にも実際にもひもじいのだが、それがいい

 

 

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船室でゴロゴロしているうちに、明石海峡大橋に差し掛かる。

 

 

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船からしかお目にかかれない、下からの景色を押さえる。

見るためにデッキまで出てきている人は、日の出の時より増えてきている。

 

 

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8時頃にフェリーは大阪南港へ接岸。

約一時間後、下船が完了しました。

 

 

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フェリーターミナルを後にして、大阪を走る。

 

せっかくなので、大阪城に行ってみたくもありました。

 

あとは自力で走るだけなのでスケジュール的には寄れなくもないのですが、今回は九州を堪能しに来たんだということでパス。

まっすぐ東京まで帰ることに。

 

ちなみに、往路で半泣きになった名古屋の強風ですが、帰りもそこそこ強い風はあったものの、行きほどではなく。

やはりあの日のあの風はどうかしているしひょっとしたら夢だったのかもしれない。

 

 

まっすぐ帰るにしても、何もないのもそれはそれで飽きそうなので、新東名でなく東名高速をチョイスしました。

 

 

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浜名湖SAにて休憩。

キラ☆キラ』で主人公たち一行が高いうなぎか安いうなぎのどっちを食べるかで迷うシーンがある浜名湖SA。

 

ゲームをプレイしてから訪れるのは初めてです。

いつも使うのは新東名なので立ち寄りようがないのです。

 

 

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最後に来た記憶もろくにないのにやたら懐かしさを感じるのはどうしてだろう……あーまた最初からプレイしたい。

 

 

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うな丼を頼む資金を惜しみ、うなぎむすびで手を打ちました。

エネルギー補給を済ませたところで、ここからは一気に東京の自宅を目指します。

 

 

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浜名湖SAから約5時間強。

1週間の時を経て自宅に戻りました。

 

長旅の終わりにまだ陽が出ていることはとても珍しいですが、着いたとたんに心身ともにぐったり。

 

 

6泊7日間の1人旅は、総走行距離約2700㎞にて幕を閉じました。

 

 

 

【なくしたもの】

 

 ・ヘルメット脱いだ時用の帽子(島原のどこかでタンデムシートに置き忘れたまま走り出した。次に降りた時にはなくなっていた)

 ・カメラCanon G7X(佐田岬~都井岬にて水没)

 ・バイクに取り付けていたUSBの給電口ひとつ(佐田岬~都井岬にて水濡れによりショート)

 

 

 

九州を一周してみての感想。

 

 

・広い。

 

 正味5日で一周しようとすると、とても駆け足になります。

 昼食は基本とらず(なぜか食欲が湧かない)日没後も走りまくっていても、こんな具合のハイペース観光になります。

 せめてもう一日あれば大分や阿蘇はもうちょっと堪能できたかなと。

 当時は震災直後だったので、どのみち観光はままならなかったかも知れませんが。

 

 

・美味い。

 

 食べ物は非常に美味しい。

 九州のように「魚介も肉もオッケーだぜ」っていう場所は食べ物の基本スペックが高い。

 しかし、市街地にほとんど寄らなかったのでラーメンを食べてないことに気付いた。

 

 

途中にも書きましたが、阿蘇や熊本城、通潤橋、そして大分の観光が十分にできなかったので、いつか再トライしたいと思います。

 

とりあえず、今まで未踏だった九州をぐるっと一周できたことには満足。

帰りのフェリー乗船前にひとり号泣するとは自分でも予想しませんでしたが……。

 

 

 

そして、分割での日本一周もできるんじゃないかなーやってみたいなーという気になりましたとさ。

 

 

以上、最後までありがとうございました。

 

 

旅行期間 2016.4.29~2016.5.5

旅行記完成 2016.7.28

 

 

九州一周の旅 ~終~